2016年11月29日
アンサーボックスとはGoogle検索で自然検索の上部に表示される枠のことをいいます。 検索キーワードを検索窓に入力して、サイトに移動しなくても検索結果だけでユーザーの探している答えが完結してしまうのが特徴です。
目次
アンサーボックスにはいくつかの種類があります。
(GoogleのGary Illyes氏がTwitterで発表)
ひとつひとつ実際の検索結果を確認してみましょう。
物事や事象の説明文の抜粋です。
「夏の大三角形とは」
夏の大三角形についての解説が自然検索1位(Wikipedia)の上に表示されています。 一般サイトからの文章を引用しています。
事実や実体を説明したアンサーボックスです。
「イチロー 年俸」
イチローの年俸がボックス形式で表示されます。 ナレッジグラフ(検索結果画面右側に表示される枠)と密接に関連している部分が多いのが特徴。
参考「イチロー」のナレッジグラフ
赤枠で囲ったところと連動していることが多く「イチロー 生年月日」「イチロー 生まれ」「イチロー 身長」「「イチロー 配偶者」…などで検索するとナレッジパネルが表示されます。 このナレッジカードにおいては他のサイトからの引用ではなく、Googleに蓄積されたデータをもとに表示されるようになっています。
天気やスポーツの結果など「生の(Live)」情報を表示させるものです。
「渋谷 天気」
まさに今現在の情報を掲載しています。 これらの情報は信頼性の非常に高いサイト(上記例は「ウェザーニュース」)と連結した情報を掲載しています。 一般的なサイトが表示されることはまずありません。
上記3種類以外にも「クオートスニペット(Quotes Snippets)」といった著名人の名言を抜粋するアンサーボックスも存在していますが、2016年11月現在日本では未実装なので今回は割愛します。
各項目の出力方法をおさらいしましょう。
一般的なサイトが密に関わってくるのは「フィーチャードスニペット」です。 ただし、Googleによって自動的に表示されるページは決まってくるため、自分のサイトを意図的に表示させることは不可能です。1位ではなくとも表示されることがあり、またパーソナライズ(人によって表示されるものが異なるケースがある)も適用されます。
フィーチャードスニペットの表示について、公式ヘルプの説明文には以下のように記載されています。
ご自分のページを強調スニペットとして設定することはできません。Google では、ユーザーの質問に対する回答がページに含まれていることをプログラムで判断し、その結果を強調スニペットとして表示します。 (検索結果での強調スニペット – Search Console ヘルプ)
また、仮に「自分のサイトがフィーチャードスニペットとして表示されたものの、表示を消したい」というような場合、特定のタグ( <meta name=”googlebot” content=”nosnippet”> )を設定すると強調スニペット表示を拒否することが可能です。
最近は単純に物事を説明するだけではなく、表形式や手順としてわかりやすく表示するものもあります。
「平均睡眠時間」
表形式で出現します。説明文を見るよりも遥かに確認しやすい形式です。
「目玉焼きの作り方」
手順を説明しています。
これらは「フィーチャードスニペット」のひとつで一般サイトから抜粋されたものです。 前述の通り抜粋条件は公開されていませんがtableやlist(li)などでマークアップし、ユーザーにわかりやすくまとめているサイトが表示されやすい傾向にあるようです。
Googleとはまた別でYahoo!でもアンサーボックス形式のものが表示されることがあります。 中にはGoogleと類似した結果もありますが、ほとんどは辞典系サイトからの抜粋となっています。Googleで言う「ナレッジパネル」に近い形式です。
「夏の大三角形とは」 Google(一般サイトからの抜粋)
Yahoo!(大辞林からの抜粋)
「PPAPとは」 Google(一般サイトからの抜粋)
Yahoo!(知恵蔵miniからの抜粋)
こちらも表示ルールは明らかにされていませんが、現段階(2016年11月段階)では、言葉の意味をそのまま返すといったものが多いようです。
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