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Criteo広告とは?特徴から導入手順、最新動向まで解説

公開日:2024年10月30日

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Criteo広告とは?特徴から導入手順、最新動向まで解説

リターゲティング媒体としては地位を確立しているCriteoですが、GoogleやYahooなどの主要な広告媒体と比べると触れることが少なくよく分かっていない方も多いのではないかと思います。

こちらの記事ではCriteo広告とは媒体の概要、導入手順、また最新の動向までをまとめて解説していますので、Criteo広告の配信を検討している方はぜひご覧ください。

Criteo広告とは?その仕組みと特徴を解説

Criteo広告とは

Criteo広告は、パーソナライズされたディスプレイ広告配信を強みとしています。ユーザーが過去に見た商品やサービスを再度表示するリターゲティング広告が主な用途となり、サイトを訪れたものの購入に至らなかったユーザーに対して再アプローチできます。その特性上、コンバージョン獲得において高いパフォーマンスが見込める媒体です。

特徴(課金モデル, 配信面)

Criteoの課金モデルはクリック課金型で、広告がクリックされた際にのみ料金が発生します。サイトに誘導した場合のみ料金が発生するため、無駄な広告費用を抑えることが可能です。また、Criteoはメディアやネットワークと提携しており、Webサイトやアプリなど、多岐にわたる配信面を持っています。配信面が豊富なため、日本のインターネットユーザーの92%にアプローチが可能と言われています。
※2024年4月時点

Criteo(日本のインターネットユーザーへのリーチ率92.6%*を誇る豊富な掲載ネットワーク)

Criteo広告のダイナミックリターゲティングの概要

ダイナミックリターゲティングとは

ダイナミックリターゲティングは、ユーザーが以前に閲覧した商品に基づいて、パーソナライズされた広告を表示する機能です。Criteoに商品フィードと呼ばれる商品情報の一覧をアップロードすると、商品情報を元にユーザーが以前閲覧した商品の広告を配信したり、閲覧した商品の他にも興味を持ってもらえそうな商品の広告を配信したりできます。全ての商品の広告バナーを事前に作成しておく必要はなく、商品フィードに登録している画像と広告文を元に自動で広告が作成されます。
一度離脱してしまったユーザーに再アプローチが出来る、かつ一度閲覧した商品の広告を配信出来るので興味を持ってもらいやすく購入につなげられる可能性が高い手法です。

おすすめの企業

ダイナミックリターゲティングの強味を活かせるため、以下のクライアントには特におすすめの媒体です。

・商品が複数ある
・購入までの検討期間が長い

具体的なサービス:求人サイト、ECサイト、不動産ポータルサイト、旅行サイト、ホテルポータルサイト

Criteoの強み

Criteoの強みは、アプローチ出来るユーザー数が多く、ダイナミックリターゲティングの精度も高いことです。ダイナミックリターゲティングを実施できる媒体は他にもありますが、蓄積している大規模な売上データとAIによる配信アルゴリズムにより他媒体より精度が高い配信が可能です。EC企業へのCriteo導入率が高く、顧客の広告配信データを通じて40億の商品と数百万のユーザーの売上・購買データを集約しています。また配信を通じてAIの機械学習精度を高めており、研究開発チームが配信アルゴリズムの改善をし続けています。

Criteo広告の導入手順

Criteoの導入には申込、タグ設置、フィード作成、キャンペーンの設計、広告の作成が必要になります。
以下に概要を記載するので、参考にしてください。

申込

まず掲載可否判断が必要になります。1カ月分のUU数が分かるキャプチャ、CVR、KPO、平均購入単価など、掲載可否判断に必要な各種数値をCriteoに送付します。
掲載可能な場合、申込書をお送りしてアカウント開設完了まで手続きを進めます。

タグ設置

Criteoはタグの情報を元にユーザーが興味を持つであろう商品を選定して広告配信をしているため、
タグ設置は非常に重要なステップです。
以下のタグがありますので、正確にタグの設置を行いましょう。

