公開日:2014年09月17日
最終更新日:2021年02月12日
こんにちは。Growth Seed編集部です。 今まで、コンテンツの作成方法を数回にわたってご紹介してきました。
記事を読んでくださった方からは、「実際にコンテンツを追加してどのくらいのアクセス数を集める事ができるのでしょうか?」というご質問が多く寄せられていますので、今回はフルスピードが運営するメディアサイト「AppVIP」でのコンテンツSEOの事例をご紹介しましょう。
目次
AppVIPはアンドロイドアプリを文字だけでなく動画を使ってご紹介するレビューサイトです。 アプリの画面キャプチャーや文字情報での紹介だけでは伝わらない、アプリの動きや操作性などを、動画を使ってご紹介するというコンセプトで運営しています。
AppVIPでは基本的なSEOを実践し、「アプリ名+使い方」といった王道的なロングテールキーワードでの集客を行うだけでなく、コンテンツSEOを使って潜在的なユーザーを集めていく対策を行っています。
今回は「コンテンツSEOを行った事による事例」としてご紹介したいと思いますので、追加したページに集まったアクセス数のみに絞ってご紹介します。
追加したコンテンツのページ数は37ページ。 もちろんリスティング広告などを使ってPVを増やすといった事はまったく行っていません。
記事公開3か月目あたりから徐々にPV数が増加し始め、7か月後の今年8月には、月間15,000PVを突破しました。 さらに9月は一気にPV数が上昇し、月間30,000PVを超えそうな勢いです。
広告ではなく自然検索からのPVを増やす方針なので、約90%が検索エンジン経由のPVです。
Google経由の場合、ほとんどの検索キーワードが(not provided)になってしまいますので、Yahoo!JAPAN経由でサイトに訪問する際に使われた検索キーワード数の推移をご紹介します。
6月くらいから数が増え始めて、8月には初めて月間の検索キーワード数が1,000キーワードを超えました。 (検索エンジン別のセッション数は、Google:Yahoo!JAPANで7:3の割合です。)
それでは実際にAppVIPに追加したコンテンツの作り方をご紹介しましょう。基本は、今までご紹介してきたコンテンツの作り方を踏襲して作成しました。
まずは、コンテンツをどんなユーザーに見てほしいかを、AppVIPスタッフと有志のメンバーでディスカッションしました。 コンテンツの企画を考える時は、できるだけ多くのメンバーを入れてディスカッションする事で、様々なアイデアが生まれます。 ここで生まれたアイデアを徐々に絞り込んで具体的なコンテンツに仕上げていきます。
ディスカッションによって、「アプリを探しているユーザー」といったユーザー像の他にも、「アプリの開発者」や「iPhoneからアンドロイドに乗り換えたユーザー」といった、より具体的なユーザー像が明確になってきました。
次に、ユーザーの思考・行動プロセスからコンテンツの内容を探す方法でご紹介した方法で、ターゲットユーザーが「何に困っているか」「どうしたいと考えているのか」といったユーザーの思考・行動プロセスを明確にする作業を行いました。
例えば、「アプリの開発者」というユーザーでも、これからアプリを開発する(したい)というプロセスと、実際にアプリを開発したというプロセスでは、思考や心理も異なります。
これらのプロセスから考えられるコンテンツとしては、以下のようなものが挙げられます。
ここで明確になったプロセスとコンテンツが、そのまま記事のカテゴリになっています。
次はコンテンツ別に細かいキーワードを抽出する作業を行いました。 キーワードの抽出にはGoogle Adwordsのキーワードプランナーを使います。
「アンドロイドアプリ 開発」というキーワードで検索すると、様々な関連キーワードが表示されますので、これらのキーワードを丹念に絞り込んで、より具体的なコンテンツの内容に仕上げていく作業を行いました。
この時に注意したポイントは、必ず1ページ1キーワードになるようにキーワードを抽出する事と、出来るだけ自然に話題が広がりそうなキーワードを抽出する事の二つです。
例えば「アンドロイド携帯 とは」というキーワードでコンテンツを作成すると、結局のところ「アンドロイドというOSを搭載した携帯である」「多種多様な機種が販売されている」の二つにコンテンツの結論が集約されてしまい、自然に話題は広がりそうにありません。
