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広告主、代理店の立場を経験した担当にインタビュー!―第2回 丸投げはNG!丸投げにならないために企業担当がやるべきこと―

公開日:2016年04月28日

最終更新日:2024年11月13日

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前回のインタビューで、ASPへの依頼は具体的にすることがアフィリエイト広告の運用を円滑に進めるコツだと学びました。

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前回の復習

  • ASP担当者への依頼をする前に「どんな紹介をして欲しいのか」、「そのためには何が必要なのか」を考え、具体的に依頼を出す。
  • メディア運営者さん(アフィリエイター)は成果数だけをみて評価するのではなく、サイトを評価するようにする。そのために、自社商品(サービス)掲載アフィリエイトサイトを定期的に確認する習慣をつけておく。


広告主、代理店の立場を経験した担当にインタビュー! ―第1回 アフィリエイト広告の運用を円滑に進めるコツ―

YU:しかし、担当になったばかりだと「具体的に依頼」というのがそもそも難しいんですよね・・・丸投げしたつもりはなくても「丸投げになってるぞ!」って怒られたことがあります・・・
丸投げにならないために吉田さんはどのようなことをしていたのか、さらに詳しく教えてください!

吉田:そうだね。私もアフィリエイトの担当をしていた時、何からはじめたらいいのかわからなかったよ(笑)なので、まずアフィリエイトサイトはどんなサイトがあるのか把握するところから始めたんだ。
どんなサイトで紹介してくれているのかを把握しないと、アフィリエイターさんへどう提案していいかもわからないからね。

たとえばアフィリエイトサイトのタイプとしてかなりの数を占める「ブログ」サイト。ユーザーはそのブログに何を求めているのかを考えたんだ。ユーザーがその「ブログ」を見に来るのは、ブログを書いている人、つまりブロガーがどんなものを使って、どんな生活をしているのか?とかが知りたくて見に来ている可能性が高い。
そういう人たちに自社の商品やサービスを知ってもらうためには、ブロガーに本気でその商品を良いと思ってもらって、いかにリアルな情報をを伝えてもらえるかが勝負になるんだ。

リアルに伝えてもらうためにはやっぱり百聞は一見にしかずで、実際に使ってもらうのが一番理解してもらいやすい。だからブロガーにモニターとして商品を使ってもらって紹介してもらう方法を多くの企業がとっているんだね。

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YU:ほかの広告ではなかなかできない、アフィリエイトだからこそできる訴求方法ですね。私も好きな読者モデルがいるので、その人のレビューをよく参考にして買い物してます!

吉田:そうだね。ブロガーが良いところ悪いところ書くことで、見ている人は合う、合わないの判断がしやすくなるんだね。

話は戻るけど、2つめのアフィリエイトサイトのタイプで思いつくものはある??

YU:あります!何かの商品、サービスがたくさんあって、違いがわからなくて判断に迷ったときや、値段で比べたいとき、地元で良いものを探したいときなどに「●●●●+場所」「●●●●+値段」「●●●●+比較」「●●●●+おすすめ」みたいなキーワードで検索して調べるとたくさん出てくるアフィリエイトサイト!比較サイトですね!

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吉田:そうだね。比較サイトもアフィリエイトで欠かせないサイトの形式だね。

YU:比較サイトは情報がまとめてあるので助かります。業務外の部分でほんといつもお世話になってます!(笑)

吉田:そうだよね。比較サイトは購入意欲の高い人が最後の決め手がほしくて見るサイトっていう位置づけだよね。だからユーザーが比較サイトに求めていることは商品の特長、ほかの商品との差別化ポイントがわかることなんだ。具体的には、値段、成分、効果、デザイン、使いやすさ、売り上げ実績などの情報。だからその情報を伝えてもらえるように、企業側は積極的にアフィリエイターに情報提供をすることが重要なんだよ。

