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検索順位別のクリック率(CTR)は?CTRの改善方法を状況別に解説!

公開日:2024年12月20日

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検索順位別のクリック率(CTR)は?CTRの改善方法を状況別に解説!

この記事を読むと理解できること

当記事では「検索順位別のクリック率(CTR)」と「CTRの改善方法」を状況別にご紹介します。検索結果経由のクリック率を高めることができれば、自サイトへの自然検索経由のアクセス数を増加させることができます。

当記事にて検索順位別のクリック率を把握していただき、現状の検索結果に対して実際のクリック率がどうであるか確認してみて下さい。

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目次

検索順位別のクリック率(CTR)とは

「クリック率(CTR)」はClick Through Rateの略称

クリック率(CTR)は“Click Through Rate”の略です。クリック率(CTR)はユーザーが検索結果のコンテンツを見た時に実際にクリックした割合を示します。

例えば、検索結果にコンテンツが100回表示され10回クリックされた場合のCTRは10%です。CTRは検索ユーザーがどれだけ検索コンテンツに興味を持っているかを数値化するもので、検索エンジンの結果から得られる効果を正確に把握するための基礎となります。

「クリック率(CTR)の計算方法」はクリック数÷検索結果表示回数

クリック率(CTR)の計算式は「クリック数÷検索結果表示回数×100」で計算されます。前述しました通り、例えば、あなたのWebサイトがGoogle検索で100回表示され、そのうち10回クリックされた場合、CTRは10%です。CTRはデータに基づいた具体的な指標にでき、コンテンツの改善点を見つけるために有効です。

「検索順位とクリック率(CTR)」の関係性

検索順位とCTRは密接に関連しています。一般的に検索順位が高いほどCTRも高くなる傾向があります。これは、ユーザーが検索結果の上位に表示されるページを優先してクリックするためです。

具体的には、1位の検索結果は平均的に30%以上のCTRを獲得することがあるのに対し、10位以下の検索結果になるとCTRは2%以下に悪化することも珍しくありません。検索順位と検索結果の関係性を理解することで、「順位を上げるための施策だけでなく、CTR向上のための対策にも注力すべき」だと考えられるようになるはずです。

「検索順位別のクリック率(CTR)」を理解する重要性

検索順位別のCTRを理解することはSEO施策を進めるうえで重要です。CTRのデータを分析することで、現在の検索順位がどの程度のクリックを生むか、またそれを改善するための具体的な方法が見えてきます。

例えば、検索順位が低いにもかかわらずCTRが高いページは、ユーザーにとって魅力的なタイトルやメタディスクリプションが設定されている可能性があります。逆に、順位が高いのにCTRが低い場合は、改善の余地があることを示しています。

CTRのデータを活用して課題を特定し、適切な施策を講じることで、ユーザーのクリックを促し、トラフィックを増やすことができます。

検索順位別のクリック率(CTR)の調査データから確認できること

検索順位1位~10位の各クリック率(CTR)の2024年調査データ

検索順位クリック率
検索順位1位39.8%
検索順位2位18.7%
検索順位3位10.2%
検索順位4位7.2%
検索順位5位5.1%
検索順位6位4.4%
検索順位7位3.0%
検索順位8位2.1%
検索順位9位1.9%
検索順位10位1.6%

引用:Google Click-Through Rates (CTRs) by Ranking Position in 2024(表1)

最新の2024年の調査データ(表1)によれば、検索順位1位のページは平均で39.8%のCTRを獲得しています。2位では約18.7%、3位では約10.2%と、順位が下がるごとにCTRは減少幅を大きく広げていく傾向が見て取れます。10位になるとその値は約1.6%にまで落ち込みます。

このデータから分かるのは、検索順位が1位に近いほどクリックを獲得しやすい(=クリック率が高くなる)ということです。ちなみに同じ順位でも業界や検索キーワードによってCTRは異なります。自分の業界特有のデータを理解することも重要です。

過去の検索順位別クリック率の推移も確認してみる

検索順位2014年2017年2020年2021年
検索順位1位19.35%21.12%28.5%13.94%
検索順位2位15.09%10.65%15.7%7.52%
検索順位3位11.45%7.57%11%4.68%

引用:【2024年最新】検索順位別クリック率(CTR)の目安|SEO1位のクリック率は◯%(表2)

