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Google、helpful content update(ヘルプフルコンテンツアップデート)を順次展開!その内容とは?

公開日:2022年08月22日

最終更新日:2024年02月26日

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【Google】helpful content updateの展開を発表

Googleは2022年8月18日(アメリカ時間)、「helpful content update(ヘルプフルコンテンツアップデート)」を実施すると発表しました。まず8月22日週から英語圏から順次アップデート実施予定で、実装完了までコアアルゴリズム同様に最大2週間程度かかる可能性があるようです。

helpful content updateが日本語に対して実装されるのは英語圏での実装以降となるようですが、前もってアップデート内容と対策方法をまとめておきます。

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「helpful content update」のアップデート概要

helpful content update(ヘルプフルコンテンツアップデート)はこれまで以上に検索ユーザーファーストまたは読者ファーストのコンテンツを評価するためにおこなうアップデートとなるようです。このアップデートにより「始めから検索エンジンに向けて作成された役に立たないコンテンツを排除する」ことで、より読者にとって有益なコンテンツを評価しやすい環境を整えようとしています。

公開された英文情報からhelpful content updateの内容を理解する

google-helpful-content-updateの要点説明

「helpful content update」の簡易内容まとめは上図で紹介した通りです。ざっくり理解されたい方は上図だけ把握していただければ結構です。もう少し噛み砕いた内容解説が知りたい方は以下の翻訳内容をご参考ください。

これから紹介する翻訳内容は、「What creators should know about Google’s helpful content update」というGoogle検索セントラルで公開されたhelpful content updateに関する解説記事です。それでは今回のアップデートの仕組みに関する各記載を翻訳して内容を確認してみます。

Webページのランク付けのための新しいシグナルが導入された

【原文】
The update will start rolling out next week. We will post on our Google ranking updates page when it begins and when it is fully rolled out, which could take up to two weeks. This update introduces a new site-wide signal that we consider among many other signals for ranking web pages. Our systems automatically identify content that seems to have little value, low-added value or is otherwise not particularly helpful to those doing searches.

【英文翻訳】
アップデートは来週から開始されます。開始時と完全に展開された時点で、Googleのランキング更新ページに投稿します。これには最大2週間かかる場合があります。今回のアップデートでは、Webページのランク付けのために他の多くのシグナルの中でも考慮される、新しいサイト全体のシグナルが導入されました。我々のシステムは、価値がほとんどない、付加価値が低い、または検索を行っているユーザーにとって特に役に立たないと思われるコンテンツを自動的に識別します。

まず、アップデートタイミングの告知が行われていますが、ここでいう来週とは2022年8月22日週のことを指しています。今回のアップデートは最大2週間実装に時間を要する可能性があるようです。

さらに「WEBページのランク付けシグナルを追加するアップデート」ということで、これまでになかった新しい指標を実装するための大きなアップデートであることが分かります。

検索ユーザーとって価値のないコンテンツの評価を下げるシグナルである

【原文】
Any content — not just unhelpful content — on sites determined to have relatively high amounts of unhelpful content overall is less likely to perform well in Search, assuming there is other content elsewhere from the web that’s better to display. For this reason, removing unhelpful content could help the rankings of your other content.

【英文翻訳】
役に立たないコンテンツだけでなく、全体的に役に立たないコンテンツが比較的多いと判断されたサイトのコンテンツは、ウェブの他の場所に表示するのに適したコンテンツが他にあると仮定すると、検索でうまく機能する可能性が低くなります.このため、役に立たないコンテンツを削除すると、他のコンテンツのランキングに役立つ可能性があります。

要するに、検索ユーザーまたは読者にとって価値の低いコンテンツは評価が下がって検索順位が落ちると記載されています。また、価値の低いコンテンツはWebサイト内にある他コンテンツの評価にも悪影響を与えるようで、価値の低いコンテンツがWebサイト内にある場合は削除して対応するなどが求められます。価値の低いコンテンツを解消した結果としてWebサイト内の他コンテンツのパフォーマンス向上が期待できるようです。

シグナルに対処した以降もシグナルが検出されることがある

【原文】
A natural question some will have is how long will it take for a site to do better, if it removes unhelpful content? Sites identified by this update may find the signal applied to them over a period of months. Our classifier for this update runs continuously, allowing it to monitor newly-launched sites and existing ones. As it determines that the unhelpful content has not returned in the long-term, the classification will no longer apply.

