公開日:2020年12月29日
最終更新日:2022年01月24日
広告のクリエイティブはユーザーとの最初の接点となり、クリエイティブの出来でその広告の効果が決まると言っても過言ではありません。Facebook広告においても、ユーザーの目を引き付け、興味を持ってもらえるクリエイティブを作りましょう。
この記事では、成果の高いクリエイティブを作成するための7つのポイントをご紹介します。
※本記事の情報は2020年12月時点のものです。今後のFacebookのアップデートにより、内容が変更される可能性があります。
Facebook広告の概要は、以下の記事で詳しく解説しているのでぜひ確認してみてください。
目次
Facebook広告のクリエイティブを作成する際の前提として、Facebookの広告ポリシーを守っている必要があります。広告ポリシーでは、Facebook広告での禁止コンテンツ、制限コンテンツなどが定められています。広告ポリシーに違反していた場合、審査を通過できず配信できなくなってしまうので注意しましょう。
Facebook広告の審査についてはこちらの記事でも説明していますのでご確認ください。
クリエイティブを作成する前に、まずはペルソナを明確にしましょう。誰に届けたい広告なのか決まっていなければ広告自体も曖昧なものとなってしまい、効果が薄れてしまいます。性別や年齢、職業、抱えている悩みなどを詳細に設定することで、そのターゲットユーザーに伝えるべきメリットも明確になるので、より共感を得やすいクリエイティブを作成できます。
明確なペルソナ像ができたら、以下のような形で商品・サービスのメリットを伝えると効果的です。
年齢・性別・悩みなどターゲットを絞るキーワードを含めることで、広告を自分ごと化させる方法です。これは「カクテルパーティ効果」と呼ばれ、自分に関係がある情報に対して無意識的に反応してしまうことを指します。例えば「いつまでも綺麗な肌でいたい20代のあなたへ」など、具体的な属性や悩みを持つユーザーへ向けて伝えるようにすると、これまで商品・サービスへのニーズを感じていなかったターゲットユーザーのニーズを顕在化させることができます。
時間や場所、値段などのキーワードを含めることで、その商品やサービスを利用した時の具体的なイメージを持ってもらいやすくなります。例えば「1000万人が使ってる!」と書かれているよりも「10人に1人が使ってる!」と書かれていた方がイメージしやすく分かりやすいのではないでしょうか。具体的なメリットがイメージできると、ユーザーの行動に繋がりやすくなります。
他社商品と比較したり、ユーザーが自社商品を使う前と後とを比較したりすることで、自社商品の優れた点が伝わりやすくなります。 例えば、ダイエット食品であれば商品を利用する前後の写真を比較して体型の変化を見せることで、商品を利用するメリットを分かりやすく伝えることができます。
Facebook広告のクリエイティブは、画像内のテキスト量を20%未満に抑えるとパフォーマンスが高まると言われています。以前はこの「画像内のテキスト量を20%未満に抑える」ことがルールとして定められていましたが、現在は撤廃されています。(参照:広告画像のテキストについて)
現在は、テキスト量が20%を超えた広告は配信できないということはルール上ないですが、文字情報を詰め込み過ぎると視線が散らばり、結局何を伝えたいのか分からなくなってしまいます。
一方、伝えたいメッセージを一つに絞りシンプルなデザインにすることで視認性が高まります。特にPCの右側広告枠やモバイル画面では小さい表示となってしまうので、小さく表示された画像内でも伝えたいことが伝わるよう、見やすさ、読みやすさ、分かりやすさを意識してみましょう。
<右側広告枠での表示>
画像、テキスト、CTAなど画像内の素材を意図的に配置することで、ユーザーの視線をコントロールすることができます。人の視線の動きにはある一定の法則があると言われており、その一つが「Zの法則」です。画面上で視線が「Z」を描くように、左上から右上、右上から左下、左下から右下の順番に動くというものです。
この法則に従って、最初に目に入りやすい左上に最も重要な情報を置くと効果的です。
ユーザーのスクロールの手を止めて広告を見てもらうために、有効的に色を利用しましょう。
色を活用する方法の一つとして、コントラストのある配色を利用する方法があります。例えば、白や黒、グレーなど彩度を持たない無彩色の背景に、赤や黄色など有彩色で文字を入れると、文字をはっきりと目立たせることが可能です。
