強調スニペットとは?表示メリットとデメリット・出し方や条件を解説!(1位なら必ず出るのか?)
アンサーボックスとは?アンサーボックスの種類と表示結果を具体例で紹介
- Google検索結果
公開日:2016年08月30日
最終更新日:2024年06月03日
突然ですが、みなさんは「アンサーボックス」というものをご存じですか?
アンサーボックスとは、Googleで検索をしたときに、検索結果に並んだWebページとは別に、検索結果の上部に枠が設けられ、「ユーザーの質問(クエリ)に対する答えを表示する機能」を指します。
言葉だけでは少しイメージしづらいのですが、ピンとこない方は以下のキャプチャをご覧ください。
みなさんもこの枠を一度は目にしたこともあるのではないでしょうか。
一般的に見かけるアンサーボックスは「〇〇 とは」と言うクエリに対するもので、○○について知りたいときに検索すると、その要約が表示されます。知りたい情報がどこに載っているのかをわざわざ探さなくても、検索結果の上部に回答を表示してくれるので、とても便利な機能です。
実は、これは「〇〇 とは」と検索した場合以外でもよく見られます。
このようなアンサーボックスは、表示方法によって大きく3種類に分かれます。
今回は、「〇〇とは」と検索した場合以外で表示されるアンサーボックスにどういったものがあるのか、具体的に表示結果をお見せしながらご紹介しましょう。
もしかしたら、普段よく目にしているものも「アンサーボックス」だったりするかもしれませんよ。
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目次
1:Featured Snippets
Featured Snippets(フィーチャード スニペット)とは、検索クエリに対しての回答を、あるサイトに記載されているテキストから引用して、クエリの答えを表示しているものです。
冒頭で説明した「〇〇とは」に対する表示方法がよく見られますが、他にも「調べたい手順や方法の回答」として表示されることがあります。
例えば、「Apple IDパスワードの変更方法」と検索すると以下のように表示されます。
番号が振られ、手順が説明されています。
2:Knowledge Cards
次は、Knowledge Cards(ナレッジカード)です。
Knowledge Cardsは、Knowledge Graph(ナレッジグラフ)のデータをもとに表示されます。Knowledge Graphとは、10億以上の「ものごとを表す要素」に対する情報が格納されているデータベース並びにインフラのことを指します。
このタイプのアンサーボックスは、検索クエリを文字列として認識するのではなく「検索クエリが表すものごとについて、ユーザーが知りたいであろう要素の情報」として回答を返します。そのため、「◯◯とは」などで表示された「言葉の意味」を説明するものではなく、「○○」というものごとを取り巻く要素について回答します。
それでは、実際にどのような要素を返していくのか見ていきましょう。
例1:「ラーメンのカロリー」
ラーメンの平均カロリーが表示されました。
このKnowledge Cardsでは「ラーメン」の要素を「カロリー」と判断し、ラーメンの100gあたりの平均カロリーを表示しています。下の枠には「種類」と「分量」の枠が表示されていますが、これを設定することでさまざまな食べ物と分量ごとの「カロリー」という要素を知ることができます。
例2:「月までの距離」
「距離」の要素を表示しています。
検索クエリには「地球」という文字列が含まれていませんが、Googleはきちんと「(地球から)月までの距離(はどれぐらい?)」という風に解釈していることがわかります。書かれていない部分も推測しているのはすごいですよね!
ちなみに、月以外でも太陽や火星など惑星系の距離は表示されましたが、「日本からハワイまでの距離」など、国や地域間の距離は表示されませんでした。
そちらはGoogle Mapで、ということなのでしょうか。
例3:「本田圭佑の誕生日」
個人の誕生日までもがしっかり出てくると流石にこわいのですが、著名人のようなケースでは「生年月日」の要素が写真付きで表示されます。
さらに、同年代のサッカー選手の生年月日も表示されており、これらを一緒に検索していることが多いことがうかがえます。スポーツ選手に限らずタレント、文化人、作家、政治家、ミュージシャンなどでもある程度検索結果が出てきますので、試してみては!