また、アクセス数が増えるコンテンツにする為のポイントでご紹介したように、疑問に対する答えが多様なキーワードを選ばないと、コンテンツを作ってもアクセス数はなかなか増えません。
先ほどの「アンドロイド携帯 とは」というキーワードは、結局二つの答えに集約されてしまうため、答えが多様かどうかという項目も満たしていません。そのため、コンテンツ作成のキーワードからは除外します。
このような作業をコツコツと進めて、記事にできそうなキーワードをピックアップする作業を地道に行いました。
キーワードをある程度絞り込んでリスト化しましたので、それぞれのコンテンツで最終的に何が伝えたいのかを明確にする作業を行いました。 ここで、伝えたい事に至るまでの文章の構成も大まかに考えるので、かなり根性が必要な作業です。
キーワードに対してできるだけ多くの側面から構成を考えて、見出しレベルまで作ったので、正直スタッフ全員毎晩終電と疲労との戦いに負けそうになりながら作業をしていたのをよく覚えています。 また、記事を書く時に使う資料なども、この段階から集め始めました。
前の段階でコンテンツの具体的なイメージまで出来上がっているので、あとは資料を元に文章を書いていく作業です。
文章を書く事が苦手なスタッフや他の業務で忙しいスタッフも多いので、一部のライティングは外注しながら作業を進めました。 前の段階でコンテンツの具体的なイメージと、書くための資料が揃っていれば、ライティングを外注しても大きな問題は起きません。
記事ライティングにおいてはとかくライターの品質が問題視される事が多いのですが、実はライティングの前後がかなり重要なポイントです。 良い準備をしていないと、どんなに文章の上手いライターの人でも、なかなか良い記事は書けません。
記事を書く前にどれだけ周到に準備できたのかで、コンテンツSEOの最終的な成果がまったく違うものになります。 準備が大切なのはどんな事でも一緒ですね。
さぁようやく記事も書き上げたから、いよいよ公開だぁ!・・・の前に、ページのタイトルやディスクリプションを考える作業を行いました。
この作業は本当に面倒な作業でしたが、多くの人がタイトルと説明文を読んでいるはずですので、ないがしろにはできません。 時代はロングテールSEO!?検索エンジン利用実態調査でも、約80%のユーザーがタイトルか説明文(ディスクリプション)を見てクリックするか判断しているという結果が出ています。
タイトル、ディスクリプションの設定は、かなり大変な作業なので多くの人が手を抜いてしまいます。 しかしこういった、作業が大変な部分もきちんと作る事が、コンテンツSEOの良好な成果に繋がります。
記事ページはカテゴリごとにフォルダを分けて、ディレクトリ構造が綺麗なツリー構造になるようにしています。
カテゴリページ:http://app-vip.jp/column/develop/ 記事のページ :http://app-vip.jp/column/develop/app-interface.html
また、内部リンク構造も各ページのパンくずリストで明確にし、各記事ページには前後の記事ページへの内部リンクも設置しています。
その他内部対策で注意した点は、見出しタグを順番通りに設置する事や画像のalt属性を正しく設定する事など、基本的な部分ばかりです。
いかがでしたでしょうか。 コンテンツの作成には多くの苦労がありますが、きちんとした手順で作成すれば、長期間にわたって安定したアクセスを稼ぐことも夢ではありません。
まずは始める事が重要ですが、なかなかまとまった時間が作れないという担当者の方も多いと思います。
弊社ではここでご紹介した事例と同じような手順で、コンテンツを作成するお手伝いもさせて頂いていますので、ご興味のある方はぜひお問い合わせください。
GrowthSeed編集部
株式会社フルスピードのGrowthSeed編集部です。企業のマーケティング担当者へ向けてWebマーケティングの成長の種となる情報を発信しています。 Twitter , Facebookで記事の更新情報やセミナーの最新情報などを日々発信しているので、ぜひフォローしてみてください。
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