では次に、過去の検索順位とクリック率の一覧も確認してみましょう。上図(表2)の通り、検索順位別のCTRは年々変化していますが、前述しました「2024年の検索順位別のクリック率(表1)」と比べても、検索順位が1位だと、検索順位2位以下よりもクリック率が高くなることは間違いなさそうです。また、検索順位が下落していくにつれてクリック率が下落していくことも事実だと理解できます。

近年は検索結果に「AIによる回答」が表示されたり、検索結果に「ショート動画」が掲載される頻度が増えています。それゆえ、検索順位1位を取る価値は年々高まっていると言えます。

上記の参考記事は2023年1月13日に公開した「携帯電話(モバイル)から検索結果を確認するとショート動画が表示されるようになった」という事実をまとめたニュース記事です。参考までにご紹介いたします。

検索順位で1位を獲得するとクリック率(CTR)も好結果となる

検索順位で1位を獲得することは、CTRを大幅に向上させる最も効果的な方法の一つです。多くの調査で、検索順位1位のCTRが他の順位に比べて圧倒的に高いことが示されています。これは、ユーザーが検索結果ページで最初に目にする結果をクリックする傾向が強いためです。

特にモバイルユーザーの場合、画面サイズが小さいため、1位の表示が他の順位よりも際立つことが多く、CTRに良い影響を与えます。そのため、検索結果上位表示を目指すSEO対策を施すことが、SEO戦略において重要な要素となります。

クリック率(CTR)を高めることは検索順位に影響する

想定CTRを上回ると検索上位に表示される確率が高まる(WordStream)

想定CTRを上回ると検索上位に表示される確率が高まる(WordStream)
引用:Why You NEED to Raise Organic CTR’s (And How to Do It)(表3)

上図(表3)は「横軸に検索順位、縦軸に想定CTR(=想定クリック率)を並べて作成された”検索順位と想定CTRの関係性を表したグラフ”」です。WordStreamによる研究記事によれば、オレンジの想定CTR曲線を上回る実績CTRを残せば「検索エンジンのランキングアルゴリズムで有利に働く可能性がある」と示されています。

上図(表3)を使いながら具体的に説明すると、例えば、「検索順位が4位の場合の想定CTRは約5%をグラフが示していますが、実績CTRが仮に10%だったとするならば、検索順位4位より上位にランキングされるようアルゴリズム評価される可能性がある」、という話です。

これは、Googleがユーザーの行動データを収集し、クリックされやすいページを高く評価する傾向があるためです。ヘルプフルコンテンツシステムが導入されて以降、Googleは読者満足度を高めることをが求めていますし、今後もその考えは継続すると思われるので、やはりクリック率の改善に努めるのはSEO的に必要な作業だと言えます。

ただ、Googleはクリック率(CTR)と検索順位の相関性を明言していない

とはいえGoogleはCTRが検索順位に直接影響する要因であるとは明言していません。しかし多くのSEO専門家や調査結果から「CTRが間接的に順位に影響を与える可能性が高い」と考えられています。

【CTR改善方法1】想定CTRと実績CTRの差分を比較し修正箇所を特定する方法

想定CTRとは?(=検索順位別のクリック率)

想定CTRとは「特定の検索順位で平均的に期待されるクリック率」を指します。前述しました通り、検索順位1位の場合の一般的な想定CTRは30%以上とされています。

前述しました「検索結果別の想定CTR」をもう再把握してみましょう。以下の検索結果別の想定CTRを確認することで「検索順位に対して実際のCTRが高いのか低いのかを客観的に判断する」ことが可能になるはずです。

検索順位クリック率(=想定CTR)
検索順位1位39.8%
検索順位2位18.7%
検索順位3位10.2%
検索順位4位7.2%
検索順位5位5.1%
検索順位6位4.4%
検索順位7位3.0%
検索順位8位2.1%
検索順位9位1.9%
検索順位10位1.6%

引用:Google Click-Through Rates (CTRs) by Ranking Position in 2024(表4)

実績CTRとは?(=自サイトで得られている実際のクリック率)

実績CTRは「自分のWebサイトや広告が実際にどれだけのクリックを獲得しているかを示す指標」です。このデータはGoogleサーチコンソールから取得することができます。

