Pinterest(ピンタレスト)ビジネスアカウントと個人アカウントの違い・メリット・作り方を徹底解説
Pinterest(ピンタレスト)とは?ビジネスや企業向けに解説
- SNSマーケティング
公開日:2022年05月31日
最終更新日:2024年01月24日
本記事では、そもそもPinterest(ピンタレスト)とは何なのか、特徴やユーザーができることから「なぜ企業がPinterestをやるべきか」などPinterestの魅力をお伝えできればと思います。
Pinterest(ピンタレスト)は2008年にアメリカで生まれ、密かに日本の若い世代を中心に急激に利用が広がっているビジュアル探索ツールです。実は、商品の認知拡大やブランディングに大きく役立つプラットフォームであるため、Pinterest(ピンタレスト)を活用している企業も増えてきています。また、2022年6月1日に日本における広告事業を開始することをリリースし、より一層Pinterestに注目する企業は増加していくことが予想できます。(Pinterest広告(アド)について知りたい方はこちら)
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目次
Pinterest(ピンタレスト)とは?
Pinterest(ピンタレスト)とは、WebサイトやPinterest上にある画像を収集することができるビジュアル探索ツールです。興味ある画像を収集して、カテゴリー毎に整理するという使い方が一般的です。Pinterest(ピンタレスト)は人と人が繋がるのではなく、「興味と興味がつながる」プラットフォームであり、インテリアやファッション、旅行、家など、趣味や暮らしをより彩るアイデアを見つけることができます。
例えば、趣味がインテリアやガジェットの収集だったら、自分の趣味に合う画像を保存していき、引越し・模様替えの際に理想のインテリアを実現しやすくなります。このようにPinterestは、未来の自分のためのアイデアを発見できるツールと言えます。
Pinterestの特徴とは?
Pinterestは世界で4億3,300人(2022年4月時点)、日本では870万人(2020年12月時点)の月間アクティブユーザーがいます。Pinterest社による調査では2022年6月時点のPinterestユーザーの男女比率は男性が43%、女性が57%、となっていて、Z世代(1996〜2010年生まれの世代)と呼ばれるユーザーが23%、ミレニアル世代(1980~1995年生まれの世代)と呼ばれるユーザーが30%を占めています。また、ユーザーの35%は子育てしている親というデータもあります。
Pinterestは日本で多くのユーザーを抱える他のSNS媒体とどのような違いがあるのでしょうか?
下の画像はPinterestと他のSNS媒体との関係性を表した図です。
Pinterestは他のSNS媒体と比較するとビジュアル訴求に強い傾向があります。
Pinterestと他SNSの大きな違いは、人と人が繋がるのではなく、 「興味と興味が繋がる」プラットフォームである点です。 他のSNS媒体は、今起きている出来事または、過去に起きた出来事を友達やフォロワーに発信するのに対して、 Pinterestは、未来の自分のためにアイデアを発見できます。
また、Pinterestと同様にビジュアル訴求が強いSNS媒体としてInstagramがありますが、Instagramと比べた表です。
繋がるユーザー | 拡散機能 | 外部リンクを付けられるか | |
---|---|---|---|
興味や関心が似ている人がメイン | ある | 付けられる | |
友人や知人、恋人など既に交流がある人がメイン | なし | 付けられない |
Pinterestの特徴について色々挙げましたが、まとめると以下になります。
- 日本では 870万人以上のユーザーがいる
- ユーザーの男女比率は男性が43%、女性が57%
- Z世代やミレニアム世代の利用者が半数以上
- 子育てをしている親の割合が35%
- ビジュアル訴求が強い
- 「人と人」が繋がるのではなく、 「興味と興味」が繋がるSNS
- 拡散機能がある
- 外部リンクを付けられる
Pinterestの基本的な使い方
この章ではPinterestの基本的な使い方について説明します。
まず、Pinterestの基本画面は以下のようになっています。
Pinterestの基本画面について
PCの場合
スマートフォンの場合
①ホームフィード
ホームフィードではアカウント作成時に興味関心で選んだジャンルに関する画像が表示されます。PCの場合は左上のボタンをクリック、スマートフォンの場合は左下のボタンをタップすればホームフィードに遷移します。
