Googleサーチコンソールとは?設定~活用までの基礎を解説【2023年最新版】
アナリティクスとサーチコンソールの連携方法(2023年最新)
- Google Search Console
- Google アナリティクス
公開日:2022年04月09日
最終更新日:2023年02月14日
この記事では「GA4(グーグルアナリティクス4)とのサーチコンソール連携方法」と、「UA(ユニバーサルアナリティクス)とのサーチコンソール連携方法」の2つを解説いたします。GoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールを連携させてアナリティクス画面で検索クエリなどが確認できるように整えましょう。
まだサーチコンソールの設定を行っていない方はGoogleサーチコンソールとは?設定~活用までの基礎を解説【2023年最新版】でわかりやすく設定方法を紹介していますので参考になさってください。
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目次
Googleアナリティクスとサーチコンソールを連携させる方法は2通りある
GA4とサーチコンソールはこれまで連携できない設定でしたが、2023年現在は連携可能となりました。アナリティクスとサーチコンソールを連携させることでアナリティクス画面での分析内容をより充実させることができ、WEBサイト管理者の業務を効率的にすることができます。
※ご存じの通り、2023年7月1日以降はUAが廃止となりGA4でのGoogleアナリティクス運営が必須となります。弊社フルスピードはGA4完全移行支援サービスをご用意しておりますので、当記事での操作手順学習に加えてサービス資料を無料ダウンロード下さい。
Googleアナリティクスとサーチコンソールの違い
●サーチコンソールはサイト訪問前のユーザー行動を分析するツール
アナリティクスとサーチコンソールの連携操作を行う前に、アナリティクスとサーチコンソールの違いについてもう一度整理しておくと良いでしょう。
ひとまず、上図をご確認ください。
すべて上図のみで解説可能ですが、文章でご説明するなら「アナリティクスはサイト訪問したユーザーがサイト内でどのような行動をとったかを分析するためのツール」で、「サーチコンソールはユーザーがサイト訪問してくる過程でどのような行動をとったかを分析するためのツール」です。
下図を確認することでよりアナリティクスとサーチコンソールの役割の違いが明確になるでしょう。
このようにアナリティクスとサーチコンソールの違いは「どの位置にいるユーザー行動を分析するツールであるか」の違いです。
2つのツールはGoogleが無償提供しているもので、SEO対策に欠かせないツールであり、特に検索エンジンからのアクセス流入を狙ったWEBサイト運営をされておられる方にとっては必須ツールと言っても過言ではありません。
Googleアナリティクスにサーチコンソールを連携するメリット
Googleアナリティクスとサーチコンソールの連携するメリットはサイトの集客からコンバージョンまでを一貫して管理/分析できることです。Googleアナリティクスの画面でサーチコンソール情報が確認できるようになることでアクセス分析画面を1つにでき効率よく作業できます。
上図の通り、アナリティクスとサーチコンソールの連携で2つのメリットを受けることができます。
アナリティクス画面からサーチコンソールの検索クエリが確認できる
アナリティクスにサーチコンソールを連携するとアナリティクス画面だけで「検索クエリ」が確認できるようになります。また、2つのツール画面を切り替えながら作業する必要もなくなるため、作業効率の向上も期待できます。
アナリティクス画面の「not provided」表示がキーワードで把握できるようになる
アナリティクス画面の「not provided」は検索エンジンを利用したユーザーのオーガニック検索キーワードで表示されるものです。サイトURLの常時SLL化(https://)が一般的となったことでユーザーの通信が暗号化されたことでアクセス経路の情報をアナリティクスのみで確認することが難しくなりました。
この問題を解決してくれるのがサーチコンソールの検索クエリです。アナリティクスにサーチコンソールを連携させることで、サイトアクセスのきっかけとなった検索クエリを確認することが可能になります。(もちろん、連携させなくてもサーチコンソール画面でアクセス経路を確認することは可能です。)
GA4とサーチコンソールを連携させる方法が推奨
当記事ではGoogleアナリティクスとサーチコンソールの連携方法を2通りご紹介しますが、推奨しますのは「GA4とサーチコンソールの連携方法」です。
