【連載】効果を上げる内部対策アプローチ|SEOの基礎力講座 Vol.04
【連載】SEOの本質とは?|SEOの基礎力講座 Vol.01
- SEO基礎
公開日:2016年09月01日
最終更新日:2024年08月08日
こんにちは。Growth Seed編集部です。
数年前とはSEOの本質が変わっています。
Google検索エンジンは日々進化をしており、それに伴ってSEOの概念や本質も変化しています。
SEOを日本語に訳すと「検索エンジン最適化」。これは多くの方が知っていることだと思いますが、「検索エンジン最適化」という言葉が独り歩きをしているがゆえに、検索エンジンに対してだけ対策をすればいいと勘違いしている方も多くいます。
「Googleが掲げる10の事実」で真っ先に掲げられている理念は「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。 」です。
Googleは、ユーザーの利便性を第一に考えています。すなわち、検索エンジンだけに目を向けるのではなく、検索エンジンを使うユーザー心理に基づく発想が、SEOでは何よりも大切であり真意になります。
2015年ころからは、「Search Experience Optimization」という言葉を聞く機会が増えました。「SXO」と呼ばれることもあります。これは、検索エンジン最適化から一歩踏み込み、ユーザー体験の最適化を目的としたSEOの新しい概念です。
「SEOとは?」
今回は、日々変化をしているSEOのいま、SEOの本質を探ります。
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SEOとは?
SEOは、「検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)」の頭文字です。一般的には、「特定キーワードで上位表示を達成するための集客手法」と解釈する方が多いと思います。
「SEOとは」で検索をすると、アンサーボックス(検索クエリに対する答えを表示する機能)で、
「SEOとは、「Search Engine Optimization」の略で、「検索エンジン最適化」という意味です。 つまり、GoogleやYahooなどの検索エンジン(検索サイト)で、特定のキーワードで検索した際に上位に表示されるための対策のことです。」
と、回答が表示されます。(2016年8月31日現在)
SEOで上位表示を目指すことは大切です。しかし、もっと大切な真意はターゲットに即したユーザーを多く集め、多くのファンを獲得することです。
冒頭で説明したように、Googleはユーザーの利便性を第一に考えています。そして、SEOを行う目的は集客です。しかし、やみくもに多くの集客が得られればいいというわけではありません。質の高いターゲットユーザーを獲得し、ポジティブなブランド認知をしてもらうことが最大の目的です。
特定キーワードで上位表示させることだけではなく、サイトの魅力をユーザー心理からひきだし需要喚起につなげるアプローチをしなければなりません。ユーザーの目的に応え、気持ちの変化を促しながら深い関係を築いていく発想です。
Googleの理念にそい、SEOの目的から考えると・・・SEOとは?
「ターゲットユーザーが満足する価値を提供する集客手法」
と解釈できます。
整理をすると・・・
「特定キーワードで上位表示を達成するための集客手法」は、検索エンジンという”機械”を対象にした考え方です。
一方、
「ターゲットユーザーが満足する価値を提供する集客手法」は、検索ユーザーという”人間”を対象にした考え方です。
機械だけを相手にしてしまうと、上位表示を目指すあまりテクニックに走りがちになります。
検索エンジンがどう思うか?の発想だけでは片手落ちです。ユーザーがサイトを信頼してアクションを起こしてもらうには何を提供するればよいのかを素直に考えること。そしてユーザーの想いに立脚することが、SEOで最大の結果をもたらすのではないでしょうか。
SEOとは、「ターゲットユーザーが満足する価値を提供する集客手法」のこと。
これが「SEOとは?」の真意です。
SEOの本質
SEOは、「検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)」と解釈するのが一般的です。ほとんどの書籍、あるいはサイトで、このように紹介されています。
ただ、今のSEOを表現するには検索エンジン最適化だけでは本質を見極めることはできません。
前述でふれたようにターゲットユーザー目線が大切な要素です。検索エンジンとの親和性を深めるという切り口だけを追い求めることは得策ではありません。ターゲットユーザーを第一に考えるユーザー視点に合わせ、サイト全体の中でどのような文脈で、真の価値にフォーカスすればよいのか。この考え方がSEOの道を開きます。そういった観点から、「検索ユーザー最適化(Search Engineuser Optimization)」という、ユーザー目線のアプローチを積極的に吸い上げる発想が生まれます。
上位表示され、サイトに多くのユーザーを誘因できればWEB担当者は満足するのか?多くのサイトは、そうではないと思います。例えば、ECサイトの管理者であればゴール(KGI)の売上高、目標(KPI)のセッション数・CVR・顧客単価などを日々管理し、サイトを運用しているのではないでしょうか。ゴール(KGI)の売上高を達成する第一歩になるのは、サイトに接触したユーザーに深いブランド体験を提供して成約に向かわすことです。これを後押しする概念が「検索体験最適化(Search Experience Optimization)」です。
ユーザーの体験価値・情緒価値のモノサシとなる発想です。
というように、
SEOは「検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)」という一つの言葉で言い表せるものではなく、検索エンジン・検索ユーザー・検索体験の三つが一体になることで始めて本質が見えてきます。
本質を理解してこそ、ターゲットユーザーの目的・心理・行動に寄り添い、検索エンジンがサイトを正しく検出・理解できるようサイト内部の調整ができます。そして、来訪したユーザーが満足する体験を提供する一連の対策文化が根付きます。
ネット検索をしていて自分が想像していた以上の役に立つ情報を見つけた、あるいはハッとするような思わぬ掘り出し物を探し当てた。という経験があると思います。それこそが、検索における本質的な価値、ひいてはSEOの価値と言えるのではないでしょうか。
もちろん、テクニカルなSEO外部対策やSEO内部対策に関する考え方やマイナス要因を無くす施策などを理解しておくことも重要ですが、本質的にSEOを見ることはそれ以上に重要だということです。
まとめ
利益を生み出す成功パターンは、サイトが成長するにつれ広告経由の集客比率を徐々に低くし、指名検索や複数キーワードによる検索エンジン経由のベースを太くすることです。
新たなサービスが生まれるごとに、”SEOは終わった””SEOニーズは下がった”などの言葉もささやかれますが、決してそのようなことはありません。
WEBサイトを取り巻く環境が変わったことや、スマートフォンを中心としたライフスタイルへ移行したことで、ユーザーが求める情報を発信できれば接触機会を広げることができます。
そのためには、ユーザーと検索エンジンを理解し、双方に”満足”を提供する本質を見失わない、本音のアプローチをすることです。
最後に、SEOの目的や効果を整理した図解を紹介します。
(クリックすると大きな画像が表示されます)
第2回目の「Google検索エンジンの仕組み」は2016年9月7日(水)掲載です。今しばらくお待ちください。
それでは、引き続き宜しくお願いします!
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