公開日:2021年11月19日
最終更新日:2021年12月03日
目次
SERP とは「サープ」と読み、【Search Engine Result Page】の略です。 検索エンジンの検索結果を表示したページのことをいいます。
検索結果(以降SERP)では、検索意図にあったサイトのタイトルと説明文が表示されます。
サイト運営者の皆様は、普段から良い記事、良いコンテンツをアップされていらっしゃるかと思います。 良い記事、良いコンテンツをアップしていけば、Googleはサイトを評価してSERPの順位は徐々に上がっていく可能性があります。 そしてSERPでの順位が上がれば、ユーザーの目に留まることが増え、サイト訪問者数が増えていくと一般的に考えられています。
また良い記事、良いコンテンツをアップする以外にも、SERPに表示される情報の種類や特徴を理解することで、集客アップの糸口を見つける手助けになることがあります。
まずは集客においてSERPが持つ重要性について理解しましょう。
SERPは集客において重要なポイントの一つです。 なぜなら、SERPの表示のされ方が変化していく度に、集客にも多大な影響を与えてきたからです。 そもそもGoogleは常にユーザーファーストであり、ユーザーの利便性を追求しています。 そのためSERPの表示のされ方は変化していき、ユーザーの利便性が向上され、その度にサイトのアクセスにも影響を与えてきました。
例えば、「エアコン掃除」というキーワードで検索をすると、SERP上にYouTubeが表示されるのがわかります。 そのため、Youtubeでエアコン掃除の手順に関する動画をアップし、SERP上に表示されるよう対策をしたり、既にSERP上に自身の動画がアップされているのであれば、Youtubeの概要欄から自身のサイトのリンクをつけたりする集客対策が考えられます。
このようにSERP上に表示されている情報や媒体を確認し、情報または媒体ごとに集客の対策をして、認知度を上げられる可能性があります。
他にもこのような事例があります。 SERPに表示される情報の種類の中の「強調スニペット」というものがあります。
詳しくはこちら:強調スニペットとは?時々見る検索結果で目立つあの表示は何? 強調スニペットはSERPの最上部に表示されるもので、一見クリック率が高いように見えます。しかし、実際の所ユーザーは強調スニペットに表示された回答に満足し、結果的にクリックせずに違うサイトに行ったり、帰ってしまったりするケースがあります。 そのため、通常の検索結果1位のサイトと比べ、クリック率が低いです。
このようにSERPに表示されている情報の種類によって、ユーザーの対応やサイトの見え方は大きく変わります。 そのため、SERPに表示されている情報の種類の特徴や特性を理解したうえで対策を行わないと、集客効果が半減したり、獲得できるはずだったユーザーを取りこぼしてしまいます。
逆に良い記事、良いコンテンツを用意するだけでなく、SERP上でのユーザーの見え方を意識して、コンテンツやその他媒体の対策をすることができれば、集客効果を最大化することもできるでしょう。
是非、次にご説明するSERPに表示される情報の種類と特性についてご理解して頂き、ご自身が集客したいと考えているキーワードが、SERPにどのような表示がされているのか調べてみましょう。
では、さっそくSERPに表示される情報の種類について紹介していきます。 SERPに表示される情報は大きく分けて以下のように分類されます。
では1つずつ見ていきましょう。
まず1つ目はSERPの上部に表示されるケースで最も多いリスティング広告になります。 リスティング広告は左側に「広告」と書かれており、下の図の青い枠で囲まれているのが「リスティング広告枠」です。
リスティング広告の特徴は以下が挙げられます。
リスティング広告枠はSERPの上部だけでなく、SERPの下部や2ページ目以降の上部、下部にもあります。 また、キーワードによってはリスティング広告に出稿しているサイトがないため、リスティング広告枠がなく、オーガニック検索枠しか表示されないケースもあります。
※オーガニック検索枠:自然検索枠とも呼ばれる。SERP画面に表示されるリスティング広告以外の部分のことを指します。
ちなみにSERP 1ページ目上部のリスティング広告枠のことをプレミアムポジションと呼びます。 プレミアムポジションに表示されるリスティング広告の数はキーワードによって異なりますが、 最大4つまで表示されます。 特徴としては検索したユーザーの目に留まりやすいことです。
2つ目はバーティカル検索です。 バーティカル検索とは、SERPに表示される検索機能で、ユーザーが検索したいキーワードを特定の分野で検索できる機能のことです。 検索できる分野はショッピングや画像、ニュースなどいくつかあります。
例えば、「2人掛けソファ」を検索する際、ユーザーはどんなデザインのソファがあるか画像検索をするケースが考えられます。
画像検索で表示される、または上位表示される可能性を上げる方法として以下が挙げられます。
※参照 Google 画像検索でのおすすめの方法
また、既に購入することを決めている場合、ショッピング検索をする可能性もあります。 その際、下のようにGoogleショッピングのページが表示されます。
Googleショッピングに自身の商品を登録する方法はGoogleMerchantCenter(グーグルマーチャントセンター)ヘルプを参照ください。
Googleショッピングのページ内にも広告枠があり、費用をかければGoogleショッピングの広告枠に表示させることが可能です。
