公開日:2020年10月22日
最終更新日:2022年05月25日
Googleマイビジネスに登録すると、Google検索結果やGoogleマップ上に企業・店舗情報を表示させることができます。ユーザーの目に触れる機会が増え、来店の可能性を高めることができます。
Googleマイビジネス編集方法を徹底解説!登録方法から管理画面の使い方まで
しかし、ただ情報を登録・編集するだけではなく、「ビジネス情報がどれだけのユーザーに見られたか」「ビジネス情報を見た後に行動を起こしたユーザーはいたか」などを分析して改善していくことも重要です。 そこで本記事では、Googleマイビジネスのインサイト機能を使った分析・改善の方法を解説します。
※本記事の情報は2020年10月時点のものです。今後のGoogleのアップデートにより、内容が変更される可能性があります。
目次
インサイト機能を利用するにはGoogleマイビジネスにログインし、店舗が複数ある場合は確認したい店舗を選択します。管理画面左側の項目から「インサイト」を選択すると確認することができます。
ただし、モバイルを使って管理画面を確認・編集する場合はアプリインストールが必要です。 iPhoneの場合はこちらから Androidの場合はこちらから
インサイトでは、以下のデータを確認できます。
これらのデータを確認することで、
といったことを分析することができます。
インサイト機能を利用するとさまざまなデータを把握できますが、何を知りたいかを明確にしておかなければただ眺めるだけで終わってしまいます。有効的にデータを活用するためにも、分析方法を工夫してみましょう。
ここでは「認知拡大」「比較検討」「店舗への集客」の3つのマーケティング目的を達成するために分析すべきインサイトの各項目と、結果をもとにした改善方法を説明します。
認知を広げるために、まずは「どれだけ見られているか」を把握しましょう。どれだけのユーザーがどんな流入ルートをたどって自社・自店舗のビジネス情報にたどり着いたのかを知り、ユーザーとの接触をさらに増やす施策を考えていきます。
ユーザーがビジネス情報を見つける時に、Google検索・Googleマップでどのようなキーワードで検索したかを確認できます。過去1週間、1か月間、3か月間のデータを表示することができます。
<分析・改善方法> 上位のキーワードが想定しているキーワードと合致しているか確認します。予想していなかったキーワードで検索されていた場合、自社のターゲットにリーチできる見込みがあるキーワードであるかを精査した上で、説明文などのビジネス情報に含めるようにしましょう。
多く使用されているキーワードはビジネス情報、コメントやメッセージの返信、投稿、広告文などに含めることで、ビジネス情報の露出が増え、ユーザーに見てもらえる可能性が高まります。
Google検索・Googleマップ上で検索を通してビジネス情報が表示された回数と、どのように検索して見つけられたかを確認できます。過去1週間、1か月間、3か月間のデータを表示でき、表示されているグラフをクリックすると、それぞれの方法で検索された回数と全体に対する割合が表示されます。
検索方法として確認できる指標は以下の通りです。
<分析・改善方法> 企業や店舗の名前で直接検索しているユーザーが多ければ、ビジネスの認知度が高い、リピーターが多いといったことが考えられます。ユーザーは確実に興味を持っているので、期待に応え来店してもらえるようにビジネス情報を充実させておきましょう。逆に直接検索のユーザーが少ない場合は、Googleマイビジネスだけでなくマーケティング施策全体を見直し、広告やSNSの投稿などを通してビジネス名の認知を広げていくことも必要です。
次に、「渋谷 カフェ」などの間接検索をしているユーザーは、ニーズははっきりしているけれど行き先が確定していない、見込み顧客といえるユーザーです。競合と比較した時に魅力を感じてもらえるよう、説明文、写真、投稿などで自社・自店舗の強みをアピールしましょう。 間接検索数を増やすためにはローカル検索で上位表示されることが必要であり、そのための施策をMEO(Map Engine Optimization)と呼ばれることがあります。ビジネス情報を抜け漏れなく記載することはもちろん、クチコミに配慮したり、ウェブサイトやSNSでも情報発信したりすることでローカル検索での上位表示を目指しましょう。
そしてブランド検索は、チェーン店など同一地域に複数の店舗がある場合に主に表示されます。企業・店舗名で検索される直接検索と同じく、ブランドの認知度を高めることで検索数も増やすことができます。