何度もお伝えしますが、Googleアナリティクスは2023年7月1日からUAサービスが終了しGA4でのサービス提供が開始されます。UAサービス終了が約1年後に迫っている今、UAでの連携方法を選択するのは作業の2度手間になってしまいます。今から数か月しか利用できないUAとの連携作業を覚えるよりも、今後の広がりが大きいGA4との連携作業をなるべく早く習得しておくことをお勧めします。
弊社フルスピードではUAからGA4への完全移行支援サービスをおこなっております。当記事での学習とは別にサービスでもサポート可能ですのでご興味ある方は資料を無料ダウンロード下さい。
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さて、それではここから「アナリティクスにサーチコンソールを連携させる方法」をご紹介します。連携方法は記事冒頭でお伝えした通りに「GA4とサーチコンソールを連携させる方法」と「UAとサーチコンソールを連携させる方法」の2種類です。
1つずつ解説しますので、1手順ずつ設定方法を確認してみてください。
【方法1】GA4とサーチコンソールを連携させる方法
そもそも現在GA4のアナリティクス設定をしておられない方も多いと思います。GA4設定が未完了の方へGA4とサーチコンソールの連携方法をご紹介したところでイメージが沸きづらく効果的ではないため、まずは「UAのアナリティクス画面からGA4のアナリティクス画面を作成する方法」を解説いたします。
GA4の設定方法の解説後に「GA4とサーチコンソールを連携させる方法」を解説します。(GA4を設定済みの方は必要箇所のみご確認ください)
手順1:UAのアナリティクス画面からGA4のアナリティクス画面を作成する
それではUA画面からGA4のアナリティクス画面を作成する方法からご紹介します。
↑GA4(グーグルアナリティクス4)の管理画面の左下にある「管理」をクリックします。
↑アカウント列で該当アカウントが選択されていることを確認しましょう。
そのあと、プロパティ列でデータ収集で利用しているユニバーサルアナリティクスプロパティを選択します。
その状態で表示されている「GA4設定アシスタント」をクリックしましょう。
↑「新しいGoogleアナリティクス4プロパティを作成する」の近くにある「はじめに」をクリックします。
↑上図のような画面が表示されたら「プロパティを作成」をクリックしましょう。
この「プロパティを作成」のクリックでGA4のプロパティが作成されます。
↑「GA4プロパティを確認」をクリックしましょう。
↑この画面が表示されたらUAからGA4プロパティの作成が完了しています。
次は今回作成したGA4プロパティをWebサイトと関連付ける作業に進みます。
↑「データストリーム」をクリックしましょう。
すると「タグ設定手順」が表示されますので、次画像のように「新しいページ上のタグを追加する」を選択して、「グローバルサイトタグ」を選択しましょう。
↑「新しいページ上のタグを追加する」を選択して、「グローバルサイトタグ」を選択すると、上図ような赤枠部分が表示されます。コピーしてWEBサイトに直接記述するなどして実装してください。
↑WEBサイトへの記述が完了したらリアルタイム計測ができるか確認します。動作していれば設定完了です。
ここまではUA画面からGA4プロパティを作成する方法をご紹介しました。ここからは本題のGA4とサーチコンソールを連携させる方法をご紹介いたします。
手順2:先ほど作成したGA4とサーチコンソールを連携させる
↑GA4の画面の左下にある「管理」をクリックしましょう。
↑「管理」の中に「Search Consoleのリンク」があるのでクリックします。
↑「リンク」をクリックしましょう。
↑「アカウントを選択」をクリックしましょう。
すると次のような画面が表示されます。
↑この画面でGA4と紐づけたいサーチコンソールプロパティを選択します。
上図では複数のサーチコンソールプロパティが表示されていますが、これはあなたが現在しようしているGoogleアカウントで管理しているサーチコンソールプロパティの数だけ表示されます。
ちなみに、上図の緑線で強調している部分を読むことでアナリティクスとサーチコンソールをリンクさせるために必要な2つの条件が確認可能です。
②アナリティクスプロパティに対する編集権限をもっていること
⇒「この条件に当てはまっているサーチコンソールプロパティのみが画面上に表示されていますよ」という話ですので、難しく考えずに予備知識としてご理解ください。(※紐づけたいサーチコンソールプロパティが表示されていない場合は条件をクリアしていない状況ですので、まずは条件を満たす作業を行ってください)
