CPAとは
ロングテールとは
- 用語解説
公開日:2016年06月08日
最終更新日:2024年06月03日
ロングテールとは、米ワイアード誌の元編集長クリス・アンダーソンが提唱した理論で、Amazon.comの売上の半分以上が、販売ランキングの40,000位以下の商品で支えられているという事を説明するために生まれた理論です。
販売する商品(品目)を横軸に、販売数を縦軸にしたグラフを描くと、下図のような長い尻尾のような曲線を描くことから「ロングテール(長い尻尾)」というネーミングになったと言われています。
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目次
ロングテール理論の勘違い
Amazonの躍進などもあり、一躍脚光を浴びたロングテール理論ですが、実はAmazonでも売れ筋の商品以外は在庫を持っていないことが多く、実際の売上額がロングテール理論の通りに成立するかは疑問です。
これは「実体のある商品」の場合、在庫がないと結局注文をキャンセルされてしまうことが多いため。
また、賞味期限のある食品などは、期限内に売れなかった商品は廃棄するしかありませんので、ロングテール理論は成立しにくいと考えられます。
ただ「実体のない商品」、Kindleや音楽データなどのデジタルで流通する商品であれば、在庫数が事実上無限であること、廃棄する必要がないことなどから、ほぼロングテールの理論通りに成立するはずです。
また、ロングテールを解説する時には、よく「パレートの法則」もセットで解説されます。
パレートの法則とは「2:8の法則」などとも呼ばれていますが、「少数のものが多くのものを独占する極端に偏った分布状態」を指しているので、割合が常に2:8になる法則というわけではありません。
ロングテールとパレートの法則は対極的に語られる事も多いのですが、これは間違いです。最初に示した図の通り、ロングテールでも一部のものが多数を占めている状態になりますので、パレートの法則のバリエーションがロングテールだという解釈が正しいと言えます。
ロングテールSEOのアプローチ
ロングテール理論の考え方は、「ロングテールSEO」として検索エンジンマーケティングにも応用されるようになっていきました。
ロングテールSEOの場合は、横軸を検索されるクエリ(キーワード)、縦軸をアクセス数として、検索されるクエリの数を増やしアクセス数を増やしていくというアプローチがとられます。
検索クエリを増やすための方法には、大きく2つの方法があります。
- 既存ページのコンテンツを修正して、そのページが別のクエリでも検索結果に表示されるようにする。
- 新しいページを作成し、そのページが検索結果に表示されるようにする。
新しいページを他のページと異なるテーマで作成すれば、検索されるクエリは増えますが、コンテンツを作成すること自体が非常にカロリーを消費する作業でもあり、なかなか進まないと思います。
そこで、まずは既存ページのコンテンツを修正して検索クエリの数を増やしていく方法が現実的です。
既存ページの修正テクニック:別の側面から説明するコンテンツを追加する
Googleは一つの側面から説明したコンテンツではなく、対象をあらゆる側面から説明したコンテンツを、より上位表示させます。
どんなクエリで検索しても、ウィキペディアがだいたい上位表示されているのはそのためです。
例として、ウィキペディアの東京駅のページを見てみましょう。
出典や参考情報などを除いても、実に11もの見出しがあります。
東京駅の構造や駅の歴史、再開発事業の説明、売っている駅弁、利用状況など、東京駅をあらゆる側面から説明したコンテンツが掲載されています。
このように、一つの物事をあらゆる側面から説明することで、様々なキーワードがページ内に設置されることになります。
そのため、多くの検索クエリでそのページが表示されるようになるという仕組みです。
ウィキペディアの東京駅のページでも、再開発事業に関するコンテンツがあるため、「東京ステーションシティ」や、東京ステーションシティのキャッチフレーズ「東京駅が、街になる」という検索クエリでも上位表示されています。
とは言っても、どんなコンテンツを追加したら良いのか分からない…ということもあるかと思いますが、サーチコンソールの検索アナリティクスで分析をしていけば、だいたいは掴めます。
検索アナリティクスの活用方法は、既存ページの修正が限界に達したら新規ページを作成する 既存ページのコンテンツを修正する方法だけだと、増やせる検索クエリの数もいつか限界に達します。 ただ、既存ページの修正と同じ感覚で新しいページを作成してもうまくいきません。新しいページでは、まったく新しい検索クエリを取っていく必要があるためです。 新しい検索クエリを探すときには、カスタマージャーニーの考え方を取り入れていくとスムーズです。 HTMLの修正やちょっとしたキーワードの調整だけで、ロングテールSEOが成果をあげる時代は終わりました。 ロングテールSEOにもコンテンツマーケティングの考え方を取り入れて施策を行っていく必要があり、検索エンジンの進化に伴ってその考え方はますます重要になってきています。 ↓株式会社フルスピードのSEOコンサルティングサービスのご紹介(資料DLページ) 株式会社フルスピードはSEOコンサルティングサービスをご提供しています。株式会社フルスピードは2001年の創業から5,500社以上ものSEOコンサルティング実績を積み上げてまいりました。 株式会社フルスピードは世界で60万人が導入する最高水準のSEO分析ツールAhrefsのオフィシャルパートナーでもあり、これまで培ってきたSEOノウハウとAhrefsのサイト分析力を活かしたSEOコンサルティングサービスをご提供することが可能です。SEOコンサルティングサービスの詳細に関しましては上記バナーをクリックしてご確認くださいませ。お気軽にご相談ください。
既存ページの修正に限界を感じたら、そろそろ新しいコンテンツを作る時期に入っています。
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