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思わずイラッ!「インターネットの広告で不快に感じたこと」ランキング
- インターネット広告
- 独自調査
公開日:2016年02月26日
最終更新日:2024年08月19日
過去にフルスピードで「広告ブロック機能」に関する意識調査を実施したところ、広告そのものには寛容な態度である一方、広告ブロックを知っている、または広告ブロック機能を利用しているユーザーには、「インターネット広告について、不快に感じた」経験があることが分かりました。
今回は、意識調査で集まった「広告にイラッとしたエピソード」を、ランキング形式でご紹介します。
前回の掲載記事はこちら:「インターネットユーザーは意外に広告の存在に寛容!?」自社レポート「広告ブロック機能」に関する意識調査
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目次
- 1 アンケート設問:Q10 Q9で「特になし」以外を選択した方にお聞きします。あなたがこれまでインターネットを利用している中で、「イライラする」と感じた広告はありますか?エピソードを最大3つまで教えてください(n=74)。
- 2 7位:「無関係なサイトに、アダルトやスパムまがいの広告が出る(3件)」
- 3 6位:「ターゲティングの広告で不快な思いをした(4件)」
- 4 5位:「別タブやポップアップなど、急に飛び出す広告(5件)」
- 5 4位:「動画サイトのスキップできないCM(10件)」
- 6 3位:「自動で映像や音声が再生されたとき(15件)」
- 7 2位:「画面を占領するタイプの広告(16件)」
- 8 そして1位……「誤って広告をクリックしてしまったとき(17件)」
- 9 アンケートを終えて
アンケート設問:Q10 Q9で「特になし」以外を選択した方にお聞きします。あなたがこれまでインターネットを利用している中で、「イライラする」と感じた広告はありますか?エピソードを最大3つまで教えてください(n=74)。
この設問の回答をまとめたところ、エピソードに一定の傾向が見られました。タイプ別にまとめると、次のような結果です。
その他を除いた最下位から、順に詳細を解説していきましょう。
7位:「無関係なサイトに、アダルトやスパムまがいの広告が出る(3件)」
「サイト自体は健全なのに、エロ広告や詐欺まがいの広告が表示されてしまったことがある(40代)」
「サイトにアクセスしたらエッチな広告が映像で出てきて焦った(20代)」
サイトと広告のミスマッチによって起こってしまったエピソードがランクイン。
仕事や通勤中など、利用するシーンによっては、アダルト系の広告が出てしまうのは、かなり焦ってしまいますよね……。
詐欺まがいの広告については、そもそも商材が掲載ガイドラインをクリアしているのか、広告枠を提供する立場からも注意することが大切なのではないでしょうか。
6位:「ターゲティングの広告で不快な思いをした(4件)」
「既に購入済みの商品やサービスの広告が延々と表示される(60代)」
ユーザーの行動履歴によって、内容の精度を高めるターゲティング型広告とレコメンド型広告。ですが、その仕組みによって「個人情報が知られてしまうのでは?」と不安を感じる方の意見が見られました。また、抜粋した回答のように、すでに目的を達成したのにレコメンドする内容が変化しないことを不快に感じる人もいます。
広告の仕組みをわかりやすく説明したり、レコメンドの精度をチューニングすることが大切と感じるエピソードです。
5位:「別タブやポップアップなど、急に飛び出す広告(5件)」
「別ウインドウで開く広告が複数出て、消すのがとても面倒に感じる。(30代)」
「ページをクリックする度に広告が何枚も出てくる。(20代)」
いつのまにかブラウザのタブが増えたり、別ウインドウが開いたりするタイプの広告は、とにかく「たくさんの余計な情報が出てくる」ことがストレスとなっているようです。あまりにも多い場合、消している間にコンテンツを見るモチベーションがなくなってしまったり、コンテンツページまで誤って消してしまったりすることもありますよね……。
4位:「動画サイトのスキップできないCM(10件)」
4位から先は2桁に上るの回答数が並び、イラっとするレベルもかなり高くなってきます。
「動画サイトのCM」は、前回のアンケート結果でも「不快に感じる広告」として多くの票を集めていましたが、フリーアンサー形式でも多くのユーザーがイライラしたと回答しています。それでは、抜粋されたコメントを見ていきましょう。
「早く動画を見たいのに、その前にスキップできないCMが入り、イラッとした。(30代)」
「関連性のない広告が音楽付きで流れさらにスキップ出来ない。(30代)」
「見たい動画だけを見たい」にも関わらず、強制的にCMを見させられることにストレスを感じることがわかります。あらかじめ番組とCMが組まれているTVとは異なり、自ら動画を検索・選択できる動画サイトではスキップできない、ということ自体がストレスの要因になっていると考えられます。
