初めてのMicrosoft広告!簡単な広告配信方法・特徴・種類・配信面など分かりやすく解説!
ターゲティング機能を活かす!2024年版Microsoftオーディエンス広告の効果的な運用法
公開日:2024年10月07日
最終更新日:2024年10月10日
Microsoft広告の検索広告は配信している会社が多く、検索した時に目にすることもあり比較的分かりやすい広告です。一方でMicrosoft広告のオーディエンス広告についてはよく分かっておらず、配信に躊躇してしまう方もいるかと思います。
本記事ではそんな方に向けてMicrosoftオーディエンス広告の概要から設定方法、改善方法まで解説しています。Microsoftオーディエンス広告初心者の方にとって必要な内容をまとめていますので、ぜひご覧ください。
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目次
Microsoftオーディエンス広告とは
オーディエンス広告とは
オーディエンス広告は、ウェブサイト上に画像形式の広告を配信する手法です。Google広告・Yahoo広告ではディスプレイ広告という名称です。テキストのみではなく画像でアプローチが出来るので、商品やサービスを一目でイメージさせることができます。また検索の有無に関わらず、ユーザーの行動履歴や興味関心、デモグラフィック(年齢や性別など)に基づいて広告を配信することができます。検索行動を起こす前のユーザーにアプローチ出来ること、瞬間的に伝えられる情報が多いことから潜在層や準顕在層の開拓に最適です。
オーディエンス広告で設定できること
ターゲティング
Microsoft広告では前述の通りユーザーの行動履歴や興味関心、デモグラフィックなどに基づいて広告配信対象ユーザーを指定することができます。以下に設定可能なターゲティングをまとめますので、参考にしてみてください。
設定できるもの | 詳細 |
---|---|
地域 | 国名/都道府県/市区町村名/郵便番号で指定可能。指定のポイントから設定した半径の範囲内に配信も可能。 例)自社店舗から半径3km内にいるユーザー |
年齢/性別 | Microsoft広告が用意した粒度で年齢/性別の指定が可能。 Microsoft広告アカウントの情報などに基づいて判断しているため、判断が難しいユーザーは「不明」に分類される。 |
設定できるもの | 詳細 |
---|---|
年齢 | 18~24歳、25~34歳、35~49歳、50~64歳、64歳以上、不明 |
性別 | 女性、男性、不明 |
設定できるもの | 詳細 |
---|---|
購買意向 | Bingでの検索行動やMicrosoft サービスのページ閲覧行動などを元に、特定カテゴリの商品/サービスの購買意向があると判断されたユーザーを指定可能。 例)広告&マーケティングサービスの購買意向があるユーザー |
リマーケティング | 過去に自社Webサイトにアクセスしたことのあるユーザーに指定が可能。ページや訪問日数を絞ることも可能。 例)過去30日以内にカートページにアクセスしたことのあるユーザー |
類似オーディエンス | 過去に自社Webサイトにアクセスしたことのあるユーザーと類似の特徴を持つユーザーを指定可能。 条件を達成出来ている場合、作成したリマーケティングリストに基づき自動作成される。 |
カスタマーマッチ | Microsoft広告にアップロードした顧客情報を元に、情報が一致したユーザーを指定可能。 アップロードする情報が多いほど精度が高くなるが、Microsoft広告へ情報をアップロードすることを顧客から承諾を得る必要があるなど法律的なハードルもあるため注意。 |
LinkedIn プロフィール | LinkedIn プロフィール情報に基づいて、ユーザーの会社名/業界/職種を指定可能。他媒体では実施出来ない、Microsoft広告独自のターゲティング※。 例)不動産業界で働くユーザー ※2024年9月30日時点 |
配信面
Microsoft広告のオーディエンス広告は、Microsoftが提携する幅広いWebサイトに配信されます。主な配信面としては、Microsoft Edge、Outlook.comなどがあります。
配信面の数はGoogleやYahoo!と比べると少ないですが、Microsoft EdgeはMicrosoft EdgeはWindows PCのデフォルトブラウザとなっており、多くの会社員が見る特徴的な面となっています。
Microsoft広告の特徴
配信面やターゲティングで記述の通り、ビジネスパーソンが見る面に配信が出来る、かつLinkedInのプロフィールに基づいてターゲティングが出来るためBtoB商品/サービスと相性が良いのが特徴です。
ターゲティングの選び方
