AMPとは
いま注目のAMP。オウンドメディアも対応した方がいいの?その質問に答えます!
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- オウンドメディア
公開日:2016年06月16日
最終更新日:2024年06月03日
スマートフォンでのWebページの表示を爆速にするAMP(Accelerated Mobile Pages)。検索エンジンマーケティング界隈では、にわかに盛り上がってきている仕組みです。情報収集をしている企業のWeb担当者の方には、自社のオウンドメディアもAMPに対応した方がいいのか、まだ様子見でいいのか迷っている方もいらっしゃるはず。
結論から言えば、対応を検討した方がいいオウンドメディアは少なくありません。
それでは、AMPを取り巻く最新状況から、なぜAMP対応を進めた方がいいのか、ご紹介していきましょう!
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目次
まずはおさらい。AMPって何かご存知ですか?
AMPとは、2015年10月にGoogleが発表したオープンソースプロジェクト。
AMP対応ページをGoogleのキャッシュサーバーに保存しておいて、より高速にページを表示しようという試みです。
AMPの仕組みや対応方法などは、緊急時に情報を提供するWebサイトが意識したい、SEOテクニック
(https://growthseed.jp/expertss/seo/emergency-seo)でご紹介していますので、こちらのページも合わせてお読みください。
AMPページをGoogle検索に表示させるには、今のところ二つの条件を満たす必要があります。
一つ目はAMP HTMLでページをマークアップすること。
二つ目は、schema.orgなどで構造化マークアップをすること。
この二つの条件が揃えば、Google検索に表示させるための最低条件を満たすことができます。
ただし、2016年6月現在でAMPが対応している構造化のタイプは、ニュースとブログだけです。
Googleは次にレシピコンテンツもAMPに対応すると発表しましたが、これ以外のタイプのページを、無理やりブログやニュースなどの構造化タイプでマークアップすることは推奨できません。
今後AMPが広がっていけば、誤った使い方やスパム行為をする人が現れるだろうということはGoogleも認識しており、対応を誤ると何かしら問題が起きるかもしれませんのでご注意を。
AMPを取り巻く状況の変化
先ほどもご紹介しましたが、2016年5月に開催されたGoogle I/O 2016にて、ブログ・ニュースに続いてレシピをAMPコンテンツとして対応することを発表しました。
この原稿執筆時には米Googleの検索結果でも実装されていないらしく、レシピのAMPカルーセルはまだ表示されません。
しかし、レシピコンテンツは「リッチカード」というAMPカルーセルとは別の表示方法が実装されており、今後AMPにレシピが対応したらどんな表示になるのか、現時点では不明です。
また、iOSのGoogleアプリが、2016年5月27日にリリースされた15.1からAMPに対応しました。
iOSでGoogleアプリを使っている人がどの程度いるのか分かりませんが、多少はAMPカルーセルからのトラフィックが増えるのではないでしょうか。
今後もAMPに対応するコンテンツも増えていくはずですし、AMPページの表示に対応するアプリも増えていくかもしれません。
もう一つ大きな変化は、AMPページでもソーシャルボタンが設置できるようになったことです。
今のところ、FacebookやTwitterなど海外でもメジャーなSNSだけですが、それでも最新のトピックを扱ったコンテンツが、ソーシャルでバズるきっかけが増えたことは歓迎すべき事ではないでしょうか。
AMP対応で、ビッグキーワードでもコンテンツが表示される可能性が!
オウンドメディアがAMPに対応すると、自然検索枠では上位表示することが不可能なビッグキーワードでもAMPカルーセルに表示される可能性が出てきます。そのため、AMP対応によって純粋にトラフィックが増加する可能性があります。
例えば、先日AmebaブログがAMPに対応しましたが、「腕時計」と検索するとAmebaブログの記事がAMPカルーセルに表示されています。
この記事はハンドメイドアクセサリーを制作されている方のブログ記事でした。
PCでの検索結果には、自然検索枠ではもちろん、ニュース枠でもこのブログ記事は表示されていません。
筆者が表示を確認してから数時間でAMPカルーセルから消えてしまいましたが、「腕時計」というビッグキーワードでブログ記事が表示されていた事には大きな意味があります。
ただ、今後AMP対応するオウンドメディアが増えた場合、AMPカルーセルに表示される事の競争が激化する可能性はあります。
もしかすると「御社のサイトを必ずAMPカルーセルに表示させます」と言った業者も現れるかもしれません。
しかし、どんな形であれ意図的に検索結果を操作しようとすることはスパム行為です。
甘い誘惑があっても、負けないようにご注意ください。
オウンドメディアもAMP対応を検討する価値はアリ
AMP対応させるには制約も多いものの、もし自社のオウンドメディアが、話題のトピックに関する記事も公開していくなら、AMP対応を真剣に検討してもいいと思います。
ただし、事前にオウンドメディアの記事のトピックで検索し、AMPカルーセルが表示されるかどうか確認しておいた方がいいかと思います。
ニッチな業界の話題だとAMPカルーセルも表示されにくいですし、無理やり広い層が関心を持ちそうなトピックを入れても、おそらくAMPカルーセルには表示されないと思います。
ちなみに、「SEO」というキーワードにはAMPカルーセルも表示され、ferretやSEO Japanといったメディアサイトが表示されています。
AMP対応するメディアが増えれば増えるほど、ユーザーも手軽に最新ニュースを知ることができるため、ユーザーの検索体験は間違いなく向上します。
ソーシャルボタンの設置ができるようになっていますので、AMPカルーセルへの表示からバズるといった事も起きてくるかもしれませんね。
サムネイル出典:Google Inside Search Accelerated Mobile Pages in Search
今回のまとめ
- AMP対応できるサイトは、2016年5月時点では「ニュース」「ブログ」タイプのみ。今後は「レシピ」にも対応予定。
- AMP対応によって、ビッグキーワード経由でもコンテンツが読まれる可能性が高まる。
- ただし、むやみにAMP対応をするのはNG。スパム行為にならないか、慎重に判断を。
- 話題のトピックを提供するメディアがユーザー体験の向上のためにAMP対応をすると、バズる可能性も…?
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