Google検索・Googleマップそれぞれのサービス上でビジネス情報が表示された回数を確認できます。過去1週間、1か月間、3か月間のデータを表示でき、グラフ上のそれぞれの日付にカーソルを合わせると、日付別の表示回数を確認できます。
以下の指標を確認することができます。
ちなみに、前述した「合計検索数」とここでの「合計表示回数(=閲覧数)」は類似していますが異なります。「検索数」はクリックの有無に関わらず、関連キーワードで検索してビジネス情報が表示された回数です。一方「表示回数」は関連キーワードで検索して表示された回数に加え、関連のないキーワードで検索してたまたま表示された回数や、マップを開いて偶然表示された回数も含みます。
参照:Googleマイビジネスヘルプ コミュニティ『インサイトで確認できる指標(検索数・表示数)の違いを教えてください』
<分析・改善方法> 一般的に、来店意欲のあるユーザーはマップを使って検索すると考えられるため、Google検索経由のユーザーはマップよりも来店に繋がる可能性が低いと考えられます。そこで、マップでの表示回数を伸ばせるように工夫が必要です。 表示回数を増やすには、検索数と同様に、ビジネス情報を充実させてローカル検索で上位表示させることが重要です。投稿や写真などで自社・自店舗について積極的に発信すると共に、クチコミに対応してユーザーとの関係性も築いていきましょう。
また、日付別のデータを確認できるので、Googleマイビジネスで投稿をした日やイベントを開催した日など、施策を行った日に表示回数を伸ばせたかどうかも分析してみましょう。
2018年頃に新しく追加された項目です。Googleマイビジネスヘルプ『インサイトについて』には以下のように記載されており、飲食店など一部のビジネスにおいて確認できる項目のようです。
この項目では、お客様のレストランやカフェについてのユーザーの意見(例:居心地が良い、ロマンチック、カクテルで有名など)を確認できます
「居心地が良い」「ロマンチック」などビジネスの「メイン属性」に対する評価を、ユーザーからの回答やGoogleが集めたデータをもとにパーセンテージで表示します。Googleマイビジネスの「情報」タブからオーナー自身が設定する「属性」とは異なり、ユーザーの客観的な意見を知ることができます。
<分析・改善方法> 「メイン属性」のもととなるアンケートは、Googleの質問に対してYes/Noのシンプルな回答しかできません。そのため、ユーザーのコメントがそのまま投稿されるクチコミと違って、生の声ではないという点に注意が必要です。 ここでは、結果を鵜呑みにすることなく、ユーザーから見た自社・自店舗のイメージの全体像を把握しておきましょう。
認知度がどれだけ高くても、実際に来店することを検討してもらえなければ意味がありません。Googleマイビジネス上で伝えられる情報は限られていますが、他社との比較材料としての情報を発信し、その効果を確認・改善していきます。
アップロードされている写真の枚数とその表示回数を、同業他社と比較して表示します。「写真の閲覧」は過去1週間、1か月間、3か月間のデータを表示でき、グラフ上のそれぞれの日付にカーソルを合わせると、日付別の表示回数を確認できます。
同業他社とされる会社の条件は開示されていませんが、周辺地域の同じカテゴリの会社が同業他社とされるようです。また、同業他社のGoogleマイビジネスの使用状況は、管理画面の「ホーム」に表示されることのある「同業他社の投稿」でも確認することができます。
<分析・改善方法> 一般的に写真の枚数が増えると閲覧数も増えると考えられます。同業他社よりも閲覧数や写真の枚数が少ない場合は、自社・自店舗の魅力が伝わるような写真をオーナー自身で追加し、閲覧数を増やしましょう。さらに、提供する商品・サービス自体の質を高めることでユーザーの満足度が高まり、ユーザーが写真を投稿してくれることも期待できます。
写真は視覚的にイメージを伝えることができるので、ユーザーの行動に繋がりやすいと考えられます。写真の閲覧数とユーザーの反応数(ウェブサイトへのアクセス、ルートのリクエスト、通話、メッセージの送信)の関係も確認しましょう。
ビジネスを認知させ、検討してもらうことができたら、ユーザーがビジネス情報に接触してから店舗へ来店するまでの導線を最適化し、来店の可能性を高めていきます。
ユーザーがGoogleでビジネス情報を見つけたあとに行動をとった回数と、どのような行動をとったかを確認できます。過去1週間、1か月間、3か月間のデータを表示でき、グラフ上のそれぞれの日付にカーソルを合わせると、日付別の表示回数を確認できます。「ウェブサイトへのアクセス」「ルートのリクエスト」「通話」「メッセージの送信(メッセージ機能を有効にしている場合のみ)」が行われた回数を知ることができます。