また、色彩心理学を利用する方法もあります。色にはそれぞれ特徴があり、見た人に与える心理的なイメージが異なります。例えば、赤は強いエネルギーをもたらす色で、「活力・情熱」というポジティブな印象がある一方、「怒り」などネガティブな印象も持ちます。また、緑は落ち着きや安らぎをもたらす効果があり、「癒し・成長」といったイメージを与えます。ポジティブなメリットを伝えたい時は赤を使って協調するなど、色を使って感情に訴えかけてみましょう。
広告をクリックして遷移したLPが広告のイメージとあまりにも違ってしまうと、ユーザーは間違ったページに遷移したと思ってしまうかもしれません。または、期待していたものと違うと落胆させCVの機会を失ってしまうかもしれません。
広告とLPの全体的な色味やキャッチコピーはなるべく同じにして、広告を見てメリットを感じてくれたユーザーをそのままCVへと繋げられるようにしましょう。
LPの効果的な改善方法については、こちらの記事で詳しく解説していますのでご確認ください。 LPOとは?ランディングページを改善して成果に繋げる手順と6つのポイント
効果的なバナー作成のためには、いかに目を引くキャッチコピーを作れるかが重要です。ユーザーの素早いスクロールの動きの中で、一瞬でユーザーの目を引き、心をつかむことのできるようなキャッチコピーを使いましょう。
以下のような要素をキャッチコピーに取り入れると効果的です。
「1日で○○個売れた!」「テレビ番組で紹介されました」など、第三者からの評価はユーザーがアクションを起こすための後押しとなります。また、具体的な数字を示すと、ユーザーからの信頼はさらに高まります。
「冬季限定販売」「先着〇名様!」など特別感のあるフレーズは、ユーザーの期待を高めるとともに焦燥感をあおるので、行動を起こしてもらいやすくなります。
「今話題の○○が登場!」など、世間でトレンドとなっているもののワードを利用することで、「流行りに乗り遅れたくない」と考えるユーザーの興味を引きつけることができます。 また、季節のイベントと絡めるのも効果的です。ハロウィン、クリスマス、バレンタインなど、その時期ごとにユーザーの興味が高まるようなイベントをキャッチコピーとして取り入れてみましょう。
クイズ形式にするなど、ユーザーが参加して楽しめるようなキャッチコピーにすると、ユーザーの興味を引きやすくなるでしょう。「続きはこちら」とクイズの答えをLPで発表するような形にすると、より多くのユーザーにLPまで遷移してもらえるようになるでしょう。
「肌のシミが気になるなら」というように、ターゲットユーザーが持つ悩みを的確に指摘することで、商品・サービスを利用するメリットを感じてもらいやすくなります。ただし、不快な印象を持たれるものにならないよう注意しましょう。ユーザーに悩みや課題をハッと気づかせることが重要です。
Facebook広告は配置によって広告の表示のされ方が異なるので、それぞれの掲載位置ごとにクリエイティブを作り分けると効果が高まります。ここでは、画像広告と動画広告の作成ポイントをご紹介します。
Facebook広告の配置と推奨サイズについてはこちらの記事で解説していますのでご確認ください。 Facebook広告の画像サイズとテキスト文字数一覧
これまでに紹介してきたように、効果の高い画像広告を作るにはメッセージを一つに絞ってシンプルなデザインで伝えることが最も重要です。
特にInstagramのクリエイティブでは、世界観が重視されます。Instagram特有の綺麗で統一された世界観に合わないと、ユーザーは不快感を感じ広告をスルーしてしまうかもしれません。Instagramのフィード面に馴染み、ユーザーが思わずクリックしたくなるようなクリエイティブを目指しましょう。
参照:Instagram広告のフォーマットについて
また、Instagram広告では、見出しのテキストが省略されます。そのため、見出しがなくてもメリットが伝わるよう画像内のキャッチコピーを工夫しましょう。
動画広告では、冒頭の3秒が重要だと言われています。動画の最初の段階でユーザーに一番伝えたいことや見せ場を持ってきて興味を引き付けましょう。また、動画全体の長さも15秒以内にすることで、ユーザーを飽きさせず最後まで見てもらうことが可能です。