実績CTRを確認することで、コンテンツの現状のパフォーマンスを把握し、想定CTRとのギャップを分析することが可能です。このギャップが大きい場合、タイトルやメタディスクリプションの改善が必要な可能性があります。

Googleサーチコンソールで実績CTRを算出する

手順1:「サーチコンソール」にログインする
手順2:「検索パフォーマンス」セクションを開く
手順3:「各クエリのクリック数と表示回数」からCTRを算出する
(表5)

実績CTRをGoogleサーチコンソールで確認する方法は上表(表5)の通りです。シンプルな手順で確認できますので実践してみましょう。このデータを元にクリック率の低いクエリを特定して改善すべきページを優先的に選定します。CTRの低下要因を分析し、具体的な改善施策を講じてみてください。

サーチコンソールの基本的な活用方法について知識を深めたい方は上記の参考記事をご確認ください。1つずつ分かりやすく解説しています。

実績CTRが想定CTRより低いコンテンツのクリック率を改善する

タイトルタグ:ユーザーの関心を引くキーワードを含める
メタディスクリプション:内容を簡潔かつ魅力的に伝える
スニペットの最適化:構造化データを活用しリッチスニペットを表示させる
(表6)

実績CTRが想定CTRよりも低い場合、そのコンテンツは改善の余地があります。主な改善方法としては、上記(表5)のポイントを見直すことが挙げられます。これらの施策を実施することで、ユーザーのクリックを促しCTRの向上を図ることができます。

【CTR改善方法2】コンテンツの総合力を高めて検索順位を上げる

検索順位が高まればクリック率は高まる

検索順位が高まることでCTRも自然と向上する傾向があります。これは、多くのユーザーが検索結果の上位に表示されるリンクを優先してクリックするためです。

CTRの向上を目指す際は検索順位を上げることを意識したSEO施策を実施することも効果的です。質の高いコンテンツにブラッシュアップしたり、適切なキーワード選定を施すなどのSEO対策が重要です。

コンテンツの総合力を高めるために「SEOの技術」が求められる

総合的にクリック率を高めようと目指すならば「コンテンツの総合力を高める必要性」が生まれ、高いSEOの技術的要素を取り入れることが不可欠となります。具体的には、検索意図を的確に捉えた情報提供、キーワードの最適化や内部リンク構造の改善、ページの読み込み速度の向上などが挙げられます。

「ユーザーにとって満足度の高いコンテンツを提供することを目指したコンテンツ作り」が結果的に検索順位の向上に貢献し、クリック率を高めることに至るということです。

「CTR改善方法1」と「CTR改善方法2」の使い分けについて

検索順位が高いのにクリックされない時は「CTR改善方法1」が有効

「CTR改善方法1」は、検索順位が比較的高いにも関わらずクリック数が伸び悩んでいる場合に最適です。これは、ユーザーがクリックしたくなるような工夫が不足しているケースを改善する手法です。

例えば、タイトルタグやメタディスクリプションを魅力的に書き換えることで、ユーザーの注意を引きつけることができます。構造化データを活用してリッチスニペットを表示させることで、検索結果画面での視認性を高めることも効果的です。

検索順位が低いためにクリックされない時は「CTR改善方法2」が有効

一方、「CTR改善方法2」は、検索順位が低いためにクリック数が少ないケースで有効です。この場合、CTRを向上させるためには、まず検索順位を上げる施策が必要です。

具体的には「ユーザーの検索意図を的確に捉えた情報を提供する、コンテンツの質を向上させる、信頼性の高い被リンクを獲得する」ことが挙げられます。ページ速度やモバイルフレンドリーな設計を改善することも検索順位を上げることに貢献します。

クリック率(CTR)の改善で注意すべきこと

誤解を招くタイトルやメタディスクリプションを記述しない

魅力的なタイトルやメタディスクリプションを作成することはクリック率(CTR)を改善するために重要ですが、誤解を招く内容は避けるべきです。ユーザーが検索意図と異なるページにアクセスするとすぐに離脱してしまう可能性が高まります。

高い離脱率は検索エンジンがページの質を低いと判断する要因にもなります。分かりやすく誤解を与える記述例として、例えば、「無料」と記載しながら実際には有料である場合や、「具体的な内容を示唆」しておきながら中身が薄いコンテンツは信頼性を損ないます。

