検索エンジン経由でアクセス数アップができなくなりそうなキーワード
ハミングバードアップデートとは
- 用語解説
公開日:2016年10月25日
最終更新日:2024年06月03日
ハミングバードアップデートとは従来と比較して会話型の検索クエリをより正確に理解できるようになったGoogleのアルゴリズムです。
従来は検索キーワード単位で理解し検索結果を返していましたが、ハミングバードアップデートにより前後の文脈や背景まで読み取って理解し、適切な検索結果を返すことができるようになりました。
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目次
ハミングバードアップデートの実施時期
ハミングバードアップデートは2013年8月前後に実装されたと言われています。
8月はアルゴリズムの実装、またその存在すら発表されていませんでしたが、翌月2013年9月にGoogle15周年記念イベントの場で「おおよそ1ヶ月前に実装していた」という発表がなされました。具体的な日程においては明らかにされていません。
同年の5月に会話形検索機能がリリースされていることから、Google側でも会話系クエリにより正確に対応できるように注力していることがうかがえます。
「ハミングバード」は日本語で言うと「ハチドリ」。
ハチドリの特性である素早く動くというところから由来しており、会話形検索に対して「正確に素早く」対応できるようなアップデートとして命名されています。
ハミングバードアップデート前後の違いは?
それまでの検索エンジンはあくまでキーワード・単語単位でページの内容を認識していました。
例えば「ピザハットのピザ1枚あたりのカロリーは?」という検索に対して、従来は「ピザハット」「ピザ」「カロリー」のようなキーワードが最適に含まれている非公式サイトを表示していました。あくまで「キーワードが適切に散りばめられている」という観点で正確にサイト内施策が行われているサイトが上位になっていたというようなイメージです。
この検索クエリではハミングバードアップデートの導入により、ピザハット公式サイト・ピザのカロリー一覧表ページを表示するようになり、より正確な情報を適切に返せるようになっています。
極端なことを言うと、対策キーワードが含まれていなくても「検索している文脈と合っている」と判断されると上位に上がるというような仕組みになっています。2〜3語のキーワードではなく、あくまで会話形のロングテール系キーワードの検索が対象です。
ハミングバードアップデートの対策は?
ハミングバードアップデートは会話形の複雑な検索をより的確に認識できるようになったアップデートなので、ウェブマスター側で対応することは特にありません。
ハミングバードアップデートに対して何か対策をする、というよりも「対策をしなくても適切な検索結果を返すことができるようになった」という認識の方が正しいでしょう。
敢えて対策を挙げるのであれば「より正確な情報を、ユーザーにわかりやすく、きちんとページ内にまとめましょう」といったウェブサイト運営の上ではごく当たり前のことが対策といえます。
このアップデートと似たタイミング(2013年8月)で順位が下がったサイトもあるかもしれませんが(※)、認識としてはサイトにマイナスの要因があってランキングが動いたというよりも「より検索クエリに対して適切な回答をしているサイトにランキングを抜かれた」という方が正しいです。
※ハミングバードアップデート以外にもGoogleは200以上の評価指標があるので時期が重なっても「ハミングバードアップデートでランキングが下がった」と断言できることはありません。特に会話形ではない2〜3語の検索キーワードはまた別の原因の可能性のほうが高いです。
※ハミングバードアップデートについては特定のタイミングで行われるものではありませんので2016年現在、特に気にする必要はありません。
(追記)ハミングバードアップデート以降の現在のGoogleの理解力
2013年にロールアウトしたハミングバードアップデートですが、それ以降Googleは大きく進化しており、当時よりも複雑な文脈を読み取れるようになっています。
当時は「より的確なサイト」を検索結果に表示していましたが、現在はさらに進化してフィーチャードスニペット(ダイレクトアンサー)と呼ばれるようなボックス形式のものでアンサーを返す場合もあります。
例えばハミングバードアップデートの実装事例として当初Googleが挙げていた事例のクエリ「ピザハットのピザ1枚あたりのカロリーは?」(pizza hut calories per slice)という例で公式サイトが上位表示されるとされていましたが、現在米Googleで同検索キーワードで検索を行うと次のような形式になります。
ピザハットのカロリーが検索結果上に表示(※他サイトからの抜粋)されており、その下がピザハットの公式サイトです。
こうした事例は(日本の)他の検索キーワードでも確認され、上記事例と同様に検索結果のみで完了してしまうという事例も今後増えてくるかもしれません。
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