2016年06月08日
ドアウェイページとは、誘導ページなどとも呼ばれます。地域や業種などの複合キーワードなどで検索結果に表示させて、そのページへ訪問したユーザーを他のページに誘導すること「だけ」を目的に作られたページを指します。
ドアウェイページはGoogleガイドライン違反ですので、対象と見なされたページのランキングが下がるだけでなく、リンクをしているWebサイトにも何らかの悪影響が及ぶ可能性もあります。
ドアウェイページの定義は、言葉だけでは分かりにくいので、Googleウェブマスター向け公式ブログで説明している例を使って詳しく説明しましょう。
目次
Googleが、2012年1月16日にポストした誘導ページ(Doorway Page)はガイドライン違反ですには、ドアウェイページの例が掲載されています。
特定のサイトへのリンクを追加しただけのブログを作りユーザーを誘導しているケース。
引用:誘導ページ(Doorway Page)はガイドライン違反です – Googleウェブマスター公式ブログ
この図の例では「英会話」や「無料でできる英会話」などのブログを複数作り、英会話教材の販売サイトなどにリンクして誘導しているケースが紹介されています。 無料ブログを使って大量にブログを作り、リンクしているパターンです。
被リンク目的でブログを作ってリンクするという意図もあると思いますが、そういう意図を持って作ったページ群もガイドライン違反ですので、リンク元のページのインデックスが消える、リンク先のWebサイトがペナルティを受けるといったことが発生してしまいます。
地域名以外のコンテンツが同じページを大量に作成し、「地域名+業種名」などの複合キーワードで検索結果に表示させてユーザーを誘導しているケース。
ユーザーはその地域ごとに特化したコンテンツを期待してページを閲覧しますが、そういった情報が書かれていない場合にはドアウェイページと見なされます。
「渋谷の美容室ページ」「恵比寿の美容室ページ」のコンテンツが全く同じということはありえませんので、そういったユーザーに価値を提供していないページは、ドアウェイページとしてペナルティを受けてしまいます。
サテライトサイトの中には、同じようにユーザーに価値を提供しておらず、本体サイトへ誘導することだけを目的に作られたものが多くあります。
むしろ、サテライトサイトの定義そのものが、ドアウェイページを作成するためのものになってきているように思われます。
数年前には特定の業界で一般的だったサテライトサイトの量産という手法も、現在は通用しないどころかマイナスに働いてしまいますので、無意味なサテライトサイトの作成はしないほうがいいでしょう。 その分の労力を、本体サイトの改善やコンテンツ作成に費やした方が、遥かに高い効果が期待できます。
ただ、本体サイトでは書けない・書きにくいコンテンツを紹介するような、ユーザーにとって何らかの価値を提供しているサテライトサイトであれば問題はありません。
Googleは、2015年3月にドアウェイページに関するアルゴリズムのアップデートを行いました。 同時に、ドアウェイページに関するガイドラインも更新しています。
更新されたガイドラインの中には、最終目的ページの中間に挟まるページも、ドアウェイページとして判断されることもあることが書かれています。
この中間ページもドアウェイページになり得るという表現に対して、アフィリエイトも対象になるのでは?という憶測が流れましたが、一般的なアフィリエイトプログラムの使い方をしているのであれば問題はありません。
ただし、アフィリエイトリンクしか無いページを用意して、そのページから最終目的のページにリンクを張るなどの行為は、ドアウェイページとして見なされる可能性が高いと考えられます。
ドアウェイページがどのようなものなのかはお分かり頂けたかと思いますが、自社のWebサイトのページがドアウェイページなのかどうなのか、どうやって判断すればいいのでしょうか。
Googleは、自社のWebページがドアウェイページなのかどうか判断に迷った時の判断基準を「検索エンジンがなかったとしても、そのページを作ったかどうか」と考えることを勧めています。
具体的な基準として、ドアウェイページかどうかを判断する基準には、以下のようなものがあることも、Googleウェブマスター向け公式ブログで公表しています。
しかし実際には、ドアウェイページを作る意図はなく、いつか独自のコンテンツを作ろうと思いながら、結局コンテンツを追加できていないというページもあるのではないでしょうか。
各地域に支店を持っているビジネスの場合、各地域の支店紹介ページはユーザーにとって必要なページだから作ったとしても、現実問題、ほとんど独自コンテンツを持っていないページになっている…という場合も少なくありません。
もし、そういったビジネスを展開しているなら、すぐに地域ごとのページを見直すことをお勧めします。 地域のお店(支店)で働くスタッフの紹介、扱っている商品・サービスの情報などは、必ずそのページを必要としているユーザーにも役立つ情報なのです。
パンダアップデートの基準なども参考にして、検索ユーザーにとって有用なコンテンツかどうかを考えれば問題はありません。
SEO目的のページは、遠からずいつか排除されていきますので、ユーザー目線で行う施策がSEO対策の本質であることを忘れないようにしましょう。
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