公開日:2016年10月26日
最終更新日:2021年02月12日
こんにちは。Growth Seed編集部です。
日々何気なく使っているマーケティング用語、実は間違っている場合があります。
サイト全体を指すとき、” ホームページ ” と ” Webサイト “、どちらの用語を使っていますか? ” キーワード “と” クエリ “の違いって知っていますか?
上記はそれぞれにきちんとした意味があり、使い分けをしなければなりません。 周りも普通に使っているので、一般的に浸透している用語と勘違いしているケースもあるでしょう。
そこで今回は、よく間違われる5つのパターンをピックアップして紹介します。 1. SEOとSEO対策? 2. キーワードとクエリ? 3. WEBとWeb? 4. ホームページとWebサイト? 5. コンテンツマーケティングとコンテンツSEO?
目次
○○対策という言い回しを良く耳にすると思いますが、時として違和感を覚えることはありませんか?
“セキュリティー対策”、”防寒対策”、節電対策”
いかがですか? 例えば節電対策を文法とおりにとらえると、「電気の使用量を節約している人に対して対策をすること」になります。すなわち電力会社が消費者に対して行う対策のことです。 ただ、「電気の使用量を節約するために消費者が取り組んでいる方法や行動のこと」として使っていることは理解できますし、多くの方はこの内容で認識していると思います。しかし、日本語の使い方としては違うのです。
ではSEO対策を同じように考えてみましょう。 SEO対策を文法とおりにとらえると、「SEOを行っているサイトに対して対策をすること」になります。すなわち、ユーザー側の施策のことではなく、Googleが取り組んでいるペンギンやパンダがまさにSEO対策なのです。 そもそもとして、最適化(Optimization)のあとに対策がきてしまうと、最適な状態に近づける試みをしていることにさらに対策をすることになり、二重の言い回しになっていることも過ちと考える理由です。
ふつうに” SEO “と呼べばいいのです。
私は、公式の場では絶対に” SEO対策 “という表現は使いません。皆さんにもそのようにお伝えしたいところですが、そうもいかない時もあります。検索ボリュームが大きいのです。SEOで上位表示を目指したいと考えるときに、対策という表現を使わないと大きな機会損出になります。誤った用語とはいえ一般的な用語として認知をされてしまっています。そのようなときは、間違えていることを承知のうえで、それを良しとする勇気、判断も必要になります。
キーワードは頻繁に使われる言葉なので理解している方も多いと思います。しかし、クエリはキーワードと同じ意味としてとらえている方も多くいるのではないでしょうか。
実は同じ意味ではなく、それぞれにきちんとした定義があります。
キーワードとは? サイト運用者側がサイト内や広告で設定する語句やフレーズを指します。
クエリとは? ユーザーが検索をする際に入力する語句やフレーズを指します。
対策をしたい用語は” キーワード “と呼び、ユーザーが検索時に使っている用語は” クエリ “と呼ばなければなりません。
例えばキーワードの見直しをしたいときは、こんな会話になります。 「訪問時のクエリを調べたところ、想定したキーワードからのアクセスが少なかった。改めてクエリの調査を行いキーワードの見直しをしよう!」
Google AdWords ヘルプにも同様の記述があります。参考にご覧ください。
見た目がいいからと、ついつい大文字の” WEB “と書いてしまう方もいるかもしれません。しかし、これは誤りで正しくは” Web “です。なぜかというと、大文字で表現をする英語は略語と決まっているからです。
SEO:Search Engine Optimizationの略語なので、SEOです。 CSS:Cascading Style Sheetsの略語なので、CSSです。 HTML:HyperText Markup Languageの略語なので、HTMLです。
Webは略語ではなく、WWWを基本としたインターネットで誰もがサイトを閲覧できるようにするためのシステムの総称です。 ちなみに、WWWはWorld Wide Webの略語なので、大文字にしなければなりません。
