緊急事態に備えるための、情報管理・情報収集テクニック 5つのポイント
ユニバーサルアナリティクス導入直前に抑えておきたいポイントとは?!
- Google アナリティクス
公開日:2014年07月17日
最終更新日:2024年06月03日
こんにちは、アクセス解析の選任担当です。
前回はユニバーサルアナリティクスのメリットとデメリットをご説明し、より深い解析の可能性があるメリットを活かしユニバーサルアナリティクスへ移行することをおすすめさせて頂きました。
ユニバーサルアナリティクスの移行をおさらいすると、下記2つのステップでした。
- データを閲覧するためのプロパティを移行する。
- 従来のGoogleアナリティクスのトラッキングコードから張りかえる。
あっさりですね。
[前回]第1回「ユニバーサルアナリティクスはメリットとデメリットいずれを活かすべきか」
https://growthseed.jp/special/analysis-ua-merit/
第2回目はユニバーサルアナリティクスへ移行する直前に、抑えておくポイントをご説明したいと思います。
みなさまが運用しているサイトのタグの設置状況によってそれぞれ異なります。その状況次第で見るべきポイントも対策も異なってきますので、慎重に確認していきましょう!
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目次
現在のユニバーサルアナリティクスの状況について
2014年4月3日に「ユニバーサル アナリティクス アップグレード センター」でアップグレードのスケジュールが発表されました。
「ユニバーサル アナリティクス アップグレードの実施スケジュール」
https://developers.google.com/analytics/devguides/collection/upgrade/?hl=ja#phases
- フェーズ 1: すべてのプロパティでユニバーサル アナリティクスへのアップグレードが可能になります。
- フェーズ 2: 自動移行プロセスが始まります。
- フェーズ 3: ユニバーサル アナリティクスのベータ テストが終わります(現在のフェーズ)※。
- フェーズ 4: ユニバーサル アナリティクスがGoogleアナリティクスの運用基準になります。
※)2014年7月8日現在
果たして「フェーズ1」と「フェーズ2」が終了し「フェーズ3」へ移行しているのでしょうか?!
みなさまが運用しているサイトのGoogleアナリティクスのタグが「フェーズ3」へ移行しているのか、実際にポイントを抑えながら確認していきましょう。
- [ポイントその1]プロパティを確認する。
- [ポイントその2]プロパティを移行する。
- [ポイントその3]Webサイトの状況と現在のトラッキングコードの状況を確認する。
- [ポイントその4]ユニバーサルアナリティクス用のトラッキングコードを確認する。
- [ポイントその5]ユニバーサルアナリティクス用のトラッキングコードに張りかえる。
[ポイントその1]プロパティを確認する。
下記パターン4つのいずれかが画面上に表示されています。
■パターン1
「移行は開始されていません」
■パターン2
「何も書かれていない」
■パターン3
「移行は完了しました」
(※下記[その2]を参照)
■パターン4
上記の3つのパターンと異なり、はじめてユニバーサルアナリティクスを利用する方
「移行は開始されていません」と書かれたパターン1は、言葉通りまだプロパティが移行されていません。
つまり、「フェーズ2」の自動移行が開始し、現在の「フェーズ3」の段階に入っても「移行が開始していないプロパティ」もあるのです。
[ポイントその2]プロパティを移行する。
[その1]でプロパティの状態がパターン1の方は下記手順で移行しましょう。
(※プロパティの状態がパターン2の方は[その3]へすすみましょう。)
- 「移行は開始されていません」をクリックする。
- 「移行」をクリックする。
移行処理に24時間~48時間ほどかかることが画面に記載されていますので2日ほど待ちましょう。移行が終了すると「移行が完了しました」と表示されます。
注意点として[移行が完了しました」と表示されるまで、現在貼り付いてる従来のGoogleアナリティクスのトラッキングコードに変更を加えないことです。また、[その1]でプロパティの状態がパターン3(移行は完了しました)の方は上記移行手順を実施中だったかどうかいまいちどご確認下さい。
[ポイントその3]Webサイトの状況と現在のトラッキングコードの状況を確認する。
プロパティ移行が終了したら、次に確認したいのは現在のWebサイトの状況です。
従来のGoogleアナリティクスのトラッキングコードに変更を加えられていますか?