↑Search Consoleプロパティを選択したら「次へ」をクリックします。
↑「選択」をクリックしましょう。
↑「データストリーム」を選択しましょう。
↑「次へ」をクリックしましょう。
↑最後に「管理するSearch Consoleプロパティにリンク」に表示されている情報と「ウェブストリーム」に表示されている情報を確認し、間違いがなければ「送信」をクリックしてください。
↑前画面で「送信」をクリックすると「リンク作成済み」と表示されます。
最後にGA4とサーチコンソールが正しく紐づいたかGA4のアナリティクス画面からもチェックしてみましょう。下図を見てください。
↑GA4のアナリティクス画面の「管理」から「Search Consoleのリンク」が確認可能です。紐づけたいサーチコンソール情報が載っていればGA4とサーチコンソールの連携作業の完了です。
ここまでの作業でGA4で「クエリ」を確認することができるようになりました。クエリはサーチコンソールと連携させることでGA4画面から確認できるようになったものです。
GA4画面でのクエリ確認方法は次にご説明します。
手順3:「サーチコンソールと連携させたGA4」でクエリを確認してみよう
↑実はGA4とサーチコンソールを連携させた直後のライブラリ画面にはまだサーチコンソール情報が表示されていません。1日経過すると以下のような表示になりますので、連携後は時間経過を待ちましょう。
↑上図が連携後1日経過したGA4のライブラリ画面です。上図のようにサーチコンソール情報がライブラリに表示されたら「コレクションを編集」をクリックしてください。
↑次に、「クエリ」を「ライフサイクル」にドラッグ&ドロップします。ドロップ位置はあなたのお好きな位置で問題ありません。
「クエリ」の「ライフサイクル」へのドラッグ&ドロップが完了したら「保存」をクリックしましょう。
これでGA4の画面でサーチコンソール情報から取得してきたクエリを確認することができるようになりました。
では最後にGA4画面でクエリをチェックしてみましょう。下図を見てください。
↑GA4でクエリを確認するには、レポート画面の「ライフサイクル」の中にある先ほどドラッグ&ドロップした「クエリ」をクリックすれば良いです。
上図の流れに従って操作すればクエリが確認可能です。
以上がGA4とサーチコンソールを連携させてGA4画面でクエリを確認するまでの設定手順でした。
2023年7月1日からはGA4でのアナリティクス操作が必須となりますので、ぜひ今から設定しておくことを推奨いたします。
弊社フルスピードはGA4完全移行支援サービスをご用意しております。ここまで読み進めて操作に煩わしさを感じられた方は弊社のアクセス解析専門部隊によるサービス資料を無料ダウンロード下さい。
とは言いつつも、UAでのアナリティクス操作もまだ継続したいという方に向けて「UAとサーチコンソールを連携させる方法」をご紹介いたします。
【方法2】UAとサーチコンソールを連携させる方法
手順1:サーチコンソールを連携させる方法
↑では、UA画面で「集客」→「Search Console」→「検索クエリ」と進んで、「Search Consoleのデータ共有を設定」をクリックしましょう。
↑「Search Consoleを調整」をクリックしましょう。
↑「追加」をクリックしましょう。
↑この画面でプロパティを選択します。「プロパティを選択」をクリックしましょう。
↑アナリティクスと連携させたいサーチコンソールプロパティを選択しましょう。
連携させたいプロパティがない場合、「プロパティを追加」をクリックして手続きすれば良いです。
ここからは「プロパティを追加」する場合の操作手順を解説します。すでに連携させたいサーチコンソールプロパティが選択できた方は読み飛ばしていただいて結構です。(緑色を使用して解説している箇所はすべて「プロパティを追加」するための操作手順を解説しています)
それでは「プロパティを追加」をクリックします。
↑プロパティタイプの選択でURLプレフィックスを利用して作業する方法をご紹介します。URLプレフィックスのURL入力欄にサーチコンソールプロパティとして追加したいWebサイトURLを入力し、「続行」をクリックしてください。
↑「所有権を自動確認しました」と表示されたら「完了」をクリックしましょう。
もし、所有権が確認できなかった場合は「所有権確認手続き」を行いましょう。
↑所有権の確認が済んだら、上図のように新しいサーチコンソールのプロパティが追加されているはずです。
このプロパティを選択し進んでください。
↑次にサーチコンソールのプロパティと連携させるアナリティクスを選択します。