オーディエンス広告のターゲティング設定は、広告効果を最大化するための重要なステップです。配信の目的や狙いたいユーザーの特性を考慮して最適なターゲティングを選定しましょう。
検索広告と同程度の効率でユーザーを獲得したい場合、まずはリターゲティングから始めるのをおすすめします。商材/サービスの平均検討期間をもとにリターゲティング対象のユーザーを絞り込むのが一般的です。例えば、商材/サービスの検討と購入の決断までに30日間かかるようであれば、過去30日以内にサイトに訪問したユーザーを対象とします。
潜在層や準顕在層にアプローチしたい場合は、購買意向orLinkedInプロフィールとデモグラや地域を掛け合わせて配信してみましょう。潜在層や準顕在層にアプローチする場合はターゲティングを広めに取りつつ、アプローチしたいユーザーから外れる条件は外すことが必要です。
例えば、東京の不動産を探している若い男女にアプローチしたい場合、
購買意向:不動産 × 地域:東京、年齢:18~34歳
という風に掛け合わせて配信する必要があります。
Microsoft広告オーディエンス広告配信に必要なこと
目標の設定
広告キャンペーンの成功には、最初に明確な目標を設定することが不可欠です。目標が定まらないと、効果を測定する指標や、運用方針が曖昧になり、最適な配信が難しくなります。
具体的な目標例としては、以下のようなものがあります:
- ウェブサイトの訪問数を増やす:広告を通じて自社サイトへのトラフィックを増やすことが目的の場合、クリック率(CTR)やクリック単価(CPC)に注目する必要があります。
- コンバージョンの獲得:ユーザーの商品/サービス購入などのコンバージョンが目標であれば、広告費用に対してどれくらいの効率で獲得出来ているかを表すコンバージョン単価(CPA)に注目します。
- ブランド認知度の向上:新商品や新サービスの認知度向上を目指す場合、広告費用に対してどれくらい露出できているかを表すインプレッション単価(CPM)が重要になります。
目標を定めることで、どの指標に注目すべきかが明確になり、運用における判断が容易になります。
広告クリエイティブ
オーディエンス広告を作成するには、広告原稿と広告画像が欠かせません。以下の規定を参考に用意をしましょう。
広告文
画像
画像形式は.JPEG と .PNG
実際の設定方法
リマーケティングリストの作成
①トップ画面からオーディエンスリスト作成画面へ遷移
左側のタブからオーディエンス>オーディエンスライブラリを選択
②作成ボタンを押す
③リマーケティングリストの作成
リマーケティングリストの名前を記載し、作成するオーディエンスリストの種類は「リマーケティングリスト」を選択する。
カスタマーマッチリストなど別のリストを作成したい場合は、ここで他のリストを選択する。
また、リストは過去何日以内に訪問したユーザーを対象としているかなど、ユーザー絞り込みの条件が分かりやすい名前にしておくことをおすすめします。
④詳細条件を決定
使用するUETタグを選択し、オーディエンスリストに追加する人は「ページの訪問者」選択。
リマーケティング対象としたいページのURLを記載し、作成。
デフォルトでは過去30日以内に訪問したユーザーを対象とする設定になっているが、変更したい場合はメンバーシップ期間の日数を変更する。
画面下の保存を押せば作成完了。
リマケ対象のページを複数指定したい場合は、OR条件で追加するように注意。
ANDにすると両方の条件に当てはまる場合にしか配信されません。
また、リストの作成だけではリマーケティングの配信が出来ないので、必ず以下のターゲットユーザーの選択も実施しましょう。
ターゲットユーザーの設定
Microsoft広告の管理画面から、ターゲットユーザーを設定します。リストに基づいてユーザーを選定し、広告配信が不要なユーザーは除外リストを追加して配信されないようにしましょう。
オーディエンスの選択方法
①トップ画面からオーディエンス選択画面に遷移
トップ画面の左側、キャンペーンからオーディエンスを選択。
画面遷移後、関連付けの作成ボタンを押す。
②ターゲットユーザーの紐づけ
紐づけるキャンペーン、広告グループを選択し、「オーディエンスの選択」を押す。
リマーケティングリストや購買意向のユーザーなど設定可能なリストの一覧が表示されるので設定したいリストを選択する。
リストを選択すると紐づけることが出来るオーディエンスの一覧が表示されるので、紐づけたいオーディエンスの右側にあるプラスボタンを押す。
選択できたオーディエンスは右側の画面(青い四角で囲っている箇所)に表示される。
そして、保存を押せばターゲットユーザーの選択が完了です。
除外したいユーザーがいる場合は「除外の追加」を選択して、除外したいリストを追加しましょう。
