公開日:2019年10月31日
最終更新日:2021年02月12日
年に数回、Googleの検索アルゴリズムを大幅に調整するために行われる「コアアルゴリズムアップデート」。順位変動によりWebサイトのアクセス数も大きく変えてしまう可能性のあるこのアップデートは、Webサイト運用の担当者なら無視できない存在です。 今回は、そのコアアルゴリズムアップデートの基礎知識をお伝えします。
目次
Googleのコアアルゴリズムアップデートとは、Googleが年に数回行う、検索アルゴリズムを調整する大幅なアップデートのことを言います。
数百以上あるといわれている、小さなアルゴリズムのアップデートは、ほぼ毎日のように行われていますが、コアアルゴリズムのように、大幅なアルゴリズムのアップデートは年に数回程度行われます。
2019年度は、1回目は3月、2回目は6月に実施され、直近では、9月に行われました。
Googleがアルゴリズムをアップデートさせる目的は、検索エンジンにおけるユーザーの利便性を向上させるためにあります。
ユーザーが検索意図に沿った情報にたどり着きやすくなるよう、検索されたキーワードに対し、関連性の高い最適なページを検索結果に表示させることを目的としているのです。
コアアルゴリズムのアップデートは、この目的のために大規模な調整を行うということになります。
コアアルゴリズムのアップデートは、Googleの検索アルゴリズムに大幅な調整が行われるため、大きな順位変動が起こります。
その時々のコアアルゴリズムアップデートごとに、特定のカテゴリに影響が大きく出るなど、何らかの特徴が見られることもありますが、Googleは、特定のページやサイトを対象としたアップデートではなく全体の評価方法の改善だとも言っています。
コアアルゴリズムアップデートは、何か月も前から告知されるものではありません。アップデート後の通知だったこともありますし、通知されたとしても、前日や数時間前となります(これからどう変わっていくかはわかりませんが)。
そして、コアアルゴリズムアップデートにどのように対処すべきか、Googleが明示するわけでもありません。むしろ、基本的には何もしなくてもいいというスタンスです。
しかし、実際にアップデートが起こり、順位が大幅に下落したとなった段階では、何かしなくてはと思うのは当然です。
まずはどんなページ、キーワードが下がったのかなど、状況把握をしましょう。ただし、コアアップデート実施後、影響が全体に行き渡るまでには数日はかかると言われています。その間大きな変動を繰り返す可能性もあります。ある程度様子を見て、落ち着いてからの順位を参考にした方がいいでしょう。
これまで上位表示されていたものの、実はページの内容が薄かった、キーワードに対して関連性が薄かったというページは、その内容を見直しましょう。 改めて検索意図を考えてみて、掲載すべき情報の取捨選択を行います。 上位表示されていてアクセス数も多かったけれど、実はそのサイトにとって価値の低いページでなかったかどうかも、冷静に判断してみます。そして価値が低いと判断したら、思い切ってそのページのことは考えないのもひとつの手です。 トップページで一番注力していたキーワードが下落していたといったケースでは、サイト全体の構造を見直す必要もあるかもしれません。
Googleは、コアアルゴリズムアップデートと呼ばれる全体のアルゴリズム更新とは別に、検索エンジンの順位変動に関わる大きな施策を実施しています。以下はその一例です。 コアアルゴリズムアップデートと直接は関係しないかもしれませんが、これらはGoogleが目指している方向を示すものでもあり、最低限押さえておきたい要素です。下落要因を深く考える以前に、まずこれらが押さえられているか確認し、できていなければ対応させましょう。
モバイルフレンドリーなページとは、モバイル端末でも使いやすい、見やすいWebページのこと。Googleは2015年4月に「モバイルフレンドリーアップデート」を発表し、モバイルフレンドリーなページの掲載順位を引き上げるアルゴリズムを取り入れています。 自身のサイト、ページがモバイルフレンドリーかどうかは、Googleの「モバイルフレンドリーテスト」で確認することができます。
モバイル検索での検索順位に影響するアップデートであり、ページの読み込み速度が遅いページの順位を下げます。 Googleの「PageSpeed Insights」では速度を分析し、改善する方法を提示してくれます。
ペンギンアップデートは、低品質なリンクネットワークに参加していたり、キーワード詰み込みを行っているサイト、ページなどのWebスパムを排除するためのアップデート、パンダアップデートは高品質なコンテンツの評価をより上位に表示するためのアップデートです。 そしてこれらはすでにコアアルゴリズムに組み込まれているので、日々の更新内容に含まれています。
そして最近では、BERTと呼ばれる自然言語処理の技術を検索エンジンに導入することも発表されました。文脈に沿った言葉の理解を可能にし、話し言葉による検索の精度が向上すると言われています。
こうしたGoogleの動向を見直し、自身のサイトに該当する要素(順位を下げてしまうような要素)がないか確認してみましょう。
以上、Googleのコアアルゴリズムアップデートについての基礎知識でした。お伝えしてきたように、コアアルゴリズムアップデートに対して明確な対処法はありません。 しかし、順位が下落した場合も、上に記したような見直しや改善を行い、もし評価が上がれば、次のコアアルゴリズムアップデート、もしくは日々のアルゴリズム変更の積み重ねの中で、順位の上昇は見られるかもしれません。 今後アルゴリズムの変更に動じないWebサイトを作るためには、ユーザーの検索意図を把握し、それに適した良質なコンテンツを提供、そしてGoogleの動向に注目し続けることが大事です。
GrowthSeed編集部
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