SGEの導入による検索流入の変化やGoogleの意図を考察!現状できる対策はあるのか?
ランクブレインとは
- 用語解説
公開日:2016年08月18日
最終更新日:2024年06月03日
ランクブレインとはGoogleが2015年前半頃に導入したアルゴリズムで、機械学習を使った人工知能(AI)によって、ユーザーに最適な検索結果を返すために用いられています。
AI研究の第一人者であるレイ・カーツワイル氏が2012年にGoogleに入社し、GoogleでのAI開発の総指揮をとっていると言われています。同氏はランクブレインの開発にも大きく関与しているものと思われ、Googleが満を期して導入されたAIがランクブレインと考えられます。
Googleは、リンク、コンテンツに次いで3番目に重要な検索順位を決めるランキング要素だと発表していますが、Web担当者はランクブレインに対してどんな対策を考える必要があるのでしょうか。
まずは、ランクブレインがどんな役割を持っているのか、ランクブレインによってどう検索結果が変わったのかを解説します。
↓【無料DL】「SEO内部対策チェックシート」を無料ダウンロードする
ランクブレインの役割
ランクブレインとは、人が曖昧な表現でも言いたい事を推測するできるように、検索クエリが曖昧な言葉であったり、いままでに検索された事がないクエリだとしても、人工知能がその意味を推測して、的確な検索結果を返せるアルゴリズムです。
ランクブレイン登場前の検索アルゴリズムは、検索クエリに含まれるキーワードをもとにして、ユーザーに最適なページを検索するアルゴリズムでした。
極端に単純化して言えば、そのキーワードの意味がどんなものかが理解できなくても、単にページ中に設置されたキーワードの数などから判断して、検索結果を返すというアルゴリズムです。
しかし、ランクブレイン登場後のGoogle検索は、ユーザーが何を探しているのかをより的確に解釈できるようになったと言えます。
例えば、GoogleとBingで「ソニー携帯」と検索した時の検索結果を見てみましょう。
Xperia(エクスペリア)がSONYのスマートフォンである事、現在では携帯と言えばスマートフォンを指す言葉だという事は多くの人が理解しています。
Googleの検索結果では、ソニーモバイルコミュニケーションズの公式サイトが表示するだけでなく、Xperiaを話題にしたコンテンツやスマートフォンようのアクセサリーページが表示されています。
「ソニー携帯」のGoogle検索結果
自然検索結果に表示されているショッピング検索でも、Xperiaが表示されています。
これは、Googleが「ソニー携帯」のことを「ソニー製のスマートフォン」だと理解している証拠です。
同じクエリをBingで検索すると、ソニーモバイルコミュニケーションズの公式サイトが表示される事は同じですが、ソニーグループのポータルサイトやWALKMANなどのページも表示されてしまいます。
「ソニー携帯」のBing検索結果
Bingは「ソニー」「携帯」という単なるキーワードに反応して検索結果を返しているのです。
もう一つ検索結果の例を見てみましょう。
検索するクエリは「ガンダ」。「ガンガンにダッシュする」の略語で若者言葉です。
Googleで「ガンダ」と検索すると、上位にはガンダの意味を聞いたQ&Aサイトや、俗語辞典などのページが表示されています。
「ガンダ」のGoogle検索結果
「ガンダ」という言葉が存在する事を理解していて、「ガンダ」と検索するユーザーがその意味を調べているのだろうという検索意図も理解していないと、こういう検索結果にはなりません。
Bingで同じクエリを検索すると、アンゴラのガンダ周辺の地図やガンダ語のWikipedia、機動戦士ガンダムの公式サイトが表示されます。
(Googleマップではアンゴラのガンダという地名が表示されませんでした)
「ガンダ」のBing検索結果
Bingでの1位、2位のページは「ガンダ」の「ガン」の部分に反応して検索結果として返されたページになっています。
こういった事からも、Googleがキーワードをベースにしたアルゴリズムでランキングを決めているわけではない事がお分かりいただけるかと思います。
ランクブレイン対策とは?
2016年4月に、米Googleオフシャルブログで発表したThis year’s Founders’ Letter(英語)の中で、「モバイルファーストからAIファーストへ」と、機械学習やAI(人工知能)への傾倒を示唆しています。
それでは、Googleの未来像をふまえたうえで、Web担当者はランクブレイン対策としてどのような事をすればいいのでしょうか。
ランクブレインによってユーザーが知りたい事を推測して検索結果を表示するようになったという事は、良質なコンテンツがより幅広いクエリでヒットする可能性が高まったと言えます。
そのため、ランクブレイン対策は「良質なコンテンツを作る」という一言に尽きます。
株式会社フルスピードのSEOコンサルティングサービスのご紹介(資料DLページ)
株式会社フルスピードはSEOコンサルティングサービスをご提供しています。株式会社フルスピードは2001年の創業から5,500社以上ものSEOコンサルティング実績を積み上げてまいりました。
株式会社フルスピードは世界で60万人が導入する最高水準のSEO分析ツールAhrefsのオフィシャルパートナーでもあり、これまで培ってきたSEOノウハウとAhrefsのサイト分析力を活かしたSEOコンサルティングサービスをご提供することが可能です。SEOコンサルティングサービスの詳細に関しましては上記バナーをクリックしてご確認くださいませ。お気軽にご相談ください。
-
なぜNAVERまとめはサービス終了したのか!?SEO視点で調べてみた
- Ahrefs
-
サーチコンソールの権限付与の方法を画像解説┃2024年最新
- Google Search Console
-
GA4(アナリティクス4)とサーチコンソールの連携方法【2024年最新】
- Google Search Console
- Google アナリティクス
-
CLSとは? 低下要因と改善方法をわかりやすく解説
- Google検索アルゴリズム
- SEO内部対策
- SEO基礎
-
Googleサーチコンソールとは?設定~活用までの基礎を解説【2024年最新版】
- Google Search Console
- SEO 分析
-
Googleが「サイトの評判の悪用に関するポリシーの更新」を発表(悪質なドメイン貸しに対する対策資料)
-
SEOがマーケティングでなぜ重要なのか?検索エンジンにコンテンツを最適化させる価値について解説
-
クリニックのSEO対策をわかりやすく解説! 具体的な方法や成功例など
-
NofollowリンクやNoindexタグは品質シグナルではないとGoogle関係者が回答
- 最新ニュース
-
AVIF画像がGoogle検索でサポート可能対象に!AVIF画像とはどんなファイル形式か?
- 最新ニュース