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URLの正規化とは?正規化が必要な理由と最適化の方法を解説
- SEO内部対策
公開日:2023年04月11日
最終更新日:2025年01月09日
当記事では「URLの正規化」とは何かについてご紹介したのち、URLの正規化が必要なとされる理由と具体例、正規化のやり方をご紹介いたします。
URLの正規化とは「同一Webサイト内に複数の類似内容ページが存在していてGoogle評価が分散している際に有効な、”評価を受けるURLを1つに統合して最適にGoogleに評価してもらう”ようにする作業」のことを意味します。このURL正規化は、SEOを意識する際には必要不可欠な施策ですが、実は正規化ができていなかったり、正規化のやり方が間違っているWebサイトは多数存在します。
当記事を読みになって、自分のサイトでもURLの正規化ができているかどうか確認してみてください。
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目次
URLの正規化とは
冒頭でも紹介しましたが、URLの正規化とは、同じ内容のページが複数ページ存在してしまう場合に、Googleからの評価を受けるURLを1つに統合することを指しています。
完全に重複していなくても、同じWebサイト内でコンテンツの内容が類似してしまっていると、検索エンジンはどのページを一番評価すればいいのか分からなくなってしまいます。そのため、「このページを一番評価して欲しい!」というページにcanonicalタグの追加を行ったり、リダイレクトの指示をする必要があります。
URLの正規化が必要な理由
URLの正規化が必要な理由として、主に下記の三つがあります。
重複コンテンツに該当し、評価を下げる対象になる可能性があるため
たとえば、ページが同じ内容で、下記のアドレスでアクセスできる2種類のURLがあったとします。
- パターンA:https://xxxxxxx.jp
- パターンB:https://xxxxxxx.jp/index.html
この場合、重複ページに該当するということをGoogleが述べています。
単一のページに複数の URL でアクセスできる場合や、異なるページのコンテンツが類似している場合(たとえば、あるページにモバイル版と PC 版両方のURLがある場合)、Google はそのようなページを同じページの重複版と見なします。Google は、こうした URL のうちの 1 つを「正規」版として選択してクロールします。その他の URL はすべて「重複」した URL と見なし、クロールの頻度を減らします。
上記引用に記載があるように、重複ページに該当してしまうと、クロールの頻度が減少しますが、それ以外にもペナルティの対象となってしまう場合もあります。一応、過度でなければすぐに評価を下げる対象にはなりませんが、気を付けるべきでしょう。
クローラビリティが悪くなってしまうため
先日、クローラビリティの記事も掲載させていただきましたが、URLの正規化はクローラビリティを向上にも関係があります。
ほぼ同じ内容のページがWebサイトの中に複数ある場合、URL正規化を行わないと、クローラーがほぼ同じ内容のページを見に行かなくては行けなくなります。当然ですが、その分のクロールのリソースが浪費され、重要なページへのクロールが行き届かなくなってしまう可能性があります。
重要なページのクロールが行われず、インデックスされなくなってしまう。さらにクローラビリティが悪くなってしまう原因にもなります。
他のユーザーのからの被リンクがバラバラになってしまうから
URLの正規化が必要な理由の1つ目の「重複コンテンツに該当し、評価を下げる対象になる可能性があるため」の章でも言及した通り、重複コンテンツは評価を下げる可能性があることを紹介しました。さらに、重複コンテンツに該当するWebページがある場合、それぞれの重複コンテンツに評価(被リンク)が分散される可能性があります。
被リンクはSEOにおいて、重要な要素の1つで、ランキング決定の評価基準です。つまり、重複コンテンツそれぞれに被リンクが分散されるということは、SEOの評価も分散してしまうということです。
例えば、先ほどのように下記のページがあったとします。
- パターンA:https://xxxxxxx.jp
- パターンB:https://xxxxxxx.jp/index.html
このページにアクセスしたユーザーが、別のサイトやSNSにリンクを張ってくれる場合があります。しかし、/のみ と /index.htmlのどちらでも表示されてしまうと、どちらでリンクを張ってもらえるかが不明になります。
上記のURLに被リンクを70個と30個獲得できているとしましょう。もともとは、この同じ内容のページは同一内容なので、正規化をしていれば100本の被リンクを獲得することになりますが、正規化がされていないため、評価分散がされてしまうわけです。
内部評価寄りになった今でも被リンクの数はSEOにおける重要な要素なので、統合できるものは統合すべきです。
URLの正規化が必要な具体例
では、実際どんなときにURLの正規化が必要になるのでしょうか?具体的な例を見ていきましょう。
