XのGrokとは？特徴と最新モデル・利用条件・利用方法・注意点まとめ

当記事ではXの生成AIチャットボットである「Grok」の特徴や最新モデル、利用条件や利用方法、注意点までまとめてご紹介いたします。

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XのGrokとはどんなAIツール？

GrokはxAI社が開発したAIチャットボット

GrokはxAI社が開発した「X（旧Twitter）で利用できるAIチャットボット」です。GrokはXのメニュー内に存在する「気軽に使えるAIツール」としてXユーザーに認知されています。

昨今の代表的なAIツールと言えば、OpenAI社はCHATGPT、GoogleはGemini、xAI社はGrokです。xAI社がGrokをリリースしているだけでなく、多くの企業からAIツールが生まれているのが現在のインターネット市場です。

xAI社とはイーロン・マスクが立ち上げたAI企業

Grokを開発しているxAI社はイーロン・マスクが創立したAI企業です。xAI社は高度なAIモデルの研究開発に注力しており、その成果としてGrokのようなAIチャットボットをXにて提供しています。

GrokはX利用者のポスト内容などから知識を学習している

GrokはX利用者からリアルタイムで情報を取得し、AI回答を提供する仕組みになっています。X利用者のポスト内容やトレンドから情報を収集・学習し、ユーザーのニーズに即した回答を提供するよう設計されていることで、Grokは常に最新の話題や関心事項を反映/更新し、リアルタイムで価値ある回答を提供することを実現しています。

Grokの特徴は次の3つです。次の見出しに進んで内容を確認してください。

Grokの特徴3つ

リアルタイム情報にアクセスできる

Grokの特徴の1つ目は「リアルタイム情報にアクセスできる」ことです。Xのプラットフォームで得られる情報を元に、現在進行中のニュースや最新のトレンド、緊急事態など、即座に役立つ情報を提供することが可能です。これにより、Grokは時事ニュースやスポーツの試合結果、イベントなど、タイムリーな情報を求めるユーザーに最適に回答することが出来ます。このリアルタイム性は、ユーザーがXを日常的に使用する上での大きな利用メリットだと言えます。

画像生成機能が備わっている

Grokの2つ目の特徴として「画像生成の機能が備わっている」ことが挙げられます。この機能によって、ユーザーはテキストだけでなく「ビジュアルコンテンツで回答を得られる」ように設計されています。画像生成機能は、例えば、クリエイティブなアイデア表現やイメージ補足説明に活用できます。画像生成機能が備わっていることで、Grokは単なるチャットボットとしてだけでなく、視覚的な情報提供ツールとしても役立ち、ユーザーのニーズに幅広く応えることを実現しています。

ユーモアを含んだ回答ができる

Grokの3つ目の特徴は「ユーザーに対する回答でユーモアを交えながら外部視点からの洞察を提供できる」ことが挙げられます。Grokには「ユニークモード」と呼ばれるユーモアな回答を返すモードが用意された「遊び心を持ったAIチャットボット」です。Grokは単に情報を伝えるだけでなく、会話の中に軽いジョークや皮肉を織り交ぜることで、ユーザーとのコミュニケーションを楽しくします。ユーモアを取り入れることで、Grokは堅苦しい情報提供を避け、楽しい交流を促進しています。

xAI社が回答に「ユニークモード」を組み込んだ事実から、Grokを単なるAIチャットボットとしてリリースしたかったのではなく、Xユーザーに親しまれるAIチャットボットとしてリリースを目指したのだろうと気付かせてくれます。

Grokのモデル一覧（最新モデルGrok-2と他AIとの比較表）

(引用：Grok-2 Beta Release)

上表はXの「最新モデルGrok-2の性能」と「他Aiツールの性能」の比較表です。Grok-2の情報だけでなく、簡易版の「Grok-2 mini」やバージョンが1つ古い「Grok-1.5の性能」まで比較して確認可能です。

Grokの利用条件は「Xプレミアムに加入する」こと

GrokはXプレミアム以上のサブスクライバーが利用可能（無料利用はできない）

Grokの利用にはXプレミアム（旧Twitter Blue）のサブスクリプションに加入している必要があります。要するに、Grokを無料で使うことはできません。GrokはXプレミアム以上のサブスクリプションを有料で利用しているXユーザーのみが利用できるAIチャットボットです。

Xプレミアムに加入すると、ポストできる最大文字数が120文字以上に変更されたり、ブックマークしたツイートをフォルダ分けできるようになったりと、10個以上のお役立ち機能が利用できるようになります。つまり、Grokを利用できるようになる特典もXプレミアムの一環であるということです。

