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ドイツ発祥の”クリスマスマーケット”、SNSではどう話題に……?
- SNSマーケティング
公開日:2017年12月14日
最終更新日:2024年08月08日
こんにちは! いよいよ来週末はクリスマスイブですね。
突然ですが、みなさんは「クリスマスマーケット」をご存知でしょうか?
私は耳にしたことがあるような……程度だったのですが、ロマンチストでスイーツ男子な上司に教えてもらい、その存在を知りました。
元々はドイツ発祥のイベントで、海外ではクリスマスの定番なのですが、ここ最近は日本でも話題になってきているようです。
今回はそんなクリスマスマーケットがどのように話題になっているのかを調査してみました。
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クリスマスマーケットとは?
クリスマスマーケットは、ドイツなどでクリスマスの訪れを待つ”アドベント”期間に開催されるイベントです。1393年に初めて開催された頃は、厳しい冬が来る前に日用品を買っておくための市でしたが、19世紀ごろよりクリスマスオーナメントなどが売られたり、音楽の流れる中で食事を楽しんだりする、現在のような形式になったのだそう。
中世より続く伝統的な催しであるクリスマスマーケットですが、徐々に世界各国でも開催されるようになり、近年では日本での開催数も増えています。
Googleトレンドで「クリスマスマーケット(日本語)」を見てみると……検索数も増えてきていますね!
Instagramで見るクリスマスマーケット
キラキラと輝く可愛らしいお店が並ぶクリスマスマーケットは、まさに2017年の流行語大賞にもなった「インスタ映え」というワードが似合います。
クリスマスマーケットがInstagramでどう投稿されているのかを見てみましょう!
クリスマスマーケットはドイツ語で「weihnachtsmarkt(ヴァイナハツ・マルクト)」、英語では「christmasmarket(クリスマスマーケット)」と書きます。日本語の「クリスマスマーケット」も合わせて、それぞれのハッシュタグ検索の結果は……?
Instagramハッシュタグ「#weihnachtsmarkt(ドイツ語)」の検索結果
【主な投稿内容】
- 街並み(昼夜問わず)
- メリーゴーランドや観覧車
- 仲間で集まって自撮り写真
- 片手にグリューワイン
ドイツ語のハッシュタグでは、昼夜問わずクリスマスマーケットで盛り上がるヨーロッパの街並みの投稿が多く見受けられました。特に目立っていたのは、ライトアップして可愛らしい観覧車やメリーゴーランドの投稿。調べたところ、こちらはクリスマスマーケットとして世界で最も有名なドイツのニュルンベルクにあるもの。地域性が投稿に出ていますね。
片手に飲み物を持って撮影している写真も多いですが、こちらはおそらく「グリュードワイン」とう、シナモンなどのスパイスや果物を加えたホットワインです。クリスマスマーケットでは大定番の飲み物なのだそうですよ!
Instagramハッシュタグ「#christmasmarket(英語)」の検索結果
#christmasmarket
投稿:1,138,296件
【主な投稿内容】
- 美しい街並み(遠くから撮影)
- 観光名所
- 雑貨(ずらりと並ぶ様子/商品単体)
「#christmasmarket」の投稿は、なんと100万件超。クリスマスマーケット発祥地のドイツ語より、世界中で使われている英語のハッシュタグのほうがハッシュタグ投稿件数が大きく上回っていました。あらためて、ドイツ以外の国でもクリスマスマーケットの話題で賑わっているのだと感じられますね。
投稿内容としては、クリスマスマーケットで盛り上がる街並みの写真はもちろん、遠くから街全体を眺めるような写真や、観光名所のみを撮影した写真も多かった点が特徴的です。クリスマスマーケットを見に来た、旅行者による投稿が多いのかもしれません。
また、雑貨などの写真も投稿されていましたが、投稿者を見てみると出店者の公式アカウントが多く含まれていました。クリスマスマーケットの告知にも、各地でInstagramが積極的に活用されているのですね。
Instagramハッシュタグ「#クリスマスマーケット(日本語)」の検索結果
#クリスマスマーケット
投稿113,543件
【主な投稿内容】
- クリスマスツリー
- クリスマスマーケットで購入したと思われるグルメ系(特にお肉)
- 買ってきた雑貨を並べた様子
海外ではクリスマスマーケットの街並みを投稿することが多かったのに対し、日本では上記のような投稿が多くなっています。”インスタ映え”は非日常感や異国感が肝になってきますが、日本国内で立ち並ぶ出店を撮るのはなかなか難しく感じることが多いのかもしれません。
よりインスタ映えしやすい「クリスマスツリー」や「お肉」の写真を投稿する人が目立ちました。
また、買ってきた雑貨を白基調の背景に置いて、”Instagramらしく”オシャレに撮影した投稿も見受けられました。
2017年 日本のクリスマスマーケットは……
今年、クリスマスマーケットを開催しているのは主に東京、横浜、大阪、福岡、名古屋、札幌。東京などでは複数の会場で盛り上がっていますが、全国的にはまだ数はそう多くないようです。
日本におけるクリスマスマーケットの歴史を遡ってみると、最初に開催され始めたのは2002年頃だと見られますが、現在「クリスマスマーケット」で検索して1位に出てくる日比谷の「東京クリスマスマーケット」は2015年からなど、ここ数年のうちに初開催となっている会場のほうが多いようです。まだまだこれから開催数は増えていきそうですね!
