リスティング広告におけるキーワードのマッチタイプ解説ガイド
初心者でもできるGoogleリスティング広告の基本知識と配信方法・運用ルール・注意点まとめ
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公開日:2021年12月13日
最終更新日:2024年10月30日
当記事ではGoogleリスティング広告の基本知識と配信方法・運用ルール・注意点まとめについてご紹介いたします。初めてGoogleリスティング広告に挑戦される読者様に向けて分かりやすく記述しています。最後までお付き合いください。
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目次
Googleリスティング広告とは
Googleリスティング広告の基本的な仕組み
Googleリスティング広告とは「Googleの検索エンジンの検索結果画面に掲載されるテキスト広告のこと」です。Googleリスティング広告の仕組みを簡単に説明すると、「検索キーワードに関連した広告が検索結果ページの上部や下部に表示」できるような仕組みになっています。Googleリスティング広告を利用すると「検索ユーザーが打ち込んだ検索キーワードの検索結果画面に狙って広告表示できる」ため、検索読者にとって関心度の高い商品の広告を表示することができます。
Googleリスティング広告と他の広告形式の違い
Googleリスティング広告は他の広告形式と異なり、ユーザーの検索意図に基づいて広告表示されるため、高いコンバージョンが期待できるのが特徴です。
たとえば、ディスプレイ広告は視覚的な広告バナーをウェブページ上に表示し、潜在的な興味を引き出すものですが、リスティング広告は「すでに特定キーワードが打ち込めるほどに購入意欲を持つユーザー」に対して直接的に広告訴求できるため、より成果につながりやすいと言われています。
Googleリスティング広告のメリットとデメリット
Googleリスティング広告のメリットは「ターゲット精度の高さと即効性」が挙げられます。ユーザーが特定キーワードで検索した際に広告表示されるため、興味関心の高いユーザーにアプローチできる点は大きなメリットです。また、リアルタイムで広告効果を把握できるため、PDCAが回しやすく、短期間で成果へ繋げやすいのもメリットの1つと言えます。
対して、Googleリスティング広告のデメリットは「競争の激しいキーワードでは”クリック単価が上昇しコストが膨らむリスクがある”こと」です。また、Googleリスティング広告の運用には「継続的な最適化と専門知識が必要」なため広告管理が難しい場合もあります。
これらのメリットとデメリットを理解し、運用方針を調整することが重要です。
Googleリスティング広告の費用
Googleリスティング広告のクリック単価とは
Googleリスティング広告の費用は広告クリックされるたびに費用が発生します。たとえば、クリック単価が100円でクリック数が1,000回発生すると100円×1,000回=10万円の費用が請求されます。よってクリック単価(CPC)と呼ばれる「検索ユーザーが広告をクリックした際に発生する広告費用単価」について意識しながら広告配信することは、Googleリスティング広告の運用において非常に重要になってきます。
クリック単価は主に「キーワードの競争率」や「広告の品質スコア」によって変動します。競争率の高いキーワードは”クリック単価が高くなる傾向”にあり、逆にニッチなキーワードは”クリック単価が低くなる傾向”があります。
また、Googleリスティング広告が広告表示される過程では”オークション形式”が採用されているのですが、広告の品質が高い(=品質スコアが高い)場合には「より低いクリック単価で上位表示されるチャンスが増える傾向」があります。広告単価の設定スキルだけでなく、広告品質を磨き上げるスキルもGoogleリスティング広告では重要であると覚えておくと良いでしょう。
予算の設定方法と費用対効果
Googleリスティング広告の費用は「クリック単価×クリック数=総広告費用」となるとご説明しましたが、その広告予算は広告配信前に「改善ライン」と「広告費増額基準」を決めて設定すると良いでしょう。つまり、予定よりも配信結果が芳しくない場合はどの程度で改善し、逆に予定よりも配信結果が良好な場合はどこまで追加予算を投下するかを決めておくと良い、ということです。以下の表を見て下さい。
