公開日:2021年02月16日
最終更新日:2022年03月02日
日本国内で幅広い年齢層に利用されているLINEをマーケティングに有効活用するために、まずはLINE公式アカウントを作成し、企業側からアプローチできる「友だち」を増やすことが必要です。この記事では、LINE公式アカウントの友だちを増やす方法について、オフライン/オンライン両方の施策をご紹介します。
LINE公式アカウントをまだ開設していない企業・店舗の方は、こちらの記事を参考に作成してみてください。 LINE公式アカウントの機能や作成方法、運用のコツまで徹底解説!企業のマーケティングに活用しよう
※本記事の情報は2021年2月時点のものです。今後のLINEのアップデートにより、内容が変更される可能性があります。
目次
Twitter、Facebook、Instagramなど他のSNS媒体はLINEと比較して拡散性が高く、自分がフォローしていないアカウントの発信もリツイートやおすすめ機能、検索機能などにより見ることができます。
一方LINEは、知人とのコミュニケーションツールとしての役割が大きく、企業の公式アカウントはユーザー側から見つけて友だち追加する必要があります。そのため、友だち追加してくれるユーザーは、既に企業・店舗のことを知っている、来店したことがある、または関心の高い人たちである可能性が高いです。 つまり、友だちを増やすことは、商品を購入してくれる見込みの高い顕在顧客を増やすことだと言えます。このようなエンゲージメントの高いユーザーと継続的にコミュニケーションをとり、来店、購入、さらにはリピートへと繋げましょう。
友だち追加してくれたユーザーに対して、メッセージ配信はもちろん、ノベルティが当たるキャンペーンを実施したり無料や割引のクーポンを配布したりして購入を促すとともに購入単価を上げることも、LINE公式アカウントを活用したマーケティングでの有効な施策の一つです。
このとき、友だちが多いほど一度のキャンペーンやクーポン配布でアプローチできるユーザー数が多くなるので、結果としてより大きな売上を見込めます。
クーポンの配布やお得情報の発信を通じて、友だち追加してくれたユーザーにメリットを感じさせることで、そのユーザーが口コミやタイムライン投稿により情報を拡散してくれることを期待できます。 また、友だち追加してくれたユーザーにタイムラインの投稿を共有してもらうことで、そのユーザーの友だちも投稿を見ることができます。他のSNSと比べると拡散性が低いLINEですが、友だちを増やすことで拡散力を高めより多くのユーザーに情報を届けることが可能です。
LINE公式アカウントのIDやQRコードを記載したポスターやチラシを店内の目の付く場所に掲示し、店員からも口頭で友だち追加を促しましょう。地道ですが、確実に効果のある方法です。特にレジ近くにポスターやチラシを貼り、すぐに使える友だち追加特典を用意してお会計の際に声かけをすれば、高い効果が期待できます。
LINE公式アカウントには、LINEによる審査を通過した「認証済アカウント」と審査を受けていない「未認証アカウント」の2種類がありますが、認証済アカウントの場合は下記のようなポスターデータを無料でダウンロードできます。
参照:LINE for Businessコラム『LINE認証済アカウントの開設方法|特徴や機能、未認証アカウントとの違い』
LINEのキャラクターとともにLINE公式アカウントのIDやQRコードが記載されるので、そのお店のLINE公式アカウントがあることを分かりやすく伝え、すぐに友だち追加に繋げることができます。ダウンロードはWeb版管理画面ホームの「友だち追加」タブ内で行うことができ、目的やデザインによって数種類から選べます。
ポスターダウンロードと同様に、認証済アカウントの場合、LINEオリジナルのノベルティを有料で発注できます。以下の6種類のノベルティが用意されています。
参照:LINE for Businessコラム『店舗の友だち集めに役立つ、LINE公式アカウントのノベルティ販売を開始!』
三角POPやパネルは飲食店なら卓上に置いて待ち時間に見てもらう、ステッカーは窓ガラスに貼ってお店の外のお客様の目にも留まるようにする、ショップカードはレジ横に置いて持って帰ってもらうなど、ノベルティを活用することでお客様との接点が広がり友だち追加してもらう機会が増えます。
商品パッケージやレシートなど、確実にお客様の手に渡るものにLINE公式アカウントのIDやQRコードを記載しておくと、お店を出たあとでもLINE公式アカウントの存在を思い出させて友だち追加してもらうことができます。このとき、友だち追加するメリットも一言添えておくとよいでしょう。お金はかかりますが、高い効果が期待できる方法です。
オフラインと同様にオンラインでも、さまざまな場所にQRコードやURLを設置し、友だち追加してもらう機会を作る必要があります。Webサイトにリンクやボタンを設置して友だち追加の導線を作ったり、SNSのプロフィール欄や説明欄、メルマガのフッターにリンクを設置したり、SNSやメルマガでLINE公式アカウントの存在を周知したりすることで友だち追加を促しましょう。
友だち追加のURLやQRコード、ボタンはWeb版管理画面ホームの「友だち追加」タブ内からコピーすることができます。
参照:LINE for Businessマニュアル『友だちを増やす』
友だち追加してくれたユーザーだけが参加できる抽選や、友だち追加した全員がもらえる特典を用意することで、ユーザーの興味を引きつけることができ、登録に繋がりやすくなります。例えば「友だち追加した画面を見せるとレジにて300円引き」など、分かりやすく、即時に受けられるメリットであるほど、友だち追加してくれる可能性が高まります。
友だち追加時だけでなく追加してもらった後も継続的にインセンティブを提供し、メリットを感じてもらえるようにしましょう。友だち追加していてもメリットがないと判断されれば、ユーザーはそのアカウントをブロックしてしまい、企業側は情報を発信できなくなってしまいます。定期的にクーポン配布や抽選などを実施し、ユーザーのエンゲージメントを維持することが重要です。