しかし、その一方で「なつかしのCM」や「話題のCM動画」のように、動画サイトではCMそのものも動画コンテンツとしてアップロードされ、ユーザーが自らそのCMを見に行くこともあります。
これを踏まえると、「ユーザーは何を、どんな理由で見たいのか」を考え抜いた動画広告を作ることは、とても重要なのではないでしょうか。
3位:「自動で映像や音声が再生されたとき(15件)」
「電車の中で、間違えてクリックしたら、音声が流れた。(50代)」
「本体音量を知らぬ間にMAXにしていて、映像広告の大音量がイヤホン越しに発生して、すごくびっくりした。(40代)」
「マウスポインタを触れただけで動画と音声が再生される広告。最近は見かけなくなったが、非常に不愉快だ。(60代)」
音が出る広告はユーザーの関心を集めやすい形式であるだけに、イラっとしたとき場合も心に残りやすいようです。特に多かったのが、マウスオーバーで枠が広がり動画が自動再生される広告と、急に音声が流れる広告について不快と感じるエピソードでした。
スマートフォンなどのデバイスも普及し、外出先や静かな場所でインターネットを使う場面も多くなった現在、音の自動再生は本当に必要なのか、考えてみてもよいのかもしれません。余談ですが、Twitterも動画を再生するときに音声が自動で流れるため、初期設定の時点でミュートにしてほしいと感じています。
2位:「画面を占領するタイプの広告(16件)」
「タップしたい画面が広告に隠れてタップできない(40代)」
「広告バナーが画面の半分を占めたこと(30代)」
あまりにも枠が大きすぎて、サイトの本文すらまともに見られなかったという回答もありました……。
ユーザーのインターネット体験を損なうという意味では、あまりにも大きなサイズの広告は逆効果となるかもしれません。
このエピソードは第1位の回答とも強く関係しており、ただ見づらいだけでなく、最もストレスに感じることを引き起こす原因にもなっているようです。
そして1位……「誤って広告をクリックしてしまったとき(17件)」
「ゲームをしている時に下から出てくる広告を間違って押してむかついた(40代)」
「リンクをクリックしようと思ったら,遅れて広告が表示されてレイアウトが崩れ,広告をクリックした(40代)」
最も多かった「誤クリック、誤タップしてしまう広告」ですが、これは特にスマートフォンを利用しているときに多く、最もイライラした人が多いエピソードとなりました。
このエピソードは、さらに「1:誤クリックしやすい位置にある」「2:広告が遅れて読み込まれ、意図しないタップをしてしまう」の2種類に分かれており、どちらもユーザーが望んでいないのに、広告を見なければならない仕様がストレスとなっています。
インターネット広告にとってクリック数は重要な指標の一つですが、意図しないクリックによってもカウントされることを考えると、わざと触ってしまいやすい設計になっているサイトや広告製品のベンダーは、読み込み速度や設置する位置を見直してみることも大切なのではないでしょうか。また読者を不快にさせる広告表示はつまり、読者のためになりませんのでSEO対策としても悪手となることを覚えておきましょう。
アンケートを終えて
みなさんもインターネットを使っているとき、似たような「あるある」体験をしたことがあるのではないでしょうか。
収益化のために広告を掲載することや、さまざまな形でコンバージョンにつなげやすくするアドテクノロジーが登場することは好ましいことである一方、ユーザーにとってはストレスの要因にもなりうることがわかります。また、そのストレスを感じた体験によって、広告する製品に対してもネガティブな感情を抱いたりする可能性があります。
掲載するコンテンツとそれを求めるユーザー、コンテンツを支える広告。
それぞれの内容や属性、手法について、適切に繋げることがますます求められているように感じています。
※2017年6月追記:Googleは、2017年1月時点で、これらのような広告を掲載するWebサイトの検索順位を引き下げる方針を伝えています。全てのWebサイトが対象ではありませんが、ユーザビリティを損なう広告設置に対するけん制としてチェックした方が良いでしょう。
参考:モバイル ユーザーが簡単にコンテンツにアクセスできるようにするために
また、Googleが提供するブラウザChromeと、Appleが提供するブラウザSafariは、共に不適切な広告をブロックする機能が追加されるというニュースもあります。
参考:グーグル、Chromeでの「広告ブロック」を来年導入
イラスト引用元:いらすとや
※この記事は、フルスピードが運営する[探す]を楽しむメディア「サチラボ」にて公開した記事を加筆修正したものです。
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