①www.あり・なしでURLにアクセスできてしまう場合
例としては下記のようなURLが該当します。
- パターンA:https://xxxxxxx.jp
- パターンB:https://www.xxxxxxx.jp/
どちらのURLにアクセスしても表示されるページ内容は全く同じになるので、これは重複コンテンツに該当し、URLの正規化が必要になります。
www.ありとなし、どちらを正とするかは好みにも寄りますが、URLが短くなるため、www.がないほうのURLを正とする事が一般的です(GrowthSeedの場合も、www.なしを正としています)。
www.ありとなしに関する内容はこちらの記事も参考にしてみてください。
②index.htmlあり・なしでアクセスできてしまう場合
例としては下記のようなURLが該当します。
- パターンA:https://xxxxxxx.jp
- パターンB:https://xxxxxxx.jp/index.html
こちらもwww.ありなしの場合と同様に、アクセスして表示されるページ内容は全く同じになるので重複コンテンツになってしまいます。
index.htmlありなしも同様に、URLが短くなることから、index.htmlなしを正とすることが一般的になっています(GrowthSeedの場合も、index.htmlなしを正としています)。
③httpとhttpsどちらでもアクセスできてしまう場合(SSL化の有無)
URLの始まりが、httpsなのか、httpなのかによっても正規化をする必要があります。
例としては下記のようなURLが該当します。
- パターンA:http://xxxxxxx.jp
- パターンB:https://xxxxxxx.jp
通常、サイトにSSL化対応をしている場合には後者のURLになっているかと思いますが、手入力をすると、httpから始まるURLにもアクセス出来てしまうので、注意が必要です。きちんと正規化をしましょう。
④スラッシュ(/)あり・なしでアクセス出来てしまう場合
かなり細かい話ですが、スラッシュの有無でも評価分散が起こってしまいます。
例としては下記のようなURLが該当します。
- パターンA:https://xxxxxxx.jp
- パターンB:https://xxxxxxx.jp/
この場合にも上記までと同様にしっかりURL正規化を行いましょう。
⑤パラメータあり・なしでアクセス出来てしまう場合
パラメータとは、WebページのURL末尾に加えられる変数のことを指します。
例としては下記のようなURLが該当します。
- パターンA:https://xxxxxxx.jp
- パターンB:https://xxxxxxx.jp?123=456789
パラメータは大きく分けて2種類あり、下記のような場合にわけられます。
アクティブパラメーター
パラメータで内容の異なるページを管理したい場合に使うパラメータ。
例:ECサイトで同じ服だがカラーバリエーションが違う場合 など
パッシブパラメーター
簡易的にどこのURLアクセスなのかどうかを調べたいときに使うパラメータ。
例:メルマガ配信をしている場合に、いつのタイミングで送信したメルマガで流入があったか調べたい など
アクティブパラメータの場合はページの内容が別になることから、URL正規化の必要はありません。パッシブパラメーターの場合には、ページの内容が同一になることから、URL正規化が必要になります。
パラメータに関する内容はこちらの記事も参考にしてみてください。
⑥パソコンサイトとスマホサイトでURLが分かれている場合
レスポンシブデザインや、ダイナミックサービング型のWebサイトの場合には、パソコンとスマホのURLは一緒になるので正規化の対応は必要ありませんが、下記のように、パソコン用のサイトとスマホサイトのURLが別のサイトは正規化の対応が必要になります。
- パターンA:https://xxxxxxx.jp
- パターンB:https://xxxxxxx.jp/sp/
このような場合には、パソコン用のURLを正規化する必要があります。
URLが正規化されているかどうかの確認方法
URLがきちんと正規化出来ているかを確認する方法として一番正確なのは、SearchConsoleを使った方法です。
SearchConsoleにログイン後、「URL検査」で調査したいURLを入力し、結果内に、「ページのインデックス登録」と言う項目があるのでクリックしましょう。
クリックした項目の中に、インデックス作成という項目があり、この中に、ユーザーが指定した正規URLという項目があります。
問題なく正規化することができていれば、「Googleが選択した正規URL」部分に、「検査対象のURL」と表示がでます。もし、ここのURLが違っている場合には、どちらのURLもアクセス可能な状態である可能性があります。
URLの正規化の方法
ここからは、URLを正規化する方法をご紹介します。今回詳しく紹介するURLの正規化の方法は3つあります。
- canonicalタグを使用
- 301リダイレクトの設定
- alternateタグを使用
