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E-E-A-T(旧E-A-T)とは?Googleの品質評価基準とSEOで重要視される理由とは?
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公開日:2021年12月15日
最終更新日:2022年12月23日
「E-A-T」や「E-E-A-T」という言葉を聞いたことはありますか。英語の「食べる」ではなく、「検索品質評価ガイドライン」に登場する言葉で「食べる」こととは全く関係ありません。Webサイトに記事やコンテンツを追加・作成することで集客したいと考えている方はで「E-A-T」や「E-E-A-T」は非常に重要になってくる言葉です。
本記事ではWebページやWebサイトを上位表示させたい方、質の高いコンテンツを制作したい方に、「E-E-A-T」とは何か?「E-E-A-T」を踏まえた上で品質の高いコンテンツとは何かをお伝えできればと思います。
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目次
E-E-A-T(旧E-A-T)とは?
「E-A-T」とは「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」の3つを表す「良いコンテンツとは何か」を定める概念のことです。Googleは、2022年12月15日に「良いコンテンツとは何か」を定める概念「E-A-T」に新たに「Experience(経験)」を加え、「E-E-A-T」に変更すると発表しました。E-E-A-Tは「検索品質評価ガイドライン」にも登場し、より正確な信頼できる情報を検索結果に出すため、コンテンツの評価に含まれていると思われる指標の1つです。
専門性(Expertise)
SEOにおける「専門性」とは、「サイトやコンテンツが特定のジャンルにどこまで深く関わり特化しているかの度合い」のことです。例えば、男性がスーツを買いたいとき、総合ショッピングサイトよりスーツ専門サイトを見る可能性が高いです。そのため、スーツを検索したとき、総合ショッピングサイトよりもスーツ専門サイトの方が専門性を高く評価されます。
権威性(Authoritativeness)
SEOにおける「権威性」とは「コンテンツの発信者・企業がトピックに対してどのくらい精通している、または著名な者であるか」ということです。例えば、皮膚の病気について知りたいとき、個人ブロガーや患者ではなく、皮膚に関する学会や研究所、医者の方が言っていることが正しそうですよね。実際に「アトピー性皮膚炎」と検索した際、医療研究センターやアレルギー学会、皮膚科クリニックなどは「権威性」が高い評価されます。
信頼性(Trustworthiness)
SEOにおける「信頼性」とは「コンテンツに裏付けされた情報があったり、多くの人に評価されている」ことです。例えば、個人ブログの情報でも、引用元が公的機関や研究論文であれば、信憑性があり安心しますよね。また、レビューがないショップより、レビューがあるショップの方が信頼できます。
E-A-TとYMYLの関連性
上の図はYMYLの該当するジャンルを表した図です。E-A-Tはどのようなサイトでも重要視されるべき指標ですが、YMYLと呼ばれるジャンルのコンテンツではE-A-Tを特に重要視しています。
YMYLとはお金、健康、幸福、安全など人々の将来に大きく影響する可能性があるジャンルを示す言葉のことです。
詳細記事:YMYLとは?サイト運営で気を付けるジャンルとSEO対策について
特にYMYLに関するコンテンツはユーザーの生活の質や健康に大きな影響を与えるため、E-A-Tが重要になってきます。
E-A-Tを高める対策
では、次に皆様が知りたいと思っているE-A-Tを踏まえた対策についてご説明いたします。まず前提として、E-A-Tは検索品質評価ガイドライン内における概念であり、重要視されている指標ではありますが、E-A-Tに関する指標をスコア化するアルゴリズムが存在しているわけではありません。
参照:E-A-TスコアもYMYLスコアもGoogleには存在しない
そのため、具体的に「こうすれば対策できる」といった手法はありません。あくまで検索結果を決める沢山の指標をわかりやすく概念化したものがE-A-Tです。
今からご紹介するのは検索品質評価ガイドラインの内容を踏まえた上で、「専門性」「権威性」「信頼性」の3つそれぞれを高める方法をご説明します。
「専門性」を高める
特定のジャンルに特化する
まずは、当たり前ですが専門性を高めるため、特定のジャンルに特化したサイトである必要があります。専門性を高めるために、他の専門サイトを閲覧したり、専門家に取材したりするのもいいでしょう。
メインコンテンツの量と質を高める
メインコンテンツの量と質を高めるには以下のことをすると良いでしょう。
- サイトテーマに沿って、1ページに対して1キーワードのコンテンツを制作する。
- 専門的な知識を盛り込みながらコンテンツを制作する。
- サイトテーマに沿ったコンテンツを増やし、情報を網羅させる。
また、専門的な知識を盛り込んだコンテンツを作るのは大事ですが、専門用語が多すぎたり、内容が専門的すぎるケースが発生すると、ユーザーに伝わりづらくなる可能性があります。ユーザーにとってわかりやすい言葉や構成、画像を使うことを心がけましょう。
「権威性」を高める
著者・サイト運営者・運営会社を明記する
著者情報は著者の名前や資格、実績、ポートフォリオなど、専門家情報を記載すると良いでしょう。
サイト運営者または運営会社情報は「運営会社名」や「組織・会社の概要」といったメニューを作ると良いでしょう。
ユーザーが安心して情報を受け取るために、情報の発信元を明記しましょう。