また、音声なしで伝わるようにすることも重要です。空き時間にSNSを見るときに、音声を消して見ているという方も多いのではないでしょうか。音声を聞かなくても分かりやすい動画構成にしたり、字幕を入れたりして、無音でもユーザーに伝わる広告にしましょう。
ここまで、効果的なクリエイティブのコツをお伝えしてきましたが、特に初心者にとってはデザインを一から考えるのはなかなか難しいのではないでしょうか。その場合、他の企業での配信事例を調べてアイデアとして取り入れることがおすすめです。
ここでは、クリエイティブのアイデアを見つけるのに便利な6つのWebサイトやInstagramアカウントをご紹介します。
また、Facebook広告のクリエイティブ作成に利用できるツールについてはこちらの記事にまとめておりますので、ぜひご確認ください。 Facebook広告の画像サイズとテキスト文字数一覧
Facebook for Business
Facebookを活用したマーケティングのノウハウを発信している『Facebook for Business』では、成功事例として企業のFacebook広告やFacebook運用の事例を紹介しています。どんなクリエイティブを使ってどんな戦略を行ったかだけでなく、その成果も数値として示されています。自社のビジネスに近い企業を見つけて参考にしてみましょう。
Facebook広告ライブラリ
Facebookが出しているツールで、Instagramを含むFacebookのアプリ・サービス全体で配信されているクリエイティブを表示することができます。 ただし企業名で検索する必要があり、表示されるのは掲載期間中のアクティブなもののみです。社会問題に関係する広告であればキーワードでの検索も可能で、掲載期間中でなくても表示できます。
ベンチマークとしている競合企業があれば、広告を出していないか検索して確認し、どんなクリエイティブを利用しているか把握しておくとよいでしょう。
Facebook広告集めました。
Facebook広告のクリエイティブのみを集めたサイトです。バナーだけでなくテキストやCTAボタンなど、広告全体を確認できるのも特徴です。 「美容」「アパレル」「旅行」など業種カテゴリーでも探すことができるので、同業他社の広告を探しやすいです。参考にしつつ、どのように差別化できるかを考えてみましょう。
インスタ広告集めました。
上記の『Facebook広告集めました。』と同じ会社が運営しているInstagramアカウントです。幅広い業種のInstagram広告がランダムに投稿されています。ただし、投稿されているのは画像のみでテキストは確認できません。
Instagramなので検索はできませんが、Instagramと相性の高い効果的なクリエイティブがまとめられているため、業種に関わらす参考にできる部分は取り入れてみましょう。
Pinterest
画像共有サービス『Pinterest』は、日常生活のアイデアを探すために利用されることが多いイメージですが、広告クリエイティブのアイデアを見つけることも可能です。「バナー広告」などと検索するとさまざまなタイプの広告が表示されます。 クリエイティブの全体的なデザインが思い浮かばない時などに参考にするとよいでしょう。
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閲覧できるバナーの種類が豊富で、30種類のサイズの中から選択してバナーを探すことができます。また、色や業種、テイストから絞り込んで探すことも可能です。作りたいクリエイティブのサイズやイメージがある場合はこのツールを使って、新しいアイデアを見つけたりイメージを固めたりしましょう。
今回ご紹介したように、ポイントをおさえることでクリエイティブの成果を最大限に高めることができます。常にユーザー目線に立って、自分ならどんな広告に魅力を感じるか、クリックしたくなるかを考えてみましょう。
Facebook広告には、広告効果を簡単に確認できるレポート機能もあります。クリエイティブの分析・改善を繰り返してさらに効果を高めていきましょう。 Facebook広告のレポート作成方法と確認するべき指標10個
松崎 明日香
マーケティング部
2020年に新卒入社後、オウンドメディア『GrowthSeed』の運営/ライティングを中心に、メルマガ運用、広告運用など自社のマーケティング業務に幅広く携わる。お問い合わせ数・売上アップを目標に日々奮闘中。趣味は喫茶店・カレー屋巡り。
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