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GoogleのAIチャットサービスBardが新しくGeminiとブランド名変更

公開日:2024年02月09日

最終更新日:2024年02月28日

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2023年2月7日、Google社はGoogleのAIチャットサービス「Bard」を「Gemini」というブランド名に変更しました。
当記事ではブランド名が変更されたGeminiが、名前の変更以外に以前と比べ、どのように変化したのか解説しています。

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Geminiの特徴

BardからGeminiに変わり、以前よりもできることの幅がかなり広がりました。特にGoogleはGemini以下の

  • 複数種類のデータを同時に扱える
  • 高度な推論能力がある
  • ハイクオリティなコード生成が可能

複数種類のデータを同時に扱える

Geminiの特徴1つ目は、テキスト、画像、動画、音声、数値など複数の種類のデータを同時に扱える(マルチモーダルモデル)ことです。以前はテキストや画像などの単一データを扱うため、複数の種類のデータを組み合わせて処理する必要があるタスクには対応できませんでした。

そのため、Geminiに進化したことによって、難解な内容やニュアンスを含む内容でも言葉の意味を理解し、複雑かつ難解な問題・質問に対して回答することができます。例えば、問題と回答が記載されている子供の物理学の宿題のプリントをGeminiに読み込ませた場合、Geminiは物理学の問題を解くだけでなく、回答のどの部分が正しかったのか、何が間違っていたのかを理解してくれます。さらに解説に必要な概念なども説明することができます。

高度な推論能力

Geminiの特徴2つ目は、Python、Java、C++、Goなどのプログラミング言語でコードの説明や理解、生成することができます。

そのため、今までAIでも情報判別が難しかった学術論文なども、Geminiは情報を理解し、欲しいデータを見つけて抽出することができます。

ハイクオリティなコード生成

Geminiの特徴3つ目は、Python、Java、C++、Goなどのプログラミング言語のコードの生成や説明が可能です。もちろん、ChatGPTやBardでもコード生成ができますが、Geminiのコード生成に関しては精度が、他のChatGPTやBardと比べ高いです。

Gemini(旧:Bard)の沿革

Gemini(旧:Bard)は2023年2月6日にChatGPTに対抗するため、AIチャットサービスとして開発されました。
当時の情報については「Google、「Bard」を限定公開!」の記事にて解説しています。

2023年12月には、Gemini(旧:Bard)の搭載モデルが「Gemini Pro」にアップデートされ、2024年2月に「Gemini」にブランド名が変更されました。

「Gemini」と「Gemini Advanced」の2つのバージョン

現在、2024年2月時点では、Geminiには無料版「Gemini」と有料版「Gemini Advanced」の2つのバージョンがあります。
「Gemini」と「Gemini Advanced」では言語モデルが異なります。Geminiに使われていたことがある言語モデルは以下の3つあり、下に行くにつれて最新の言語モデルで性能が高いです。

  • Gemini Nano
  • Gemini Pro
  • Gemini Ultra

2024年2月時点では、無料版「Gemini」は言語モデル「Gemini Pro」が使われており、有料版「Gemini Advanced」は言語モデル「Gemini Ultra」が使われています。

Gemini(無料版)Gemini Advanced(有料版)
モデルGemini ProGemini Ultra 1.0
料金無料月額19.99ドル

Geminiでできること

2024年2月時点では、「Gemini」と「Gemini Advanced」では回答の精度などの性能の違いはあれど、機能やできることの差はあまりないです。

会話のやりとり(音声入力・画像添付も可能)

Geminiは、ChatGPTなどのAIチャットツールと同様、さまざまな形式のテキストコンテンツを生成できます。
ただし、GeminiはChatGPTと異なり、画像を使った回答もできるため、視覚的に分かりやすい回答が得られます。
さらに、チャット入力部分の右側のマイクボタンをクリックすることで音声入力も可能です。

もちろん、表やグラフ、コードの生成も可能です。

そして、画像を使った質問も可能です。2024年2月時点ではChatGPT4.0(有料版)でも画像を使った質問も可能ですが、Geminiでは無料版でも画像を使った質問も可能です。さらに、画像の分析能力も高く、画像に記載されているテキストを翻訳してくださいという命令も問題なく回答できます。

画像のテキストを翻訳を質問と回答

Gemini内のチャットをリンク共有

Gemini内のチャットをリンク共有することも可能です。生成された回答の下部分に共有ボタンがあります。

ただし、仕事用または学校用のアカウントで Gemini for Google Workspace アドオンを使用しているユーザーは、チャットを共有することができませんのでご注意ください。

画像生成

Geminiは画像生成も可能です。その一方、ChatGPTはプラグインを使わないと画像生成はできないです。

画像生成する際、2024年2月時点では日本語ではなく英語で命令する形でないと画像生成はされないです。

ドキュメントやスプレッドシートにエクスポート

Geminiで作成したテキストや表をドキュメントやスプレッドシートにエクスポートすることができます。

▼Geminiで作成された表の下部分に「Googleスプレッドシートにエクスポート」ボタンがあります

▼Geminiで作成された回答の下部分の共有の中に「Googleドキュメントにエクスポート」ボタンがあります

ハルシネーションチェック

そもそもハルシネーションとは、AIが虚偽の情報・データをもっともらしい形で生成してしまう現象のことを言います。GeminiやChatGPTのAIチャットツールは、間違った情報を学習したり、情報の正確性よりも文脈を重視して回答を生成したり、ユーザーが求める情報を提供しようと無理やり回答を生成したりなどが原因で、必ずしも正しい情報を元に文章を生成してくれるわけではありません。

ただし、Geminiでは生成された文章がそれぞれどこを参照にして作られたのかが分かる機能を追加しています。
生成された回答の下の部分にGoogleのアイコンがあります。カーソルを合わせると「回答の再確認」があり、クリックすると一文ずつ文章が何を参照に生成されたのか分かるようになります。

また下記画像のように緑色のハイライトがついている文章は参照したコンテンツ又は類似したコンテンツがあることを示し、ハルシネーションが低いです。一方で、茶色のハイライトは参照・類似したコンテンツがなく、ハルシネーションの可能性が高いテキストになります。

【おまけ】Geminiの読み方は「ジェミニ」「ジェミナイ」?

Geminiに関するニュースや記事を多く見かけますが、コンテンツによって「ジェミニ」「ジェミナイ」と呼び方が違うことが散見されます。
結論、「ジェミニ」「ジェミナイ」どちらが正しいかはわかっていないです。

下記、Googleの発表動画では、Google DeepMindのCEOのデミス・ハサビス氏や、チーフ・サイエンティストのジェフ・ディーン氏は「ジェミナイ」と発音してます。

その一方で、Google日本法人にGeminiの読み方について問い合わせた所、「Geminiの日本語読みですが、ジェミニ、になります」という回答が得られているという情報もあります。

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この記事を書いた人
伊藤 康貴

伊藤 康貴

マーケティング部

2018年Web広告会社に入社、比較メディアやSEOのコンサルティング営業に従事。3年間で200社以上の企業様の集客に携わる。 より集客の見識を深めるために2021年フルスピード入社。 オウンドメディア『GrowthSeed』の運営/ライティング、メルマガ運用、広告運用など自社のマーケティング業務を担当している。

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