ちなみに、canonicalもしくは301リダイレクトを行った後に、xmlサイトマップを作成し、SearchConsoleにて送信することで、クローラーが認識しやすくなります。canonicalもしくは301リダイレクトを行ったあとに、クローラビリティを向上させるための補助として利用してみてください。
canonicalタグを使用
まず最初にcanonicalタグを使った正規化の方法をご紹介します。
canonicalタグは、検索エンジンに正規のURLを伝えるためのタグで、head要素内に下記のように記載をする必要があります。
<head>
<link rel=“canonical” href=“http://example.com/a/” />
</head>
この正規化するURLを記載するときには、相対パスではなく、絶対パス(省略されていない正式なURL)を使うことをGoogleは推奨しています。このURL部分に間違ったURLを記載してしまうと、正規化されないどころか、他のページの評価を下げてしまう恐れもあります。必ず、URLに間違いがないかを確認しましょう。
正規化をするために、canonicalを利用するケース
- www.あり・なしでURLにアクセスできてしまう場合
- index.htmlあり・なしでアクセスできてしまう場合
- httpとhttpsどちらでもアクセスできてしまう場合
- スラッシュ(/)あり・なしでアクセス出来てしまう場合
- パラメータあり・なしでアクセス出来てしまう場合
※ ただし、サイトページ数が少ない場合。多い場合には次の301リダイレクトがおすすめです
もっと詳しいcanonicalタグの使い方についてはこちら
301リダイレクトの設定
301リダイレクトとは、ブラウザが正しい処理をするためにHTMLを受信する前に受け取るステータスコードの一種です。この301リダイレクト設定をすれば、指定のURLに恒久的に転送すると同時に、リダイレクト先のURLのほうが正規であることをGoogleに伝えることができます。ただし、301リダイレクトを設定するには「.htaccessファイル」に転送先を記述してサーバーにアップするため、.htaccessファイルが使えるサーバーであることが前提です。
canonicalの場合、1ページずつ正規のURLを記載する必要がありますが、301リダイレクトは基本的にすべてのURLを制御することができます。
正規化をするために、301リダイレクトを利用するケース
- www.あり・なしでURLにアクセスできてしまう場合
- index.htmlあり・なしでアクセスできてしまう場合
- httpとhttpsどちらでもアクセスできてしまう場合
- スラッシュ(/)あり・なしでアクセス出来てしまう場合
- パラメータあり・なしでアクセス出来てしまう場合
alternateタグを使用(PCとスマホが別れている場合)
最後に、alternateタグについてです。こちらのタグを利用することで、Googleにパソコン版の他に、スマホサイトもしくはタブレット用サイトがあると伝えることができます。そして、重複コンテンツではあるものの、不正に作成したコピーページではないと把握することができます。
この方法を使う際には、パソコン用サイトのhead要素とスマホサイトのhead部分に下記のような記載が必要になります。
手順①パソコンサイトのhead内に表記
<head>
<link rel=“canonical” href=“パソコン用サイトのURL” />
<link rel=“alternate” media=”only screen and (max-width: 640px)” href=“http://スマートホサイトのURL” />
</head>
手順②スマホサイトのhead内表記
<head>
<link rel=“canonical” href=“パソコン用サイトのURL” />
</head>
パソコンとスマホサイトでURLが違う場合には、必ず設定しておきましょう。
URLの正規化以外にやった方が良いSEO施策とは
今回、URLの正規化についてご紹介させていただきました。重複コンテンツである結果、評価が分散してしまい、本来の評価を受けられないということのないようにしましょう。さらに自身のWebサイトをSEO施策をしたかったら、下記の施策をするのもおすすめです。
- タイトルの中に上位化させたいキーワードが盛り込まれているか?
- ディスクリプションの設定においてわかりやすい紹介文になっているか?
- 構造化マークアップできる情報があるか?又は構造化マークアップを使っているか?
他にもSEOをする上で確認した方がいいポイントはいくつかあります。さらに知りたい方はこちら
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鈴木 友希
13歳のときにWebサイトの仕組みに興味を持ち、Webサイトの運営を開始。その後、2015年にフルスピードへ入社し、コンテンツSEOディレクターとして従事。現在は、案件相談窓口の対応・セミナー登壇などSEOに関するPR業務を行っている。趣味は水族館に行ってエイの裏側の写真を撮ること。
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