複数サイトを運営している方だと上図のようにたくさんの選択肢が表示されると思いますので連携させたいものを正しく選択しましょう。
↑次の画面で「関連付けの確認」が表示されますので、内容に間違いがなければ「関連付ける」をクリックしましょう。
以上でUAとサーチコンソールの連携が完了しました。
では実際のUA画面でSearch Consoleが連携されかた確認してみましょう。下図を見てください。
↑UA画面の「管理」画面でサーチコンソールと連携が完了したことが分かります。
ちなみにサーチコンソール画面からでもアナリティクスと連携しているかどうかが確認できます。下図を見てください。
↑サーチコンソールの「設定」画面から「関連付けられているサービス」としてアナリティクスを確認することができます。
手順2;「サーチコンソールと連携させたUA」で検索クエリを確認してみよう
↑UAをサーチコンソールと連携させることで、UA画面から「検索クエリ」を確認することができるようになりました。
UAで「検索クエリ」画面を表示する操作手順は、UA画面の左にあるメニューから「集客」→「Search Console」→「検索クエリ」と進むだけです。
上図で説明していますので参考にしてみて下さい。
以上がUAにサーチコンソールを連携させてUA画面で検索クエリを確認するまでの設定手順でした。
繰り返しお伝えしますが、2023年7月1日からはUAのグーグルサポートが終了しGA4でのアナリティクス操作が必須となります。今回UAでサーチコンソールを連携された方もGA4でのサーチコンソール連携手順を読まれることを推奨いたします。
Googleアナリティクスとサーチコンソールが連携できない原因は3つ
改めてアナリティクスとサーチコンソールが連携できない原因をまとめますと上図の通りです。連携できない原因となりうるものは3つありますので、それぞれご説明いたします。
アナリティクスとサーチコンソールの管理Googleアカウントの不一致
例えば、GoogleアカウントAで管理しているアナリティクスと、GoogleアカウントBで管理しているサーチコンソールは連携させることができません。つまり両方の「編集権限を持っている必要がある」ということです。(サーチコンソールの所有権またはフル権限が必要で、制限付き権限では2つを連携することはできません。)
バラバラのGoogleアカウントで管理されたアナリティクスとサーチコンソールを連携させたい場合は、GoogleアカウントAもしくはBでアナリティクスとサーチコンソール両方を管理する必要があります。複数のGoogleアカウントを所有しておられて連動できず悩まれている場合は、異なるGoogleアカウントで管理されていないか確認してください。
WEBサイトをサーチコンソールで「URLプレフィックス」で登録していない
下図は当記事の「サーチコンソールプロパティの作成手順」で利用した画像です。
上図の通り、サーチコンソールのプロパティ作成方法は2通りありますが上図の左側にある「ドメイン」を利用する作成方法と、右側にある「URLプレフィックス」を利用する作成方法があります。
アナリティクスとサーチコンソールを連携させたい場合は「URLプレフィックス」でサーチコンソールプロパティを作成する必要があります。「ドメイン」で作成していた場合、再度URLプレフィックスを利用してサーチコンソールプロパティを作成してください。
サーチコンソールの所有権確認ができていない
Googleサーチコンソールの所有権の確認ができていない方は以下の記事で確認方法を紹介していますのでご確認ください。目次から検索していただけますとスムーズに問題解決できるかと思われます。
Googleサーチコンソールとは?設定~活用までの基礎を解説【2023年最新版】
また弊社フルスピードでは、サーチコンソールの最新情報を無料提供しています。ぜひ、無料ダウンロードして快適なWEBサイト運営に役立てていただければと思います。
↓「Google Search Console導入マニュアル」を無料ダウンロードする
以上、アナリティクスとサーチコンソールの連携方法の解説を終えたいと思います。最後までお読みいただきありがとうございました。
矢野翔大
パチンコ遊技機開発者としてパチンコパチスロメーカーで8年間の業務を経たのち、2022年から株式会社フルスピードのオウンドメディア『GrowthSeed』のマーケティング担当として入社。"WEBサイト運営は商品開発である"というモットーのもと、自身が得意とするエンタメ思考を取り入れつつ日々マーケティング業務に取り組んでいる。趣味はキャリアそのままにWEBサイト運営、パチンコ、パチスロ、ゲーム。

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