公開日:2022年01月20日
最終更新日:2022年04月25日
Twitter広告とは、Twitterの広告配信システムで、タイムラインや検索結果などに広告を配信することができます。 本記事では、Twitter広告に興味がある、始めてみたいという担当者様へ向けて、費用やフォーマット、サイズ規定などの基礎知識から、効果を出すための活用のコツまで詳しく解説します。
目次
Twitter広告とは、Twitter上のタイムラインや検索結果、プロフィールなどに配信することができる広告のことです。
Twitterは世界で3億3,000万人(2019年4月)、日本でも4,500万人(2017年10月)と多くのユーザーに利用されています。そんな膨大なユーザーデータの中からターゲティングを設定することで、関連性の高いユーザーを絞り込んで配信することができます。 参照:GrowthSeed『SNSの利用者数とユーザー属性や特徴まとめ』
また、Twitterが実施した調査によると、Twitter上の広告はFacebook・Instagram上の広告よりも56%長く見られていることが分かっています。(参照:Twitterマーケティング『広告への受容度が高いTwitterのオーディエンス』) Twitter広告を配信することで、ユーザーへの商品の認知や関心度の向上を実現でき、購買や来店まで繋げられる可能性が高いと言えます。
Twitter広告を配信することで、以下3つのメリットがあります。
既に述べたように、日本国内のTwitterユーザー数は4,500万人で、世代別属性を見ても10~20代が35%、30~40代が37%と幅広い世代に利用されていることが分かります。
参照:GrowthSeed『SNSの利用者数とユーザー属性や特徴まとめ』
また、趣味や娯楽の情報収集のために使われる傾向がありましたが、最近ではビジネス目的での利用も見られるようになりました。他のSNS媒体と比較すると、利用者属性や利用目的が多様で、幅広いユーザーにアプローチできることが特徴です。
Twitter広告では他のSNS広告と同様に、年齢・性別・地域などの属性や興味関心でターゲティングできるほか、任意のキーワードやトピックを選択して親和性の高いアカウントに配信することも可能です。
これらの独自のターゲティング手法を活用することで、他のSNS媒体よりも高精度に、関心の高いユーザーへアプローチすることを期待できます。
Twitterでは、ユーザーの関心が高く「面白い」と感じられるコンテンツであれば、リツイートによって拡散されやすいという特徴があります。
Twitter広告の投稿は、課金対象以外のアクションが発生しても料金は発生せず、また、リツイートされた広告ツイートでは課金対象のアクションが発生しても費用は発生しません。この二次拡散の仕組みを利用することで、高い費用対効果を得ることができます。
Twitter広告を配信しようとするとき、まず気になるのが「費用面」ではないでしょうか。Twitter広告には最小予算が設定されておらず、広告主が自由に予算を決めて配信することができるので、初心者でも開始するハードルが低いです。
ここからは、Twitter広告で支払う費用がどのように決定するか、詳しくご説明します。
Twitter広告では、選択した「広告キャンペーンの目的」によって課金タイミングが決まります。「広告キャンペーンの目的」によってそれぞれ課金対象となるアクションが異なり、そのアクションが行われるごとに費用が発生します。
広告キャンペーンの目的には「リーチ」「動画の再生数」「プレロール再生数」「アプリのインストール数」「ウェブサイトのクリック数」「エンゲージメント数」「フォロワー数」「アプリのリエンゲージメント数」の8つがあります。
広告キャンペーンの目的ごとに適用される課金形式は以下の通りです。目的の達成に近いアクションが最適化され、課金対象となります。広告を配信する前に、選択した広告キャンペーンの目的ではどのアクションが課金対象となるかを必ず把握しておきましょう。
Twitter広告で最終的に支払う費用は、主に「オークション」「広告スコア」「入札」の3つの要素によって決まります。費用が決まる仕組みを知り、効率的に配信しましょう。
