公開日:2022年01月04日
最終更新日:2022年07月05日
目次
Googleサーチコンソール(Google Search Console)とは、Googleが提供している無料のサイト解析ツールです。 サイト流入元の検索キーワードの表示回数やクリック数、サイトの掲載順位、他にもURLをインデックスさせたり、サイトの問題を検出したりなどサイト改善に必要な情報を収集することができます。
今回、これからGoogleサーチコンソールを使い始める方向けにGoogleサーチコンソールの登録方法から機能や活用方法などを解説いたします。 また、Googleサーチコンソールは頻繁に新機能追加やボタン位置の変更などがあります。本記事は2022年7月時点の情報になります。 もし、本記事よりさらに詳しい使い方や詳細に関して知りたい方は、下記フォームから詳細コンテンツを無料でダウンロードできます。
よくある質問ですが、「GoogleサーチコンソールとGoogleアナリティクスの違いは?」と思う方も多いでしょう。 Googleアナリティクスもサイト分析ツールのため、よく混同される方が多いですが、目的や機能など全く異なります。
Googleサーチコンソールは検索からクリックされるまでの「サイト訪問までのユーザー行動」を分析するツールです。 それに対して、GoogleアナリティクスはアクセスしてからCVされるまでの「サイト訪問後からのユーザー行動」を分析するツールです。 活用用途に関して、Googleサーチコンソールは集客やSEOの改善が目的です。 それに対して、GoogleアナリティクスはCV数、CVRの改善が目的です。
Googleサーチコンソールの特徴についてご理解頂いたところで、登録方法についご説明します。 ちなみに、Googleサーチコンソールに登録するには、Googleアカウントが必要です。
Googleサーチコンソールのサイトに訪れ、「今すぐ開始」をクリックします。
プロパティタイプで「ドメイン」と「URLプレフィックス」の2つがあります。
今回はURLプレフィックスの方が簡易的に設定できるため「URLプレフィックス」の方を解説します。
「URLプレフィックス」の方にhttp/https、wwwを含めたURLを入力し、「続行」をクリックします。
認証画面がでたら、HTMLファイル、HTMLタグ、Googleアナリティクス、Googleタグマネージャーの中から好きな方法を選んで認証を進めましょう。下記画像はHTMLファイルから認証を進める場合の画像です。
続いて、Googleサーチコンソールでよく使われる機能、代表的な活用方法をご紹介します。
Googleサーチコンソールを開くと、画面の左側に次のようなメニューがあります。それぞれの機能を表にまとめてみました。
それぞれの詳しい機能や活用方法を資料にまとめていますので、興味のある方は無料で下記からダウンロードできます。
※アナリティクスにサーチコンソールを連携させてアナリティクス画面でサーチコンソール情報を確認することも可能です。アナリティクスとサーチコンソールの連携方法を解説(2022年最新)にて詳細説明していますのでご参考にどうぞ。
ここからは、Googleサーチコンソールの機能の中でも使われることが多い代表的な機能について詳細に解説していきます。
Googleサーチコンソールでわかること1つ目は「どの検索キーワードが検索結果にどのくらい表示され、クリックされたかがわかる」ことです。 画面左側の「検索パフォーマンス」をクリックすることで把握することができます。
検索パフォーマンスでは、キーワード毎やページ毎に以下の項目を確認できます。
これによって「どのキーワードで掲載順位は何位で、何回表示され、何回クリックされたか」がわかります。 注意点として、サーチコンソールに表示されるデータは、実測値ではありますが、複雑な集計の結果表示されており、そのすべてが表示されるわけではありません。 表示される数値を追うのではなく、傾向を把握するために使用しましょう。
もし、サイトの中の特定のページの流入数や検索キーワードを知りたい場合は、フィルタ機能を利用することで解決できます。 赤枠の「新規」をクリックして「ページ」を選択し特定のページURLを入力すると、特定のページの情報をが表示することができます。 実際の画面は以下のようになります。 「ページ」を選択したら以下のようなボックスが表示されます。「次を含むURL」等の検索条件を選択してからパフォーマンスを見たいページを指定します。
入力すると、指定したページの検索パフォーマンスの情報を見ることができます。
クエリのタブを見ることで、指定したページの検索クエリ毎のクリック数、表示回数、平均CTR、平均掲載順位を見ることができます。
URL検査では、指定したURLがGoogleにどのように認識されているのかを判別することができます。インデックス登録に問題があるか、構造化データ等にエラーは出ていないかを知るために使用しましょう。
※インデックスとは「検索エンジンにWebページが登録されている状況」のことを指します。 インデックスされていないと、ユーザーがキーワードを検索してもGoogleの検索結果上には表示されません。
実際に利用する際は、「URL検査」をクリックするとURLの入力を求められます。 インデックスされているか確認したいページ、またはインデックスしたいページのURLを入力します。
もし、インデックスされていたら下の図のように表示されます。