当たり前のことのように思えるけど、情報提供が不十分な広告主ってたくさんいるんだよね。PR文に載っている情報が古いままだったり。せっかく新しい情報があるのに情報を提供しないなんてもったいよね。“アフィリエイターに情報提供する”≒“ユーザーに情報提供する”だからね。

YU:なるほど。企業側もほかの広告ではユーザーに対して一生懸命商品の良いところを訴求するのに、アフィリエイトではあいだにアフィリエイターがいるからアフィリエイター任せになりがちなんですね。でも何もしなかったらアフィリエイターだって何もできない、だから売れない。考えてみれば当たり前のことですね。
逆にアフィリエイターに情報を提供すると、アフィリエイターが自分なりに噛み砕いて紹介してくれる。まさに“アフィリエイターに情報提供する”≒“ユーザーに情報提供する”なんですね!

吉田:そう!その通りだね!
じゃあ話を戻すけど、ブログサイト向けと比較サイト向けとで広告主側で行うことが異なるというのはイメージできたかな?ASPが動いてくれない等の話をもらうこともあるんだけど、ASPの役割は広告主とアフィリエイターの橋渡しが本来の役割だから、広告主側でどのように露出していきたいのかといった方針だったり、こんな施策をしたいというベースがないと動けないということが多いんだ。

だからこそ、そのASPではどういったことができるのかといったところを理解し、この部分を手伝ってほしいのかを伝えることが大事だね。

たとえば、ブロガーさんにレビュー記事を作成してもらって、ユーザー目線のコンテンツでアプローチしていきたいと考えたとしよう。その場合どうすればいいかな?

YU:あ!それならわかりますよ!A8さんのA8レビュー部で商品提供を行う!レビュー部でレビュー作成をしてくれるアフィリエイターさんを募って、書いてもらったことがありますよ。

吉田:そうそう。ASP主催の企画に乗っかって施策を進めるというのがスムーズに進めるコツだね。ただ、A8レビュー部も条件があって好きな時に何度でもできるわけじゃないんだよ。1商材1回までというルールがあるんだ。だから定期的にレビュー部で集めるということはできないので、どのタイミングで仕込むのが良いのかをしっかりと計画して依頼しないと本当にやりたかったときにできない・・・ということもあり得るんだよ。

YU:そうなんですね。それであれば、繁忙期の2~3カ月前から準備してもらって、繁忙期に集客ができるようにしておくなどの方法を考えないといけないですね。

吉田:そうだね。あと、比較サイト向けの情報提供としては自社サービスの特徴や強みをまとめた資料を作成し、共有することもできるよね。
直接話を聞きたいというアフィリエイターもいたりするから、その場合は取材や勉強会といった形式をとって実施することも有効だよ。

勉強会を開催しても人が集まらないかも・・・という不安がある場合は、A8フェスティバル等のリアルイベントへの出展をして、その場でアフィリエイターの声を聞いたり、疑問を解決していくということが良いと思うよ。

どんな人が紹介してくれているのかということを実際に見て知ることがアフィリエイターのことを理解する一番の近道だと思うので、オフラインイベントはすべての広告主さんに実施してもらいたいね。

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YU:オフラインのイベントも重要なんですね!最近出展企業さん増えてますね!A8フェスティバルの出展ブースもすぐに埋まっちゃたって話A8の人から聞きますね。

吉田:広告主側もオフラインイベントの重要性を認識し始めている良い傾向だね!
あと、アフィリエイターのモチベーションを引き上げるためにキャンペーンを実施している広告主も多いけど、アフィリエイターが気付かずに終わってしまっているケースや、せっかくのキャンペーンがアフィリエイターの興味を引くものでなかったりすることもあるんだよね。報酬設定はもちろん、提携アフィリエイターに配信するメルマガ告知だけでなく、ASPの広告枠を使っての告知も必要なことがあるんだ。