キャンペーンが開始されると広告がオークションに入札され、落札するごとにユーザーに広告が表示されます。どのオークションに入札されるかはターゲティング条件によって決まり、競争率の高いターゲティングでは費用も高くなります。そのため、潜在顧客へ向けた競争率の低いターゲティングを設定するのもよいでしょう。
「広告スコア」は、「品質スコア」と「入札額」の2つを組み合わせた指標です。「品質スコア」は、広告の予算の高さだけでなく質も考慮するために設けられている基準で、以下の要素から決定します。
入札額は、課金対象のアクションに対して広告主が支払うことのできる金額を示し、「自動入札」「上限入札単価」「目標入札単価」の3つの入札タイプがあります。
Twitter広告には「プロモ広告」「フォロワー獲得広告」「Twitter Amplify」「Twitterテイクオーバー広告」「Twitterライブ」の5つの種類(フォーマット)があります。 Twitter広告プロダクトは2021年4月にリブランディングされ、名称などが変更されているので注意してください。
Twitter上にツイートとして表示できる一般的なフォーマットです。画像/動画/カルーセル/モーメント/テキストといったクリエイティブを利用でき、最も汎用性が高いです。
通常のツイートと同じ形式で、オリジナルの投稿と並んで表示されるため、ユーザーから違和感なく受け入れられやすいです。
プロモ広告について、掲載面や配信手順など詳しくはこちらの記事でご確認ください。 Twitter広告のプロモ広告(旧プロモツイート)とは?特徴や配信手順、効果を徹底解説
ターゲットに認知し、フォローしてもらえるようアピールします。
投稿内にはテキストとフォロワーカードが表示されます。フォロワーカードとは、プロフィールのヘッダー画像と自己紹介、「フォローする」ボタンが組み合わされたカード形式のクリエイティブです。ユーザーは「フォローする」ボタンをタップするとそのアカウントをフォローすることができます。
フォロワー獲得広告の配信手順や設定のポイントなど、詳しくはこちらの記事で解説しています。 Twitter広告のフォロワー獲得広告(旧プロモアカウント)とは?特徴や設定方法、活用方法をご紹介
関連性の高いアカウントの動画コンテンツが再生される前に、インフィード形式で動画広告を表示します。
選択したカテゴリーの動画コンテンツ内に配信する「Amplifyプレロール」と1対1で契約したスポンサー企業の動画コンテンツ内に配信する「Amplifyスポンサーシップ」の2種類があります。
「話題を検索」タブ内の「おすすめ」や「トレンド」の上部に24時間独占的に表示され、短時間で多くの認知を獲得できます。トレンドテイクオーバーの想定インプレッション数は2,500万回とも言われています。
Twitterテイクオーバー広告の入稿規定や注意点など、詳細は以下の記事でご確認ください。 Twitter広告のトレンドテイクオーバー(旧プロモトレンド)とは?メリットや入稿規定、活用例まで
広告主がライブ配信により商品情報やイベントの様子を発信し、ユーザーはリアルタイムで参加できます。
Twitter広告では主にテキスト、画像、動画のクリエイティブを使用できますが、フォーマットごとに推奨されているクリエイティブのサイズが異なります。ユーザーの目を引きやすくするために、フォーマットに合ったサイズのクリエイティブを使いましょう。
140文字以内(半角は280文字以内) ※リンクがある場合は128文字以内(半角は257文字以内)
Twitter広告は、広告マネージャーからキャンペーン、広告グループ、クリエイティブを設定・作成することで配信できます。主に以下6つのステップで設定します。
ただし、「クイックプロモート」という機能を利用すると、広告配信したいツイートとターゲティング、配信期間を設定するだけで簡単に配信を開始することができます。(参照:Twitter for Business『クイックプロモート』)広告配信の準備をする工数が足りない、すぐに配信開始したいという企業様は活用してみてください。
Twitter広告の詳しい設定手順は以下の記事でも解説していますのでぜひご確認ください。
Twitter広告マネージャーのログイン画面(https://ads.twitter.com/)にアクセスするか、Twitterアカウント左側のメニューから「もっと見る」「Twitter広告」を選択して、遷移先の画面で「はじめる」を選択します。国やタイムゾーンなど必要事項を入力することで広告アカウントを作成できます。
