2014年06月23日
こんにちは。Growth Seed編集部です。
ユーザーの思考・行動プロセスからコンテンツの内容を探す方法では、行動プロセスからコンテンツのターゲットと大まかな内容を固める作業をご紹介しました。 今回は大まかに固めたコンテンツを、より具体的なコンテンツにブラッシュアップしていく方法をご紹介しましょう。
以下の3つのステップを繰り返す事で、コンテンツの内容をより具体的なものにしていきます。
目次
前回の記事で「テレビの調子が悪い」という問題に対して、「自分でテレビをチェックする方法」「テレビを修理してくれるお店」「テレビの修理料金」といったコンテンツのアイデアを出しました。 今回はここからさらに掘り下げてコンテンツのネタを作っていきましょう。
コンテンツは1ページ1テーマが基本です。「テレビの修理」と一口に言ってもユーザーの状況や抱えている問題は千差万別なので、細かいテーマに分解する必要があります。
一番手っ取り早くテーマを分解するには、社内のサポート部門や営業部門などに集まっているユーザーの声をまとめる事です。 サポート部門などには初歩的な内容から特殊なケースの内容まで、幅広いユーザーからの質問や問題が集まっているはずですので、これをひとつひとつ丹念に拾い上げていくだけで「テレビの修理」というテーマを細かく分解する事ができるはずです。
さらにYahoo!知恵袋などの質問サイトでも調べてみると、より多くの細かいテーマが見えてくるかもしれません。 例えば、質問サイトで「テレビ 修理」と検索してみると、「テレビの故障状態を修理店にどうやって伝えたらいいのか」といったテーマも見えてきます。
細かいテーマに分解する事ができればそれがコンテンツのネタになります。
同時にどんな見せ方をした方が良いのかといったアイデアも出てくるかもしれません。 「テレビの故障状態を伝える方法」というコンテンツには、「状況から考えられる故障原因や、修理店にこう伝えてくださいという文章が分かるフローチャートを用意する」といった感じです。
コンテンツのネタが出来たら、実際にページを作り始める前に、ユーザーが良く使う言葉を調べておきましょう。 キーワードの検索ボリュームは、Google Adwordsのキーワードプランナーを使って調べます。
例えば「テレビの修理にかかるお金の話」というコンテンツの場合、「お金」の部分は「料金」や「費用」などいろいろな言葉があり、検索されている数も異なります。
この場合、「費用」や「代金」という言葉よりも「料金」という言葉の方がユーザーに使われていますので、ページのtitleタグやコンテンツの文章中の言葉も、出来るだけ「料金」で統一した方が良いでしょう。
ネタも出来た、言葉の揺れも統一する方針を決めたら、起承転結で話の流れを決めましょう。 下のような流れで組み立てると、話がまとまりやすいと思います。
あらゆるコンテンツをこの流れで構成する事ができるわけではありませんので、コンテンツのテーマによっていろいろな方法を使い分けていきましょう。
Webサイト運営者の目的は「商品を購入してもらう事」や「資料請求をしてもらう事」など、Webサイトからの売上を上げる事が主な目的です。 しかし、Webサイトに訪問する人の多くは「何かを調べる事」を目的にしています。 このようにWebサイトの訪問者と運営者では、Webコンテンツに求める目的が違うのが一般的です。
Webサイト運営者の視点からだけでコンテンツを制作した場合、必ずしもユーザーにとって意味があるコンテンツになるとは限らないのです。
この運営者とユーザーとの間にあるギャップを埋めるにはどうしたら良いのでしょうか。 運営者側はどんな事を考えてWebコンテンツを制作したら良いのでしょうか。
Webコンテンツに限らず、サイト運営者は売上だったり資料請求などの直接的な成果を求めてしまいがちです。 しかしWebコンテンツは「ユーザーとのコミュニケーションのきっかけ」であるべきではないでしょうか。
コンテンツを探しているユーザーは何らかの不安や悩みを抱えています。 自分が何か不安な事や悩みを抱えているとき、その道に詳しい人がそっと声をかけてくれたらどんなに安心するでしょうか。 将来、同じような悩みを抱えた時に、またその人に相談をしてみようと思うかもしれませんし、同じような悩みを抱えている人に、その人の事を教えてあげるかもしれません。
このように、Webコンテンツ制作のポイントは、常にユーザー起点、ユーザーの悩みや不安を解消する事から始まります。
ザイアンス効果とは、繰り返し接触する事によって好感度や印象が高まるという効果の事を言います。 リマーケティングなどの広告の効果も、このザイアンス効果によってもたらされていると考えられます。
自社の持っている製品やサービスについて様々な情報をWebコンテンツにして発信すると、あらゆる場面で自社サイトのコンテンツに接触する機会を増やす事ができます。
悩みや不安を抱えたユーザーは、あらゆる検索キーワードで情報を探します。 例えば、テレビの故障に関して「故障の状況」「自分で直す方法」「修理代金」など、あらゆる検索結果で、ある一つのサイトが常に表示されるとしたらどうでしょうか。
「このサイトを運営している会社はテレビの故障についてとても詳しいのだろう」「この会社に一度相談してみようか」といった事を考え始めても不思議ではありません。
Webコンテンツを制作する時には、Webコンテンツの目的を意識して、今回ご紹介した3つのステップを実践してみてください。
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