YU:アフィリエイター向けの広告って売上に直結しにくいイメージがあるからなかなか提案しにくかったりしますね…

吉田:即効性を求めすぎるとアフィリエイター向けに広告を打つ意味あるのか?って話になるけど、アフィリエイターの興味を引く、モチベーションを上げることは最終的にユーザーへの露出量に影響してくるからね。
あとアフィリエイターの中にはメールはあまり見ないという人もいるけど、しっかりとアフィリエイトに取り組んでいる人は管理画面に成果状況の確認とか、リンク取得とかでログインするから広告枠は目に入るんだよね。

別料金にはなるけど、キャンペーンは取り組んでくれる人が少なかったら効果は少なくなってしまうから、状況に応じて露出していくことも必要だね。

YU:なるほど。広告枠は有力なアフィリエイターに気付いてもらいやすいメリットがあるんですね。キャンペーン時などにはぜひ活用したいですね!
丸投げにならないために、企業担当者がやるべきことがよくわかりました。ありがとうございました!

丸投げはNG!丸投げにならないために企業担当がやるべきこと

【1】今回のインタビューではアフィリエイトサイトにおもにどんな種類のサイトがあるのかを把握することができました。また、ユーザーがそのサイトに何を求めて見に来るのかを掘り下げて考えると、下記のような対策をするべきだということがわかりました。

「ブログ」
⇒ブロガーにモニターとして実際に商品を使ってもらって紹介してもらう
方法:A8レビュー部をつかう、個別で連絡、勉強会など
「比較サイト」
⇒商品の特長、ほかの商品との差別化ポイントなどの情報をアフィリエイターにわかりやすく共有する。新しい情報などもこまめに共有をする。
方法:PR文やメルマガ、勉強会、取材など

サイトの種類によって、行う施策が異なる。ブロガー向け施策と比較サイト向け施策など取り組みたいサイトジャンルに合わせて施策を取捨選択することが必要。

【2】オフラインイベントを積極的に開催するA8フェスティバル等のASP主催イベントも活用する。

【3】アフィリエイター向けの広告枠への広告出稿でキャンペーンの効果を高めるためのサポートをする

アフィリエイトを始めたばかりの広告主さんはぜひ、ご参考にしてみてください。


吉田昌弘

株式会社フルスピード
Webコンサルティング事業部 コミュニケーションデザイン部 グループ長

【略歴】
2008年より4年間、Eコマースサイト運営会社において、アフィリエイト広告、リスティング広告、SEOなどのインターネット広告のプランニング業務に従事。
2011年、㈱フルスピード入社。クライアントのプロモーション戦略の企画・立案からWebサイトのユーザビリティ改善、アフィリエイト広告運用のコンサルティング業務を担当。美容・エステ、金融、不動産など幅広い業界のコンサルタント担当実績を有し、多数のクライアントサイトの集客数を増加に導いたトップコンサルタント。

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※この記事は、フルスピードが運営する[探す]を楽しむメディア「サチラボ」にて公開した記事を加筆修正したものです。

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株式会社フルスピードではリスクを最小限抑えつつ、成果を最大化するために、自社独自のワンタグ「Deep Track」やブランドセーフティーツールを活用しながらアフィリエイト専門チームがコンサルティングサービスを実施しております。

アフィリエイト広告の運用をご検討しておられる方、また、アフィリエイト広告を運用していても効果が出ずお困りの方はぜひ株式会社フルスピードのアフィリエイトコンサルティングサービスの利用をご検討ください。上記URLからアフィリエイトコンサルティングサービスの内容とサービス資料が無料でダウンロードできます。お気軽にご検討下さい。

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この記事を書いた人
GrowthSeed編集部

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株式会社フルスピードのGrowthSeed編集部です。企業のマーケティング担当者へ向けてWebマーケティングの成長の種となる情報を発信しています。 Twitter , Facebookで記事の更新情報やセミナーの最新情報などを日々発信しているので、ぜひフォローしてみてください。

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