公開日:2021年03月22日
最終更新日:2022年03月02日
LINEの国内月間アクティブユーザー数は8,600万人(2020年9月時点)となっており、マーケティングに活用することで幅広い年代・属性のユーザーにリーチできます。
中でもLINEの運用型広告は2016年から開始され、以前は「LINE Ads Platform」というサービス名でしたが、2020年1月に「LINE広告」という名称に変更されました。(参照:LINE for Businessお知らせ『一部サービス名称の廃止・変更について』)
本記事では、少額からでも始められるLINE広告で最大限の効果が得られるよう、費用の決定方法や予算設定のポイントを詳しく解説します。
※本記事の情報は2021年3月時点のものです。今後のLINEのアップデートにより、内容が変更される可能性があります。
目次
LINE広告を配信するにはまずLINE公式アカウントを開設する必要があります。 LINE公式アカウントの機能や作成方法、運用のコツまで徹底解説!企業のマーケティングに活用しよう
LINE広告は「グループ」「広告アカウント」「キャンペーン」「広告グループ」「広告」「メディア」の6つの要素で構成されています。グループは1ユーザーあたり100個まで、広告アカウントは1グループあたり1,000個まで紐づけが可能です。
参照:LINE for Businessマニュアル『アカウント構造』
LINE広告の構成要素の一つである「キャンペーン」では広告配信の目的に応じた「キャンペーンの目的」を設定します。どの「キャンペーンの目的」を選択するかによって入札方法や課金方法が変わるので、広告を通してユーザーに起こしてもらいたいアクションを明確にしてから選択しましょう。
キャンペーンの目的は以下の6種類があります。
参照:LINE for Businessマニュアル『キャンペーンを作成する』
LINE広告では、広告配信にどの程度の金額を支払う意思があるかを「予算」として広告主自身が設定できます。自由に金額を設定できますが、低予算すぎるとそもそも広告が表示されず成果に繋がらないため、入札方法と組み合わせながら最適な予算を設定しましょう。
LINE広告の6つの要素のうち、キャンペーン全体の上限予算は「キャンペーン」、日予算は「広告グループ」で設定します。
キャンペーンの上限予算を設定していれば、日予算が超過する日があってもキャンペーン全体として予算を超過することはないので、予算を超えたくない場合はキャンペーンの上限予算をしっかり設定しておきましょう。
参照:LINE for Businessマニュアル『キャンペーン予算について』 参照:LINE for Businessマニュアル『日予算について』
LINE広告では、サービスが開始した当初は「最低出稿額100万円」という条件があったようですが、2017年から最低予算設定額が撤廃され、少額からでも始められるようになりました。入札方法によって単価が異なるため、現在は全体的な最低出稿金額は定められていません。
LINE広告では、どの広告が表示されるかがオークションによって競われて決定します。
参照:LINE for Business『LINE広告運用ガイド』
ユーザーが広告枠に訪れると、同一広告グループ内で最もeCPM(1,000インプレッションあたりの⾦額)の高い広告が選ばれてオークションに進みます。オークションにて最も高いeCPMを提示した広告が勝者となり、ユーザーに表示されるという仕組みです。
このオークション時の入札方法や入札単価、課金方法などによって広告の費用が決まります。
ちなみに、LINE広告では「セカンドプライスオークション」というオークション方式が採用されています。オークションでは入札額の最も高い広告主が広告枠を勝ち取りますが、このとき、2番目に高かった入札額プラス1円の金額で広告を表示できるというものです。(参照:LINE for Business『運用型広告についての基本知識』)
LINE広告には主に「クリック課金タイプ(CPC)」と「インプレッション課金タイプ(CPM)」の2つの課金方法があります。キャンペーン作成時に設定したキャンペーンの目的ごとに、利用できる課金方法は異なります。
また、LINE広告には「友だち追加広告」というLINEならではの広告も存在しますが、この場合の課金方式は「CPF」です。LINE公式アカウントが認証済みの場合のみ、キャンペーンの目的として「友だち追加」を選択でき、友だち追加広告を配信できます。
参照:LINE for Businessコラム『【公式】LINE広告とは丨サービス概要・特長まとめ』
入札方法には「自動入札」と「手動入札」があり、LINE広告では自動入札が推奨されています。
