2019年10月02日
ダイバーシティアップデートとは、Googleの検索結果に同一ドメインから複数ページが表示されるのを抑えるためのアップデート(仕様変更)です。ではダイバーシティアップデートによって、どのような影響があり、それに対してサイト運営者はどのような対策ができるでしょうか。この記事では、ダイバーシティアップデートの概要や導入の背景、対策について解説します。
目次
ダイバーシティアップデートとは何なのか?その概要と、当アップデートが必要になった背景について説明します。
ダイバーシティアップデートは、正確には「ドメインダイバーシティアップデート」といいます。このアップデート(仕様変更)では、Googleの検索結果に、同一のドメインから複数ページが表示されることを抑えるように検索アルゴリズムが変更されています。
最新のアップデートは2019年6月4日に実施され、同一ドメインが検索結果に2つ以上表示されないようになりました。
同一ドメインの定義ですが、Googleではルートドメインを一つの単位とみなします。 ドメインにはルートドメインとサブドメインがあります。「ルート(root)」には「根っこ」の意味があることからもわかるように、ルートドメインはそのドメインの根本の名前を指します。サブドメインはルートドメインにもう一つ名前をつけることで、ドメインを用途別に分けて使えるようにするものです。
よって、サブドメインが複数あっても、同じルートドメインなら同一ドメインとみなされ、全部で2つまでしか表示されません。
なお、検索キーワードと関連性が高いと判断した場合には同じドメインでも2つ以上表示される場合があるとのことで。
Googleの検索結果は過去に、同じドメインのページでもGoogleによる評価が高ければ、いくつでも表示される仕様だったことがありました。そのため、検索キーワードによっては、検索結果上位に同じドメインの異なるページが表示されることが度々ありました。これでは検索結果から得られる情報に偏りが生じてしまいます。色々な情報ソースを求めるユーザーは多くの検索結果から同じドメインのものを取り除かなければならず、Googleに改善を希望するユーザーも存在し たようです。
1ページ目こそ同一ドメインからの表示を制限することはこれまでもありましたが、2013年5月に最初のダイバーシティアップデートが実施され、2ページ目以降にも制限がかかるようになっています。
この変更により、検索結果の偏りが排除され、検索結果から様々な情報ソースを探しやすくなり、Google検索で得られる情報の多様性が保証されるようになりました。Googleはその後も検索アルコリズムの更新に合わせてダイバーシティアップデートを行なっています。特に大きなものは、2013年5月の最初のアップデートと、2019年6月に行なわれた最新のアップデートです。
Webサイトの管理者はダイバーシティアップデート対策を行なう必要はあるのでしょうか?
少なくとも同一ドメインの内の2つは検索結果に表示される可能性があるとも言えますが、上位表示のアルゴリズム自体はダイバーシティアップデートとは関係なく、通常のSEOを意識し、あるキーワードで2ページ上位表示できる可能性があれば、それらのページに対策をするということになります。あるキーワードに強いサイトだからと欲張って、同じテーマのコンテンツを3つも4つも作成するのは得策ではないとはいえるでしょう。
同じようなテーマで複数ページ作成している場合は、類似コンテンツを統合するのは一つの方法です。ダイバーシティアップデートの影響もあり、それらが同じキーワードで上位表示される可能性は低いからです。 そして、複数の情報を集約することで、より情報密度が上がり網羅する情報も増えるので、従来より上位にランクインする可能性があります。
ダイバーシティアップデートは、同一ドメインからのページが多く表示される事態を避けるための仕様で、ページの評価方法が変わるアップデートではありません。 同じキーワードでの多数ページ上位表示を狙っても意味がないことになるので、類似テーマのコンテンツがばらついて存在していたら統合するなど、コンテンツごとのテーマ、役割を明確にし、1ページの価値を高めるようにしましょう。
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