下記内容を計測する目的でトラッキングコードに変更を加えていると、ユニバーサルアナリティクスのタグを張り替えただけでは取得出来ない指標が発生します。
[チェックポイント 例]
名称 | 計測内容 | 加工したトラッキングコードの一部 |
クロスドメイン トラッキング | 複数のトップレベルドメイン、もしくは、サブドメイン間を行き交うトラフィックを計測する。計測時にいずれのドメインのデータかを識別する。 | _setDomainName、_setAllowLinker |
イベント | 例えば、ダウンロードファイルや外部サイトへのリンクのクリック数をカウントし計測する。 | _trackEvent |
eコマース | ECサイトの売上、購入件数、購入された商品名などを計測する。 | ecommerce |
ソーシャルプラグイン | ページ上に設置されたFacebook、twitter、Google+などのソーシャルボタンをクリック、もしくはツイートされた数を計測する。 | _trackSocial |
バーチャルトラッキング | 例えば、お問合せ画面(入力、確認、サンクス)のそれぞれのURLが同一の時にユニークで計測する。 | _setCustomVar |
カスタム変数 | – | _setCustomVar |
[ポイントその4]ユニバーサルアナリティクス用のトラッキングコードを確認する。
次にユニバーサルアナリティクスのタグを確認してみましょう。
- 「トラッキングコード」をクリックする。
- 「ステータス」に「データを受信しています」を確認する。
- 「以下はトラッキング コードです。コピーし、トラッキングするすべてのページのコードに貼り付けます。」の下のフィールドに「~」が表示し、「analytics.js」の綴りがあれば、ユニバーサルアナリティクス用のトラッキングコードとなる。
タグの確認が出来て、
[その3]の変更を加えたトラッキングコードがある場合には・・・
Webサイトの運用担当者、制作・開発会社などへご相談し、ユニバーサルアナリティクス用のトラッキングコードを工夫する必要があります。
[その3]の設定がない場合には・・・
[その5]へ進みます。
[ポイントその5]ユニバーサルアナリティクス用のトラッキングコードに張りかえる。
トラッキングコードの張り替えにはさまざまな方法が考えられますが、今回は下記手順をおすすめいたします。従来のGoogleアナリティクスのタグと張りかえていく方法です。
もっとも注意しなければいけないのがステップ4です。最後に補足として抑えておくべきポイントを纏めていますのでご確認下さい。
[おすすめ案]
順番 | 内容 |
ステップ1 | 現時点での本サーバ上の全ファイルを一括ダウンロードする。 |
ステップ2 | 管理画面で下記順番でメニューをクリックし、トラッキングコードをコピーする。 1.アナリティクス設定 2.プロパティ 3.トラッキング情報 |
ステップ3 | トラッキングコードをコピーする。 |
ステップ4 ※) | 現在のGoogleアナリティクスのトラッキングコードと張りかえる。 |
ステップ5 | 本サーバへファイルをアップロードする。 |
ステップ6 | すべてのコードが入れ替わったらユニバーサルアナリティクスへの移行は完了となる。 |
[備考]
※)htmlソース内でタグを設置する場所は、従来のGoogleアナリティクスのタグと同様にタグ直前で問題ありません。
※)Googleアナリティクスをユニバーサルアナリティクスとして始めて導入される方は「ステップ4」の内容が「ユニバーサルアナリティクスのトラッキングコードを貼りつける。」です。
※)同一のページに従来のGoogleアナリティクスのタグとユニバーサルアナリティクスのタグで同じプロパティIDのトラッキングコードを共存させると、ページビュー数が2倍に計測されてしまう可能性があるのでユニバーサルアナリティクスのタグのみ張ります。
※)大量にファイルがある場合にはディレクトリごとに分けて順次コードを張り替えても問題はありませんが、従来のGoogleアナリティクスのタグとユニバーサルアナリティクスのタグで同じプロパティIDのトラッキングコードをサーバ上に長期間共存させてしまうと、それぞれの運用基準が異なるため、データ精度が良くありません。早めに全ファイルの反映が必要です。
※)イベントの設定などを行っている場合は貼りかえる際にトラッキングコードを加工します。そのため、[その3]で入念にチェックをしプランを立てることが必要です。
【まとめ】導入時に抑えておきたいポイント
おさらいです。
みなさまが運用中のタグ設置状況によって、ご自身で出来ることなのか、運用担当者、制作・開発会社へ相談することなのか、確認は出来ましたでしょうか?
一番のおすすめは、可能な限り、制作・開発会社、および、Googleアナリティクスに知見を持つ企業へご相談することです。今回取り上げたポイント以外にも異なるポイントが見つかるかもしれません。
次回は、ユニバーサルアナリティクスのメニュー項目や指標について、どのような変化が生じているのかご紹介させていただきます。
ここまで長文の拝読ありがとうございました!
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