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多くのキーワードで検索される良質なコンテンツの作り方

公開日:2016年03月09日

最終更新日:2024年02月27日

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多くのキーワードで検索される良質なコンテンツの作り方

Webサイトのコンテンツを書くとき、多くの方が「検索キーワード」を意識されるのではないでしょうか。
どんな検索キーワードで上位表示を狙っていこうか、どんな検索キーワードなら訪問者数が増えそうなのかと言った具合です。

コンテンツを書くときに、単に「言いたいことを書く、伝えたいことを書く」よりも、「ユーザーが検索しそうなキーワードを意識しながら書く」ということは大切です。
検索されそうなキーワードを意識する事は大切ではありますが、多くの方は2個〜3個の検索キーワードに絞り込んでから、コンテンツを書いているのではないでしょうか。

実は、意識するキーワードを絞り込みすぎてしまうと、ユーザー満足度の高い良質なコンテンツは生まれにくくなってしまうのです。

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1ページ1キーワードはもう古い?!

確かに「SEOは1ページ1キーワードが鉄則」と言われていた時期もありました。しかし、違う検索キーワードにもかかわらず常に上位表示されているページを見かけたことはないでしょうか?

検索結果とそれぞれのページを比べて見ていくと分かるのですが、現在の検索エンジンは「1ページ1キーワード」ではなく「1ページ1テーマ」でページの評価をしているものと考えられます。

具体的な例をご紹介しておきましょう。
下の図は、「風邪薬 おすすめ」と「風邪薬 効かない」で検索した時の結果ですが、3位以内に「風邪薬市販の効果別ランキング!」というページが表示されているのが分かります。

「風邪薬 おすすめ」と「風邪薬 効かない」で検索した時の結果

「風邪薬 おすすめ」は「どんな風邪薬がいいのだろうか?」と探している人が検索しそうですが、一方の「風邪薬 効かない」は「風邪薬がなぜか効かなくて困っている」という人が検索しそうです。

このように、検索される意図も違うと考えられるのに、同じページが上位表示しているのはなぜでしょうか。

「titleタグにそれぞれのキーワードが含まれている」といった、少しテクニカルな要素もあるでしょうが、ここで一番重要になるのは、そのコンテンツの「情報の網羅性」です。

少し古い記事ですが、Googleウェブマスター公式ブログの「良質なサイトを作るためのアドバイス」には、以下のように書かれています。

  • この記事は物事の両面をとらえているか?
  • 記事が取り上げているトピックについて、しっかりと全体像がわかる説明がなされているか?
  • 記事が短い、内容が薄い、または役立つ具体的な内容がない、といったものではないか?

Google ウェブマスター向け公式ブログ: 良質なサイトを作るためのアドバイス」より引用

Googleは、その記事のトピックについて、あらゆる側面から書いていること、全体像がわかることなどを、良質なサイトのコンテンツだと言っています。
これが、違う検索キーワードでも同じページが上位表示されることがあるカラクリです。

実際に先ほどのコンテンツを見ると、風邪薬の種類から始まり、風邪薬の副作用や症状別ランキングなど、単におすすめの風邪薬を紹介するだけでなく、そもそも風邪薬はそれぞれどこが違うのかなどの、おすすめ風邪薬の裏付けとなる情報も書かれており、ユーザー満足度も高いコンテンツになっていると言えます。

ユーザーが満足するコンテンツならば、ブックマークをしておこうと考える人もいるでしょうし、自分のブログやSNSで知り合いに共有しようとする人もいるでしょう。

このように、情報網羅性とユーザー満足度の高い良質なコンテンツは、自然検索での上位表示によるコンテンツそのものの露出が高まるだけでなく、自然リンク獲得などの別の効果もあるのです。

では、どのようにすれば、情報網羅性の高い良質なコンテンツを書く事ができるのでしょうか。
次から、具体的な手順をご紹介しましょう。

情報網羅性を高めて良質なコンテンツを設計する方法

繰り返しになりますが、コンテンツを書くときに、検索キーワードを一つか二つに絞り込む必要があるという考え方を捨てましょう。
ユーザー満足度も高い良質なコンテンツは、たくさんの検索キーワードで検索されて閲覧されるものなのです。

「1ページ1キーワード」ではなく「1ページ1テーマ」という基本を意識したら、まずはメインのトピックに沿って、検索キーワードの一覧を作成していきます。
ここで使用するツールは、Google AdwordsキーワードプランナーとGoogleサジェストキーワードツールの二つです。

では、先ほどの「風邪薬」をメイントピックにしたコンテンツを例に、手順をご説明します。

キーワードプランナーとサジェストツールでキーワードの一覧を作成

まずGoogle Adwordsのキーワードプランナーを使って、メイントピックである「風邪薬」の関連キーワード一覧をダウンロードします。

キーワードプランナーの画面
https://www.google.co.jp/adwords/

次にGoogleサジェストツールでも同じように「風邪薬」のサジェストキーワードをダウンロードします。

サジェストキーワード取得の画面
http://googleサジェストキーワード取得.com

ダウンロードしたデータを1枚のエクセルファイルにまとめますが、データの重複があるかもしれませんので、エクセルの「重複の削除」を使ってクリーニングしておきます。

Excelの「重複の削除」の画面

これで検索キーワードの一覧は出来ましたが、この先の手順でキーワードをピックアップする時に優先順位を付けやすいように、各検索キーワードの検索数を調べて入力しておきましょう。
この作業はエクセルのVLOOKUP関数を活用するのが便利です。

ここでは、VLOOKUP関数の詳しい説明は割愛しますが、VLOOKUP関数はとても便利な関数ですので、ぜひ使い方をマスターしておきましょう!

