2016年09月08日
スパムとは従来、迷惑メールに対して使用された言葉で「受信者の意思に関係なく(大量に)送りつけられるもの」として定義されていました。 時代とともにその言葉の定義が広義になっていき「技術的な迷惑行為」として捉えられるようになり、「検索エンジンスパム」もその派生語のひとつです。 今回は主にGoogleに対しての「検索エンジンスパム」について解説します。
目次
検索エンジンスパムは主にGoogleのガイドラインにまとめられています。代表的には次のようなものです。
順を追って確認してみましょう。
自動生成テキストとはツールなどで文章を自動的に生成、中身が意味をなしていないもののことです。 ワードサラダなどと呼ばれる、人間が読んでも意味がわからない支離滅裂な文章もこの自動生成テキストの1つです。 サイトのコンテンツボリュームを増やすことを目的にこのような手法でページを増やすなどの行為を行うと検索エンジンスパムに該当してしまう可能性があります。
「支離滅裂な文章」ではないですがサイトを多言語展開する際に自動翻訳機を使用してページを生成することはスパムとみなされることがあり、Googleでは非推奨としています。
他サイトから複製したコンテンツを自社サイトに掲載することです。 単純なコピーコンテンツだけではなく、文末や単語などを簡易的に書き換えただけのコンテンツもこれに当たります。 検索ランキング上のみの問題だけではなく、著作権侵害などの問題にも発展してしまう可能性が高いので絶対に行わないようにしましょう。
検索エンジンとユーザーに対して別々の情報を見せることです。 一例としては検索エンジンにだけキーワードを詰め込んだ情報を見せる、人には見えないように白背景に白文字でテキストを埋め込む、人には見えないようにフォントサイズを極度に小さくしてキーワードを埋め込むなどの行為が当たります。
デザインを重視した画像で構成されているサイトなどでブラウザの外にテキストを設定するなどの方法もクローキングに該当する可能性もありますので注意しましょう。
特定のキーワードなどでランキングを上げるために行われる外部リンクの操作です。 リンク販売業者からのリンク購入、自分自身でランキングを上げるために作ったサテライトサイトなどが代表的なリンク操作の例です。 またリンク売買ではなくとも、商品やサービスの見返りでリンクを受け取るような場合にもガイドライン違反となってしまう可能性がありますので注意しましょう。
悪意ある第三者がサイトの中にウイルスや悪意のあるソフトウェアをインストールさせるような仕組みを作ることです。 前述の4つのスパムについては自分自身の意思で行う(あるいは行ってもらう)ものがほとんどですが、ソフトウェア感染については第三者に勝手に行われるものでコントロールがしづらいです。 感染された場合、サーチコンソールで検出されることがありますのでサーチコンソールは必ず登録しておくようにしましょう。
検索エンジンをだますスパム行為を行うと、ペナルティを受けることがあります。ペナルティを受けると特定のキーワード、あるいは、サイト全体のキーワードのランキングが下落します。もっともひどい場合にはインデックスが削除(検索結果からサイトの情報が抹消)されることもあります。
ペナルティには検索エンジン側が人の手で対応する「手動ペナルティ」、アルゴリズムによって処理される「自動ペナルティ」の2種類です。 自動ペナルティについては判別するのは難しいものの、手動ペナルティについてはサーチコンソール内の「手動による対策」項目から確認をすることが可能です。
(サーチコンソール「手動による対策」。上記は手動ペナルティがない場合の表示)
手動ペナルティを受けている場合には、指摘されているところを修正、サーチコンソールの中から再審査リクエストを送信します。 リクエスト送信後、Google側で「きちんとスパム行為がなくなっている」と判断されれば手動ペナルティが解除され、逆に「スパム行為が修正されていない」と判断されれば再度スパム行為を修正するようにメッセージが来て、修正して再審査リクエストを再送信、審査が通るまで修正と再審査を行うことになります。
もしも自分のサイト以外にスパムサイトを発見した場合、Googleに申請するフォームが存在します。
スパムレポートを送る ※Googleアカウントでログインが必要です
「好ましくないコンテンツ」「有料リンク」「著作権とその他の法律に関する問題」など各種カテゴリ別に申請ができます。 検索していて気になったサイトや明らかにおかしいサイトがあればこちらで申請してみましょう。
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