2017年03月08日
ブラックハットSEOとはキーワードの詰め込みや自作自演リンクなど、いわゆるスパム行為を用いて検索エンジンを騙し、ランキングを操作する不正行為のことをいいます。反対の言葉として「ホワイトハットSEO」があります。
本項ではGoogleのSEOを考える上でのブラックハットSEOについて記述します。
目次
はじめにどのような行為がブラックハットSEOに該当するのか知っておきましょう。
Googleでは「ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)」というものが公式で公開されており、「このような行為を行ってはいけない」という事例が掲載されています。
ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)
こちらを踏まえた上で内部対策(サイト内部の構造など)・外部対策(外部からのリンクなど)の面からブラックハットSEOについてまとめてみます。
「ブラックハットSEO」と聞くと外部対策のことを思い浮かべる人も多いですが、サイト内の作りなどでもブラックハットSEOに該当するものがあります。 前述の「ウェブマスター向けガイドライン」の中から内部対策に該当するもので実際によく確認されるものをいくつか抜粋します。
オリジナルのコンテンツがほとんどまたはまったく存在しないページの作成 隠しテキストや隠しリンク 誘導ページ Google への自動化されたクエリの送信
(上記は一部抜粋したものなので全内容を確認する場合には必ず公式サイトをご確認ください)
簡単に解説していきます。
・オリジナルのコンテンツがほとんどまたはまったく存在しないページの作成 「そのサイト独自観点の情報が掲載されていない」「他のサイトからの転用情報ばかり」などのことを指します。 2017年2月に日本語圏内で品質に関してのアルゴリズムアップデートがありました(※)が、こうしたオリジナルのコンテンツの存在しないページも下がっている傾向にあります。 ※Google ウェブマスター向け公式ブログ: 日本語検索の品質向上にむけて ※「オリジナルのコンテンツ」の定義については同じくGoogleの公式ブログ「良質なサイトを作るためのアドバイス」で詳細に解説されています。
・隠しテキストや隠しリンク ユーザーには見えないテキストの詰め込みや、ユーザーに見えないリンクをソースコード上に設定することを指します。
・誘導ページ 地域や業種などさまざまな組み合わせのページを量産して、ユーザーを特定のページに誘導する手法です。誘導すること「だけ」を目的に作られたというところがポイントです。 参考:ドアウェイページとは
・Googleへの自動化されたクエリの送信 一般的にはあまり馴染みのないものかもしれませんが、「検索エンジンのサジェストキーワードを操作」など怪しい業者の提案内容にこうしたものが含まれている場合がありますので注意しましょう。
次に外部対策におけるブラックハットです。 ウェブマスター向けガイドラインには「リンクプログラムへの参加」という記載があります。
よく「外部リンク=ブラックハットSEO」「外部リンクはガイドライン違反」という解釈をしている方がいますが、外部リンクそのものはガイドライン違反ではありません。 依然として外部リンクはサイトの評価を上昇させるのに有効です。
それでは何がいけないのかというと「自作自演リンク」「リンク売買(業者からのリンクの購入・人工リンク)」などリンクプログラムへの参加がガイドライン違反に当たります。
簡単に言うと「自然に設置された外部リンクは問題ないが、人工的にランキングを操作するために設置された外部リンクは問題」ということです。 リンク販売業者の中には「私達のリンクは独自の技術があるので検索エンジンにバレないし安全」などと謳っているところもありますが、絶対に安全リンクはありません(※)ので、そうした営業電話が来たら警戒するようにしましょう。 ※過去のSEO関連のイベントでGoogle社員の方が「安全な有料リンクはありません」と言及しています。
ここまで内部対策・外部対策におけるブラックハットSEOを簡単にまとめました。 それではブラックハットSEOを行うと何がリスクなのでしょうか。
もっとも大きいリスクはGoogleからのペナルティです。 不正行為に対してGoogleから処罰される状態のことを言います。
実際にペナルティを受けると検索順位が大きく下がったり、サイト全体の流入が大きく落ち込みます。 検索流入で大きな集客をしているサイトの場合、集客減に合わせて売上も大きく落ち込むことが予測されます。
またペナルティを一度受けてしまうと解除するのにも数ヶ月以上かかってしまうこともあります。 短期間で順位を上げたい、自然リンクが集まらずに困っているなど、緊急施策としてブラックハットを選択するケースもあるかもしれません。仮に行う場合には、順位向上の見返りとともにGoogleからペナルティを受けるリスクがあることを念頭に入れておきましょう。
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