2016年09月15日
ページランクとはGoogleによって開発されたウェブページを評価する仕組みのことで、サイトがどのくらいの価値のある被リンクを獲得しているかの指標です。Google創業者のラリー・ペイジの「ペイジ」とウェブページの「ページ」をかけて「ページランク」という名称になりました。
目次
Googleの理念というページでは「ウェブ上の民主主義は機能します」という項目があり、その中で以下のように記載されています。
PageRank のアルゴリズムでは、ページ間のリンクを「投票」と解釈し、どのサイトが他のページから最高の情報源として投票されているかを分析します。
ページランクの仕組みは学術論文の引用の「多くの論文に引用されている論文は優れた論文である」「(多くの論文に引用されている)優れた論文に引用されている論文は優れた論文である」という考え方から来ています。 ウェブの話に置き換えると「多くのサイトに参照されているサイトは優れたサイトである」「(多くのサイトに参照されている)優れたサイトに参照されているサイトは優れたサイトである」というイメージです。
「単純に参照されている数が多ければいい」というわけではなく、「優れたサイトから参照されている(=質の高いサイトからの参照)こと」も重要ということが分かります。
またページランクは被リンクについての指標で、あくまでも200以上あるアルゴリズムの一つです。重要度が高いというのは間違いありませんが「ページランクが高ければ高いほど良いサイト」「ページランクが高ければ必ず順位が上がる」というわけではありません。
ページランクの考え方は前述の通りですが、ページランクには2種類あります。 1つはGoogleの内部で更新されているページランク、もう1つはツールバーのページランク(ToolBarPageRank/TBPR)です。
両者の違いは次のようなものです。
一般のユーザーが視覚的に確認できたのはTBPRで、各ページの(被リンクの)強さを確認する指標として頻繁に使用されていました。
例えば上記はChromeブラウザの拡張機能(アドオン)のひとつで、ページランクを表示させるものです。 ※現在は使用してもTBPRの確認は不可。
2016年3月に「ページランクが完全に終了」というニュースを海外の検索関連メディアが報じました。 その際に終了したのは「TBPR」の方です。
遡って行くと2014年にGoogleのジョン・ミューラーがウェブマスターハングアウトで「今後TBPRは更新しない」と発言していました。 「更新しない」と発言されており、それ以降に実際に更新はされなかったものの、視覚的にはTBPRが確認できる状態(※)が続いていました。 その「視覚的に確認できる」状態も2016年3月に完全に終了したということです。
※最後にTBPRが更新されたのは2013年12月のため視覚的に確認できた数値も2013年かそれ以前のものと思われます。
参考:2014年「English Google Webmaster Central office-hours hangout」
現在はブラウザのアドオンや第三者ツールを使用してもTBPRは一切確認することができません。
TBPRが終了したことにより起こっている誤解が「被リンクの効果がなくなった」「ページランクがなくなった」というものです。
繰り返しになりますが「ページランクがなくなった」というのは「従来視覚的に見られる状態だったTBPRが視覚的に見えなくなった」というだけの話であり、被リンクの効果は健在、かつ、前述のGoogle内部で更新されている「ユーザーの目に見えないページランク」は現在も存在しています。 これは経営理念に「PageRank™ アルゴリズムをはじめとするさまざまな技術を使用して、各ウェブページの重要性を評価しています。」という一文があることからも理解できるでしょう。
ページランクは現在視覚的に確認できなくなってしまったので、特に気にするようなことではありませんが被リンクは引き続き重要度が高いということは認識しておきましょう。
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