公開日:2015年10月12日
最終更新日:2021年02月12日
今回の記事は、このような人におすすめの記事です。
目次
2015年7月下旬、Twitterは展開している有料のプロモーションサービス(プロモ商品)をより効率的に行えるよう、イベントの時期や傾向を把握できる機能「イベントターゲティング」を提供しました。 イベントターゲティングの詳細は、Twitter公式ブログにて紹介されています。 イベントターゲティングの公開には、次の背景が説明されています。
多くの方々の関心を集めるこのようなイベントは、広告主にとって自社をアピールする絶好の機会でもあります。 この機会を活かすには、イベントに興味関心を示すユーザーの文脈をどのように把握することが成功の鍵となります。 このようにイベントの機会を効果的に活用し、キャンペーンを成功に導くために新しいターゲティング手法のひとつとして「イベントターゲティング」の提供を開始しました。 Twitter ADブログ:イベントターゲティングの提供開始 より https://blog.twitter.com/ja/0724event
多くの方々の関心を集めるこのようなイベントは、広告主にとって自社をアピールする絶好の機会でもあります。 この機会を活かすには、イベントに興味関心を示すユーザーの文脈をどのように把握することが成功の鍵となります。 このようにイベントの機会を効果的に活用し、キャンペーンを成功に導くために新しいターゲティング手法のひとつとして「イベントターゲティング」の提供を開始しました。
Twitter ADブログ:イベントターゲティングの提供開始 より https://blog.twitter.com/ja/0724event
どのタイミングで、どんな内容をツイートするか。理解することが大切です。
この機能は既に公開されているのですが、少し気づきにくい場所にあるため、画像と共に手順をご紹介します。
自分のプロフィールアイコンから「Twitterアナリティクス」を選択し、アナリティクス画面に移動します。
アナリティクスを久しぶりに見る方は、充実ぶりに驚くのでは。 追記:「イベント」は実装当初は「ツール」タブ内にありましたが、10月現在では「イベント」として独立しています。 以降のキャプチャについては、機能が公開された当初のカレンダーを中心にご紹介しており、現在とは異なる可能性があります。
この画面では、日別でイベントを確認することができます。 画面をスクロールすると、現在までに登録されているイベント(※イベントの詳細については後述)を見ることができます。
この画面でできる機能全体をイベントターゲティングと呼ぶようです。
先程のキャプチャでも見えていますが、この画面では国別にロケーションを選択することができます。
All locationsにすると、各国+グローバルのイベントが一覧表示されます(赤枠)。
さらに、国別に加えてイベント別に絞り込むこともできます。
6つのカテゴリで絞り込みができます。
「スポーツ」「All location」にすると、世界のスポーツイベントのみを閲覧できます。
それぞれのイベント名をクリックすると、男女比と利用端末のサマリーが表示されることがあります。 下記のキャプチャは音楽フェス「SUMMER SONIC 2014」のインサイトデータです。
性別は推測分析とされています。このケースでは「サマソニに関心を持つ人は男性の方が多い、iOSユーザが多い」 という分析のヒントになるのではないでしょうか。 インサイトデータが存在するイベントによっては、昨年のデータをより深く見ることもできます。
Summer Sonic2014に関する統計データが見られます。 この画面では、国別のデータや昨年の人気ツイートが並びます。 協賛企業のキャンペーンツイートなども並ぶことがあるため、プランニングや事例収集にも非常に有用です。 なお、既にTwitter広告の利用登録をされている方は、この画面からすぐに広告出稿することも可能です。 広告を出稿されていない方も、データを見ているだけで面白いので、ご参考にされてはいかがでしょうか。
公式ブログでは、次のように書かれています。
単に過去のイベント関連の話題やキーワードを分析しただけでなく、ツイートがどのように、誰に、どんな時に見られているかというデータや、ツイートへのエンゲージメントなどの包括的なデータを分析しました。 ここでいう「包括的なデータ」には、おそらく次の要素が入っているのではないかと考えています。
※個人の推測であり、実際のアルゴリズムを紹介するものではありません。
どのように…単語の意味解析、ハッシュタグの量、単語を含んだ実況ツイートの量 など 誰に…アカウント情報、リプライの宛先になったユーザ、リプライの回数 など どんな時に…ログイン時間、投稿時間、関連ワードを含めてトレンドになった期間や回数 など エンゲージメントの指数…リツイート、お気に入り、リプライ、URLクリック など
あくまでも推測ですが、これまでのトレンドアルゴリズムの傾向や、Twitterアナリティクスで指標にしているもの、モーメントカレンダーのtipsなどを観察していると、これらのデータが含まれているように感じられます。
イベントにピックアップされているものは、その国の年間行事や風物詩となる事柄といった一般的なカレンダーに含まれるトピックに加えて、総合的にエンゲージメントが高いスコアとなる「一年のうち一定期間、確実に熱量が多くなるイベント(+関連広告主が存在するもの)」を掲載しているのではないかと推測しています。これらを踏まえると、8月時点で表示されている項目は、それぞれイベントカテゴリに含まれる要件を満たしています。
…テレビ実況やニュースのURLなどのトレンド、応援ツイートなどのエンゲージしやすさ、シーズンが明確
…参加者の感想や実況によるトレンド創出、リプライやフォローのやり取りが頻繁になりやすい、毎年開催される大規模なもの
…イベントの告知やテレビ中継のトレンド、行く / 行ってきたよなどの実況、日本の風物詩
毎年マス規模での「祭り」になっており、多くの企業が参加しているもの(事例化できるもの)がイベントに含まれている印象です。