友だち追加広告は、LINE広告の商品の一つである「CPF」をLINE公式アカウントのWeb版管理画面上で簡単に出稿できる機能です。低予算から配信できるシンプルな広告ですが、ターゲティングを工夫したり入札単価を調整したりすることで、高い効果が見込めます。
友だち追加広告のメリットは、LINE NEWSやLINEアプリのタイムライン/トークリスト上部など、多くのユーザーの目に留まる場所に配信できる点です。また、広告の表示回数ではなく友だち追加された件数に応じて課金されるので、比較的安価で成果をあげることができます。
友だち追加広告を配信するには、Web版管理画面ホームの「友だち追加広告」タブ内に入り、「作成」をクリックします。
参照:LINE for Businessマニュアル『友だち追加広告』
配信したいターゲット(性別・年齢・エリア・興味関心)、予算、入札単価を設定したあと、広告の内容を設定します。広告はタイトル・説明文・画像から構成されており、画像は管理画面上で作成することも可能です。
設定が終わったら「申請」をクリックします。審査で承認された広告は自動的に配信開始され、予算が上限に達すると終了します。
参照:LINE for Business『開封率30%!LINE公式アカウントのクーポンを使ったカラオケ店の集客術』
関東地方に展開しているカラオケ店「カラオケの鉄人」では、友だち限定の特典を用意し、友だち追加してもらう際にその特典を告知してメリットを伝えています。例えば、年会費330円の会員カードを無料で発行したり、室料1時間無料のキャンペーンを行ったりと、友だちになった方がお得に利用できる仕組みを作って、友だち増加を図っています。
参照:LINE for Business『ID連携で友だち追加数が4倍に伸長!QVCのLINE公式アカウント活用』
株式会社QVCジャパンは、ファッションやコスメなどの幅広い商品を主にテレビショッピングで販売する通販企業で、LINEログインを導入して友だちを増やした実績を持っています。
LINEログインとは、個人のLINEアカウント情報を利用して会員サイトやサービスにログインできるしくみのことです。QVCジャパンでは、LINE公式アカウントと自社のECサイトを連携し、ID連携の際にLINE公式アカウントを自動的に友だち追加させたり、ID連携したユーザーに対して購入履歴に基づく商品レコメンドを行ったりしました。その結果、LINE公式アカウントの1日あたりの友だち追加人数は約4倍に、ECサイトの新規会員登録数は約3.5倍になりました。
参照:LINE for Business『CPFで効率の高い運用を実現!駅ビルのLINE公式アカウント活用法』
福岡県の商業施設・アミュプラザ小倉では、友だちを集める施策としてLINE広告のCPF(友だち追加広告)を実施しました。施設内のベーカリー店のパンが抽選で当たるクーポン特典を用意し、13日間で1,650人の友だち獲得に成功、目標としていた友だち数2万人を達成しました。
友だちを増やす施策を実施する前に、LINE公式アカウントのタイプとIDを確認しておくことで効率を高めることができます。
まず、アカウントタイプは大きく「認証済アカウント」と「未認証アカウント」の2つに分かれます。認証済アカウントではバッジが付与されて信頼性が高まるだけではなく、LINEアプリ内での検索結果に表示されたり、友だち追加促進のためのポスターを無料でダウンロードできたりと、友だちを増やす際のメリットもあります。
また、LINE公式アカウントそれぞれが持つIDには「ベーシックID」と「プレミアムID」の2種類があります。デフォルトで付与されるベーシックIDはランダムな英数字の羅列ですが、追加料金を支払うことにより任意の英数字を指定したプレミアムIDに変更することができます。企業名や店舗名をプレミアムIDとして設定することで、覚えてもらいやすく、また検索されやすくなります。
友だち数を増やすための施策を実施した後は、どれだけの効果があったかをLINE公式アカウントの分析機能で確認してみましょう。
参照:LINE for Businessコラム『分析機能に「友だち追加経路」が登場!経路が分かることで、友だち追加施策の比較検討が可能に!』
分析結果は、LINE公式アカウントの管理画面から「分析」を選択すると表示でき、友だち数、プロフィールのページビュー数、メッセージ配信数などを確認できます。2020年3月からは、検索、QRコード、広告などのうちどのきっかけで友だち追加されたかという「友だち追加経路」も確認できるようになりました。
関連記事:【LINE】友だち追加の経路分析が可能に!
分析結果は任意の期間で比較ができるので、施策を行う前後でどれだけ友だちが増加したか、実施した施策の中で効果の大きいもの・小さいものはどれかを把握し、施策をブラッシュアップしてさらに成果を高めていきましょう。
LINE公式アカウントでは、友だちを増やせば増やすほど多くの見込み顧客にアプローチでき、売上アップが期待できます。本記事でご紹介したように、友だちを増やすためにはオンライン・オフライン両方でさまざまな方法があるので、ビジネスタイプやターゲットユーザーと相性の良い方法を実施してみてください。
また、LINEマーケティングの成果を高めるためには広告配信も検討してみると良いでしょう。以下の記事でLINE広告の概要を解説していますのでご確認ください。
LINE公式アカウントの運用ポイントについて、さらに知りたい方はこちらをご確認ください。初期設定方法や友だちを増やすための施策、メッセージ配信やリッチメニュー作成のコツまで、詳しくご紹介しています。 ~これからのLINE公式アカウント運用のポイント~
松崎 明日香
マーケティング部
2020年に新卒入社後、オウンドメディア『GrowthSeed』の運営/ライティングを中心に、メルマガ運用、広告運用など自社のマーケティング業務に幅広く携わる。お問い合わせ数・売上アップを目標に日々奮闘中。趣味は喫茶店・カレー屋巡り。
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