過度にキーワードを詰め込まない(=キーワードスタッフィング)

SEO(検索エンジン最適化)を意識しすぎてキーワードを詰め込みすぎると、ページの質を低下させるリスクがあります。これは「キーワードスタッフィング」と呼ばれ、Googleのアルゴリズムにもペナルティの対象となる可能性があります。また、読者にとって不自然な文章はコンテンツの信頼性を損ない、離脱率の増加や読了率の低下につながる恐れがあります。コンテンツは丁寧に作成しましょう。

読者満足度向上に繋がるクリック率(CTR)改善を意識する

「読者満足度」を意識してクリック率(CTR)の改善に取り組むことは最重要です。単にクリックを得るだけでなく、その後のユーザーエクスペリエンス(UX)を向上させることが、長期的に良い結果をもたらします。

ユーザーが求める情報を正確に提供しながら、ページの構成やデザインを見やすく整えるように努めましょう。読者満足度のためにコンテンツをブラッシュアップすれば、ページ滞在時間が増え、離脱率が低下し、結果的にクリック率にポジティブな影響を与えるでしょう。

【まとめ】検索順位が高いとクリック率は高まる傾向があり、クリック率が高いと検索順位は高まる傾向がある

結論としては「検索順位が高いとクリック率は高まり、クリック率が高いと検索順位は高まる傾向」があります。まるで”卵が先か?鶏が先か?”といったような結論ですが、結局のところは「ユーザー満足度」がすべてです。ではまとめをご確認ください。

検索順位とクリック率(CTR)は密接に関連している

繰り返しますが、検索順位とクリック率(CTR)は密接に関連しています。検索順位が高いほど、多くのユーザーの目に触れやすくなるため、クリック率も自然と高まります。特に検索結果の1位や2位に表示されると、多くのユーザーが「信頼できる情報」と判断する傾向があり、CTRが飛躍的に上昇します。この順位とCTRの相関性は調査データから明らかです。

一方で、クリック率が高まると、それが検索順位の向上につながる場合もあります。ヘルプフルコンテンツシステムの導入以降、Googleのアルゴリズムはユーザーの多様な行動を重要な評価指標として活用しているはずです。検索結果から多くのクリックを獲得し、さらに滞在時間が長く、離脱率が低いページは「価値のあるコンテンツ」として評価され、結果として検索順位が上昇する可能性が高まると予測できます。

検索順位とクリック率(CTR)は「ユーザーの満足度」という共通の土台の上に成立している

検索順位とクリック率(CTR)は「ユーザーの満足度」という共通の土台の上に成り立っています。優れたコンテンツを提供し続けることで、CTRと検索順位の双方を高める好循環を作り出し、長期的なSEOの成功を収めるよう目指しましょう。この原則を理解し実践することでデジタルマーケティングにおける競争優位性を確保できるはずです。

検索順位とクリック率(CTR)をユーザー満足度のために改善しよう

コンテンツ作成者は「検索順位」を意識するだけでなく、「クリック率(CTR)」も意識してコンテンツ制作するとコンテンツ品質の向上が期待できるはずです。クリック率(CTR)を改善するために、「検索ニーズにマッチする回答を最適に露出させる」ことを意識しましょう。

「検索ニーズにマッチする回答を最適に露出させる」の具体的な手段としては、記事タイトルやメタディスクリプションをユーザーにとって魅力的に調整したり、現状、画像検索での露出がないのであれば記事内に解説画像を追加するなどが有効です。検索結果にまだ存在しない新しい価値を示すコンテンツを作っても良いです。

日々、「今の読者の満足感はいかほどか?」をイメージしながらコンテンツ制作する」と、きっと読者からの反応も高まるはずです。そうすれば結果的に、検索順位の改善も実現できるはずです。

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この記事を書いた人

矢野翔大

パチンコ遊技機開発者としてパチンコパチスロメーカーで8年間の業務を経たのち、2022年から株式会社フルスピードのオウンドメディア『GrowthSeed』のマーケティング担当として入社。"WEBサイト運営は商品開発である"というモットーのもと、自身が得意とするエンタメ思考を取り入れつつ日々マーケティング業務に取り組んでいる。趣味はキャリアそのままにWEBサイト運営、パチンコ、パチスロ、ゲーム。

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