シート内を検索するVLOOKUP関数
VLOOKUP(検索する値 , 検索範囲 , 列番号 , 検索方法)
検索する値を検索範囲から探して、列番号で指定したセルの情報を返す関数です。

キーワードプランナーからダウンロードしたデータを貼り付けると、VLOOKUP関数で検索数を表示するエクセルのテンプレートをご用意しました。

様々な場面で活用できると思いますので、ぜひダウンロードしてご利用ください。
検索数調査用エクセルテンプレート

マインドマップを使って検索キーワードを分類

キーワードプランナーとサジェストツールを使って作成した検索キーワードの一覧を、グループごとに分けていきます。
グループは、メイントピックや一覧化された検索キーワードによって変わりますので、常にこのグループに分類するという決まったものはありません。

分類作業には、エクセルを使ってもいいのですが、マインドマップ作成用のアプリケーションを使うと、すっきりと可視化されて見栄えも良くなります。

私はXmind(https://jp.xmind.net/)というアプリケーションを愛用しています。Windows版のほかにMac版もあり、機能が一部制限されてしまうものの無料で使えるのも魅力です。

実際にXmindを使って、「風邪薬」に関する検索キーワードを以下の6つのグループに分けてみました。
「風邪薬」の関連キーワードを分類

種類
「漢方」「抗生物質」などの、風邪薬の種類に関するキーワード群
副作用
「便秘」「眠くなる」などの、風邪薬の副作用に関するキーワード群
風邪の症状
「のど」「鼻水」などの、風邪の症状に関するキーワード群
問題
「効かない」「飲み過ぎ」などの、風邪薬の服用の際の問題に関するキーワード群
飲み方
「飲み合わせ」「間隔」などの、風邪薬を飲む時の疑問に関するキーワード群
入手
「コンビニ」や「病院」などの、風邪薬を入手する場所に関するキーワード群

100キーワードほどを見て分類しただけですので、すべてのキーワードを分類していくと、もっとカテゴリは増えるかもしれません。

また、キーワードの一覧には「同じ意味を持っているが字面は違う」というキーワードが含まれているはずです。

例えば、副作用グループに該当する「眠くなる」と「眠い」や、症状グループに該当する「のど」と「喉」などです。
これらの同じ意味を持つキーワードは、より検索数の多いキーワードに統合してしまいましょう。

このマインドマップが完成すると、「風邪薬」というメイントピックに対して、どんな要素がよく検索されているのか、どんなことを検索ユーザーが知りたいと考えているのかが見えてきます

単に検索キーワードを眺めながら頭で考えているよりも、このように整理して可視化することで、コンテンツに求められる情報が見えてくるはずです。

コンテンツのストーリーを考える

最後にマインドマップを見ながら、これから書くコンテンツのストーリーを考えていきます。

ここで言う「ストーリーを考える作業」とは、マインドマップで分類したどのカテゴリーのキーワードを使ってコンテンツを書くのか、どんな順番でコンテンツを書くのかを決める作業を指します。

ここが編集者としての腕の見せ所で、良質なコンテンツを書くために一番重要な作業でもあります。

「おすすめの風邪薬を紹介!」というコンテンツを作る場合、マインドマップを見ると、種類ごとに風邪薬を分けて見せるストーリー、風邪の症状ごとに風邪薬を分けて見せるストーリーなど、幾つかの切り口が考えられます。

さらに、おすすめの風邪薬が知りたい人は、副作用やその抑え方や薬が効かない時にどうすればいいのか、という情報も欲しいのでは?と考えれば、おすすめの風邪薬の紹介だけでなく、副作用などのコンテンツも含めたストーリーでコンテンツを構成する切り口も考えられます。
冒頭でご紹介したページは、まさにそう言った切り口でコンテンツが書かれています。

もちろん例で挙げた6つのカテゴリの情報を一つのコンテンツにまとめてもOKですが、なんでもかんでも詰め込めばいいという話ではありません。
「1ページ1テーマ」が基本ですので、別のテーマ(ストーリー)で書いた方が良さそうな情報は、無理にまとめようとしない方がいいでしょう。


いかがでしたでしょうか。
単に検索キーワードの一覧から、キーワードを絞り込んでコンテンツを書くよりも、検索キーワードを整理・分類した方が、充実した内容の良質なコンテンツが書けることがお分かりいただけたかと思います。

薄っぺらなコンテンツを大量に公開してもユーザーの満足度は決して上がりません。ここでご紹介した方法が、良質なコンテンツ作りにお役に立てれば幸いです。

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この記事を書いた人
GrowthSeed編集部

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株式会社フルスピードのGrowthSeed編集部です。企業のマーケティング担当者へ向けてWebマーケティングの成長の種となる情報を発信しています。 Twitter , Facebookで記事の更新情報やセミナーの最新情報などを日々発信しているので、ぜひフォローしてみてください。

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