【英文翻訳】
役に立たないコンテンツを削除した場合、サイトのパフォーマンスが向上するまでにどれくらいの時間がかかるのでしょうか。この更新によって特定されたサイトでは、数か月にわたって適用されたシグナルが検出される場合があります。この更新の分類子は継続的に実行され、新しく立ち上げられたサイトと既存のサイトを監視できます。役に立たないコンテンツが長期的に返されていないと判断すると、分類は適用されなくなります。

要するに、今回のhelpful content updateで価値が低いと判定を受けたコンテンツは、削除対策を行ったとしても「一度判定を受けたら数か月にわたってシグナルが検出され続ける可能性がある」ようです。

とはいえ、役に立たないコンテンツと判定された以降も長期的に対策せずにWebサイト運営していると「価値の低いコンテンツを対処するつもりがないWEBサイト」として判定される可能性があるとも記載されています。Webサイト全体に悪影響を及ぼしかねないのでシグナルを検出した場合は素早く処置することを推奨します。

新しいWebページのランク付けのシグナルの1つにすぎない

【原文】
This classifier process is entirely automated, using a machine-learning model. It is not a manual action nor a spam action. Instead, it’s just a new signal and one of many signals Google evaluates to rank content.

【英文翻訳】
この分類プロセスは、機械学習モデルを使用して完全に自動化されています。これは手動アクションでもスパム アクションでもありません。代わりに、これは単なる新しいシグナルであり、コンテンツをランク付けするためにGoogleが評価する多くのシグナルの1つです。

この文章から理解しておくべきことは、「まったく新しいWebページのランク付け指標がhelpful content updateで生まれた」ということです。これまでになかった指標が誕生していますので、今回のアップデート後の検索順位の変動は要注目です。価値の低いコンテンツとして評価を受けた場合は「求められる修正と更新」を適切に施し処置しましょう。

このように今回のアップデートでGoogleのランキングシステムに新しい指標が追加されたわけですが、とはいえ1つの指標が追加されただけであるとも記載されています。今回追加された指標だけ注視するのではなく、その他の指標であるランキングシステム(評価付け)要因に関してもこのタイミングで再理解しておくと良いでしょう。以下に参考URLを掲載しますので同時にご確認されることを推奨します。

【参考(Google公式ブログ)】結果を自動的に生成する仕組み

検索ユーザーに役に立たないコンテンツは今まで以上に低評価を受ける

【原文】
This means that some people-first content on sites classified as having unhelpful content could still rank well, if there are other signals identifying that people-first content as helpful and relevant to a query. The signal is also weighted; sites with lots of unhelpful content may notice a stronger effect. In any case, for the best success, be sure you’ve removed unhelpful content and also are following all our guidelines.

【英文翻訳】
つまり、役に立たないコンテンツを含むと分類されたサイトの一部の人を優先するコンテンツは、その人を優先するコンテンツがクエリに役立ち、関連性があることを示す他のシグナルがある場合でも、上位にランクされる可能性があります。信号も重み付けされます。役に立たないコンテンツが多いサイトでは、より強い影響が見られる場合があります。いずれにせよ、最善の成功を収めるためには、役に立たないコンテンツを削除し、すべてのガイドラインに従っていることを確認してください。

役に立たないコンテンツが多いWebサイトはより強い影響を受けるようです。役に立たないコンテンツを削除してGoogleのガイドラインに従ってWebサイト/Webコンテンツ作りをするよう求められているため、この機会にもう一度Webマスター向けガイドラインを再確認しておきましょう。

【参考(Google公式ブログ)】ウェブマスター向けガイドライン

【原文】
This update impacts English searches globally to begin with and we plan to expand to other languages in the future. Over the coming months, we will also continue refining how the classifier detects unhelpful content and launch further efforts to better reward people-first content.

【英文翻訳】
この更新は、まず世界中の英語の検索に影響を与えますが、将来的には他の言語にも拡大する予定です。また、今後数か月にわたって、分類子が役に立たないコンテンツを検出する方法の改良を続け、ユーザー ファーストのコンテンツにより良い報酬を与えるためのさらなる取り組みを開始します。

2022年8月22日から実施される今回のhelpful content updateは、英語圏から順次実施していくとのこと。つまり、日本は英語圏でのアップデートの実施以降に反映されるアップデートとなります。来たる日本でのhelpful content updateに備えて事前に「低品質なコンテンツをWebサイト内から削除(またはリライト)しておくことを推奨します。

今回のhelpful content updateを受けてWebサイト運営者が考慮すべきこと

人を第一に考えたコンテンツに焦点を当てる

人を第一に考えたコンテンツかチェックリスト

今回のアップデートは「検索ユーザーファースト、読者ユーザーファーストのコンテンツ作りを促すためのアップデート」となっています。まず読者が満足できるコンテンツを作成することが大前提であり、その良質なコンテンツをどうやって読者に提供するべきかを考慮する際にSEOを有効活用するという考え方が重要です。

