公開日:2018年04月30日
最終更新日:2021年02月12日
目次
膨大なデータ量とクロール頻度を誇るSEO支援ツール「Ahrefs」。 このツールには、被リンクチェックやキーワード調査、順位変動チェックとSEOに役立つさまざまな機能が備わっています。
その中でも、今回ご紹介する「Site Audit(サイト監査、以下サイト監査)」は、登録したWebサイトのHTML、CSS、メタディスクリプションなどの要素をクローリングし、「Webサイトの健康状態」をまとめてレポーティングしてくれる機能です。
Site Audit は、2017年12月に実装されており、今後さまざまなアップデートを行うことを公式ブログ(※)で発表しています。 ここでは、2018年4月時点で確認できる画面を元に、基本の設定方法についてご紹介します。
※参考:Ahrefs公式ブログ-This is the new Site Audit tool by Ahrefs
Webサイトを登録する手順 競合サイトも登録できる! Google Lighthouseとサイト監査の違い
サイト監査を使うには、Webサイトを「プロジェクト」として登録する必要があります。 登録時の設定項目が多いため、順を追って紹介しましょう。
初めにAhrefsの「サイト監査」画面で、「+New project」ボタンをクリックします。
「Scope&seeds」の項目では、Webサイトのドメインを入力します。 ドメイン名を入力すると、プロジェクト名が自動的にサジェストされますが、これはそのまま使うかまたは任意のプロジェクト名に変更できます。
また、この項目ではhttpとhttpsのクローリングも設定できます。HTTPS化しているWebサイトの場合は、どちらにもチェックを入れておきたいところです。
なお、httpsが存在しないサイトの場合、以下のキャプチャのように赤字で注意書きが表示されます。
この項目は、サイト管理者用のオプション機能です。 ここで指定されている形式で所有権の確認を行うと、クロール速度が速くなったり高度な設定が行えたりと、サイト監査がより使いやすくなります。
2018年4月時点では、以下の確認方法があります。
「Crawl settings」は、Webサイトのクローリング速度、範囲を設定するステップです。
この項目は設定範囲が多いため、以下にリスト化してご紹介します。Webサイトの規模、更新頻度に応じてクローリングする速度や範囲を調節しましょう。
「Limits」の項目は、ある程度対象とするWebサイトの階層やディレクトリについて詳しい場合でない限り、クローリング漏れなどが発生する恐れがあるため、厳密に設定することはあまりおすすめできません。
このステップでは、クローリングのスケジュールを設定します。 運営するWebサイトの規模、更新頻度にもよりますが、基本的には毎月設定にしておけば、月次比較もしやすくなります。 より詳細にクローリングしたい場合は、毎週設定にしておきましょう。
また、曜日、時間設定もできるため決まった日時にWebサイトを更新する必要がある場合は、この項目も設定しておくと良いでしょう。
「Run First Crawl Now」が有効になっている状態で「Create project」をクリックすると、すぐにWebサイトのクローリングが行われ、以下のキャプチャのような画面が表示されます。
これで、サイト監査のプロジェクトが1つ作成されました!
この画面では、Webサイトのクローリング状況をリアルタイムで確認できます。クロール結果が完全に表示されるにはある程度の時間(大規模サイトの場合1日以上かかる場合も)が必要となるため、注意してください。
途中でクロールを止めるときは、画面右上の「Stop Crowl」ボタンから「Stop Crowl」をクリックします。クロールを再開するときは、「Run New Crowl」をクリックします。
設定を間違えてしまったときなどは、画面右上の歯車牡丹をクリックします。
白い枠内に現在のクロール設定が表示されると共に、「Edit Settings」ボタンが枠内の上に表示されます。これをクリックすると、「Scope&seeds」の画面に戻り、最初から設定を見直すことができます。
クロールしたいサイトを追加する場合は、「+New project」ボタンから同じ手順で行えばOKです。
プロジェクトを削除する場合は、プロジェクト右端のバーガーアイコンから、「Delete project」を選択すれば削除できます。
サイト監査の用途は、自身で運営しているWebサイトを登録し、HTMLタグやCSSなどをクロールして、SEOに関連する問題が発生していないか、メンテナンスすべき箇所をチェックすることがメインとなるでしょう。
ですが、サイト監査は競合サイトをクロールすることも可能です。
サイトエクスプローラーやランクトラッカーなど、Ahrefsが持つ他の機能と比べ、サイト監査で競合サイトを分析するメリットはあまりないように思えますが、以下のケースであれば有用と言えます。
「サイト監査」という名称から、Googleが開発した「Lighthouse」を思い浮かべる方もいるのではないでしょうか。
確かに、Webサイトのパフォーマンスをチェックするという意味では同じなのですが、Ahrefs公式ブログでは、「今後、(Ahrefsの)サイト監査はLighthouseをサポートする」と記載しています。
“It will support Lighthouse — This one is in the pipeline right after JavaScript rendering.”
また、2018年4月時点のLighthouseは、SEOの問題をチェックする項目は10個前後であるのに対し、Ahrefsのサイト監査は100以上の項目に対応しています。使い分け方としては、LighthouseでWebサイトのパフォーマンスを大まかに確認し、サイト監査で深堀するイメージです。
確認できる項目は実に膨大。今後、グロースシードではそれらについても改めてご紹介していきます。今回ご紹介したサイト監査の登録方法を参考に、まずはご自身のWebサイトをクロールしてみましょう!
サイト監査の詳細については、Ahrefsの公式Youtubeチャンネルによる紹介動画もぜひご覧ください。
参考:Ahrefs公式Youtubeチャンネル-Ahrefs Site Audit Tool (Preview)
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【保存版】これだけは覚えておきたいAhrefsの使い方(ダッシュボード編)
【2018年版】AhrefsのダッシュボードにWebサイトを登録するには
【2018年版】Ahrefsで使える「キーワードエクスプローラー」の使い方
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