タグ種別必須/推奨設置方法設置個所
Criiteoローダー必須Criteoローダーは、他のCriteoタグをサイト全体で正確に機能させるための基礎的なタグです。このタグを通じてサイト内のCriteoのリターゲティングやパーソナライズされた広告配信に必要なデータ収集が行われるため、必ず全ページに設置しましょう。すべてのページ
訪問 タグ必須訪問タグは、ユーザーがサイトにアクセスした際に、その訪問情報を収集するために使用されます。ユーザーの来訪タイミングや頻度、サイト内の行動を記録し、再訪時やリターゲティング広告に活用される基本データを取得します。Criteoローダー以外何も設置されていないページ
トップページ タグ推奨トップページタグは、ユーザーが初めてトップページを訪れた際のデータを収集するタグです。Criteoでは、トップページ訪問のデータを基に、ユーザーの関心度を測定し、リターゲティング広告に利用します。トップページ
商品一覧 タグ推奨ユーザーが商品一覧ページを閲覧した際に情報を収集します。複数の商品に興味を持っているユーザーの傾向を捉え、特定のカテゴリーや商品群への関心度を把握するためのデータを蓄積します。これにより、Criteoは関心が高い商品カテゴリーに関連した広告を表示できます。商品一覧ページ
商品詳細 タグ必須ユーザーが特定の商品詳細ページにアクセスした際に発動します。このタグを通じて、個々の商品の閲覧情報が取得されるため、Criteoはユーザーが興味を持った具体的な商品に焦点を当てたパーソナライズ広告を作成できます。特定の商品についての関心度を高精度に把握するための重要なタグです。商品詳細ページ
買い物カゴ追加タグ推奨買い物カゴ追加タグは、ユーザーが商品をカートに追加した際に機能します。このデータにより、Criteoは購買意欲が高いユーザーを特定し、リターゲティング広告で購入を促進するメッセージを送ることが可能になります。カート追加ボタン
コンバージョン タグ必須コンバージョンタグは、サイトで発生したコンバージョンを記録します。キャンペーンの効果測定が可能になります。サンクスページ

フィードのアップロード

タグの次に重要なのが、商品フィードです。こちらを元にユーザーへ配信する広告の見た目や配信の精度が決まるため、出来る限り多くの情報を記入しましょう。

項目必須/推奨概要
id(必須)必須商品のレコメンドがこのidを元にして行われます。abc123-hogehoge-45
title(必須)必須バナーに表示される商品名。最小6文字、最大26文字程度が表示されます。(バナーサイズによって表示される文字数に変動があります)改行は削除してください。プルオーバー(ブラック)
link(必須)必須バナーをクリックしたときに遷移する商品のリンク先URLhttps://example.com/item/knit/12345678
image_link(必須)必須特定の商品の画像へのファイルパスを指定するURLhttps://example.com/item/image/12345678.png
price(必須)必須priceはバナーに表示される商品の価格1234.56
description(任意)バナーに表示される商品説明文
Facebookに広告を出稿する場合、description は必須
女の子らしく可愛く仕上げたキャミソール。伸縮性にも優れ着心地バツグンです。
additional_image_link(任意)特定の商品の画像へのファイルパスを指定するURLhttps://example.com/item/image/12345678_2.png
sale_price(任意)sale_priceはセール中の商品の価格99.99
availability(任意)商品がサイトで購入できるかどうかを次の3つの値で指定・「preorder」(仮注文: 商品は現在出荷できないが注文は可能である場合)・「out of stock」(在庫切れ: 商品は出荷しておらず、注文も受け付けていない場合)→バナーの表示対象から除外・「in stock」(在庫あり: 商品は出荷中で注文を受付可能である場合)in stock
google_product_category(任意)Googleの商品分類に基づいて商品アイテムのカテゴリーを指定2271またはアパレル&アクセサリー > トップス > キャミソール
product_type(任意)「>」の区切り文字で、3つまでの商品属性を指定ユーザーが興味のある他の商品を予測するために利用FFブランド > Tシャツ > 女性向け
brand(Criteoリテールメディアで必須)商品のブランド名を指定(ブランドが明確でない商品の場合、省略可)Fullspeed
star(任意)アイテムの評価(小数点を区切り記号として使用)4.5
item_group_id商品カタログ内でバリエーション商品をグループ化する一意の商品識別子。商品の詳細(size [サイズ]、color [色]、material [素材]、pattern [柄]など)のみが異なる類似したバリエーション商品をグループ化できる。abc123
adult(任意)すべてのユーザーやオーディエンスに商品を提示しても安全かどうかを示す属性。「yes」または「no」のいずれかで指定。no

キャンペーンの設計

Criteo広告の場合、サイトを訪問したユーザーに対して過去閲覧した商品の広告を配信しておりすでにターゲットとしては絞られているため、キャンペーンの設定で更に配信を絞るということは少ないです。
そのため、基本的にタグとフィードを設置したらダイナミックリターゲティングのキャンペーンを1つ作成してそのまま配信することが多いです。
ただ、特定のデバイスや地域には配信したくないであったり、特定の商品だけ入札を強めたいなどないか事前に配信設計を考えておきましょう。

Criteoは
・キャンペーン
・広告セット
・広告
で大まかに構成されていますが、上記のターゲティングや入札調整は基本広告セットで行なうことが可能です。

広告の作成

Criteoの場合、広告の種類はDynamic ads(ダイナミック広告)、Adaptive Ads(アダプティブ広告)、アプリ広告、動画広告の4種です。
その内使われることが多い、2種の広告をこちらではご紹介します。

