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ユニバーサルアナリティクスはメリットとデメリットいずれを活かすべきか
- Google アナリティクス
公開日:2014年06月19日
最終更新日:2024年08月08日
当記事ではユニバーサルアナリティクスはメリットとデメリットいずれを活かすべきかというお話をご紹介いたします。
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目次
はじめに・・・
私は、お客様のWebサイトをアクセス解析のデータをもとに、流入前後の傾向、問題点の調査、問題点がある箇所の改善ご提案などを行っているアクセス解析の選任担当です。
この記事のタイトルに目が留まり本文を閲覧されている方は、既にGoogleアナリティクスの存在を知っており、ユニバーサルアナリティクス導入を検討している方と思います。
様々なメディア担当者と直接対話すると「自社のWebサイトに日々どのようなアクセスがあるか分からない。そもそも自社でどのアクセス解析用のツールを導入しているのか分からない。」という話さえ聞くこともあります。
そこで、私の連載では、ユニバーサルアナリティクスを利用する時のポイントと日々のアクセス状況を纏めるためのノウハウなどをご紹介いたします。
Googleアナリティクスからユニバーサルアナリティクスへ移行するとなると不安も多いでしょう。そのような方へのアドバイスとして、第1回目の今回は移行時のメリットとデメリットをご説明したいと思います。
ユニバーサルアナリティクスとは
2012年10月31日にユニバーサルアナリティクスのβ版が発表され、2014年4月3日に、新しいGoogleアナリティクスとしてユニバーサルアナリティクスが正式版のリリースとなりました。
「ユニバーサル アナリティクスが正式リリースされました」
http://analytics-ja.blogspot.jp/2014/04/universal-analytics.html
Googleアナリティクスからユニバーサルアナリティクスへ移行することで、新たに計測出来る項目が増え、さらに複雑だった設定が簡単に出来るなど機能面が強化されました。ただし、移行はGoogle側が行ってくれるものではないので、自ら設定を行わなければなりません。
移行はとても簡単だけど
従来のGoogleアナリティクスの利用開始は下記たった3つのステップです。
- Googleアカウントを取得する。
- Googleアナリティクスの管理画面で設定をする。
- WebサイトにGoogleアナリティクス用のトラッキングコードを貼りつける。
ユニバーサルアナリティクスの移行は、2つのステップへ簡略化されています。
- データを閲覧するためのプロパティを移行する。
- 従来のGoogleアナリティクスのトラッキングコードから貼りかえる。
ただし、どのような指標が増えて、どのように設定をすればいいのか変更内容の全貌が分からず、インターネットで検索する方もいると思います。ようやく見つけた情報は一般的な解決策であって、自社のWebサイトに置き換えると期待通りに動かないという落とし穴があります。本当に必要な解決策はちょっとしたことなのか、もしくは複雑なことなのか気づけず、設定途中でWebサイトの担当者からご相談を頂くこともあります。
ユニバーサルアナリティクスへ移行したり、もしくは、これまで利用していた解析ツールから新しい解析ツールとしてユニバーサルアナリティクスを採用する時にも同様なことが発生しています。
ユニバーサルアナリティクスのデメリット3つ
1.公式サイトでは移行時のステップがあっても推奨された具体的な内容が特にない。
はじめて利用する方は導入しやすいかもしれませんが、2つのステップを順調に進行しないとデータが計測されなかったり、数値が2倍に計測されてしまうことも発生してしまうことがあります。いったん移行を開始すると、元に戻すことが出来ません。移行の際には、Webサイトの構造や運用上のスケジュールも考えてプラン立てて進行することが求められます。
2.従来のトラッキングコードのメソッドが変更になる。
下記メソッドをこれまで利用していた場合、新しく貼りかえる予定のユニバーサルアナリティクスのタグに追加のコードを書き換える必要があります。場合によっては、取得出来なくなる指標もあります。
[メソッド例]
- イベント (例)ダウンロードの計測
- eコマース
- カスタム変数
- バーチャルトラッキング(例)同一URL遷移を個別に計測