サイト全体を指すとき、何と呼んでいますか? ” ホームページ? ” or ” Webサイト? ”
では、サイトのフロントページ(サイトの表紙)は、何と呼んでいますか? ” ホームページ? ” or ” トップページ? ”
えっ!?そう言われると悩む。と思われた方もいるかもしれません。諸説あるのですが、国際基準を前提として説明します。
まずはサイト全体を指すときの用語。これは” Webサイト “と呼びます。 サイト全体のことをホームページと呼ぶ方も多いと思いますが、実は誤りなのです。日本では一般的に浸透しており間違っているとはいいがたい部分もあるのですが、ホームページは別の意味があります。
では、ホームページとは何を指すのか?答えは、サイトのフロントページのことを” ホームページ “と呼びます。要はトップページのことです。認知度が高いのでトップページと表現したのですが、サイトのフロントページはトップページとは言いません。これも諸説あり、トップページはサイトのフロントページと紹介されている辞書もあります。しかし、英語圏のほとんどのサイトでは、フロントページを” ホームページ “と呼んでいます。トップページは和製英語との説もあります。Growth Seedのパンくずリスト(ホームに戻る部分)をトップではなくホームとしているのはこの理由からです。
整理します。
サイト全体のことを” ホームページ “、フロントページのことを” トップページ “と呼ぶことに慣れている方も多いと思います。そのような方々に頑なに正論で話をしても会話は噛み合わないでしょう。時と場合によって使い分けてもいいかもしれません。 例えば、Aさんが制作会社のBさんに問合わせをしたとします。Aさんが正しい用語を理解しているのに対し、Bさんが誤った用語を使ったら誤解が生じるかもしれません。
Aさん 「御社でWebサイト制作は可能ですか?」 Bさん 「はい。当社ではホームページ制作の実績は豊富にあります!」 Aさん 「えっ!?御社ではトップのページしか制作できないってことですか?LPってこと?」 Bさん 「いや・・・そういうことではなく・・・あの・・・その・・・」
コンテンツマーケティングとコンテンツSEOはどちらもコンテンツを含んでいるゆえに、同じ意味として認識している方も多いと思います。 しかし、意味は全く異なります。誤って使ってしまうと痛い目にあう違いです。
コンテンツマーケティングとは? コンテンツによって、ビジネスにつながる行動喚起(態度変容)を促すことを目的にしています。 ターゲットユーザーの興味関心を惹き、信頼感や特別感を抱いてもらうロイヤルティの向上と、ユーザーと強い絆(エンゲージメント)をつくる仕掛けを用意し、態度変容に導く対策です。態度変容のゴールは様々あります。サイトの認知がゴールであれば「いいね!」のシェア数、リード獲得であればダウンロード数、成約であれば購入数など、多種多様です。
コンテンツSEOとは? コンテンツによって、自然検索から潜在層~顕在層ユーザーを幅広く集客することを目的にしています。 ユーザーニーズやユーザーウォンツを叶える良質コンテンツを作成し、多くのキーワードから流入を得るSEOサービスの一種です。集客といっても、CTRだけをみるわけではありません。重要ページへの遷移率をゴールとすることでコンテンツの価値も判断します。
コンテンツマーケティングは全体を包括する” 視点 “、コンテンツSEOはコンテンツマーケティングの中にある” 方法論 “といえます。
ラストは、あるあるネタを駆け足でご紹介します。
次は、代表的なHTMLソースの読み方です。略語なので語源を知らない方もいるのではないでしょうか。
第8回目の記事は2016年11月9日(水)掲載です。 今しばらくお待ちください。
それでは、引き続き宜しくお願いします!
GrowthSeed編集部
株式会社フルスピードのGrowthSeed編集部です。企業のマーケティング担当者へ向けてWebマーケティングの成長の種となる情報を発信しています。 Twitter , Facebookで記事の更新情報やセミナーの最新情報などを日々発信しているので、ぜひフォローしてみてください。
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