上画像に記載された内容はhelpful content updateについて解説したGoogle検索セントラル記事内に設けられた質問を翻訳したものです。すべてにYESで回答できた場合、そのWebサイトは読者ファーストのコンテンツで整っていると言えますのでぜひ確認してみてください。

コアアップデートと製品レビューに関するガイダンスについては以下の記事より確認可能です。

【コアアップデート参考記事(Google公式ブログ)】
Google のコア アップデートについてサイト所有者が知っておくべきこと

【製品レビュー参考記事(Google公式ブログ)】
質の高い商品レビューを書く

最初に検索エンジン向けのコンテンツを作成しない

検索エンジン向けのコンテンツかチェックリスト

重ね重ね解説することになりますが、検索エンジンに向けてコンテンツ作成することは検索ユーザーファーストまたは読者ファーストではありません。検索エンジン向けに作成されたコンテンツは検索ニーズを正しく満たしたコンテンツになっていないことが多く、読者が不満を抱えることが多々あります。

上画像に記載された内容もhelpful content updateについて解説したGoogle検索セントラル記事内に設けられた質問を翻訳したものです。検索エンジン向けのコンテンツが含まれているかの確認ができますのでぜひ確認してみましょう。

読者の役に立つコンテンツかどうかの判断基準を定めよう

“読者の役に立たないコンテンツかどうか”判断するには、そもそも”読者の役に立つコンテンツとはいったいどんなコンテンツなのか”を理解しておく必要があります。役に立つコンテンツの判断基準となりうるアクションと考え方を以下にて3つ説明します。

Google検索セントラルブログを参考にして判断基準を整理する

まずはGoogle検索セントラルブログで公開されているGoogleが推奨するWEBサイト運営方法をチェックしてみましょう。公開された記事は毎月アーカイブ化されていますので、Google検索セントラルブログを読む時間を作ってWEBサイト運営の学習を進めることをお勧めします。

自社WEBサイトの運営コンセプトを見直す/修正する

次に自社WEBサイトの運営コンセプトをもう一度確認してみましょう。メディアを運営し始めた当初はしっかりとしたコンセプトを立ててメディア運営をスタートさせたはずです。

メディア運営開始当初のコンセプトと現在の行動がマッチしていないのであれば、適切なコンテンツ作成ができていない可能性があります。その結果、検索ユーザーにとって価値の低いコンテンツを作成しているかもしれません。

今のメディア運営が初めのコンセプトからずれている場合は、このタイミングでもう一度コンセプトを見直すのが良いです。コンセプトを定めることは「ブレないメディア運営」を継続するために必要不可欠であり、読者のためのメディア運営を継続するために特に重要です。

E-A-TとYMYLを加味してコンテンツの質を判断してみる

Google検索セントラルブログを読み進めると理解できるはずですが、近年はE-A-TYMYLに関する考え方がより重要になっています。この2点は今回helpful content update(ヘルプフルコンテンツアップデート)で実現したい”検索ユーザーファーストまたは読者ファーストの検索環境”を整備する目的と同様の目的で作られた指標です。

当記事をここまで読み進めると最新情報である今回のアップデート内容だけに注目しがちですが、これまでGoogleが設定してきたE-A-TとYMYLについても再学習し、読者の役に立つコンテンツ作りの役に立ててみてください。

これまでのGoogleコアアップデート情報も確認してみよう


↑【参考記事】Googleコアアップデートとは?最新アップデート情報と過去の歴史

今回のhelpful content update以前に行われたGoogleのアップデートの歴史を理解することで、より将来起こりうるアップデート内容を想像しやすくなるはずです。
アップデートが発表されるたびに動揺してしまいWebサイト運営がブレてしまわぬよう、過去を知り将来に備えることも重要です。ぜひご一読されることを推奨します。

今回ご紹介します上記の参考記事内容はGoogleコアアップデートに関する網羅的解説記事となっております。過去のGoogleアップデートの歴史を知ることはきっと御社WEBマーケティングに役立つはずです。ぜひ参考になさってください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

矢野翔大

パチンコ遊技機開発者としてパチンコパチスロメーカーで8年間の業務を経たのち、2022年から株式会社フルスピードのオウンドメディア『GrowthSeed』のマーケティング担当として入社。"WEBサイト運営は商品開発である"というモットーのもと、自身が得意とするエンタメ思考を取り入れつつ日々マーケティング業務に取り組んでいる。趣味はキャリアそのままにWEBサイト運営、パチンコ、パチスロ、ゲーム。

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