LinkedInプロフィールの選択方法
LinkedInプロフィールを元にしたターゲティングの場合は上記以外から選択する必要があります。
左側からキャンペーン>ユーザー属性を選びます。
ユーザー属性の画面中ほどにユーザー属性一覧のタブがあるので、「会社名」「業界」「職種」の内設定したいものを選択。
「追加」ボタンを押せばターゲティングの追加が可能です。
更に地域を絞り込みたい場合は、キャンペーン>地域を選び指定をしてください。
注意事項
広告配信の際には、意図した通りターゲットが設定されているか必ず確認してください。例えば何もターゲット設定がされていない場合、全ユーザーに対して広告配信がされてしまいます。
また適切に設定されていても、予測ターゲット設定がオンになっていると設定したターゲット以外にも配信されてしまいますので注意してください。
コンバージョン可能性が高いと判断された場合設定しているターゲット以外にも配信する機能であり、デフォルトではオンになっています。
オフにする場合、オフにしたい広告グループの設定画面からオフにすることが可能です。
運用方法
配信を開始した後は配信量の調整のみにならないよう、継続して運用の改善をしていく必要があります。初回の配信設定と同じくらい配信後の改善も重要ですので、開始後も気を抜かずに運用の改善を行いましょう。
配信結果のチェック
まずは設定した目標に応じて配信結果のチェックをします。例えば、ウェブサイトの訪問数を増やすことが目的であればCTRやCPCが目標・想定と乖離してないかを確認します。
乖離がある場合、乖離がある要因と改善策の検討が必要です。
よく見られる指標について
目標に届いていない場合、改善施策を考えなければいけませんが、その際に各指標がどのような要素に影響されるのかを把握しておくと改善案を考えやすいです。以下に代表的な指標と影響される要素をまとめているので、ご覧ください。
CTR(広告が表示された内、クリックされた割合を表す)
ユーザーが興味を持ったかに左右されるため、以下要素が影響します。
CTRに影響するもの | 詳細 |
---|---|
ターゲティング | 配信対象ユーザーが商品/サービスのユーザーとずれている場合、興味をもたれずCTRは低くなります。 |
広告 | ターゲットユーザーが興味を持つ訴求になっていない場合、CTRは低くなります。 |
CPC(1クリックにかかった費用の平均を表す)
広告に対する媒体の評価や競合の多さなどに左右されるため、以下要素が影響します。
CPCに影響するもの | 詳細 |
---|---|
広告 | CTRが低いなどの要因により広告の品質が低いと媒体に判断された場合、CPCが高くなります。 |
ターゲティング | ユーザー数が少ない、または競合が多いターゲットだと広告配信に必要な入札単価が高くなり、CPCが高くなります。 |
CVR(広告クリックしたユーザーの内、CVしたユーザーの割合を表す)
ユーザーが購買意向を持ったかに左右されるため、以下要素が影響します。
CPCに影響するもの | 詳細 |
---|---|
ターゲット | 配信対象ユーザーが商品/サービスのユーザーとずれている場合、購買したいと思わずCVRは低くなります |
LP | 広告クリック後に見るサイトの内容がユーザーにとって魅力的でない場合、購買したいと思わずCVRは低くなります。 |
改善方法
目標と乖離がある指標と影響する要因に基づいて改善策を考えましょう。
基本的にはターゲティングごと、広告ごとの数値を見て改善点を探します。
例えば、CTRが低い場合、ターゲティングごとの配信結果を見てCTRが特別低いターゲティングがないか確認します。不動産業界のCTRのみ低いという場合、該当のユーザーが商品/サービスのユーザーからずれている可能性があるので、ターゲティングから外すことを検討します。
ただターゲティングから外す前に、広告の訴求が合っていない可能性も検証しましょう。
また広告の配信結果を見て、CTRが低い広告がある場合は配信を停止します。CTRが良い広告はユーザーにとって魅力的であったと考えられるので、何が魅力的であったのかを考えて次の広告に活かしましょう。
広告の作成時に3C分析をしてターゲットユーザーを明確にしておくと、訴求の整理がしやすいです。
説明を見ても運用が難しいと感じる場合…
今までの説明を見ても自社では運用が難しそうと感じた場合、広告代理店に任せてみるのも選択肢の1つです。
弊社ではMicrosoft広告の運用代行を請け負っており、運用型広告においては20年近くの実績があります。まずはお問い合わせからでも問題ありませんので、興味を持っていただけましたらお気軽にご相談ください。
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