予算 | 30万円 |
---|---|
目標CPA | 1万円 |
目標CV数 | 30件 |
改善ライン | 予算1/3(=10万円)消化時、CV数が2件以下(=CPAが5万円以上)なら改善 |
予算増額ライン | 予算1/3(=10万円)消化時、CV数が20件以上(=CPAが5,000円以上)なら増額 |
上表はラフな設定ではありますが、Googleリスティング広告を配信する前に「予算」と「各目標」と「改善ライン」と「予算増額ライン」を設定しておくと広告配信結果の良し悪しで慌てることがなくなりますのでお勧めできます。
上表のように、広告配信の費用対効果は「広告予算の消化過程でコントロールできるよう事前対策」しておくことで高めることができます。悪すぎる広告配信結果は早めに改善し、想像以上に良好であれば可能な限り広告配信を継続させるよう努めると費用対効果を高めることが可能です。
Googleリスティング広告配信の支払い費用に影響を与える要因
Googleリスティング広告の費用にはさまざまな要因が影響を及ぼしますが、前述した通り、主な要因としては「キーワードの競争率」や「広告の品質スコア」が挙げられます。
競争率の高いキーワードほどクリック単価が高くなり、予算消費が早まる傾向があります。また広告の品質スコアが低い場合、広告が表示されにくくなったりクリック単価が上がったりするため、広告文やキーワードの選定、ランディングページの最適化が費用に大きく影響します。これらの要因を考慮しながら、効果的な運用を心がけることが重要です。
Googleリスティング広告のアカウント作成
Googleアカウントの準備
Googleリスティング広告の運用を始めるには、まずGoogleアカウントが必要です。すでにGoogleアカウントをお持ちの方は、そのGoogleアカウントを利用されても構いませんし、改めて、新規Googleアカウントを作成されても良いです。
Google広告アカウントの設定手順
Googleアカウントが用意できたら、Google広告にログインし、アカウント作成プロセスを進めてください。
画面に表示された必要事項を入力して進むとGoogle広告アカウントが完成します。タイムゾーンや通貨設定などの基本的な設定を済ませながら進みましょう。
初期設定での注意点
Google広告アカウントの初期設定時の注意点として、「Google広告アカウントへのアクセス権限を広告運用者に付与」したり、Google広告の計測タグをWebサイト内に設置してGoogle広告管理画面で広告効果を計測する事前準備をされることをおすすめします。
Googleリスティング広告キャンペーンの作成
キャンペーンの目標設定
↑Google広告アカウントを作成したら、上図のようにGoogle広告管理画面で「新規キャンペーンを作成」をクリックしてキャンペーンの目標を設定していきます。次の解説画像を見て下さい。
↑上図が「キャンペーン目標を選択」する画面です。この画面でキャンペーンの目標を選択すると、キャンペーンのゴールと設定が最適化されます。今回はWebサイト内での「販売促進」をキャンペーンの目的に設定して進みます(※ご自身の目的に合った目標を設定してみてください)。
キャンペーンタイプの選択
↑すると上図のようにキャンペーンタイプを選択する画面が表示されます。ここで「検索」を選択するとGoogleリスティング広告が配信できます。今回はGoogleリスティング広告の解説記事ですので、「検索」を選択して進みます。
単価設定
↑次に広告単価設定を行います。広告表示で何を重視しているかの要素を決定し、「次へ」をクリックして進みます。単価設定で選択できる要素は「コンバージョン」、「コンバージョン値」、「その他の指標」、「クリック数」、「インプレッションシェア」5つです。
キャンペーン設定
↑次に「キャンペーン設定」の画面で「ネットワーク」、「地域」、「言語」、「オーディエンスセグメント」、「インテントマッチキーワード」などの設定を進めていきます。
>【参考】ディスプレイネットワーク対応設定について(Google広告ヘルプ)
>【参考】地域ターゲティング(Google広告ヘルプ)
>【参考】ターゲット言語について(Google広告ヘルプ)
