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約50%が導入済み!GA4導入率調査から見る自動移行とその影響

公開日:2023年02月16日

最終更新日:2024年02月26日

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約50%が導入済み!GA4導入率調査から見る自動移行とその影響

GoogleはGA4の普及について本気を出しているようです

2月3日ごろから届きはじめたGoogleから届いたメールにはこう書いてありました。

” GA4プロパティを設定していないお客様については、3月以降、既存のユニバーサル アナリティクス プロパティと一致するいくつかの基本設定を使用してGA4プロパティを設定します。”

約50%が導入済み!GA4導入率調査から見る自動移行とその影響

UAのプロパティを利用してるアカウントに対しては、自動的にGA4プロパティが作成されるようです。
自動的に適用してくれるなら良いじゃないかと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、Google自身がそのアナウンスの中で設定を最善のものにするには自動作成処理が始まる前に移行をすませることをおすすめしています。
おすすめしているだけではなく、自動的に移行がされないようにする方法まで提供されているのは一体なぜなのでしょうか。

アナリティクスヘルプ([UA→GA4] 自動作成された Google アナリティクス 4 プロパティについて)

そもそもあまり数字を見ていないウェブサイト

単純な日記として使うブログなど、アクセス数はたまに気になるなというくらいのウェブサイトをイメージしています。目標やコンバージョンといった設定を必要としないウェブサイトはGA4へ自動設定されても大きな問題が出ないとGoogleも判断したのではないでしょうか。
Ahrefsが行なった10億ページ以上の調査では90.63%のページがGoogleからの検索流入がなく、次いで多い5.29%のシェアをもつ検索流入数は月間10以下であるという結果もあります。アクセスはすべて検索からくるというわけではありませんが、GAを入れていたとしても、それが自動的にGA4になったとしても影響が少ないウェブサイトの数は非常に多い、そういう算段なのではないでしょうか。

UAをそこそこ使っているほど自動で移行すると問題がでるかも

自動的に移行されるといっても、UAとGA4で根本的な仕様が違う部分もある都合からアクションがイベント名に、カテゴリやラベルはパラメーターに変化します。そこまでの細かい追加設定をしている場合においては、何が何になったのかを自分の手で確認しながら行っていかないと混乱をしてしまう可能性があります。そういった細かい設定を行なう必要があるウェブサイトは、商品を販売していたり、お問合せを獲得しようとしているなど、ウェブサイト上の数値がビジネス上におけるKPIや目標になっていることもあるでしょう。そのようなウェブサイトの数値が、自動移行してみたらまったく数字が違ってしまった!UAで計測しているものとはどう違うんだ?といった確認作業すらできなくなってしまうのはなかなか怖い状態ではないでしょうか。

どれくらいのウェブサイトがGA4の準備できているのか

GA4の導入率についての調査をフルスピードで行ってきました。

2022年に行なったGA4セミナー時のアンケート集計ではGA4導入率80%となり、フルスピードが直接マーケティング支援を行なっている企業のサイトに関しては70%という結果でした。
過去リリース(GA4導入率は6月比144%増の80%に GA4セミナー実施時のアンケート結果から)
約50%が導入済み!GA4導入率調査から見る自動移行とその影響
この調査結果はある程度ウェブマーケティングへの理解あるいは予算があるからなのかもしれません。クロステック業界といわれる最新のITサービスを提供しているウェブサイトの調査を行なっていましたが、クロステックの中でもHRテック、トラベルテック、過半数をやった超えたという数字でした。(もちろん6月に行ったリーガルテックサイトも今調べるともっと増えているかもしれませんが)
2022年6月に行ったリーガルテックサイトのGA4導入率は37%
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2022年6月に行ったヘルステックサイトのGA4導入率は38%
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2022年7月に行ったセールステックサイトのGA4導入率は50%
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2022年8月に行ったトHRテックサイトのGA4導入率は53%
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2022年9月に行ったトラベルテックサイトのGA4導入率は58%
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また、SEM Technology社が行なっている観測において、日本の上場企業におけるGA4導入率は2023年1月数値で47.50%となっています。

他社さまによる調査結果ともあわせると、約50%といった数字が日本国内のウェブサイトにおけるGA4導入率の実情にかなり良い線いってる見込なのではないでしょうか。つまり、UAによる数字がとれなくなる2023年7月1日をまたずとして3月から始まるGA4の自動移行措置によっていよいよどうしたものかとなるウェブサイトおよびウェブサイト担当者様がかなりの数で出てきてしまうのではないかと心配しています。

GA4に関してGoogleさんに期待していること

GA4への移行スケジュール自体は確かにぱっと見では余裕のあるものでした。GA4の前進となるアプリ+ウェブプロパティが発表されたのは2019年8月(※発表内容)で、その後それがGA4とされたのが2020年10月(※発表内容)です。Googleが目指していたアプリとウェブのシームレスなアナリティクス環境への移行にはたっぷり4年もかけてきました。しかし、UAの廃止時期が明確になった2022年の1年で新機能のリリースのカウントだけでも22件分もの発表があり、先行して触れている人たちが慣れる間もなく仕様の変化に追いつくのは大変作業になっています。より良いものをという意味合いであることは十分に理解しているところですが、ほんの少し落ち着いた余裕のある振る舞いでGA4を使っている人たちを安心させてほしいものです。

GA4への関心推移はまだ伸びている

Ahrefsのキーワードエクスプローラーを使った調査では「GA4」の検索ボリュームは2022年7月で22,036とあり、2021年比較で3.8倍となっていました。キーワードのトレンドとしては恐らくUA版の計測終了だというタイミングでまた大きく伸びるのではないかと考えられます。
約50%が導入済み!GA4導入率調査から見る自動移行とその影響
それ以外の関心傾向の調査として日本国内においてGoogleアナリティクスについて調べると必ずお世話になる株式会社HAPPY ANALYTICS社様が開設されているGA4情報サイト「GA4 Guide(https://www.ga4.guide/)」もAhrefs上で観測された2022年4月比39倍の数値まで検索流入を大きくかつ急激に伸ばしています。
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さいごに

新しい技術への転換点には問題や不満というのも出てきます。GA4もその例外ではなく、これまで培ってきたモノや考えを捨てることはなかなか負担のかかるものです。もちろんこれを機会にGAを止めて違う計測をするというのもの1つの考えだと思いますが、とりあえず私(たちは)きちんとこのトレンドを追いかけ、活用できるように勉強していくしかないことだけは確かです。がんばろう。

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この記事を書いた人
田中義一

田中義一

WEBマーケティング部

ガラケーの時代からWEBマーケを始める。2018年からフルスピード勤務。SEOを中心としたコンサルティングを行う部署でマネージャーの傍らAhrefsのアンバサダーを自称している。

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