<分析・改善方法> ユーザーの反応は、Googleマイビジネスの情報に対するユーザーからの評価だと言えます。アクション数が少なければ、ユーザーの求めるビジネス情報を漏れなく記載できているか、投稿や写真で魅力を発信できているかを確認してみましょう。 また、ユーザーが企業や店舗について知り、行動を起こすためにはクチコミも重要な要素です。ビジネスの質を高めてポジティブなクチコミを増やすとともに、ネガティブなクチコミに対しても真摯に対応することが大切です。
日付別のデータも確認し、どのタイミングで反応が多くなっているか、投稿をした日や写真を追加した日と相関性はあるかを把握しましょう。
ユーザーがGoogleマップ上でビジネスまでのルートを検索した地域(市区町村)と、その検索回数を確認できます。過去1週間、1か月間、3か月間のデータを表示できます。 ここではルートが検索された各地点のユニークユーザー数が表示されるため、1人のユーザーが複数回ルートを検索したとしても1回とカウントされます。
<分析・改善方法> マップでルートを調べるのは来店意欲が高い見込み顧客です。企業・店舗の所在地やターゲットとして想定している地域と照らし合わせ、もし想定していない地域から検索されていれば、その地域にチラシを配布するなどオフラインも含めて施策を立てることができます。
ルートのリクエスト数が増えていれば見込み顧客が増えたと考えられるので、投稿や写真で魅力的な情報を発信し興味を持っているユーザーを確実に来店に繋げましょう。
ユーザーがGoogleマイビジネスのビジネスプロフィールに表示された通話ボタンをクリックして電話をかけた回数、その曜日や時間帯を確認できます。過去1週間、1か月間、3か月間のデータを表示できます。
手動で電話番号を入力してかけた場合や電話が繋がる前に切った場合は、実際の電話での問い合わせ件数とは差異が生じることがあります。
<分析・改善方法> ユーザーからの通話数が最も多い曜日や時間帯を把握できます。通話数が多い曜日・時間帯に合わせて投稿をすると効果が高まるかもしれません。通話数を増やすためには「ユーザーの反応」における改善方法と同じく、プロフィール情報、投稿や写真、クチコミなどを見直し、ユーザーがアクションを起こしたくなるような情報を発信しましょう。
参照:Googleマイビジネスヘルプ『インサイトについて』
インサイト機能以外で確認できるデータやそのダウンロード方法をご紹介します。
Googleマイビジネス管理画面の「ホーム」には「閲覧数」「検索数」「アクティビティ数」が表示されます。これらの指標の定義は以下の通りです。
このデータから、Googleマイビジネスによる全体的なパフォーマンスを把握しておきましょう。
Googleマイビジネスの「投稿」タブでは過去の投稿内容が表示され、それぞれの投稿の閲覧数とクリック数を確認することができます。閲覧数やクリック数が他の投稿より著しく多い/少ないものがあれば、その要因を考えて次回の投稿に活かしましょう。
Googleマイビジネスの「写真」タブでは、追加されている写真が一覧表示され、それぞれの閲覧数を確認することができます。どのような写真が需要が高いかを把握し、ユーザーがアクションを起こしたくなる魅力的な写真を追加しましょう。
インサイトのレポートは、以下の手順でダウンロードが可能です。
参照:Googleマイビジネスヘルプ『ビジネスリスティングのインサイトを確認する』
ダウンロードしたインサイトレポートをそのままエクセルで開くと文字化けする場合があるようですが、以下のいずれかの方法をとると文字化けせずにデータを見ることができます。
参照:Googleマイビジネスヘルプ コミュニティ『インサイトレポートのデータの文字化けを直す方法はありますか?』
インサイト機能では、ユーザーがGoogle検索やGoogleマップ上でどのようにビジネス情報にたどり着いたか、そこからどのような行動を起こしたかを知ることができます。インサイトのデータを活用してユーザーのニーズを分析、登録情報を改善し、PDCAを回していくことが大切です。
松崎 明日香
マーケティング部
2020年に新卒入社後、オウンドメディア『GrowthSeed』の運営/ライティングを中心に、メルマガ運用、広告運用など自社のマーケティング業務に幅広く携わる。お問い合わせ数・売上アップを目標に日々奮闘中。趣味は喫茶店・カレー屋巡り。
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