>【参考】インテントマッチキーワードのキャンペーン設定(Google広告ヘルプ)
キーワードと広告
キーワード
↑ここからまず、「どの検索キーワードでGoogleリスティング広告を表示させるか」を設定していきます。Googleリスティング広告を表示させたい検索キーワードを上図の赤枠に打ち込んでいき、調整して下さい。
※前の画面で「インテントマッチキーワード」をオンにして進むと、「キーワードはすべてインテントマッチに変換されます」と表示されます。インテントマッチキーワードの詳細はこちらからご確認ください。
広告
↑上図の広告設定画面で「Googleリスティング広告の表示」を整えていきます。「最終ページ」は広告をクリックした際に表示されるWebページのURLのことを意味します。「表示URLのパス」は読者が広告クリックしたときにどのようなページへ遷移するのかを示すために設定します。必ずしも最終ページURLと性格に一致する必要はありませんが、読者がランディングページの内容を予測できる文字列で調整しましょう。
あとの設定は「広告見出し」と「説明文」と「サイトリンク」と「コールアウト」など、画面表示された内容を確認しながら設定するだけです。
予算
↑最後に「予算」を設定したら完了です。今回作成したキャンペーンの1日の平均予算を設定して、確認画面に進めばGoogleリスティング広告の設定は完了します。
>【参考】請求額と 1 日の平均予算の関係(Google広告ヘルプ)
ターゲティングの重要性
オーディエンスの特定とセグメント化
Googleリスティング広告で効果的なターゲティングを行うには、オーディエンスの特定とセグメント化が欠かせません。オーディエンスの特定は、どのような顧客層にアプローチするかを決定するもので、性別、年齢、興味関心、購買行動などの要素に基づいて行います。セグメント化により、異なるニーズや購買動機を持つグループごとに広告の内容をカスタマイズし、各グループに合わせた訴求が可能になります。これにより、広告効果の向上とクリック単価の削減が期待できます。
地域ターゲティングの設定方法
地域ターゲティングは、「特定のエリアに住む、またはそのエリアにいるユーザーに向けて広告を表示する設定方法」です。ビジネスが特定の地域に依存する場合にこのターゲティングは非常に有効です。Google広告では国や都市などの地域ターゲティングが可能です。
リマーケティングの仕組みと活用法
リマーケティングは、一度ウェブサイトを訪れたもののコンバージョンに至らなかったユーザーに再度アプローチする手法です。これにより、関心を持ったユーザーが再訪問しやすくなり、コンバージョン率の向上が期待できます。Google広告ではリマーケティングリストを作成し、特定の広告を表示することで、未購入者や過去の訪問者をターゲットにした再アプローチが可能です。この仕組みを活用することで、広告の成果を効率的に高めることができます。
Googleリスティング広告の成功事例
具体的な成功ケースの紹介
・自動入札かつインテントマッチキーワードで運用
・結果、コンバージョン数が69%UP
※コンバージョン数とROAS(費用対効果)に悩んでいた
金融・人材・教育など、さまざまな業界のインターネット メディアを複数展開する東晶貿易が運営する「キャリアガイド」はGoogleリスティング広告を「手動入札かつ完全一致キーワードで運用」していたようですが、これを「自動入札かつインテントマッチキーワードで運用」に切り替えてからROASを維持しながらコンバージョン数を69%増加させることが出来たようです。
当成功事例からはGoogleリスティング広告の「入札方法」と「キーワードのマッチタイプの設定」を変更したことでGoogleリスティング広告の成果を引き上げた事例となっています。どのように広告配信設定するかの参考になる事例だと思います。例えば、頑なに手動入札にこだわって成果が挙げられていない方は自動入札に切り替えて配信してみるなど、少しづつでも良いので広告配信方法を調整してみましょう。
成功するための戦略とノウハウ
Googleリスティング広告の成功事例からも理解できるように、Googleリスティング広告で成功するには「データに基づいた分析と改善」が重要です。まずはコンバージョン率やクリック率などの指標を定期的に確認し、広告のパフォーマンスを評価しましょう。