良質な被リンクをもらう
被リンクとは外部のサイトからリンクの設置を受けることです。被リンクを受けることは「このサイトは有益なコンテンツで参考にするといいですよ」と評価されることに近いです。そのため、権威性を上げるにはいい方法と言えます。
SEOの観点からみても、Googleから以下のように公表しているため、有効な方法であるのは間違いないです。
4. ウェブ上の民主主義は機能する。
Google 検索が機能するのは、どのサイトのコンテンツが重要かを判断するうえで、膨大なユーザーがウェブサイトに張ったリンクを基準としているからです。Google では、200 以上の要素と、PageRank™ アルゴリズムをはじめとするさまざまな技術を使用して、各ウェブページの重要性を評価しています。PageRank のアルゴリズムでは、ページ間のリンクを「投票」と解釈し、どのサイトが他のページから最高の情報源として投票されているかを分析します。
注意して頂きたいのは被リンクの獲得は「多ければ良い」わけではないです。
品質が悪いページからの被リンクは逆にペナルティの対象になります。
そのため、より良いコンテンツを制作することで、ユーザーに満足してもらい、
参考になると思ってもらえるように精進しましょう。
「信頼性」を高める
コンテンツが正しい情報か確認し、裏付けも明示する。
コンテンツの質を高めるために、掲載されてる情報がなぜ正しいのか、なぜ安心なのか裏付けが必要です。そのため、以下のことをすると良いでしょう。
- その分野の専門家に取材や添削、監修をしてもらう
- 論文や公的機関の情報を確認する
注意点としては監修してもらえたら、監修者はどのような経歴の方なのか、人物として信頼できるのかどうかも明示できていると良いでしょう。
テキストに「専門家監修」とだけ記載するのは効果ないので、控えましょう。
定期的に情報を更新する
「定期的に情報を更新する」ことです。
サイト内のコンテンツを定期的に以下の視点で確認しましょう。
- 記載している情報は古くないか
- 誤解を与える表現が含まれていないか
- 専門的でわかりなくい用語がないか
特にYMYLに関するコンテンツは、最新情報や状況、ルールが年々変わります。問題があるようであれば随時修正を行いましょう。
良い評判を獲得する
良い評判を得るとは、具体的には「レビューをもらう」ことです。先ほど説明した「被リンクをもらう」のと似ていますが、「レビューをもらう」ことに関してはGoogleから公式で発表しているものではありません。
しかし、ユーザーの視点から見れば、レビューがいいサイトや商品、サービスの方が信頼できますよね。そのため、ユーザーに評価・レビューをしてもらうための工夫を考えましょう。
ただし、ヤラセやステマのような不正行為は発覚した際に評判を大きく落とす可能性がありますので、控えましょう。
helpful content updateの実施でE-A-Tを強く意識すべき状況に変化した
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よりE-A-Tの理解を深めるために、Googleの最新アップデート情報や、これまでのアップデート情報の歴史についても知識を蓄えておくことをお勧めします。特に2022年はhelphul content update(ヘルプフルコンテンツアップデート)が実施されたりとE-A-Tに関連するようなアップデートが実施されている現状です。
helphul content update(ヘルプフルコンテンツアップデート)とは「ユーザーの役に立つコンテンツを評価」するためにGoogleが実施したアップデートです。このアップデートは従来のGoogleコアアップデートとは異なり、Googleの検索結果に新しい指標を追加するために実施されたアップデートとなっています。
コアアップデートではなく”わざわざ別の名称でアップデートを実施した”ことにE-A-Tで実現しようとしている「ユーザーの役に立つコンテンツの評価」はまずます加速していくことが予想されます。今後のWEBサイト運営はよりE-A-Tに意識しましょう。
E-A-Tは新しい指標「E-E-A-T」へ派生しました(2022年12月16日追記)
当記事でご紹介しましたE-A-Tは新しいコンテンツ評価指標である「E-E-A-T」へと2022年12月16日に派生しました。新しいコンテンツ評価指標であるE-E-A-Tは経験(Experience)、専門性(Expertise)、権威性(Authoritativeness)、信頼(Trust)の4要素で成り立つ「新しいコンテンツの品質評価指標」としてGoogleから発表されています。
E-E-A-Tに関する最新情報についてはこちらの記事で解説しています。当記事でE-A-T1について学習された方はぜひこちらの解説記事もお読みいただくことをお勧めします。
ユーザーにとっていいコンテンツを作ろう
E-A-Tは特別なものではなく、ユーザーの視点で「いいコンテンツは何か」と考えた時、当たり前の項目を並べたものです。Google が掲げる 10 の事実でも記載があるように、「ユーザーの利便性を考える」のが一番近道かもしれませんね。
専門性、権威性、信頼性の視点からコンテンツの質を高めていきましょう。

伊藤 康貴
マーケティング部
2018年Web広告会社に入社、比較メディアやSEOのコンサルティング営業に従事。3年間で200社以上の企業様の集客に携わる。 より集客の見識を深めるために2021年フルスピード入社。 オウンドメディア『GrowthSeed』の運営/ライティング、メルマガ運用、広告運用など自社のマーケティング業務を担当している。
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