2015年06月19日
こんにちは。Growth Seed編集部です。
コンテンツ制作がSEOのメインストリームになってきている昨今、この記事を読んでいただいている方も、日々コンテンツ制作と格闘しているかと思います。 そこで今回は、5,000ページ以上のコンテンツを制作してきた実績データをもとに、ここを注意しておけばコンテンツの成功率があがる!という方法をご紹介します。
なおこの記事では、自然検索経由でのアクセス数が増えることを、コンテンツが成功したと定義しています。
目次
コンテンツの成功はなによりも、そのコンテンツでターゲットにしているキーワードの検索ボリュームがあるかどうかが重要です。検索する人がいなければアクセス数も増えません。
検索ボリュームは、GoogleAdwordsのキーワードプランナーで調べる事ができます。
季節要因が強いキーワード(バレンタインやクリスマスなど)を調査するときには注意が必要です。例えば「クリスマス」というキーワードの場合、季節によって検索ボリュームにこれだけの差が生まれます。
GoogleAdwordsキーワードプランナーでは、Webサイトを指定してキーワードの候補を検索することもできます。 どんなキーワードが候補にあるのか想像しにくい場合には活用してみましょう。
キーワードの検索ボリュームを調査する方法はご理解いただけたかと思いますが、ここでひとつの疑問が生まれます。
”どのくらいの検索ボリュームがあればコンテンツの成功率は高まるのでしょうか?”
弊社の実績データから見ると、最低100前後の検索ボリュームが必要です。
ターゲットとするキーワードの検索ボリュームは、多すぎても少なすぎても成功しない確率が高まります。
上位表示が超難関なキーワード「FX」の検索ボリュームは110,000もありますので、こういったキーワードではコンテンツ制作だけで上位表示をさせることは不可能です。
一方、「FX 円」というキーワードになると検索ボリュームが10しかありませんので、仮に上位表示できてもアクセス数が増えるとは限りません。
検索ボリュームが「ちょうどいい範囲」に収まっているとき、コンテンツの成功確率がもっとも高まるのです。
弊社の実績データでは、GoogleAdwordsのキーワードプランナーを使っても検索ボリュームが表示されないキーワードでは、1位に表示されたとしてもアクセス数の増加にはつながっていません。
下表は、検索ボリュームが表示されないキーワードの、直近30日間の検索順位別平均クリック数の表です。(サーチコンソールのデータを使用しています)
検索ボリュームが非表示のキーワードの検索順位別クリック数(平均値)
多少の例外はあるものの、検索ボリュームが非表示のキーワードでは、仮に3位までに表示されていても30日で10回~15回のクリックしかありませんでした。
ただ、こういった検索ボリュームが表示されないキーワードが不要なのか?というと、実はそうでもありません。
いまは確かに検索ボリュームが無いかもしれませんが、これから人気が出てくるキーワードである可能性もあります。 また、誰がいつどんなキーワードで検索するのかはGoogleにも分からないため、これから検索されるキーワードをキャッチアップするという意味でも、こういったキーワードも重要だと言えます。
余談ですが、検索ボリュームが3,000以上のキーワードをサジェストツールにかけると、コンテンツのもとになりそうなキーワード候補を得ることができます。試しにやってみてください。
キーワードサジェストツールとその使い方はこちらをご覧ください。 記事作成に便利!無料で使えるツール | GrowthSeed
検索ボリュームが100くらいのキーワードでの、順位別のクリック率(以下、CTR)はどの程度なのか集計してみました。サーチコンソールの検索アナリティクスのデータをもとに集計しています。
まずはPCのみのデータです。1位が約50%と非常に高いCTRである一方、10位になると2%程度まで減少してしまっています。概ね順位が下がるとCTRも下がる傾向にあります。
【PC】検索ボリューム100前後のキーワードの検索順位別CTR(中央値)
次にモバイルのみのデータです。PCの時と同様に順位が下がるとCTRも下がる傾向にありますが、2位と3位のCTRが大きく違う点と、5位以下のCTRがほぼ0%だった点が特徴的です。
【モバイル】検索ボリューム100前後のキーワードの検索順位別CTR(中央値)
モバイルの場合、リスティング広告が表示されるとファーストビューに2位くらいまでしか表示されないのが影響している可能性があります。
地図などのほかの要素が差し込まれるキーワードでは、3位以下のCTRはさらに下がる事が考えられます。 モバイルでの露出も考えていかないといけませんが、モバイルでは2位以内に表示されないと意味がないという事が言えるのではないでしょうか。 想像はしていましたが、数字を見ると驚愕します……。
実は同じ検索ボリュームでも、CTRがまったく違うキーワードというものがあります。検索アナリティクスの表示回数も同じくらいでもCTRがまったく違うのです。
これは検索するユーザーの目的がほぼひとつかどうか?という点が大きく関係していると考えられます。
例えば「新幹線 病気」というキーワードで検索をする人の目的を考えてみると、以下のように複数の目的が考えられます。
このように検索するユーザーの目的が多岐にわたる可能性のあるキーワードでは、仮に1位に表示されていたとしても、CTRが先ほどご紹介した数値よりも下がる傾向にあります。
もしすべてのニーズに応えるコンテンツを用意していた場合は、それをユーザーに伝えるためにtitleタグやmeta descriptionを工夫する必要があります。 検索結果のCTRを高めるためのtitleやmeta descriptionの工夫については、次回以降でご紹介します。
ここまでお読みいただきありがとうございました。 今回の記事でお伝えしたかったことは下の3つです。
コンテンツは作って公開したら終わりではありません。ご紹介したCTRを基準にして「上位表示ができているけどCTRが低い」というコンテンツを探して改善していくだけで、Webサイト全体でのアクセス数の大きな変化を起こすことも可能です。
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