Facebook運用入門! Facebookにおけるリーチのいろは
Facebookのエッジランクとは? 知っておきたい基礎知識
公開日:2017年07月13日
最終更新日:2024年05月29日
実は、Facebookの投稿は友達やファン全員に表示されるわけではないことをご存知でしょうか?Facebookは「エッジランク」によってユーザーごとに表示する投稿を調整しています。当記事では、皆さんがFacebookページを運営する上で欠かせないエッジランクについての基礎知識をご紹介します。
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目次
エッジランクとは
Facebookはニュースフィードにコンテンツを表示する際、個々のユーザーに合わせて表示内容に優先度をつける独自のアルゴリズムを持っています。そのアルゴリズムが「エッジランク」です。
例えば、自分のニュースフィードに表示される投稿を見ていると、よく出てくる友達とあまり出てこない友達がいることに気づきませんか? 実は、これこそエッジランクが影響した結果なのです。
Facebookは、ユーザーができるだけ有益な情報を得られるように、ニュースフィードを「最適化」する方針を掲げています。したがって、それぞれの興味・関心や人間関係に合わせて、ユーザーが知る価値がある情報かどうかを選別し、優先的に表示する投稿を決めているのです。
いわばエッジランクはFacebookの自然法則。より多くのユーザーに投稿を届けるためにはエッジランクを意識した投稿をすることが必要です。では、エッジランクとは一体どのようなものなのか、詳しく見ていきましょう。
ニュースフィードの仕組み
Facebookを開くとはじめに表示されるニュースフィード(タイムライン)画面。このニュースフィードの表示設定には次の2種類があります。
- ハイライト
- エッジランクに基づいて、ユーザーの関心が高いと思われる投稿を優先して表示
- 最新情報
- 友達のアクティビティや、いいね!をしているページの投稿をほぼすべて新着順に時系列で表示
初期設定ではハイライト設定になっているので、ユーザー自身が設定変更を行っていない限りはエッジランクの影響を受けているはずです。
投稿は”10~15%”しか表示されない?
ここでポイントは、ハイライト設定では、エッジランクの影響によってニュースフィードから省略されてしまう投稿があるということです。言いかえれば、皆さんが投稿をしたとしても、ページにいいね!した人(ページのファン)、全員のニュースフィードに表示されるわけではないのです。
では実際、どれくらいのユーザーに投稿は届くのでしょうか?(※)
弊社でのアカウント運用データを見ていると、投稿がユーザーに届く割合(広告を除くオーガニックリーチ率)は平均して全体の10~15%となっています。つまり10,000人のファンがいたとしても、1,000~1,500人程度にしか見られない可能性があるのです。これだけでもエッジランクを理解することの重要性が分かると思います。
※全体のリーチ率は、2012年のFacebookビジネス公式による投稿では、全体の16%とされています。その後、2014年にリーチ率が下がっているという報告はありますが、現在にいたるまで公式による具体的な数値の発表はありません。そのため海外では複数の説があります。
エッジランクが優先順位を決める仕組み
さて、エッジランクはどのような仕組みで、ユーザーに表示する優先順位を決めているのでしょうか?
エッジランクには次の4つの要素が影響するとされています。
- 親密度
- 重み
- 経過時間
- ネガティブフィードバック
エッジランクはこれら「親密度」、「重み」、「経過時間」、「ネガティブフィードバック」の4要素を数値化し、それぞれの掛け算で優先順位をつけています。エッジランクのアルゴリズムは常に変動しているので、各要素のバランスはその都度変わりますが、基本の要素としてしっかり抑えておくことが重要です。では、4つの要素を順番に説明していきましょう。
親密度
「親密度」は、その投稿とユーザーとの関係がどれほど濃いかの指標です。ユーザーが投稿の主に対して、頻繁にいいね!をしていたり、メッセージのやり取りをしていたりする場合、または友達になって間もない時などに「親密度」の数値が高くなります。いいね!数、コメント数、シェア数、メッセージ回数のほか、プロフィールページの閲覧回数も「親密度」に影響しているようです。
重み
「重み」は、投稿内容がユーザーにとって重要かどうかを判断しています。たとえば他のファンから多くのいいね!やコメントを受けている人気の投稿は表示されやすくなります。また普段はほとんどやり取りがない(親密度が低い)ユーザーの投稿であっても、結婚・出産などといった重要な内容についての投稿は優先的に表示される可能性が高くなります。
経過時間
「経過時間」は文字通り、投稿されてから経過した時間のことを指します。新しい投稿であるほど表示されやすく、反対に投稿から時間が過ぎるほど「経過時間」の数値は下がっていくので、表示されにくくなります。しかし古い投稿であっても、いいね!などの反応がつくと「経過時間」の数値はまた上がります。
ネガティブフィードバック
批判的なコメントやいいね!の取り消しなどはネガティブな反応としてマイナス評価につながります。これは上記の3つに比べて大きく影響するものではありませんが、決して無視できない要素です。
エッジランクに合わせた投稿の方法
企業のFacebookページを運営していく場合、エッジランクを意識して、どのように投稿を行っていくべきでしょうか?
ユーザー目線で喜ばれる投稿をする
やはり親密度、重みの指標を考えると、いいね!やコメント、シェアの獲得数がとても重要になってきます。それにはターゲットユーザーが求める情報を提供することが必要です。Facebookインサイトで過去の投稿でリーチが高かったもの、低かったものなど分析し、どんな内容の投稿が求められているのかを理解する必要があるでしょう。
反応しやすい投稿にする
ユーザーが求める情報を伝えることに加えて、反応がしやすい工夫をすることも重要です。ページによって方法は変わってきますが、例えば次のような工夫が考えられます。
- 写真や動画をつける
- いいね!やシェアを促すテキストを入れる
- テキストを問いかけ口調で終わらせてみる
その他、ユーザーからの反応にはこまめに応えていくことで親密度の上昇が見込めます。コメントやメッセージがきたら必ず返信することも重要です。
ニュース性の高い投稿をする
「重み」の指標のため、重要な内容を伝える投稿は表示される確率が高まります。例えば、新商品や新サービスのリリースは積極的にいち早く投稿していくと良いでしょう。
見られやすい時間に投稿する
投稿してから、なるべく短い間に多くの反応を獲得することが重要です。良い投稿内容であっても、あまりユーザーに見られない時間帯に投稿していてはもったいないです。こちらもFacebookインサイトでリーチの集まりやすい時間帯を確認して、そのタイミングを狙って投稿しましょう。
日々のFacebook運用で、どんな投稿をすれば良いか悩んでいる方は多いでしょう。しかし、このようにエッジランクを理解していれば、投稿の方針がおのずと見つかるはずです。ぜひ上記を参考にして多くのユーザーに届く投稿をしてみてください。
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