また、今年開催されている会場の多くではFacebook,Twitter,InstagramなどのSNSを運用しており、歴史あるクリスマスマーケットのアカウントは特にファンが多く、投稿への反応率も高かったです。
クリスマスマーケット会場によるSNS運用事例
クリスマスマーケット会場で運用している公式SNSアカウントの事例を見ていきましょう!
横浜赤レンガ倉庫(Instagram)
横浜赤レンガ倉庫さんのInstagramアカウント。写真の上下に白枠を付けることで統一感が美しく保たれています。クリスマスシーズン中は、イルミネーションやツリーの画像を中心に投稿しており、横浜赤レンガ倉庫における夜の賑わいが伝わってきます。
ドイツ・クリスマスマーケット大阪(Facebook)
比較的歴史の長いクリスマスマーケットが、こちらです。年数を重ねている分、Facebookアカウントにも「行ったことがある」ファンが集まっています。12月頭にした「今年もいよいよ始まりますよ!」という旨の投稿にも多くの反応が集まっており、「今年も楽しみ!」といったコメントも見受けられました。
参考:ドイツ・クリスマスマーケット大阪 @xmas.market
メディアサイトのアカウントによる拡散も
メディアサイトのアカウントによる投稿も拡散されています。今年はFassionPressさんが10月ごろから複数回に渡ってクリスマスマーケットの投稿をしていたのが印象的でした。
ドイツ発祥「クリスマスマーケット in 横浜赤レンガ倉庫」イルミネーション&クリスマスツリー – https://t.co/q0YHRiapvp pic.twitter.com/js4fMNE8YC
— Fashion Press (@fashionpressnet) 2017年10月9日
ハッシュタグキャンペーンでさらに盛り上がるクリスマスマーケット
Instagramを中心に、ハッシュタグキャンペーンを開催する会場も。インスタ映えバツグンなクリスマスマーケットは、キャンペーンとの相性もばっちりです。投稿数が多いばかりでなく、美しくクオリティの高い写真が目立つため、投稿を通じて初めてクリスマスマーケットを知ったユーザーも、「クリスマスマーケット=素敵!行ってみたい!」という感情を抱くことでしょう。
ハッシュタグキャンペーンの事例2017
今年開催されているハッシュタグキャンペーンをいくつか見ていきましょう。
横浜赤レンガ倉庫 #赤レンガクリスマス
横浜の赤レンガ倉庫で開催されているクリスマスマーケットは「ChristmasMarket in 横浜赤レンガ」が正式名称ですが、ハッシュタグキャンペーンでは「#赤レンガクリスマス」を指定しています。英語表記は見栄えがオシャレですが、ユーザーの投稿にかかる手間が大きくなってしまうのが難点。本キャンペーンのハッシュタグは、シンプルで投稿しやすいうえに、開催地が想像しやすいので、投稿者にとっても投稿を見るユーザーにとっても親切な点が素敵ですね。
六本木ヒルズ #六本木ヒルズクリスマス
参考:
六本木ヒルズで開催されているハッシュタグキャンペーン。クリスマスマーケットだけに絞らず、六本木ヒルズ全体でクリスマスに関連する投稿を促しています。投稿内容を限定しすぎないことも、ハッシュタグキャンペーンにおいては重要です。投稿内容の幅が広がるため、ハッシュタグ検索の結果に表示される内容もバリエーションが豊かになります。
本キャンペーンのハッシュタグでも、青く光る並木道のイルミネーションや遠くに見える東京タワー、大きなクリスマスツリー、店に並ぶクリスマスオーナメント、オシャレなバーなど、さまざまな写真が投稿されており、その検索結果からは「六本木ヒルズ=クリスマスらしい夜を過ごせる場所」というイメージが十分に伝わってきます。
歴史ある伝統的な催しであり、世界的に楽しまれているイベントでもあるクリスマスマーケット。話題性は年々高まっており、ハッシュタグキャンペーンなどを通じた拡散から、その勢いは強まっています。来年には、さらに話題になっていることでしょう!
近い未来、“海外での季節イベント⇒日本での流行”の代表である「ハロウィン」のような存在になっているかもしれませんね♪
次回のアドベントカレンダーは、「SNSごとに見るイルミネーション」についてお届けいたします。
どうぞお楽しみに☆+.
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