逆に、インデックスされていない場合は「インデックス登録をリクエスト」というボタンをクリックするとGoogleにクロールをリクエストすることができます。 あくまで「リクエスト」のため、インデックスされることを保証するものではないのでご注意ください。
※URL検査について深く学習したい方はサーチコンソールのURL検査の使い方とエラーの解決方法(旧Fetch as Google)にて詳細説明していますのでご参考にどうぞ。
※URL検査を行った結果、カバレッジエラーによりWebページがインデックスされない場合があります。Googleサーチコンソールのカバレッジエラーの確認方法と解決方法にてカバレッジエラー解決方法の詳細説明をしていますのでご参考にどうぞ。
「サイトマップ」ではサイトマップの送信や再送信、サイトマップの削除を行うことができます。 サイトマップは、「HTMLサイトマップ」 と 「XMLサイトマップ」の二つが存在しますが、サーチコンソールでは、XMLサイトマップの登録を行うことができます。 XMLサイトマップを登録しておくことで、検索エンジンにサイトの構造を認識してもらい、クローラーがサイトを巡回する際に、そのサイトマップの情報を利用し、優先的にサイトの情報収集を行うことができるようになります。
サイトマップの追加の仕方は、「新しいサイトマップの追加」 にサイトマップのURLのパスを入力し、「送信」 をクリックします。 送信されると、「送信されたサイトマップ」 に表示されます。
表示ステータスが、「成功しました」 となれば、サイトマップ送信は完了となります。 失敗した場合は、「取得できませんでした」 と表示されますので、入力したURLに間違いはないか、サーバー側にファイルが設置されているかを確認し、再送信を行います。
※サイトマップについて深く学習したい方はサーチコンソールへのサイトマップ送信方法とエラー解決方法を解説にて詳細説明していますのでご参考にどうぞ。
「ページエクスペリエンス」は2021年8月ごろにサーチコンソールに導入された機能です。 評価はモバイルブラウザのみで行われており、モバイルデバイスで検索したユーザーの体験をURL単位のレポートで確認することができます。
そもそも「ページエクスペリエンス」とはユーザーがWebページで操作を行った時の、情報そのものの価値以外の部分でWebページの体験の価値を評価する様々な指標の総称です。
もし、上記に指標に満たしていないようであれば、エラーとして表示してくれます。
エラーが出ている場合、問題の部分をクリックし詳細を確認しましょう。
「セキュリティと手動による対策」を確認することで、手動ペナルティの状況とセキュリティの問題を検出することができます。 手動ペナルティは「隠しテキストスパムや有料リンク購入などGoogleのガイドラインに違反したと見なされたペナルティ」のことです。 セキュリティの問題は「サイトがハッキング、マルウェア感染など訪問者や使用者に損害を与えそうな問題」のことです。
前章でGoogleサーチコンソールの機能について解説しました。 では次に目的別でGoogleサーチコンソールの活用を紹介していきます。
例えば、リライトする記事を選ぶために、検索順位が5位よりも大きく、表示回数も多い、クリック数の改善に繋がりそうなページを探したいとします。 この場合はまず、検索パフォーマンスの検索結果で調べます。 ①今回はページ単位で探しているので、ページのタブをクリックします。 ②検索パフォーマンスの検索結果のページが表示されたら、フィルタのボタンが右側にあるので、クリックします。 クリックすると以下の項目が表示されます。
③掲載順位にチェックを入れます。 ④チェックを入れたら、上位クエリの上に掲載順位をフィルタリングする項目が表示されます。今回は検索結果が5位よりも大きいページを探しているので、左側の項目の「次より大きい」を選択し、掲載順位でフィルタリングの空欄に「5」を入力する。 入力したら、完了ボタンを押す。 押すと検索順位が5位よりも大きいページが表示されます。 ⑤そして今回は表示回数も多いページを探しているので、 表示の順番を表示回数の項目をクリックします。 この際、矢印が表示されるので、矢印が下向きで表示回数が大きい順に並んでいるのを確認します。 この手順でセグメントを行っていくと、検索順位が5位よりも大きく、表示回数も多い、クリック数の改善に繋がりそうなページを確認できます。
まとめになりますが、サーチコンソールでは流入数や流入経路やページエクスペリエンスの指標などSEOに必要な情報だけでなく、インデックス登録やセキュリティに関することまでカバーしてくれる非常に役立つツールです。
じゃあ、サーチコンソールを設定すれば、勝手に流入数を増やせるかというと、そんなことは一切ありません。 あくまで、データを提供してくれるだけで、その後データを自分で分析する必要があります。 私も毎日、サーチコンソールを見ていますが、目的意識を持って分析しなければサーチコンソールで得られるデータはなんの意味も成しません。
是非、サイト運営者の皆様はサーチコンソールを設定し目的を持ったうえで、分析しましょう。
伊藤 康貴
マーケティング部
2018年Web広告会社に入社、比較メディアやSEOのコンサルティング営業に従事。3年間で200社以上の企業様の集客に携わる。 より集客の見識を深めるために2021年フルスピード入社。 オウンドメディア『GrowthSeed』の運営/ライティング、メルマガ運用、広告運用など自社のマーケティング業務を担当している。
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