Pinterestで画像を閲覧、保存すればするほど、Pinterest独自の機械学習によって自分好みの画像がホームフィードに表示されます。
②検索窓
調べたいキーワードの検索の際に使います。
PCの場合は画面上部、スマートフォンの場合は下の虫眼鏡ボタンをタップすれば検索できます。
③作成
画像や動画の投稿や画像を保存するフォルダを作成することができます。
PCの場合は画面右下、スマートフォンの場合は下部の+ボタンをタップすれば作成できます。
④メッセージ
フォローしているユーザーに対してメッセージを送ることが可能です。
⑤アカウント・プロフィール
自身のプロフィールや画像を保存しているフォルダなどが閲覧できます。また、アカウントの設定もできます。
Pinterestの基本操作について
ユーザーはPinterestで以下のことをすることができます。
- ピン(Pin)する
- ボードを作る
- リピン(Repin)する
- フォローする
ピン(Pin)する
自分が興味を持っていたり、好きな画像を保存することを「ピン(Pin)する」と言います。自身が持っている画像をピン(Pin)することもできますし、Pinterest上の外を部Webサイト画像をピン(Pin)することもできます。
ボードを作る
ピン(Pin)した画像を整理するフォルダを作成することを「ボードを作る」と言います。
自身のアカウントのボードは公開・非公開を設定することができます。他のユーザーが公開しているBoardをフォローもできます。また、ボード内をさらに細かく分類・整理したい場合は「サブボード」を作成することもできます。
リピン(Repin)する
Pinterest内の他ユーザーの投稿画像・動画を自分のボードにピンすることを「リピン(Repin)する」と言います。TwitterのリツイートやFacebookのシェアに近い操作です。
フォローする
Pinterestのフォローにはアカウント自体をフォローするのと、ボードのみをフォローするの2つがあります。ボードのみをフォローはアカウントの中の特定のボードにしか興味がない時に便利です。
アカウント自体のフォロー
ボードのみのフォロー
なぜ企業がPinterestをやるべきなのか?
ここまでPinterestの特徴や基本的なことについて説明しました。
では、なぜPinterestを活用している企業が増えているのでしょうか。
企業がPinterestを活用している理由は大きく4つあります。
- 集客率の高さ
- 電子カタログのように活用
- フォロワー増加に注力不要
- 画像をそのまま使用できる
1つずつ解説していきましょう。
集客率の高さ
企業がPinterestをやるべき理由の1つ目は集客率の高さです。
Pinterestの特徴でもお話しましたが、Pinterestは画像に外部リンクを付けることができるため、Webサイトへの誘導が簡単です。他のSNS媒体で外部リンクを付けることができないケースだと、再度ブラウザを開いてサイト名やURLを検索する必要があるため、Webサイトへの誘導が難しいです。しかし、Pinterestであれば画像に外部リンクを付けることができるため、Webサイトへの誘導ができ、すぐに購買活動に繋げたい場合はECサイトに誘導することもできます。その結果、現在WebサイトへのトラフィックのシェアではFacebookに次ぐ結果を出しています。
商品リストやカタログとして活用できる
ブランド別やシーズン別、商品別などカテゴリ毎でボードを作ることで、電子カタログのように活用することができます。また、一般のカテゴリー分けだけでなく、イベントや行事など別角度でのカテゴリー分けもできるので、ユーザーが求めているボードのマッチ率を上げることもできます。ボードの順番を入れ替えることも可能なので、シーズンやキャンペーンに合わせて特定のボードをユーザーの目に留まりやすい位置に表示させることができます。
フォロワー増加に注力不要
他のSNS媒体であるInstagramやTwitterはフォローされないとユーザーのフィードに表示されないです。
しかし、Pinterestでは興味関心に基づいたコンテンツが表示されるので、フォロワーではないユーザーにリーチすることが可能です。そのため、フォロワー増加のための施策やキャンペーンに注力する必要はあまりないです。
画像をそのまま使用できる
Pinterestでの画像フォーマットはPNG または JPEGが使用できます。
そのため、InstagramやWebページに使用している画像を使用できるため、新しく画像を用意する必要がなく、投稿する際そのまま使うことができます。
Pinterestはどんな業界や企業にマッチしているのか?
