なぜNAVERまとめはサービス終了したのか!?SEO視点で調べてみた
ピンポイントで表示!Googleの検索結果に見るキーワードとモノゴトの結びつけ
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公開日:2015年01月15日
最終更新日:2022年12月25日
こんにちは。Growth Seed編集部です。
今回はSEOそのもの、というよりもGoogleの認識能力の進化に目を向けてみます。
まず「SEOを実施する上でtitleタグが非常に重要である」というのはSEOに関わっている人であれば周知の事実でしょう。
ところが昨今のGoogleの進化によりtitleタグに含まれていなくても、キーワードとそのサイトの内容を結びつけるようなケースが散見されるようになりました。
そこで今回は検索結果からGoogleがどのくらいキーワードとモノゴトとの結びつけをしているのかを見てみたいと思います。
今回の事例についてはあくまでtitleに含まれていないという基準でサンプルを算出しています。
※キーワードとモノゴトの意味付けの一部には被リンクが関わっているものもあるのでそこも前提にすると考えやすいかもしれません。
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目次
名言と人との結びつけ
「この言葉と言ったらこれ」という結びつけの事例です。
「あ・・・ごめんなさい それ、来月からなんですよ」
マンガ「孤独のグルメ」の名言より。
ニコニコ大百科「孤独のグルメとは」が1位になっています。
「東京生まれヒップホップ育ち」
「Grateful Days」(Dragon Ash)の有名なフレーズより。
歌詞と曲名が結び付けられていますね。
改めて調べたらこれ、15年位前の曲なんですね…事例としてピックアップしてみたものの、今の若年層の人は知らない人もいるのかもしれません。
「今でしょ」
1位が林先生のWikipedia、かつナレッジグラフにも林先生が表示されるようになっています。
ナレッジグラフに表示されているというのはGoogleが「今でしょ」=「林修」と強く結びつけているといえるでしょう。
ニックネームとモノゴトの結びつけ
「この言葉と言ったらこれ!(この人)」というキーワードの結びつけの事例です。
「パー線」
千葉のJR久留里線が上位表示されます。Yahoo!の久留里線路線情報も表示されることからこれも結びつきが強いといえるでしょう。
ちなみに由来は以下の通り。
「パー線」とはJR久留里線のことである。
久留里線という名前から「くるくるぱー」を連想させ、パー線の愛称で呼ばれるようになった。
(パー線とは – 意味/元ネタ/使い方|2ch)
「破壊王」
プロレスラー・橋本真也さんの愛称。1位がWikipediaになっています。
「破壊王」を知らない人でも検索するだけですぐに分かります。
「画伯」
「画伯」という一般的なキーワードで女性声優さんのナレッジグラフが表示されます。webの情報によると以下の通りです。
また、他者には容易に理解できない卓越した画力を持っていることから「画伯」の異名を持つ(ネット上で使われる「画伯」は一般的な意味で用いられているとは限らないので注意)。彼女の出演するラジオやイベントでその前衛芸術を鑑賞することができる。
小林ゆうとは (コバヤシユウとは) [単語記事] – ニコニコ大百科
インターネットユーザーの中では非常に一般的になり、Googleも「画伯」=「小林ゆう」といったような結びつけをしているのだと思われます。
省略語
省略語も浸透していくとGoogleにキーワードとモノゴトの結びつけをされていきます。
「はがない」
この事例は「僕は友達が少ない」という作品の愛称「はがない」と検索するとGoogleがきちんと認識していることが分かります。
アニメやノベルなど人気の作品で省略されているものの事例ですね。
「sao」
こちらも「ソード・アート・オンライン(Sword Art Online)」の略として浸透しているため「SAO」でも認識されています。
著名人と公式サイト
芸能人は「○○公式サイト」のような形でその人の名前がタイトルに含まれていることが多いですが、タイトルに本人の名前が含まれていない場合のケースです。
マンガ家の名前での検索事例を見てみます。
「押切蓮介 公式」
「でろでろ」「ピコピコ少年」「ハイスコアガール」でおなじみ・押切蓮介先生の公式サイト「カイキドロップ」が表示。
探したい情報が即座に出てきます。
ちなみに「押切蓮介」単体では3位でした。
「宮原るり」
名称単体で公式サイト「ヘッポコロジー」が表示される事例です。
4位に公式ブログ(こちらもタイトルに作者名が含まれていません)が表示されています。
こんな検索結果も ~ 「コブラ 公式」
「コブラ 公式」で検索すると作者の寺沢武一さんの公式サイトが表示。
ある意味間違ってはいませんが…
結びつけが薄まることもある
「このキーワードと言ったらこれ!」ということをGoogleは上手く結びつけようとしていますが、キーワードは移りゆくものなので時代によっても意味は変わります。
一例として2012年に流行語大賞を取ったタレントの流行語に含まれる「ワイルド」と、そのタレントの公式ブログのランキング推移で見てみます。
2012年12月に流行語大賞を取った後に徐々にランキングを上昇させ、インターネットユーザーの中でも結びつけて認識されていることがわかりますね。
しかし、その後、徐々にキーワードとの結びつけが薄くなってきたためかランキングが徐々に下がってきています。
※もちろんそれだけの理由ではないかと思いますが、当社で計測している同様のキーワードでは世間一般の流行にかなり左右される傾向があります。
最後に
Googleのキーワードとモノゴトの結びつけは日々強くなってきており、将来的にはもっと広い範囲で理解できるようになる可能性が高いです。
だからと言って内部の最適化をしなくていいのかというとそういうわけでもありません。
紹介した事例を見ると分かるように「インターネットユーザーがそのモノゴトを認識している」ということが前提なので、永続的に人々に「○○と言ったら××!」と認識される存在でなくてはいけません。一時的な流行では結びつけが弱くなってしまいます。
「有名ではなくとも検索エンジンにきちんと認識をさせる」といった観点から内部対策は引き続き重要だと言えるでしょう。
今回の記事をもって私の記事は最終回となります。
ここをきっかけに検索エンジンに対して少しでも興味を持っていただける人が増えれば嬉しいなと思っています。
今までありがとうございました!

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