例3:「信号 英語」
上のキャプチャのように「◯◯ 英語」で検索をすると大抵のものは確認できました。
このケースでは「信号(を)英語(でどう言う?書く?)」というクエリの意図を読み取り、Google翻訳の機能によって信号の英語名を回答しています。
以上のようなものがKnowledge Cardsに当てはまります。
3:Live Results
そして3つ目のアンサーボックスがLive Results(ライヴリザルト)です。
これは、検索クエリに対してリアルタイムの情報を表示してくれる機能です。
このタイプのアンサーボックスが表示されるものは、リアルタイムな情報が求められるもの…たとえば日々変化する天気であったり何かの試合の結果だったり、その場のトレンドに近い情報が該当します。
例1:「東京の天気」
「東京の天気」と検索すると、このようなアンサーボックスが表示されます。
ちなみに「天気」、「天気予報」で検索すると位置情報を公開している場合、現在地(PCの場合はIPアドレス、スマートフォンの場合はGPSによる位置情報)の天気が表示されます。
これから出かける場所の天気を知りたいときや、急に天気が変わりそうなときに便利なアンサーボックスです。
例2:「1ドル」
「1ドル」で検索すると、「現在のドル円レート」を見ることができます。
こちらはドル以外にもユーロ、ルピー、ウォンなどでも表示されます。トレードをされている方の場合専用サイトやアプリなどを使うかと思いますが、ふと「あれ?今のレートっていくらだっけ?」と気になったときに役立ちます。
例3:「渋谷→新宿」
「渋谷→新宿」と検索すると、渋谷駅から新宿駅までの移動方法と移動時間が表示されます。
これは「渋谷→新宿」でなく「渋谷から新宿」と検索しても同様に表示されます。なお、この機能は国内間の移動と近場の海外であれば有効なようで、「東京から大阪」でも高速道路や新幹線での移動方法と時間が表示されました。「東京から台湾」でも、フライト時間や航空会社がアンサーボックスに表示されていることを確認しています。
しかし、さきほどのKnowledge Cardsで行った「日本からハワイまでの距離」を「東京からハワイ」としても、Live Resultsは表示されませんでした…。
例4:「ガンバ大阪 結果」
「チーム名 結果」で検索すると、当日を含めた直近の試合結果が表示されます。
サッカーだけではなく、野球、今の時期であればオリンピックなどでも試合結果が速報で表示されることが確認できました。以前の記事(※)でもご紹介しましたが、オリンピックやワールドカップなど国際的かつ大規模なスポーツイベントの場合、この枠の情報量がとても充実していますので、ぜひいろいろ調べてみてください。
※過去のサチラボ記事:競技の結果は?あの試合は何時から?Googleを使って「リオ オリンピック2016」を楽しもう!
以上のように、リアルタイムの状況や試合結果の速報などを知りたい時に表示されるものがLive Resultsになります。
考察とまとめ:アンサーボックスはWebサイトにどんな影響を与えていくか
今回のご紹介はいかがでしたか?
アンサーボックスと言っても「〇〇とは」と検索した時に表示されるものだけではなく様々なものがあることがお分かり頂けたのではないでしょうか。
今回とり上げたもの以外でも多くの表示方法があり、今後も増え続けてくだろうと言われています。
実際に米Googleでは、4種類目のアンサーボックス「Quotes Snippets(クオート スニペット)」が運用され始めています。
このアンサーボックスは「著名人の名言や格言を引用(クオート)表示する」機能で、他のアンサーボックスと比べかなり範囲が限定されていますが、著名人の名言や格言は人々が参考にしたり、心の支えになることもあるため「多くの人が知りたい情報」と言えるでしょう。
日本のGoogleではまだ表示されていませんが、ご興味のある方は英語版で「(著名人) quotes」と検索してみてください。
さて、検索結果の画面で答えがいきなりアンサーボックスに表示されることについて「検索結果の回答に満足して、その情報を提供しているWebサイトへの訪問が少なくなるのでは?」と感じられる方もいるのではないでしょうか。
しかし、実際にはネガティブな影響ばかりではなく、どちらの影響もあると言えます。
たとえば、これまであまり注目されていなかったサイトが、アンサーボックスをきっかけに情報をさらに探したくなったユーザーが増え、結果的に流入数を伸ばすこともあり得ますし、反対に参考サイトとして人気だったのにも関わらず、アンサーボックスでユーザーの知りたいことが解決され、訪問を控えた結果流入数が減少するということもあり得ます。
さらに、アンサーボックスが返す内容は今後も増えていくことからその影響を受けるページは良くも悪くも増えていくと考えられます。
仮にアンサーボックスの数がかなり増えてきた場合、アンサーボックスの引用先(リンク元)として利用されるようになるにはどうするべきなのか、といったような動きも出てくるかもしれません。
しかし、最も重要なのはWebサイトがアンサーボックスに引用されることよりも、ユーザーの「知りたいこと・解決したいこと」に対して少しでも役立てるWebサイトになることではないでしょうか。アンサーボックスをきっかけとした広がりのある情報を提供したり、さらに楽しめる機能を紹介できるような、充実したWebサイトにしていくことを心がけていきたいですね。
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