企業がPinterestをやるべき理由についてご理解頂けたかと思います。しかし、どのような業界や企業がPinterestとマッチしているのか気になりますよね。あなたのビジネスが以下のどちらかにあてはまれば、Pinterestと相性がいいと言えるでしょう。
- 趣味や暮らしに大きく関係している業界やジャンル
- ECサイトを持っている企業
詳しく解説していきましょう。
趣味や暮らしに大きく関係している業界やジャンル
まず、1つ目のPinterestと相性がいい条件は趣味や暮らしに大きく関係している業界やジャンルであることです。
ファッション、インテリア、フード、ホテル、美容、DIY&クラフト、不動産などが挙げられます。
Pinterest(ピンタレスト)は興味関心で繋がることができるSNSで、趣味や暮らしを彩るアイデアを見つけるためのツールです。
そのため、趣味や暮らしに関係する業界やジャンルとは相性がいいです。
ECサイトを持っている
2つ目のPinterestと相性がいい条件はECサイトを持っていることです。
Pinterestは外部リンクを付けることができるため、ECサイトのURLを付けることができます。
そのため、Pinterestの画像をタップしたユーザーをダイレクトにサイトに遷移させることが可能です。2018年にプロダクトピンという新しい機能をリリースしました。
この機能によって商品の価格や在庫情報をピンから発信することができます。
Pinterestのビジネスアカウントについて
Pinterestには個人アカウントとビジネスアカウントの2つがあります。
ビジネスアカウントも無料でアカウント開設ができるため、ビジネス目的や会社のアカウントとして運用したい場合は是非Pinterestビジネスアカウントにするのがおすすめです。
では、個人アカウントとビジネスアカウントでは具体的にどのような機能が異なるのでしょうか。
個人アカウントとビジネスアカウントの違い
ビジネスアカウントは個人アカウントと比べ以下のことができます。
- Webサイトの認証ができる
- プロフィールカバーと「1か月あたりの表示回数」が表示される
- Pinterest Analyticsが利用できる
- Pinterest広告を利用できる
1つずつ解説していきます。
Webサイトの認証ができる
Webサイトの認証をすることで、アカウントのトップページにURLが表示され、URLの横には「チェックマークの付いた地球のアイコン」が表示されます。
プロフィールカバーと「1か月あたりの表示回数」が表示される
通常のアカウントでは表示されない「プロフィールカバー」と「1か月あたりの表示回数」が表示されます。
Pinterest Analyticsが利用できる
Pinterest Analyticsは、Pinterestのピンやボードなどのパフォーマンスを分析できるツールです。ピンやボードなどのパフォーマンスを分析することによって、どのくらいの人に自社アカウントのピンを見てもらえているのか?どのくらいのユーザーがピンやボードをクリックしているのかなどのデータが確認できます。
Pinterest広告を利用できる
Pinterest広告はPinterest上に表示される広告です。Pinterestのホームフィードと検索結果、そしてそれぞれの関連ピンに広告を表示させることができます。広告フォーマットは7パターンあり、Facebook広告などと同様で、キャンペーン、広告グループ、広告の三種類の設定で構成されています。
Pinterest広告についてもっと詳しく知りたい方はこちらをご参考下さい↓
また、株式会社ゴンドラ様が運営されるメディア「LIFT」でも「【活用事例】Pinterest広告とは?特徴や料金をわかりやすく解説」という記事コンテンツにてピンタレスト広告に関して分かりやすく紹介されています。併せてお読みになることをお勧めします。
ビジネスアカウントの作り方
ビジネスアカウントの作り方は2つあります。
1つ目は最初からビジネスアカウントの作成フォームで作る方法です。
