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米Google、Perspectivesフィルタ提供開始で検索行動は変わるのか?
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公開日:2023年07月07日
最終更新日:2024年06月03日
2023年6月27日、Google は米国版のモバイル検索結果に「Perspectives」フィルタの導入完了をTwitterアカウントで発表しました。
Perspectivesは 5月にGoogle I/O 2023で発表された検索フィルタの新機能です。
事前発表では、世の中に存在する多くの意見や他者の体験に簡単にアクセスできる検索結果となることが示唆されていました。
実際はどのようなものとなったのでしょうか?この記事では、Perspectivesの概要と米国版のPerspectivesのモバイル検索結果から考察される検索行動の変化についてお伝えします。
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目次
Perspectivesのリリースと利用方法
Perspectivesは5月のGoogle I/Oでの発表から約1ヵ月半の時を経て、米国/英語のモバイル検索のみで利用開始できるようになったことがTwitterアカウントで報告されました。
Our Perspectives filter is now available on mobile web & the Google app for searches (US/English for now) where it might be helpful to hear from other people. It lets you find videos, images & posts people have shared on forum sites and social media communities. Learn more:… pic.twitter.com/LNZJ5K4flr
— Google SearchLiaison (@searchliaison) June 26, 2023
投稿内の動画にもあるように、モバイル検索時に出現する「Perspectivs」のフィルタをクリックすることで、ソーシャルメディアや掲示板、Q&Aサイト等で個人が作成したコンテンツをまとめて確認することができます。
検索したトピックに対する様々な視点のコンテンツが並ぶため、検索ユーザーは通常の検索結果を見るよりも素早く多くの意見や示唆を受け取ることができるようになるでしょう。
現時点では、米国のみで利用可能な機能であり日本では未対応となっています。
Perspectivesに表示されるコンテンツ
実際のPerspectivesにはどんなコンテンツが表示されているのでしょうか?検索結果を実際に確認してみました。
こちらは、実際に「what is seo」で検索した際の検索結果です。
並んでいたのは、ahrefsのYoutubeチャンネルに投稿されたSEOの解説動画や、Quora(世界で月間ユーザーが約3億を超えるQ&Aサイト)に投稿されたSEOについてのスレッド等が主に表示されていました。
「SEOとは」の通常の検索結果では「SEOを提供する企業のオウンドメディアの記事」等、テキストが中心のページが多く上位表示されているのに対して、Perspectivesは動画や画像等がごちゃ混ぜで表示され、一覧に並ぶコンテンツ形式が通常検索よりも豊富であることがわかります。
また、Q&AのスレッドやYoutubeのコンテンツ等が多く並ぶことで、通常検索よりも短時間で多くの意見に触れやすく、コンテンツを発信している人物をイメージしやすいのも一つの特徴となっています。
どんなプラットフォームが多く表示されているのか?
いくつかのキーワードで検索してみると、確認した限りでは、「Youtube」「Tiktok」「Reddit」「Quora」「Twitter」「Facebook」等に投稿されているコンテンツが多く表示されていました。
検索するキーワードによっては、そのトピックと関連の深いQ&Aサイト等も表示が確認できましたが、基本的には先述のプラットフォームがほとんどを占めています。
今回確認した限りでは、個人や企業ブログのドメインは確認できていないことから、ソーシャルな場を提供しているメディア以外はPerspectivsに露出させることは現状難しいかもしれません。
PerspectivesによるGoogle検索の行動変化
Perspectivesは、様々なSNSやQ&Aサイトのコンテンツを同時に検索することができるため、「Perspectives」の検索は各SNSの検索窓やQ&Aサイトの中で何かのヒントを求めて検索する際の行動と似ているかもしれません。
そのため、抱える悩みに対して多くの意見を求めている際や、あるトピックに対する反応等を確認する際には、通常の検索結果よりも求めるコンテンツに出会いやすい場になると思われます。
例えば、下記は「ニューヨークの日本食レストラン」についての検索結果です。
個人がおすすめするお店をまとめたYoutubeの動画やニューヨークで最も美味しい日本食レストランを協議しているQuoraのスレッド等が上位に表示されています。
通常の検索結果では、グルメ予約サイトや情報メディアのまとめ記事等が多く表示されるため、その領域に詳しい個人が投稿したコンテンツやそのトピックに対する様々な意見は、これまでのGoogle検索では中々直接見つけることが難しい状況もありました。
しかし、Perspectivesを利用することで専門家や個人の様々な意見や体験に多く触れることができ、これまでよりも選択肢が広がりやすくなったと言えるでしょう。
現状、日本でのリリース予定日は未発表ですが、日本で導入された際にも、「Youtube」「Tiktok」「Twitter」等の日本でもユーザーの多いSNSは多く表示されると予想されます。Q&Aサイトや掲示板としては、Yahooo知恵袋やOKWaveなどが多くなるかもしれません。検索キーワードによっては、その領域に特化した掲示板なども表示される可能性はあるでしょう。
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