Grokを利用したい場合はXプレミアムもしくはXプレミアムプラスに加入する必要がありますので、まずは内容をチェックしてみましょう。

Xプレミアム以上のサブスクリプションの利用方法

Xプレミアムに加入することで、ユーザーはGrokを含むプレミアム機能を利用可能となります。Xプレミアムは、ユーザーが月額料金を支払うことで利用でき、スマートフォンやパソコンから簡単に登録手続きを行えます。支払い後、アカウントに自動的にプレミアム機能が追加され、Grokも利用可能になります。また、サブスクリプションの詳細や各プランの料金に関しては、Xの設定画面で確認できます。プレミアムプランを通じて、ユーザーは他の機能と共にGrokをフルに活用できます。

Grokの使用方法（使い方を手順解説します）

Grokの使用方法は以下の通りです。シンプルな手順で利用できます。

手順1：メニューからGrokをクリック選択する

↑まずは上図のように「メニューからGrokを選択」して進んでください。

手順2：Grok画面で検索窓に気になる内容を打ち込んで検索する

↑次に、上図のようにGrok画面が表示されたら「Grok画面で検索窓に気になる内容を打ち込んで検索」しましょう。検索結果としてGrokが回答を表示するはずです。

手順3：入力するプロンプトを改良して高精度の回答を導く

この手順3は「Grokで欲しい回答が得られなかった場合」に実施して下さい。あなたが欲しいGrokからの回答が得られなかった場合、あなたが打ち込むプロンプト（＝テキスト要求）の精度を上げる必要があります。Grokからあなたが満足する回答が得られるまでプロンプトを調整しながらトライ＆エラーを繰り返してみましょう。

以上、Grokの利用方法でした。

実際にGrokを使ってみた（具体的な操作例）

Grok-2でテキスト回答を得てみた（テキスト質問を入力して出力）

SEOで大事なことは何ですか？（テキスト回答）

↑上図は「SEOで大事なことは何ですか？」とGrok-2に質問して返ってきた回答です。返ってきた回答を確認すると、検索エンジンから拾えるような回答が並びました。ある程度情報化された回答は上画像のような形で回答を返してくれるように感じます。

Grok-2で画像回答を得てみた（テキスト質問を入力して出力）

オーロラに見とれているイーロンマスクを画像描写してください

↑次に、上図のようにGrok-2で「オーロラに見とれているイーロンマスクを画像描写して下さい」とテキストで質問（＝要求）してみました。上図のような質問を打ち込んでGrok-2から返ってきた回答が次の画像です。

↑結果としては上図の通り、抽象的ではありますが、正しく「オーロラに見とれているイーロンマスクの画像」が返ってきました。この品質の画像が回答として毎回返ってくるならば高精度だと言えるはずです。

参考：TwitterはXへ名称変更┃理由と目的とイーロンマスク改革の遍歴まとめ

Grok-2で画像回答を得てみた（画像生成ナビを使って出力）

お花畑にいるロボットを画像作成してください

↑次に「お花畑にいるロボットを画像作成してください」というテキストをGrok-2のナビを使って質問（＝要求）してみました。結果は次の画像の通りです。結果としては「お花畑にいるロボット」が画像生成されました。ただ、正しい回答ではあるのですが、Grok-2がナビしていた「お花畑にいるロボット画像」がそのまま出力される形になってしまい、面白みを感じない結果となりました。

なので次に「後ろを向いているロボットの画像を作成してください」と要求してみました。その時の結果は以下画像の通りです。

↑上画像の通り、「後ろを向いているロボットの画像」を要求しましたが、「横向きのロボットの画像」が答えとして返ってきました。画像生成に関する要求は、プロンプトの作成精度も必要だと思いますが、上画像のようなシンプルなプロンプトに対して正しく回答が返ってこないあたり、今後の改良を待つ必要がある場合もありそうです。

とはいえ、イメージ画像を作成する場合は重宝する画像生成機能でしょう。例えば、「具体的ではなく、抽象的な画像が1枚だけ欲しい」などといった状況では便利で使いやすい機能だと思えました。

Grokの利用時に注意すべきこと

Grokは初期バージョンであるため誤情報を回答する場合がある

Grokはまだ初期段階のバージョンであるため、誤った情報を提供する可能性がある点に注意が必要です。特に新しいニュースや未確認のデータについては、正確性が保証されない場合があります。

ユーザーはGrokから得た情報を鵜呑みにせず、必要に応じて信頼できる情報源で確認することが推奨されます。開発元であるxAI社も、この点を改善すべく定期的にモデルのアップデートを行っていますが、現状ではユーザー側の慎重な対応が重要です。

Grokとの会話で個人データや機密情報を送信しないよう注意せよ

Grokとの会話中には「個人情報や機密情報を提供しない」よう注意が必要です。AIチャットボットは対話内容を学習データとして活用する可能性があり、情報の取り扱いには注意が求められます。ユーザーのプライバシーを保護するために、パスワードや住所、電話番号といった情報は会話に含めないよう心掛けましょう。xAI社もプライバシー保護のための措置を講じていますが、ユーザー自身の判断で慎重に情報を共有することが推奨されます。

XのGrokに関するよくある質問

Grokに自分のXの行動データを供給する方法

Grokとの会話履歴を削除方法

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