公開日:2021年10月28日
最終更新日:2021年10月29日
SEOを意識してWebサイトのコンテンツを制作するなら理解しておきたい「共起語」。共起語はコンテンツを上位表示させるために重要な要素のひとつです。ここでは、共起語の意味や上手な活用方法について解説します。
目次
共起語とは、特定のキーワードと一緒に文章内で使われることが多い単語のことを言います。たとえば主軸となるキーワードが「SEO」だとしましょう。SEOに関するコンテンツでは、「サイト」「順位」「Google」といった単語が頻繁に出現します。このような、主軸キーワードと関連性が高く、一緒に出現する確率の高い単語を共起語といいます。
共起語と混合されやすいのが、関連するキーワードです。関連するキーワードは、サジェストワードとも呼ばれ、仮に主軸キーワードが「SEO」だとすれば、「SEO とは」「SEO 対策」「SEO ツール」のように、主軸キーワードと一緒に検索されることが多い単語を指します。
共起語も関連するキーワードも主軸キーワードとの関連性が高いので2つが被ることもありますが、意味合いの違いは覚えておきましょう。
主軸キーワードの共起語がコンテンツに使用されていることは、SEO上、大きな意味があります。それは、コンテンツがどのような情報を掲載しているかを検索エンジンに的確に伝えることができるというものです。SEOで狙いたい特定のキーワードがある場合、そのキーワードをコンテンツ内で多用してもSEO効果は見込めません。しかし、そのキーワードの共起語を網羅的にコンテンツ内で使用することで、検索ユーザーのニーズに合った情報を満たしている有益なコンテンツと判断され、検索エンジンからの評価向上が期待できます。
共起語を使うのは古いという見解もありますが、使い方次第でSEOの効果を高めることが可能です。コンテンツを作成する際に共起語を使うメリットと、その使い方について詳しく解説していきます。適切に活用していきましょう。
Googleの検索エンジンは情報に富んだ有益なコンテンツを評価する傾向にあります。前述のとおり、共起語を網羅した内容にすると、情報に富んだ内容になりやすいため、Googleに評価されやすくなります。
また、共起語を意識することで、書くべき内容がイメージしやすくなるというメリットもあります。どんな内容を書けばいいか迷ってしまったときは、共起語を参考にするとユーザーが興味を持つコンテンツを書くことができます。その際、自然で読みやすく、ユーザーが読み進めたくなる文章になるよう意識しましょう。
コンテンツを作成する際に重要なのは、ユーザーの検索意図に沿った内容になっているかどうか、ということです。ユーザーは必ず何かを知りたい、解決したいと思って検索しています。いくらキーワードを羅列しても、ユーザーの検索意図に対して回答していないコンテンツは評価されません。
コンテンツを作成するうえでは、まずこの検索意図を正確に把握する必要がありますが、共起語がその検索意図を掴むヒントとなります。例えば「SEO」の共起語として「対策」「上位表示」「方法」といった単語があれば、「上位表示させる具体的なSEO対策の方法が知りたい」という検索意図を予測することができます。このように、共起語を活用すると、ユーザーの欲しい情報が何か理解するためのヒントを得ることができます。
新しいコンテンツを書くときはもちろん、結果が出ていないコンテンツに関して、どんな情報が足りないのかを調査する際にも共起語が役立ちます。上位サイトのコンテンツで使われていて自社のコンテンツで使われていない共起語があった場合、その情報が不足している可能性があります。Googleはユーザーにとって必要な情報がどれだけ網羅されているかということも評価します。共起語を参考に、上位サイトと比較して足りない情報がないか確認してみましょう。
共起語は適切に使うことで順位上昇が期待できますが、使い方には注意が必要です。コンテンツ制作の本質は、ユーザーの検索意図にあった情報を提供することにあります。共起語を意識するあまり、不自然に詰め込んでしまったり、多く入れすぎて読みづらい文章になってしまっては本末転倒です。
GoogleのSearch Console ヘルプでは、以下のように言っています。
ページにキーワードや数字を詰め込むと、ユーザーの利便性が低下し、サイトのランキングに悪影響が及ぶ可能性もあります。文脈に合ったキーワードを適切に使用した、情報に富んだ有用なコンテンツを作成することに焦点を合わせてサイトを運営してください。キーワードの乱用 – Search Console ヘルプ
共起語を詰め込むことを目的とせず、コンテンツのテーマにそぐわない単語は無理に使わないようにします。コンテンツを作成するときはユーザーにとって有益な情報を提供することを意識し、共起語はあくまで参考として活用するようにしましょう。
また、時間がたつと共起語も変化することがあります。コンテンツの最初の作成時にしっかり共起語を意識していても、半年後、一年後に見直してみると共起語が変わっていて、ほかのサイトと比較してみても情報が不足していたり古くなっていたりすることが考えられます。コンテンツの公開から一定期間たった後や、流入の減少などの変化が見られたときは、共起語に変化がないかも確認してみるとよいでしょう。
共起語はツールを使うと簡単に抽出することができます。以下で、無料で使える4つのツールを紹介します。
共起語検索
「共起語検索」は、Googleの検索上位30サイトを分析し、共起語を抽出してくれる共起語検索ツールです。会員登録なしで気軽に利用でき、シンプルで初心者でも使いやすい仕様になっています。
Pinta -共起語チェック-
株式会社ギャスが提供するサイト分析ツール「Pointa」では、共起語チェック機能が無料で利用でき、簡単に共起語を抽出することができます。単語ごとの重要度が表示されるので、重要度の高いキーワードを優先してコンテンツに盛り込んでいくと良いでしょう。
Find Word
「Find Word」は、キーワードを入力するとGoogleの検索上位10サイト、50サイトの共起語を分析することができます。抽出した共起語のデータはCSVファイルで保存することもできるため、Excelなどでデータをまとめたり精査したりしたい場合に便利です。また、キーワードと共に調査したいページのURLを入力すると、そのページに足りていない共起語も調べることができるので、リライトする際にも重宝するでしょう。
共起語調査ツール
「共起語調査ツール」は、SEO研究所サクラサクラボの提供する「サクラサクラボLIGHT」に会員登録することで、無料で利用することができます。Googleに加えYahoo!の検索上位サイトから抽出してくれるため、精度の高い分析が可能です。キーワードが一度に10件まで登録可能なため、複数のキーワードの共起語を調査したいときにも便利でしょう。
共起語を上手く使うことができれば、SEO効果の高いコンテンツを作成することができます。ただ、上記で説明したように、共起語を含めればそれだけで上位が狙えるということではありません。ユーザーにとって有益で、役立つ情報を届けるというコンテンツの本質を忘れないようにしましょう。今回解説した活用のポイントを押さえて、Googleに評価される質の高いコンテンツを目指してみてください。
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※[この記事は2019年9月3日に公開した記事を再編集しています。]
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