機械学習の完了には配信期間よりもCV数が重視されており、1広告グループあたり⽉間40件以上のCV数を獲得する必要があります。
自動入札で配信する場合、以下の3つの中から入札戦略を選択することができます。キャンペーンの目的、KPI数値、予算などに応じて最適な入札戦略を設定しましょう。
参照:LINE for Businessコラム『アップデートされた「入札戦略」を活用して、広告効果の最大化を目指す』
設定したキャンペーンの目的や入札方法、入札戦略に応じて、最適な入札価格/上限単価/目標単価を設定します。
設定したキャンペーンの目的によって対応する最適化対象や課金タイプ、入札価格の最低設定価格は異なります。KPIを維持しつつ成果を最大限に高められるよう、設定項目の役割と特徴を理解した上で配信設定を行いましょう。
参照:LINE for Businessマニュアル『入札方法と入札価格について』
LINE広告は基本的にクレジットカード支払いとなります。クレジットカードを登録する際は、登録したい請求先情報が紐づいているグループまたは広告アカウントの管理画面から登録します。 以下のクレジットカードが利用できます。
※デビットカード、プリペイドカード、海外のカード会社が発行するクレジットカードは利用できません。
また、LINE株式会社が期間限定で発行する広告クーポンを利用して支払うこともできます。(参照:LINE for Businessマニュアル『クーポンを利用する』)
支払方法としてクレジットカードやクーポンを利用するのはオンラインアカウントの場合です。LINE広告にはオンラインアカウントとオフラインアカウントの2種類があり、この種類によって利用できる機能が異なる場合があります。
参照:LINE for Businessマニュアル『お支払い方法について』
広告の配信状況に応じて、最後の決済が行われてから20日以内にLINEが定めた金額に達しない場合、自動で決済が実行されます。利用状況によっては、1日複数回決済が行われる場合もあります。決済金額は、任意の「広告アカウント」管理画面の「設定」から「請求と支払い」を選択し、確認することができます。
決済タイミングを広告主自身で決めたい場合は、「請求と支払い」から手動決済を行うことも可能です。
参照:LINE for Businessマニュアル『決済タイミングについて』
ここまでLINE広告の費用が決まる仕組みをご紹介しましたが、「結局予算をいくらに設定すればよいのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。 LINE for Businessでは、以下のように述べられています。
商材や業種で差異はありますが、月30万円での出稿を3カ月程度続けることで、適切な配信設計と成果を両立させることができます。
まずはこの数値を目安に配信してみてください。 また、LINE広告で費用に関する設定をする際は、以下の2つのポイントを意識しましょう。
予算が少なすぎると、目標のイベント数に到達する前に予算を消化してしまったり、予算による抑制でそもそもイベントが獲得できなかったりする可能性があります。また、予算が大きすぎると、設定した分だけ予算が消費されて費用対効果が低くなってしまう可能性があります。
予算は、キャンペーンまたは1日あたりの「⽬標イベント単価×獲得したいイベント数」の⾦額を計算して設定するとよいでしょう。⼗分な予算の⽬安としては⽬標CPAに対して2倍以上の⾦額と言われています。
入札単価が低いと、オークションに勝つことができず、そもそも広告を配信できなくなってしまう可能性があります。まずは入札単価を高めに設定することで獲得機会の最大化を図り、配信後にボリュームとイベントの獲得効率を確認しながら調整していくとよいでしょう。
LINE広告は最低出稿金額が定められていないため少額からでも始めることができ、入札戦略等を有効活用することで成果を高めることが可能です。運用しながら予算や入札方法、入札単価を調整し、PDCAを繰り返すことで費用対効果を高めていきましょう。
LINEを活用したマーケティングでは、広告配信だけでなく公式アカウントの運用も重要です。初期設定方法や友だちを増やすための施策、メッセージ配信やリッチメニュー作成のコツまで、こちらで詳しくご紹介していますのでご確認ください。 ~これからのLINE公式アカウント運用のポイント~
松崎 明日香
マーケティング部
2020年に新卒入社後、オウンドメディア『GrowthSeed』の運営/ライティングを中心に、メルマガ運用、広告運用など自社のマーケティング業務に幅広く携わる。お問い合わせ数・売上アップを目標に日々奮闘中。趣味は喫茶店・カレー屋巡り。
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