2019年09月10日
オウンドメディアは企業が自社関連の情報を含め、ユーザーにとって有益なコンテンツを提供することで流入を増やし 、ユーザーの興味を喚起したり既存顧客とのエンゲージメントを高めたりするのが主な役割。流入を増やすにはコンテンツの投稿頻度や内容はもちろん、基礎的なSEO対策も必要となります。
この記事では、初めてオウンドメディアを立ち上げる方に知って欲しいSEO対策について、簡単なチェックポイントも紹介しながら解説していきます。
目次
オウンドメディアのSEO対策は、立ち上げ時と開設してから時間が経過した時とで異なります。自分のメディアが今どのフェーズにいるのかを見極めて、適切にSEO対策をしていきましょう。
オウンドメディアの立ち上げ前後のフェーズ、数カ月経過してからのフェーズ、そして運営を数年継続するフェーズごとに、SEO対策のポイントを紹介します。
まずは、オウンドメディアの立ち上げ前後の時点でやるべきSEO対策から解説します。
Webサイトの構造 は、一度決めてしまうと後から改修するのに工数がかかるため、この時点で策定しましょう。
策定する内容 としては、
などが挙げられます。
また、ここでは立ち上げるWebサイトが、Googleの求めるガイドラインを満たしているか(≒適切なSEO対策がなされているか)、振り返りができる体制になっているか確認することも大切です。
Google自ら「検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド」と呼ばれる資料を公開していますので、実際にWebサイトを作成する方もそうでない方も、オウンドメディア運営に関わる方は必ず目を通しましょう。
参考: Search Console ヘルプ-検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド(外部サイトに遷移します)
オウンドメディアを公開し、数カ月間安定してコンテンツを更新できるようになってきたら、一度振り返りをすることをおすすめします。
次に、現在のアクセス数や検索流入が多いコンテンツについて確認 します。 開設から3カ月~半年前後の状況を見て、最初に設定した目標のアクセス数とどれだけ乖離があるか、現在最もアクセスを稼いでいるコンテンツは何か、アクセスを稼いでいる要因は何か、そのコンテンツはコンバージョンに繋がっているか、などコンテンツがWebサイトにどんなアクセスをもたらしているか確認してください。
そして、アクセスを稼いでいるコンテンツは、どのようなキーワードで流入しているかを確認しましょう。流入キーワードはGoogleサーチコンソールで見られるほか、Ahrefs (エイチレフス)など外部ツールでも確認できます。
<Googleサーチコンソール トップページ>
<Ahrefs サイトエクスプローラーで流入キーワードを確認した場合>
アクセスを稼ぐコンテンツでの流入キーワードを参考に、それに派生するキーワードによる記事も網羅してみようかなど、今後作成するコンテンツのテーマ設定に活かします。
以上の振り返りは毎月ペースで行うと、より早いサイクルで軌道修正が可能です。
最後に、細かな軌道修正を行いながらオウンドメディアを運用し、1年以上経ったときにやるべきSEO対策について解説します。この時期まで運用されている場合、公開されたコンテンツはある程度のボリュームに至っており、内部リンクの構築はもちろん、被リンクや何らかのコンバージョンもある程度獲得できているのではないでしょうか。
ここで見直して欲しいのが、Webサイトの構造と、今後公開するコンテンツの方針の2つです。
まずはWebサイトの構造から 。Googleは数か月に一度、大規模なアップデートを行っています。このようなアップデートの中には、Webサイト側が対応をしないことで検索エンジンから評価されにくくなる、とGoogleが明言することもあります。
過去にGoogleが検索エンジンの評価に関係がある、と明言したものとしては、ページの表示速度、WebサイトのHTTPS化などがあります。
また、細かいアップデートについては毎日のように行われているとも言われ、新しい検索機能が追加されることもあります。
このように、Googleが推奨するWebサイトの仕様変更については、できるだけ早く対処しておきたいところです。もちろん、工数や予算の都合ですぐに対応することが難しい場合もありますので、最新情報を確認しつつ現在のSEOに適したWebサイトに改修しましょう。
次に、今後のコンテンツ方針について。これまでコンテンツがもたらしたアクセスが、目標に繋がっているかどうかを振り返りましょう。アクセス上位ページを見るだけでなく、コンバージョン(サービス紹介ページへの遷移、資料ダウンロード、問い合わせなど)の多いページと、そのページにおける検索エンジンでの流入キーワード、順位を確認します。これらはGoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールなどで確認します。 そして順位が上がる余地があれば、対象ページのリライト、追記をして、さらなる順位上昇を狙ってみましょう。
以下は、オウンドメディアを運用するときにチェックしておきたい、SEO対策のポイントをまとめたリストです。コンテンツを公開する前のチェックリスト として、ご活用頂ければ幸いです。
以上、オウンドメディアにおけるSEO対策の基本をお伝えしてきました。 ユーザーにとって価値のあるオウンドメディアを目指すこと、SEOの技術的な面を意識して運用すること、この両方が合わさることで、検索エンジンでの上位表示という結果にもより良い影響を与えるはずです。 逆にそれらがおろそかになっていると、閑散としたサイトになってしまう恐れもあります。今回のチェックリストも参考に、丁寧に一つずつ検索エンジンへの最適化を進め、継続的にコンテンツの公開、更新ができる体制を整えていってみてください。
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