各指標を計測することで、A/Bテストによる「異なる広告文やキーワードを試す」ことが有効になり、最も効果的な組み合わせを見つけ出すことができます。A/Bテストを実施する場合は、季節ごとやトレンドに応じた広告内容の調整も成功には欠かさないようにしましょう。こうした継続的な最適化が、長期的な成果に繋がります。
小規模ビジネスの活用例
小規模ビジネスにおいても、Googleリスティング広告は効果的なツールです。例えば、地域密着型の店舗がGoogle広告を使って特定エリアに絞って広告配信したことで効率的に来店者数を増加させた事例があります。
小規模ビジネスでは限られた予算内で成果を出す必要があるため、低コストのニッチなキーワードを狙った広告運用が推奨されます。Googleリスティング広告では「ビジネス規模に合わせた柔軟な戦略を取る」ことで大きな効果を得ることが可能です。
Googleリスティング広告のよくある注意点
審査に通らない広告文の表現に気を付ける
Googleリスティング広告では広告文がポリシー違反となり審査に通らないケースがあります。例えば、「誇大表現」や「差別的な内容」、特定の商標使用の許可がない場合には広告が不承認となります。さらに、誤解を招くような表現や、不適切な絵文字、記号の過剰使用も審査の対象です。広告文を作成する際は、Googleのガイドラインを熟読し、ルールに従った表現を心がけることが重要です。
「予算の使いすぎ」が予期せず起きないよう注意する
リスティング広告でありがちな失敗の一つが予算の使い過ぎです。例えば、クリック単価が高いキーワードを過剰に設定すると「短期間で予算が消化され、必要な期間に広告を配信できなくなる」ことがあります。予算管理を行う際には、日予算と月予算を慎重に設定し、キャンペーンの進捗を定期的にチェックすることで予期しない出費を防ぐように努めましょう。
広告運用時のトラブルとその対策
Googleリスティング広告の運用中は「キーワードの不一致」や「広告表示の不具合」などさまざまなトラブルが発生することがあります。これらの問題に対応するためには、定期的なアカウントの見直しと、エラー通知の設定が効果的です。競合状況や市場の変化に応じて「入札戦略」や「広告文の調整」を行うことでパフォーマンスを維持しやすくなります。迅速なトラブルシューティングと柔軟な対応が安定した運用には欠かせません。
まとめ
Googleリスティング広告は「目標に合ったターゲティングと効果的なキーワードの選定」によって、最適な顧客層にアプローチできる強力な広告ツールです。成功の鍵は、データに基づく改善を継続し、広告の効果を高めるために調整を行うことです。特に小規模ビジネスでは、地域ターゲティングやリマーケティングを駆使することで、限られた予算内で大きな成果を得ることが可能です。
Googleリスティング広告を効果的に活用し「ビジネス成長を促進するための一歩」を踏み出してみましょう。まずは当記事のGoogleリスティング広告の予算の設定方法と費用対効果などを参考にしながら、Googleリスティング広告の配信に挑戦してみて下さい。
最後に、キーワードの選び方や運用の仕方1つでリスティング広告の効果は大きく変わります。せっかく費用をかけて出稿するのであれば成功させたいですよね。もし、ご自身でリスティング広告の運用を行うのであれば、下記記事を読んで頂いたうえで、少額から試して頂けたらと思います。
ぜひ記事をご覧ください。
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リスティング広告を含む他のWEBプロモーション施策について知りたい方は、下記記事を読んで頂けたらと思います。
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矢野翔大
パチンコ遊技機開発者としてパチンコパチスロメーカーで8年間の業務を経たのち、2022年から株式会社フルスピードのオウンドメディア『GrowthSeed』のマーケティング担当として入社。"WEBサイト運営は商品開発である"というモットーのもと、自身が得意とするエンタメ思考を取り入れつつ日々マーケティング業務に取り組んでいる。趣味はキャリアそのままにWEBサイト運営、パチンコ、パチスロ、ゲーム。
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