広告を配信することで最終的にどのような目的を達成したいかを選択します。この目的によって、適用される課金アクションや広告フォーマットが決まるので、よく考慮して選択しましょう。
日別予算とオプションで総予算を設定します。予算を設定しておけば、キャンペーンの最終的な支払い金額が予算を超えることはありません。また、開始と終了のタイミングも設定します。
Twitter広告のターゲティングには、ユーザーの年齢・性別・地域などの基本属性から絞り込む「オーディエンスの特性」と、既存のデータをアップロードした「カスタムオーディエンス」と、ツイートのキーワードや特定アカウントのフォロワーを絞り込む「オーディエンスの条件」の3種類があります。
また、端末や配信先(ホームタイムライン/プロフィール/検索結果)も指定することができます。
既存のツイートを広告として利用することも、新しく広告用のツイートを作成することも可能です。新しく作成する場合は「ツイートを作成」を選択し、フォーマットを選択したあと、画像や動画、テキストを設定して広告を作成しましょう。
広告の作成が全て完了すると、その広告は審査の対象となります。審査に承認されれば、広告として配信が開始します。
Twitter広告は、3種類以上のフォーマットを利用することで認知度が20%、購買意欲が7%アップすると言われています。(参照:Twitterビジネス『Twitter広告のフォーマット』)
テキストで詳しく説明した方が良い場合もあれば、動画で動きもつけてアピールした方が伝わりやすい場合もあります。複数のフォーマットを作成することで、さまざまな形でユーザーに情報を届けることができ、広告効果を最大限に高めることができるでしょう。
広告配信前に認証バッジを取得できていれば、広告効果がより高まると考えられます。認証バッジは「本物」のアカウントであるという証明なので、アカウントの信頼性・権威性が高まり、フォロワー数やエンゲージメントの増加も期待できます。以下の記事を参考に認証バッジ取得を目指してみてください。 Twitterの認証バッジ(公式マーク)の取得条件や申請方法は?
Twitterには「インスタントウィンキャンペーン」というキャンペーン形式のプロモーション機能があります。インスタントウィンキャンペーンを実施するには専用ツールが必要ですが、ユーザーは該当ツイートのリツイートなどにより当落がすぐに通知されるため参加ハードルが低く、認知拡大・ファン獲得に繋がりやすいです。
広告を配信して終わりではなく、広告配信後の効果分析・改善も非常に重要です。広告マネージャーの管理画面からインプレッション数、エンゲージメント数、予算の消化状況などさまざまなデータを確認することができます。配信から一定期間経過後に確認し、数値が著しく悪い部分はターゲティングや入札額を変更したり、クリエイティブを新しく作ったりと改善しましょう。
広告の配信結果は広告マネージャーだけでなく、Twitterアカウントのメニューから「Twitterアナリティクス」に入って確認することもできます。月ごと・ツイートごと・指定期間ごとのインプレッション数、プロフィールへのアクセス数、フォロワー増加数などを確認でき、データをダウンロードして詳細に分析することも可能です。
Twitterアナリティクスの使い方について、詳しくは以下の記事を参考にしてください。 Twitterアナリティクスの使い方・見方と5つの目的別の分析方法
特徴とコツを理解して配信すれば、Twitter広告は初心者でも成果を出すことができます。拡散性が高いTwitter広告の特徴を最大限に活かして、より多くのユーザーに商品をアピールしましょう。
~バズから紐解くTwitter運用法~
松崎 明日香
マーケティング部
2020年に新卒入社後、オウンドメディア『GrowthSeed』の運営/ライティングを中心に、メルマガ運用、広告運用など自社のマーケティング業務に幅広く携わる。お問い合わせ数・売上アップを目標に日々奮闘中。趣味は喫茶店・カレー屋巡り。
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