- ソーシャルプラグイン (例)Facebookの「いいね!」や取り消しを計測
- クロスドメイントラッキング(例)複数ドメイン間、サブドメイン間
3.2014年3月5日以降の新機能はユニバーサルアナリティクスでしか利用出来ない。
ユニバーサルアナリティクスはGoogleアナリティクスの新たな運用基準となり、従来のGoogleアナリティクスのプロパティやトラッキングコードからデータを受け取るプロパティでは、今後新たに追加される機能は利用できません。
「Universal Analyticsにアップグレードするメリット」の3つ目
https://developers.google.com/analytics/devguides/collection/upgrade/index?hl=ja#benefits
最近では、2014年5月30日にGoogleアナリティクスの日本語版サイトで「拡張eコマースの設定」が発表されています。
たとえば、従来のGoogleアナリティクスでは下記購入プロセスを計測するには目標に各ステップを登録しメニュー「コンバージョン」の目標への遷移、ゴールフローなどで確認しなければなりませんでした。
[購入プロセスの流れ]
- 商品の詳細情報の閲覧
- 商品をカートへ追加
- 各種情報の入力
- 購入
ユニバーサルアナリティクスでは機能の1つにショッピング行動や決済行動の分析が出来ます。
ユニバーサルアナリティクスのメリット3つ
1.管理画面で簡単に設定出来る機能が増えた。
従来のGoogleアナリティクスはトラッキングコードを変更しなければいけませんでしたが、ユニバーサルアナリティクスは管理画面で登録するだけで利用出来ます。新たに情報追加や削除を管理画面で設定出来るのでとても便利です。
[設定変更項目]
- セッション設定
- オーガニック検索ソース
- 参照元除外リスト
- 検索キーワード除外リスト
2.マルチデバイス利用をユーザー単位でつなげる。
従来のGoogleアナリティクスもユニバーサルアナリティクスでもユニークなユーザーを特定するために、閲覧ユーザーにcookieを付与し、ブラウザに匿名IDを記録しておきながら、ユーザーを特定することが出来ます。
しかしこの利用だと、同一のユーザーが別ブラウザや別デバイスで閲覧すると別のユーザーとしてみなされてしまいます。別のユーザーではなく、同一のユーザーのデータとしてユーザー単位でつなげるのが「User ID」機能です。
2013年4月3日のユニバーサルアナリティクス正式リリース時点でも順次機能追加されるとあるとおり、不完全な機能も一部ありますが、「User ID」機能を利用することで、デバイスを跨いでコンバージョンに繋がった情報を取得出来ます。
3.外部のデータと連携する。
従来のGoogleアナリティクスでは広告費用データなどの外部データの取り込みは「データのインポート」でも可能でしたが、既存の指標やディメンションに適応したものしか取り組むことは出来ませんでした。ユニバーサルアナリティクスでは、まったく新しい分析視点から考えたデータを取り組むことができます。
[データと分析例]
ネットワークドメインを企業からのアクセスと想定し、企業データ(業種、売上高、資本金、従業員、上場区分など)を追加で取込み、顧客分析を行う。
【まとめ】メリットを取るべきかデメリットを取るべきか
将来的に、従来のGoogleアナリティクスのプロパティは全てユニバーサルアナリティクスに移行されます。プロパティ移行後、サポートが終了した機能によって収集したデータは最低2年間は処理されるそうです。2年を過ぎたら送信したデータが処理されなくなります。つまり、近い将来、計測が終了してしまう可能性があります。
一方でみなさんがこの記事を閲覧したのち、インターネットの別の記事で新機能が公開されたとしてもユニバーサルアナリティクスに反映されるため、Googleアナリティクスの管理画面に反映されることはありません。
従来のGoogleアナリティクスの延長上としても、より深い解析の可能性があるメリットを活かし、ユニバーサルアナリティクスへ移行することをおすすめいたします!
次回は、今回取り上げた内容のうち、ユニバーサルアナリティクスへ移行する際に最低限でも押さえておくべきポイントなどをご紹介させていただきます。
次回以降、より具体的な内容も盛り込んでいきますので、またお付き合い下さい。
ここまで長文の拝読ありがとうございました!
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