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【連載】効果を上げる内部対策アプローチ|SEOの基礎力講座 Vol.04

著者: 深井 秀行
  • 検索エンジン全般
  • 中級

効果を上げる内部対策アプローチ

こんにちは。SEOコンサルタントの深井です。

組織改革などの企業活動において、課題に直面した際に使われる代表的な改善アプローチ策は2つあります。
・課題に対してのギャップ、足りないものを埋めていく「ギャップアプローチ」
・現状を肯定的にとらえて伸ばしていく「ポジティブアプローチ」
近年は、外側からマイナスを埋めるギャップアプローチよりも、内側からプラスを作用させるポジティブアプローチの方が高い成果が生まれやすいといわれています。

さて、SEOの内部対策の場合はどうでしょうか。

内部対策の場合は、双方のアプローチが必要になります。今回は2つのアプローチ策をベースにして、効果的な内部対策の改善方法を紹介します。

内部対策のアプローチ方法

日々改善を繰り返しているけど、なかなか成果に繋がらないと悩むことはありませんか?
成果につなげるためには”正しい努力”をしなければなりません。なかなか成果が出ない!そんな時は、もしかしたら”間違った努力”をしているのかもしれません。

例えば、毎日ランニングをしよう!と目標をたてたとします。一見、健康に配慮したすばらしい努力のように見えますが、さすがに毎日走ったら疲労がたまり、ケガをする可能性が高くなるそうです。そうなると、かえって健康からは遠のき、間違った努力をしたことになります。
貴重な時間を改善にあてるわけですから、やればやっただけ成果につながる正しい努力をしてほしいと思います。
そこでオススメなのが、これから説明する”正しい努力”となる4つの手順です。

まずは問題点を発見し、その問題がどんな要因でつながっているのかという「問題の構造」を見える化することから始めます。
SEOのターゲットはユーザーと検索エンジンです。すなわち、問題の所在はこの2つを起点としていることが多いのです。まずは「ギャップアプローチ」で足りないピースを埋め込み、マイナス要因を解消します。

ステップ01
ユーザーの目的を理解する・・・マーケティング視点の「ターゲットユーザー対策」

ステップ02
検索エンジンとの親和性を高める・・・技術視点の「クローラビリティ対策」

この2つのステップでマイナス要因はほぼ解消されるはずです。ただし、これだけでは現状を正すだけで、サイトの魅力をひきだすことはできません。ユーザー満足度を高めることも難しいでしょう。そこで、次の打ち手としてプラスアルファの対策、ユーザーに満足を提供する「ポジティブアプローチ」が必要になります。
あるべき理想像を描き、サイトの強み・価値や可能性の発見に着目してサイトの内側からエネルギーを放出する施策です。

ステップ03
サイトの核心部分になる・・・コンテンツ視点の「品質対策」

ステップ04
サイトの心地よさを追求する・・・ユーザー体験視点の「サイト閲覧対策」

まずは問題の発見から手を付けマイナスを解消、ユーザーニーズを明らかにします。そしてプラスとなるポジティブな施策をすることでサイトの魅力を引き出し、ユーザーとの信頼関係を生み出します。
すべての努力が成果につながるよう、正しいフローで改善を行いましょう!

内部対策のアプローチ方法

次のセクションで細かく説明します。

ステップ01 ターゲットユーザー対策

ユーザーインテントを露わにし、該当ページに誘因するための下地を整えるフェーズです。

ここで重要なことは2点。
当たり前のことですがサイトの性質・目的などの本質を理解すること。担当者であれば状況に応じて基本に立ち返ること、コンサルタントであれば顧客以上にサイトを理解すること。そうしなければ、インパクトのあるバリューを生み出せないからです。
2つ目は、ターゲットとなるユーザーを知ることです。ユーザーの目的を知り、ユーザーニーズ・ウォンツを理解することで、ターゲットキーワードの選定やユーザーが望むコンテンツに辿りつけます。

マーケティング視点による「ターゲットユーザー対策」
・サイト理解、顧客理解
・ターゲットユーザーの目的(ユーザーインテントの理解)
・ターゲットユーザーの行動心理(有望顧客の発掘)
・検索キーワードの組み合わせ(ユーザーニーズ・ウォンツの理解)
・ターゲットユーザーが望むコンテンツ
・新たなキーワードの発掘
・ブランドロイヤリティの向上
など

ステップ02 クローラビリティ対策(検出編)

クローラのサイト認知を手助けするフェーズです。
魅力的なデザインや強力なコンテンツも、クローラが見つけることができなければ意味がありません。
クローラに見てもらいたいページ、あるいは見てほしくないページを指定したり、クローラが迷わないようURLの正規化を行います。

技術視点による「クローラビリティ対策(検出編)」
・サイト上の全てのページが、内部リンクでアクセスできる構成
・サイトの一覧を記載したsitemap.xmlをサーチコンソールで登録
・状況に応じてrobots.txt ファイルでクローラを制御
・状況に応じてサーチコンソールからクローラの来訪を促す
・検索エンジン向けmetaタグ(nofollow、noindex、canonicalなど)
・URLの正規化(www、index.html、httpsなど)
など

ステップ03 クローラビリティ対策(理解編)