Dynamic ads(ダイナミック広告)

ユーザーが以前に閲覧した商品や関連商品を複数組み合わせて、様々なレイアウトで表示してくれるのがDynamic adsです。ユーザーごとにパーソナライズされた商品画像や価格、割引情報が商品フィードの基づいて自動更新されることが特徴です。例えば、ECサイトで見た商品の画像が直接広告内に表示され、見慣れた商品が再び目に留まるようになっているため、購買意欲を喚起しやすい仕様です。Dynamic Adsはブランドカラーやロゴも組み込むことが可能で、ブランドイメージを維持しつつユーザーの記憶に残りやすいビジュアルを実現しています。

Criteo(Dynamic ads(ダイナミック広告))
※出典:https://www.criteo.com/jp/ad-gallery/

Adaptive Ads(アダプティブ広告)

Adaptive Ads(アダプティブ広告)は、ユーザーの閲覧情報に基づいた広告の作成は出来ない代わりに、設定したロゴ・CTA・見出し・説明文を組み合わせて広告文を表示することが出来るフォーマットです。商材があまり多くない、クリエイティブの見た目をある程度意図した通りに配信したい場合はAdaptive Adsがおすすめです。GoogleやYahooのレスポンシブディスプレイ広告と同様に、スマートフォンであれば縦長で見やすいフォーマットに、PCでは横長で視認性の高いレイアウトにと、環境に合わせて最適化されます。

Criteo(Adaptive Ads(アダプティブ広告))
※出典:https://www.criteo.com/jp/ad-gallery/

最新動向

クッキー規制の影響

主にSafariによる影響が大きいですが、3rdPartyCookie規制によりリターゲティングの実施が難しくなってきております。リターゲティングは基本的にユーザーに付与したCookie情報を追って広告の配信をしているため、そのCookieが付与出来なくなってきている今Criteoのリターゲティングにも影響が出てしまっております。

そんな規制に対し、Criteoは1stPartyCookieeの使用や他識別情報を活用して対策を図っているため、現時点でも高精度なリターゲティングが可能です。
例えば、他識別としてインティメート・マージャーと連携し、サードパーティ・クッキーに依存しない方法にてリターゲティングの配信が実施可能です。
※参考サイト:https://www.criteo.com/jp/news/press-releases/2024/03/criteo-begins-collaboration-with-intimate-mergers-common-id-solution-im-uid/

新規向け配信の強化

また、今まではCriteoといえばリターゲティングのイメージでしたが、直近ではリターゲティング以外のメニューも充実してきています。サイト訪問ユーザーに類似した特徴を持つユーザーに拡張して配信出来る「Similar Audience」に加えて、他媒体では出来ない特徴的な新規向け配信もあります。

楽天のデータ活用

楽天が保有するデータを活用し、広告配信することが可能です。
そのため、楽天市場で特定の商品カテゴリを購入したユーザーに対してターゲティングをすることも可能であり、他媒体では難しいターゲティングをすることが可能なメニューになっています。

※媒体資料抜粋
Criteo(楽天のデータ活用)

注意事項

実施に必要な条件

Criteo広告はリターゲティングがメインである媒体がゆえに、月間ユニークユーザーが4万以上であることが必要条件になりますのでご注意ください。

導入ハードルの高さ

また、他の媒体と比べるとタグの設置が複雑です。閲覧した商品を取得するために商品IDをタグに取り込むなど、広告配信したいサイトの状況を見たうえでのタグの設置が必要になります。
加えて商品情報をリスト化してフィードとしてアップロードするという他媒体ではない手間もあり、フィードへのアップロードの仕方もルールが守られていないと正常に反映されないなどのハードルがあります。

まとめ

導入ハードルが多少ありますが、それ以上に他媒体にはない強みが魅力的であり、CV獲得を増やしたい企業であればCriteoは導入したい広告になります。実際に弊社の運用代行実績においても成果が良い事例は多いです。
特徴から導入手順までご紹介しておりますので、こちらの記事を参考にぜひ配信を検討してみてください。

それでも自身で入稿するのは難しい。設定方法がよく分からないという方は広告代理店に任せてみるのも選択肢の1つです。

弊社ではMicrosoft広告の運用代行を請け負っており、運用型広告においては20年近くの実績があります。
まずはお問い合わせからでも問題ありませんので、興味を持っていただけましたらお気軽にご相談ください。

この記事を書いた人
GrowthSeed編集部

GrowthSeed編集部

株式会社フルスピードのGrowthSeed編集部です。企業のマーケティング担当者へ向けてWebマーケティングの成長の種となる情報を発信しています。 Twitter , Facebookで記事の更新情報やセミナーの最新情報などを日々発信しているので、ぜひフォローしてみてください。

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