3つ目はユニバーサル検索です。 ユニバーサル検索はSERPにおいてサイト以外のコンテンツも表示する機能のことです。 目的に見合った検索方法を選ぶ「バーティカル検索」は一部のユーザーには難しく、検索体験に不満を持たれる可能性がありました。 そのためGoogleはSERPにおいて画像やニュース、ショッピングなどの特別なコンテンツも表示させるようになりました。 ちなみに求人に関するキーワードを検索した際、下の図のように求人情報を表示されることもあります。これを「Googleしごと検索(Google for Jobs)」と呼びます。 「Googleしごと検索(Google for Jobs)」に表示されるようにするには以下の方法があります。
4つ目はローカル検索です。 ローカル検索とは、ユーザーの利便性を図るために、ユーザーの現在地情報に基づいて表示する機能のことです。 詳しくはこちら:Googleのローカル検索とは?掲載順位の決定方法や広告についても解説
例えば、ユーザーが「フットサル場」と検索した際、SERPの上部にはGoogleマップと一緒に現在地から近いフットサル場が表示されます。
ローカル検索で表示させるには以下のポイントが重要です。
詳しくはこちら:MEO対策とは?Google マップに上位表示させる6つの対策方法
5つ目はアンサーボックスです。 アンサーボックスとは、ユーザーが検索した際にSERPの上部に検索キーワードに対する回答を表示させる機能のことです。
アンサーボックスは以下3種類あります。
詳しくはこちら:知ってた?Googleが表示する「アンサーボックス」の様々な種類
強調スニペットとは質問を意図するようなキーワードで検索をした際に、検索結果の最上部にベストアンサーを強調表示するものです。
詳しくはこちら:強調スニペットとは?時々見る検索結果で目立つあの表示は何?
強調スニペットのメリット・デメリットは以下になります。
メリット
デメリット
ナレッジカード(ナレッジグラフカード)とはナレッジパネルとも呼ばれ、検索キーワードに対してGoogle機能のナレッジグラフによる情報を表示させるものです。 下の図の赤枠部分をナレッジカードと呼びます。
※ナレッジグラフ:Googleがインターネット上の様々な情報源から収集した情報を格納しているデータベース
検索するキーワードによりますが、右側のナレッジカードのみ表示されたりするケースが多いです。
ライブリザルトとは検索キーワードに対してリアルタイムの情報を表示するものです。 例えば、天気や為替、スポーツの結果などの情報が該当します。
6番目はリッチリザルトです。 リッチリザルトはリッチスニペットとも、SERPに表示される情報を視覚的にわかりやすくしたり、操作機能を追加し検索体験を補助したりするための拡張機能のことです。
詳しくはこちら:リッチリザルト(リッチスニペット)とは?種類や効果、詳しい活用方法を解説。 リッチリザルトは30ほどの種類があります。その中でも代表的なものを紹介します。
リッチリザルトがあることによって、以下のメリットがあります。
実際にGoogleのヘルプの中にリッチリザルトにより、クリック率が1.2倍になった事例もあります。
※参照 https://developers.google.com/search/case-studies/stylecraze-case-study?hl=en
リッチリザルトを表示させるには、サイトに「構造化データ」をマークアップする必要があります。 「構造化データ」をマークアップする方法はいくつかありますが、HTMLに構造化データのタグを記述するのが一般的な方法です。
最後は「ほかの人はこちらも検索」です。 「ほかの人はこちらも検索」とは検索キーワードに関連するキーワード候補や同様の検索キーワードで検索したユーザーの履歴を元に、レコメンドとしてキーワード候補を表示してくれるものです。
Googleで、特定のページにアクセスした後に、短時間でSERPに戻ると、 「ほかの人はこちらも検索」が表示されます。 「検索ニーズが解決されなかった」または「ニーズを満たす情報がなかった」とGoogleが判断するからです。
「ほかの人はこちらも検索」に表示されるキーワード候補を分析することによって、ユーザーがどのような情報を求めているのか探ることができます。
以上がSERPに表示される情報の種類になります。
SERPに表示される情報の種類についてご理解頂けましたか。 もし、サイト運営者の皆様の中でご自身のサイトが、SERP上に「強調スニペット」や「ナレッジカード」、「画像検索結果」「Googleショッピング結果」として表示されているのか調べたいと思いましたら、Ahrefs(エイチレフス)というSEO分析ツールがおすすめです。 https://ahrefs.jp/
最後に、SERPに表示されている情報の種類によって、ユーザーの動きやサイトの見え方は大きく変わります。 そのため、SERPに表示されている情報の種類をきちんと理解し、良い記事、良いコンテンツを用意するだけでなく、SERP上でのユーザーの見え方を意識しながら、サイト運営をしましょう。
伊藤 康貴
マーケティング部
2018年Web広告会社に入社、比較メディアやSEOのコンサルティング営業に従事。3年間で200社以上の企業様の集客に携わる。 より集客の見識を深めるために2021年フルスピード入社。 オウンドメディア『GrowthSeed』の運営/ライティング、メルマガ運用、広告運用など自社のマーケティング業務を担当している。
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