クローラのサイト理解を促すフェーズです。
検索エンジンは、
ディレクトリの構成やURL構造からサイト全体の作りが把握できます。
head情報・見出しタグや協調タグなどのHTMLソースから重要なトピックスを把握できます。
コンテンツの文脈からテーマ性を把握できます。
このように、クローラはサイト内のあらゆる要素をヒントに解読を試みます。

例えばパンくずリストのコーディング。「div」「p」「ul」「ol」、どれでマークアップしても見た目は変わりません。コーダーやユーザーにとってはどの選択でもいいわけです。でも、検索エンジンは違います。項目を優先順で並べることができる「ol」タグをチョイスしたほうが階層構造の表現に適しており、優劣を検索エンジンに伝えることができます。

サイトの想いを理解してもらうための、ちょっとした”こだわり”と”正しい論理構造の知識”が成果を左右するのです。

技術視点による「クローラビリティ対策(理解編)」
・ディレクトリ構造、ファイル名
・コンセプトに基づいた分かりやすいテーマ構造
・内部リンク構造
・内部アンカーテキスト
・head情報
・正しいHTMLソース記述(見出し階層、alt属性、パンくず、strongなど)
・レンダリングに大きく影響するアセット(CSSやJavaScriptなど)の記述
・URLパラメータやセッションID(重複コンテンツ)
など

ステップ04 コンテンツ品質対策

態度変容の足掛かりとなる、非常に大切な取り組みです。
心理学では、言葉による投げかけを説得といい、説得のための伝達を説得的コミュニケーションと呼びます。そして、説得によって態度変容が生じると考えられています。

サイトに置き換えると、コンテンツによって働きかけを行い、無関心層を関心へ変化させ、好意を抱かせる体験を提供することで態度変容をもたらします。

態度変容を促すうえで大切になるのがコンテンツです。
コンテンツを通じて、サイトのビジネスにつながるアクションを起こしてもらうことが目的になるからです。
そのためには、ユーザーが”魅力的!”と感じる説得力のある情報を提供すること。そして、情報を伝達する仕組みや構成を整えることが不可欠なチカラになります。

コンテンツ視点による「品質対策」
サイト全体:一貫したテーマ性
サイト全体:ユーザーが求める情報の有無
サイト全体:サイトボリューム(権威性・信頼性 )
ページ単位:ページボリューム(専門性 )
ページ単位:情報の伝達力(情報アーキテクチャ)
ページ単位:ページレイアウト
ページ単位:補助コンテンツの有無(コンテンツの組み合わせ)
ページ単位:ライティング(あらゆる側面から説明できる文章)
など

ステップ05 サイト閲覧対策

苦労してサイトへ誘因したユーザーに、「迷わせる」「悩ませる」「イライラさせる」、このような体験をさせたら元も子もありません。

来訪ユーザーを成約に向かわせることは大切ですが、現実は成約までの経路がそう簡単に見つかるわけではありません。
ユーザーに愛着を持ってもらうためにも、使いやすく、情報を見つけやすいサイト設計をすることから始めます。この対策がユーザーと友好的な関係を築く第一歩になり、成約や顧客維持にもつながる価値になるのです。

ここで大切なことは、不満の解消に目を向けるのではなく、満足の向上にチカラを注ぐこと。あくまでもポジティブなチカラです。ちょっとした発想の違いで結果が変わってしまいます。

ユーザー体験視点による「サイト閲覧対策」
・リンクエラー
・表示速度
・導線設計
・アクセシビリティ
・ユーザビリティ
・視覚性(並べ方、見え方、コントラストなど)
・信頼性(ブランドや身元の証明など)
・利便性(フォント、余白、構成などの使い勝手)
・統一性(位置・カラー、テキストなどの全体統一)
・コンテンツ(コンテンツでサイトの想いを訴求)
・デザイン(デザインでサイトの想いを訴求)
など

まとめ

一昔前までは、ステップ01~ステップ03を対策すれば効果が見込めました。ようは、サイトの『 基盤 』と『 裏側 』『 表面 』の調整です。

ただし、第1回目のSEOの本質とは?で紹介したように、
「検索ユーザー最適化(Search Engineuser Optimization)」
「検索体験最適化(Search Experience Optimization)」
を追及する現在は、ステップ04 コンテンツ品質対策 ~ ステップ05 サイト閲覧対策も対策しなければ大きな効果を得ることはできません。
態度変容の足掛かりとなるサイトの『 核心 』を調整すること、サイトの『 満足度 』を調整する施策です。

検索エンジンが進化し、ユーザーが求めることも変化しているからこそ、対策の道筋を整理し価値を生み出す源泉をたどる必要があると考えます。

SEOの内部対策とは?

シンプルに表現するならば、顧客満足(CS)の追求。といえるではないでしょうか。


効率的な内部のアプローチ策

(クリックすると大きな画像が表示されます)

第5回目の「コンテンツで被リンクを増やす方法」は2016年10月12日(水)掲載です。
今しばらくお待ちください。

それでは、引き続き宜しくお願いします!

深井 秀行

この記事の著者:深井 秀行
SEOコンサルタントに求められるのは、ビジネスモデルの理解とマーケティング戦略をイメージできるチカラです。経営にSEOを活かすよう力を尽くします。
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