2つ目は個人アカウントからビジネスアカウントへ切り替えるという方法です。
この章では簡単にビジネスアカウント登録の流れを解説します。
1.Pinterest(https://www.pinterest.jp/)の画面右上で「無料登録」をクリックします
2.下部にある「ビジネスアカウントを作成する」をクリックします
3.「メール」「パスワードを作成」「年齢」を入力し、「アカウントを作成」をクリックします。
4.「プロフィールを作成する」フィールドに入力してから「次へ」をクリックします。
5.「ビジネスの紹介」「ビジネスの詳細」フィールドに入力してから「次へ」をクリックします。
6.広告を実行するかどうかを選択し、「次へ」をクリックします
7.「早速始めてみましょう」というページが出ますので、「アイコン」をクリックして新しい Pinterest ビジネスアカウントに移動しアカウントの作成は完了です。
企業が知っておくべき、Pinterestの機能や使い方
リッチピン
リッチピンとはWebサイトの情報を自動的にピンに同期するピンの一種です。
リッチピンにはプロダクトピン、レシピリッチピン、リーディングリッチピンの3つがあります。
プロダクトピンでは、最新の価格、在庫状況、商品の詳細を表示させることができます。
レシピリッチピンは、料理名、レシピの評価、レシピの分量、ダイエットの好み、調理時間、材料を表示することができます。
リーディングリッチピンは、あなたのサイトの記事やブログの見出し、タイトル、説明、著者を表示することができます。
Pinterest内に投稿されているUGCをリピン
Pinterest内に投稿されているUGC(企業ではなく、一般ユーザーによって制作されたコンテンツ)をリピンすることにより口コミが集まり、信頼性が増して、より購買に直結させることができる。
ボードを商品リストとして活用できる
ブランド別やシーズン別、商品別などカテゴリ毎でボードを作ることで、電子カタログのように活用することも可能です。
また、不動産業界などにおすすめです。Pinterestで部屋の外装内装などをカタログのような感じで公開することもできます。
キャプション内にハッシュタグを入れる
ハッシュタグを追加することにより流入元を増やすことができます。
※Instagramと違い、pinterestはハッシュタグを20個まで入れられます。
Pinterestの企業活用事例
H.I.S. Japan
国別や、国内も地域別だけでなく、学生旅行、一人食べ、スイーツなどの旅行に関する写真をテーマ別にボード分けしています。
画像からリンク先へ遷移し、実際に旅行を申し込むことも可能です。
旅先の写真を上手く活用し、ユーザーを旅行に行きたくさせる上手いPinterestの活用方法です。
H&M
シーズンはもちろんファッションの種類、イベント、コラボなど様々なカテゴリーのボードがあります。
通常のECサイトとはまた別のカテゴリー分けをしていて、ユーザーも楽しめるようなアカウントとして運用されています。
まとめ
Pinterestの魅力をご理解頂けましたか。もちろん業界や企業によってはPinterestが合う合わないはあるかと思います。
しかし、他のSNS媒体と比べ、興味関心で繋がることができるという特徴があるため、活用の仕方によっては認知・購買に大きな影響を与えることができます。
是非、Pinterestの導入を検討してみてはいかがですか。
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伊藤 康貴
マーケティング部
2018年Web広告会社に入社、比較メディアやSEOのコンサルティング営業に従事。3年間で200社以上の企業様の集客に携わる。 より集客の見識を深めるために2021年フルスピード入社。 オウンドメディア『GrowthSeed』の運営/ライティング、メルマガ運用、広告運用など自社のマーケティング業務を担当している。
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