イベントターゲティングは過去にもさかのぼることができますが、日本向けは7月の「七夕」と「花火大会」からスタートしています。 なお、来年以降など一定期間以上未来のカレンダーを見ようとすると、この画面になります。
※「アカウント管理者」とは、誰のことなのでしょうか…… イベントを追加する方法は調査しきれていませんが、Twitter広告を出稿しており、Twitterトレンドに一定期間乗るようなイベントであれば、このカレンダーに登録される可能性があると考えられます。
英語圏バージョンは日本よりも早く提供されていたらしく、イベントの数も充実しています。特に興味深いと感じたのは、次の項目もイベントとして登録されている点です。
「Ramadan」→ラマダン(イスラム教の行事。休日カテゴリ) 「The Wimbledon Championships」→ウィンブルトン(テニス。スポーツカテゴリ。インサイト有) ※Twitter公式ブログでも、プロモーションの成功事例として紹介されています。 「Tour de France」→ツールドフランス(自転車レース。スポーツカテゴリ。インサイト有)
このほかにも「コミコン(海外版コミックマーケット)」や「クリケット大会(イギリス)」「T in The Park(イギリスのロックフェスティバル」などが挙げられており、異なる文化圏の風物詩を知るきっかけにもなります。今後は、対応する文化圏がさらに増えるかもしれませんね。
イベントを把握できるもう一つの機能「#モーメントカレンダー」 実はTwitterにはもうひとつ、近しい機能の「#モーメントカレンダー」があります。 https://twitter.twimg.com/OwnTheMoment_JP こちらもTwitterマーケティング向けの機能で、投稿のネタ探しにも使えるカレンダーです。 このページは毎月更新されており、一般的なカレンダーを見る感覚でイベントを知ることができます。
イベントターゲティングとモーメントカレンダーはココが違う! 毎日のイベントを把握できるツールということから、イベントターゲティングとかなり似た機能をもっていますが、さまざまな点で違いがあります。このあたりは文章では説明しづらいため、比較表にしてみました。
表は独自調査です。ご了承ください。
(※) #モーメントカレンダーは日本語版とグローバル版があります。 https://twitter.twimg.com/OwnTheMoment
イベントターゲティングは#モーメントカレンダーの上位互換? それぞれの違いを整理すると、#モーメントカレンダーは「これからTwitterビジネスを始める人」にも視野が向いており、一方のイベントターゲティングは「既にTwitterをビジネスで活用している人」向けと考えることができるのではないでしょうか。
公式ブログでも書かれているように、あくまでも広告主向けの機能ではあるのですが、企業や個人を問わず、有用なツールだと思います。これを参考にすることで、Twitterという場でPRを行うときに考えておくべき、3つのポイントをおさえやすくなります。
たとえば、音楽が得意な企業が、同日にバッティングしやすいイベントを把握することを指します。
月間・年間単位でのトレンド予測を立てることができると言えます。たとえば、甲子園野球は「イベント」として定着していますが、出場校や勝敗、コネタなどは瞬間的なトレンドになります。
グローバル版カレンダーを見た時に感じたことですが、文化圏の異なる場所へアプローチをするには、その中で行われるイベントと、それが持つ意味を知ることがとても大切です(もちろんカレンダーのみに頼らず、日常的に学ぶことが大切です)。
嗜好や関心事にも言えますが、投稿をする前に「その投稿を受け取る人が大切にしていること」を知っておくと、さまざまな視点の集まるTwitterでもキャンペーンが響きやすくなると思っています。 Twitterで広告展開を検討されている担当者の方はもちろん、いろいろな情報を知ることが好きな方に、ぜひとも使ってみていただきたい機能です。
※この記事は、フルスピードが運営する[探す]を楽しむメディア「サチラボ」にて公開した記事を加筆修正したものです。
GrowthSeed編集部
株式会社フルスピードのGrowthSeed編集部です。企業のマーケティング担当者へ向けてWebマーケティングの成長の種となる情報を発信しています。 Twitter , Facebookで記事の更新情報やセミナーの最新情報などを日々発信しているので、ぜひフォローしてみてください。
Twitterキャンペーン事例8選と成功の秘訣
SNSキャンペーンを成功に導くポイントと事例10選
企業Twitterアカウントで使える3種類の投稿の型と事例、その効果を紹介
ahamo povo LINEMO の人気をSEO視点で調べてみた
Twitter「Fleet(フリート)」を徹底解説!投稿方法や注意点、活用事例まで
Twitter版Clubhouse「Spaces(スペース)」の機能と利用方法、企業活用の可能性まで
【2022年7月更新】SNSの利用者数とユーザー属性や特徴まとめ
【2022年最新】Facebook広告の出し方徹底マニュアル
企業向けFacebookページ(ビジネスアカウント)の作成方法と運用のポイント
LINE公式アカウントのリッチメニューを徹底解説!作成方法から活用テクニックまで
【業界別】2022年企業のYouTubeチャンネル活用事例まとめ
TikTok企業アカウントの作り方と参考にすべき5つの会社を紹介
Pinterest(ピンタレスト)ビジネスアカウントと個人アカウントの違い・メリット・作り方を徹底解説
あなたのUGC施策は大丈夫?Meta社から新しいコミュニティフィードバックポリシーを開始すると発表
「TikTok売れ」が起きる理由は?どんな商品が売れるか┃成功事例
【Instagram最新情報】Instagramのプロフィール上に投稿やリールを固定(ピン留め)できるようになった!?活用方法も紹介
Webマーケティングにお困りの際は お気軽にご相談ください